普天間基地移設問題が焦点になっている名護市市長選。市長選に立候補する稲嶺進名護市市長に、岩上安身が独占インタビューを行った。
岩上「今度の名護市長選、焦点は辺野古の移設問題だと思います。稲嶺さんは認めないという立場ですね。自民党の議員や仲井眞知事も自らも、選挙の時には県外移設を主張していたのが一転して、昨年末、手の平を返して辺野古の埋め立てを承認すると言い出しました。どう思いましたか」
(IWJ・鈴木美優)
特集 2014年 沖縄県名護市長選挙|特集 2014年名護市長選挙
※インタビュー全文(敬称略)を掲載しています
普天間基地移設問題が焦点になっている名護市市長選。市長選に立候補する稲嶺進名護市市長に、岩上安身が独占インタビューを行った。
岩上「今度の名護市長選、焦点は辺野古の移設問題だと思います。稲嶺さんは認めないという立場ですね。自民党の議員や仲井眞知事も自らも、選挙の時には県外移設を主張していたのが一転して、昨年末、手の平を返して辺野古の埋め立てを承認すると言い出しました。どう思いましたか」
記事目次
■イントロ
岩上「今度の名護市長選、焦点は辺野古の移設問題だと思います。稲嶺さんは認めないという立場ですね。自民党の議員や仲井眞知事も自らも、選挙の時には県外移設を主張していたのが一転して、昨年末、手の平を返して辺野古の埋め立てを承認すると言い出しました。どう思いましたか」
稲嶺「青天の霹靂というか、(仲井眞知事は手の平を返す直前の)つい2、3日前まで『県外』と言っていたし、県外をこれからもずっと要求していくと話をしていました。12月の県議会でも『県外をこれからもずっと要求していく』という話をしていたんですね。
なぜ沖縄でなければいけないか、なぜ県外ではダメなのか、というプロジェクトチームを立ち上げ、勉強会をして知事に提言。勉強会の中身は県外を追求していくための論理的な根拠を勉強する、そのことによって県内はダメなんだ、だから県外にすべきだと言ったんです。
知事も任期あと1年しかないし、アイデンティティを示してくれるのではと考えていたんですが、あそこまで驚くべき回答を聞いたときには唖然としました。公約は政治家の命なんです。公約は誰に対してかというと県民のためなんですね。軸足が沖縄県民に向いていないという答えになるんですよ」
岩上「稲嶺さんは、辺野古への移設はならないと言ってきましたが、これまでも選挙の準備はされていたでしょうし、辺野古への受け入れは有り得ないという立場での選挙運動も決まっていたわけですね。対立候補の末松さんは前市長の島袋さん、自民党が押す推進派です。白黒はっきり分かれた状態で闘うことになることも、年末にはわかっていたわけですよね?」
稲嶺「前市長の島袋さんは、『移設なくしては名護市の振興もできない』と言っていました。『県知事が承認をしたら私もそれを認めましょう』といっていたんです。
市長ならこれからの名護市を背負っていくわけだから、自己の主張を押すべきなんです。知事の主張に従うというのは、市長としての意識が弱いのではないかと思うんですよね。県内ではオール沖縄というふうに反対の声をまとめる動きがありますので、それを推進の方に出すと共感を得られないのではというのがあったと思います。
彼らも実は容認派です。容認をするということで、選挙で勝てない、戦えないと。だから県外を打ち出したんだと。そのことによって焦点ぼかしをする。あとはぼかしじゃなくて県外というふうに要求するようになったんですが、彼らはもともとそういうDNAというか素地はあったんですよ。離党覚悟でやれという自民党本部からの脅しを受けながらやったと思うのですが」
岩上「仲井眞知事が、電撃的に安倍総理との1対1の話で180度変わってしまったことは、直前まで素知らぬ素振りを示していたわけですから青天の霹靂だったのか。それとも『やっぱりな』とお考えになったのか、どちらでしょう」
稲嶺「そうするのではないかという思いもありました。一方、今までの知事の言動、閣僚や大臣が沖縄にきたときも県外に移したほうが早いんだと閣僚のみなさんに言ってきたわけですから。それはパフォーマンスだったのかわかりませんけども。片隅にそういう心配を持ちながら、言動をみて我々はやはりそう信じていたいというのがありました。それを裏切られた気持ちでしたね」
岩上「選挙の直前でそういうタイミングが重なって、稲嶺さん個人に大変なプレッシャーがかかり、その圧力から回復できないうちに流れをつくってしまおうという。奇襲攻撃なのかと、傍からみているとそう見えました。こういう奇手に出てきた知事、知事を説得した国、自民党、総理大臣本人に至るまで総がかりです。稲嶺さんにかかるプレッシャーは非常に大きなものだと思います。ご自身の中で心が折れそうになるとか、ひるむとか、意気消沈することはなかったのですか?」
稲嶺「たぶん直前に市長が承認するというのは、一つの諦めというか、国が説得している、知事も承認した、もうこれは仕方ないんじゃないのという市民の諦めを煽って、流れを作ってしまうものだったのではないかと。
でも、これだけ県民に約束をしてきて、その気にさせて、ついに直前にそれをひっくりかえすというのは許せないと思います。県民を裏切るようなことをやっていたのでは、許せるものではないですから。
私はあきらめ感を煽るというよりは、こんなことは絶対に許さないぞと発奮することを感じているんです。選挙で示さなければいけないと思った人も一杯いると思います。私ももちろんそうです」
岩上「折れるということはなかったのですか?」
稲嶺「負けたら名護市の未来なんてグチャグチャになってしまう。これはもうがっかりだといって折れない。余計に頑張らなきゃと私は強く思っています」
岩上「なぜ基地があってはいけないか。新しく作ってはいけないか。ありとあらゆる機会でお話になっていると思います。今日の配信は全国どこでも、海外でも見ることができます。広い地域で見られるメディアですので、基地はなぜいらないのか、基地に反対する理由、そして、基地がなくても十二分に豊かな未来をこの名護にもたらすことができるという政策、この二つについてお話願いたいと思います」
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名護市のHPを震災後によく見ていました。さざ波と鳥の鳴き声。
311の大津波が海の姿だと認めたくないのです。
香港に行った時、川や海は汚れていて、ガイドさんさえ「この川には時々赤ちゃんが流れてきます。」と話してました。中国はとても広い国。今まで一度も海を見たことのない人がたくさんいます。沖縄には中国からの観光客も多いと思います。日本人がハワイでブランド品買いツアーから少し成長して、ハワイの土着の文化やヒーリング、自然散策などを楽しむようになってきたところで、沖縄の方が近いし食べ物も美味しいし、ヒーリングスポットもたくさんあるし、、という価値の転換も始まっています。
基地なんか、いりません。
ハワイの島々にも元大統領がお住まいだとか。
沖縄はアジアのヒーリングスポットになっていけばいいのに。沖縄時間は、人間が本来備わっている生命力を回復していくのにぴったりなのでしょう。
戦争の悲惨との折り合いを、うちなーんちゅに押し付けるのも終わりにしないといけません。
記事内容以前にここの主催は人様にインタビューしに行って帽子も取らないのか?
思想の左右以前の問題で常識が疑われるレベルなのだが。