2024年6月25日午前10時40分頃より、東京都千代田区の厚生労働省にて、武見敬三厚生労度大臣の定例会見が行われた。
冒頭、武見大臣からの報告事項はなく、すぐに各社記者との質疑応答となった。
IWJ記者は、新型コロナワクチン接種と輸血の問題について、武見大臣に質問した。IWJ記者の質問と武見大臣の回答は、以下の通り。
IWJ記者「新型コロナワクチン接種者が献血した血液が、ワクチン未接種者に輸血された場合の問題について質問します。
2022年12月8日、『CNN』が、ニュージーランドで、心臓手術を必要とする生後6ヶ月の男の子が、新型コロナワクチン接種者からの輸血を拒む両親のために手術ができず、高裁の判断で一時的に後見人の保護下に置かれた、と報じました。
この男の子の両親は『新型コロナワクチン未接種者から提供された血液しか使わせない、ワクチン接種者の血中にはスパイクたんぱく質が存在し、そのたんぱく質が輸血に関連した予想外の死をもたらす』と主張していたとのことです。
また、2022年2月には、米国ワシントン州のスポ―ケンの病院で生後45日の乳児が、コロナワクチン接種者の血液を輸血した24日後に、左膝から心臓まで続く巨大な血栓が生じ、死亡する事例が発生したことも明らかになっています。
これは、新型コロナワクチン接種者の採血制限の話ではなく、ワクチン接種者が献血した血液が、コロナワクチン未接種者に輸血された場合に生じ得る健康被害の話です。
現状、厚生労働省において、新型コロナワクチン接種者の血液を輸血したワクチン未接種者が、何らかの健康被害を被ったという事例が確認されていますでしょうか?
また、そもそも献血の際、そして輸血の際、ワクチン接種者の血液と未接種者の血液の区別は行われているのでしょうか? ご教示ください」
武見大臣「ワクチン接種後の採血制限、これは接種後の発熱などが多く認められている期間を考慮して、接種後24時間で献血者の安全性は確保可能と考えられております。
さらに安全性を高める観点から、接種後48時間ともしております。
これは、審議会における新型コロナウイルス感染症に関する知見などを踏まえて定めたもので、科学的・国際的にも妥当と考えております。
このために、献血の際にも、接種者と未接種者の区別は行っておりません。
それから、血液製剤の安全性については、医薬品医療機器等法にもとづきまして、医師や製造販売業者から、常に国内外の情報を収集しております。これまでに新型コロナワクチン接種者の献血血液由来であることを原因として、血液製剤の副作用が生じたとする報告は承知しておりません。
今後も引き続き血液製剤の安全性確保には努めてまいりたいと思います」
IWJ記者「一点補足で、今大臣が、接種者の献血についておっしゃったと思うんですけれども、その接種者の献血した血液を輸血する場合にも、そういった問題になる事例は確認されていない?」
武見大臣「はい」
IWJ記者「わかりました」
会見の詳細については、ぜひ全編動画を御覧いただきたい。