「情報戦」の時代をどう生き抜くか? 巨大組織メディア報道の罠を検証!【第2部】新型コロナウイルス危機とmRNAワクチン危機(第8回)〜岩上安身によるインタビュー第1163回ゲスト 在野研究者・嶋崎史崇氏 2024.6.9

記事公開日:2024.7.2取材地: テキスト動画独自
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(文・IWJ編集部)

特集 #新型コロナウイルス
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 岩上安身は2024年6月9日、『ウクライナ・コロナワクチン報道にみるメディア危機』の著者で、新進気鋭の若手在野研究者である嶋崎史崇氏に、連続インタビューの通算8回目であり、第2部の4回目となるインタビューを行った。

 岩上安身は【第1部】として、「ウクライナ紛争をめぐる『半ポスト真実』を見極める」と題して、嶋崎氏へ4回の連続インタビューを行ってきた。また、【第2部】として、新型コロナウイルス危機とmRNAワクチン危機とその報じ方のバイアスについて、これまで3回の連続インタビューを行ってきた。

 これまでのインタビューは、ぜひ以下のURLから御覧いただきたい。

 この日のインタビューでは、「新型コロナウイルスが人工ウイルスであるという疑惑」について、検証を行った。

 米国では、コロナ対策を主導した、米国立アレルギー感染症研究所(NIH)前所長のアンソニー・ファウチ博士が、米議会下院新型コロナウイルス感染症特別小委員会の公聴会で、当時のコロナ対策をめぐり、共和党議員らから厳しい追及を受けている。

 中でも最も注目されるのは、新型コロナウイルスが中国武漢の武漢ウイルス研究所から流出したものであり、ファウチ博士がそれを知りながら隠蔽したのではないか、という疑いである。

  • 【米下院新型コロナウイルス感染症特別小委員会で、共和党議員らが米国立アレルギー感染症研究所前所長のアンソニー・ファウチ博士の責任を「刑務所に収監されるべき」「大量殺人罪で裁かれるべき」だと追及!】ファウチ博士は「新型コロナの起源として最も可能性が大きいのは動物から人への感染」だが、「研究所からの流出の可能性」も否定せず! ただし武漢ウイルス研究所で機能獲得研究を行っていたコロナウイルスからSARS-CoV-2を作成することは「分子的に不可能」と明言! 研究所からの流出を隠蔽しようとしたという「陰謀論」は「クレイジーなこと」だと否定!!(日刊IWJガイド、2024年6月10日)
    会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240610#idx-6
    非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53573#idx-6

 ファウチ博士は公聴会で、NIHの資金提供を受けた米国の非営利研究団体『エコヘルス・アライアンス』からの資金で、機能獲得研究(ウイルスを強化して、より伝染性を高める研究)を行っていた中国の武漢ウイルス研究所のウイルスから、パンデミックを起こしたSARS-CoV-2(新型コロナウイルス)を作成することは不可能だと明言する一方、新型コロナの起源となるウイルスが、武漢ウイルス研究所から流出した可能性も、否定しなかった。

 この点について、岩上安身は、ウイルスの起源説と流出説とを峻別する必要を指摘し、次のように述べた。

 「ファウチ博士が真実を述べているとしたら、武漢の研究所では、新型コロナにつながるウイルスは作成されていなかった。しかし、新型コロナがそこから流出した可能性は認めた。

 ということは、よそから武漢にわざわざウイルスを持ってきておいて、そこから流出させた、もしくは不作為で流出したという見方もできるわけです」。

 岩上安身は、「武漢の研究所と米国の研究者が交流を持っていたことはわかっているだけに、どちらに非があるのか、非難合戦になる可能性がある」と述べ、「政治的にもクリアにするべきだ」と語った。

 この話題に続き、嶋崎氏は「新型コロナウイルス武漢研究所起源説は、日本でも初期から唱えられていた」と述べ、筑波大学の掛谷英紀(かけや ひでき)准教授を「当初からコロナ人工説唱えた数少ない国内の学者のひとり」と紹介した。

 嶋崎氏によると、掛谷准教授は、情報工学が専門だが、学部時代は生物学を専攻しており、ウイルスの遺伝子塩基配列の変異パターンも、確率計算して、情報として分析できるとのこと。

 掛谷准教授は、著書『学者の正義』(扶桑社、2024年)の中で、米国防高等研究計画局(DARPA)へ提出した予算申請書が流出したことから、米国の研究機関と中国の武漢ウイルス研究所との研究グループが、コロナウイルスに感染力を高める遺伝子配列を挿入することを計画していたことが明らかになったと指摘している。

 この申請は却下されたが、計画書が存在したことから、実際に挿入したのではないかという疑惑が残った。

 嶋崎氏は「コロナ人工説は当初、各国の主要メディアにより『陰謀論』扱いを受けていた」と述べ、「自然発生説派の研究者らの見解をそのまま拡散し、異説を真剣に吟味しなかった」と指摘した。

 その上で嶋崎氏は、「実は少数の専門研究者らは、ウイルスの遺伝子配列の分析により、初期から人工説を検討していたにも関わらず、人工説は、特に日本の大手メディアでは、十分に報道されない傾向があり、広く知られることはなかった」と述べた。

 嶋崎氏によると、これこそがまさに、いろいろな見方があるにも関わらず、メディアが一方の見方だけを大々的に拡散する「半ポスト真実」だというのである。

 一方、米国では、自然発生説よりも、人工説、研究所流出説が、だんだん主流になっていると、嶋崎氏は指摘した。

 インタビューの後半では、米国の研究機関が中国の武漢ウイルス研究所に資金提供して行っていたという、ウイルスの感染力や毒性を人工的に高める高リスクの「機能獲得研究」とは、どういったものかについて、米独立メディア『インターセプト』の報道や、専門誌に公開されている論文から、詳しく検証した。

 また、前述の掛谷准教授が「治療・予防に貢献する確率はゼロに近い」と断言する機能獲得研究に、米国率衛生研究所は、なぜ多額の研究費を投じていたのか、という点についても、検証を行った。

※このインタビューは、通常のYouTubeによる配信を行いません。YouTubeが検閲体制の一部を担っていると考えられるからです。特にワクチン問題は、WHOの見解を絶対視し、そこに疑義をさしはさむだけで、バンされてしまいます。

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  • このインタビューの内容はすべて嶋崎氏個人の見解であり、いかなる組織の見解も代表しません。なお嶋崎氏の話のより詳しい根拠となるURL等は、以下のサイトからダウンロードできます。
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■ハイライト

  • 日時 2024年6月9日(日)16:30~
  • 場所 IWJ事務所(東京都港区)

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