モンサントが遺伝子組み換え作物を作り、世界にいっせいに輸出を始めたのが1996年。安田節子氏は、同年から2000年まで、市民団体「遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン」の事務局長を務めた。その安田氏の緊急講演会「TPPでどうなる?遺伝子組み換え食品」が、2014年6月7日に地球環境パートナーシッププラザGEOC(ジオック)セミナースペースにて行なわれた。
特集 TPP問題
モンサントが遺伝子組み換え作物を作り、世界にいっせいに輸出を始めたのが1996年。安田節子氏は、同年から2000年まで、市民団体「遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン」の事務局長を務めた。その安田氏の緊急講演会「TPPでどうなる?遺伝子組み換え食品」が、2014年6月7日に地球環境パートナーシッププラザGEOC(ジオック)セミナースペースにて行なわれた。
記事目次
■ハイライト
冒頭、安田氏は、TPPとは「とんでもないペテンのプロジェクト」の略だと述べ、参加者を和ませながらも、その問題点を厳しく追及しつつ解説した。また、TPPに参加をした場合、遺伝子組み換え食品について生じる可能性のある問題点を指摘した。
参加者の中には、若い世代や男性の姿もあり、自分の生活に直結する問題として、TPPへの関心の高さがうかがえた。そして、IWJが継続して追っている、子宮頸がんワクチンの問題もとりあげられ、TPPによる影響の大きさがうかがい知れた。
安田氏は、TPPへの参加により、安さと引き換えに食品の安全性が代償となると強く訴えた。
そのひとつに食品添加物の増加の可能性があげられる。ポストハーベスト農薬を日本が拒否したことに対してアメリカが怒り、役人が「保存のための添加物にして認可」ということを考え出したという、過去のオレンジ自由化を例にあげ、「食品添加物の検査や表示をやめろ」とアメリカは言ってくる可能性がある、と指摘した。
もうひとつが、アフラトキシン汚染である。これは、肝臓がんを引き起こすカビ毒で、家畜の飼料としてアメリカから輸入されるトウモロコシから見つかっている。TPPで輸入に依存するということは、この汚染が広がる可能性があるということだ。
(…会員ページにつづく)
TPPの本質は「とんでもないペテンとプロジェクト」だそうだ。
成長ホルモン投与で通常の2倍の速度で成長する米国のサケ ~安田節子氏講演『TPPでどうなる?遺伝子組み換え食品』 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/145524 … @iwakamiyasumi
一部大企業の利益の代償に、国民が受け取るのは健康リスクと国土の汚染だけ。それがTPP。
https://twitter.com/55kurosuke/status/601714050867728384