2014年3月20日(木)14時から、東京都港区の原子力規制庁で、森本英香次長による定例ブリーフィングが行われた。北海道電力泊原発1、2号機の審査は、3月25日14時からの審査会合で開始されると報告があった。
2014年3月20日(木)14時から、東京都港区の原子力規制庁で、森本英香次長による定例ブリーフィングが行われた。北海道電力泊原発1、2号機の審査は、3月25日14時からの審査会合で開始されると報告があった。
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あるプラントを優先して審査を進め、審査書案を作り、意見募集や地元の要請により公聴会などを開く考えに対して、いくつかの地元自治体から反対の意見や要望がでている。
「原因について、今発言するのは適切ではないが、受け取った要望書の内容はよく踏まえていく」と森本次長は答えた。審査書案の内容そのものの責任は規制庁にあるが、意見募集などの会合を開催するには、地元の協力が必要なため、「共催」という考えを示した。
しかし、審査書案が確定した後の説明は、規制委員会が責任を持って行う必要があることから、説明会の開催は前向きに考えているという。
敦賀原発の現地破砕帯調査の会合に関して、次回の有識者会合はスケジュールを調整中でまだ具体的な日程を言える段階ではないということが示された。今後の進め方として、5人の有識者会合で議論し、ピアレビューはその後という予定だけ示された。
北海道電力泊原発1、2号機の審査は、3月25日14時からの審査会合で開始されることが発表された。事業者から「申請書の補正」という形で審査の申請がなされたため、これに関する概要説明を受け、その後、規制委から論点を事業者に提示、それに対して事業者が回答していくという手順で行われるという。
泊原発は、この審査とは別に、3号機でも審査が行われているが、基本的には3号機が優先して進んでいくとのこと。
東京電力福島第一原子力発電所におけるALPSの処理異常から、汚染水がJ1エリアタンク21基に拡散する事故が発生したことは、3月18日、東京電力から発表されている。J1エリアタンクにて、21基のタンクを一つのグループとして運用していたことから、汚染の広がりが大きく、運用方法に疑問が生じている。
このことに関して森本次長は、「事実関係の確認、問題があれば評価をする段階であり、ただちにどうかするものではない。今後の対応は、これから検討する」と規制庁としての考えを示した。