【番外】自民党の憲法改正案についての鼎談(代打インタビュアー・平山茂樹記者編) 2012.12.12

記事公開日:2012.12.12取材地: テキスト動画独自
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(IWJ・平山)

 2012年12月12日(水)、東京千代田法律事務所で、「自民党の憲法改正案についての鼎談」が行われた。

「何が本音なのかということが良く分かる」。自民党の憲法改正草案について、澤藤統一郎弁護士はこのように述べた。自民党の片山さつき議員は、自らも委員として作成に関わった自民党版日本国憲法改正草案について、ツイッターに「天賦人権論をとるのは止めよう、というのが私たちの基本的な考え方です」と書き込んでいた。インタビューでは、澤藤弁護士と梓澤和幸弁護士に、自民党の憲法改正案がはらむ問題点について、日本国憲法と対比しつつ、検証してもらった。

■ハイライト

  • 出演 梓澤和幸氏、澤藤統一郎氏、平山茂樹

 12月16日(日)に迫った衆議院総選挙。争点の一つに、憲法改正がある。政権の奪還を目指す自民党は、今年4月27日に、「自民党憲法改正草案」を発表した。同草案の骨子は以下の通り。

  • 天皇を「元首」とする
  • 国民に国旗と国歌の尊重を義務付ける
  • 自衛隊に代わり国防軍の保持を規定
  • 非常時に内閣が緊急事態宣言を発動することが可能

 国防軍については、政権公約にも明記された。安倍晋三総裁は、街頭演説で繰り返し憲法改正の必要性を訴えている。第三極として注目を集める日本維新の会の石原慎太郎代表も、北朝鮮による拉致事件について「憲法9条のおかげで同胞が見殺しになった」と発言するなど、憲法改正への強い意欲を見せている。

 この状況に対し澤藤統一郎弁護士は「かつてない憲法の危機だ」と警戒感をあらわにする。「日本国憲法は、戦前の苦い経験に対する反省のうえで、民衆の立場に立って作られている。他方、権力者や富を持つ者にとってはやや不都合だ。不都合だという勢力が、憲法を変えようとしている。そのことは、反省を忘れることである」。

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「【番外】自民党の憲法改正案についての鼎談(代打インタビュアー・平山茂樹記者編)」への1件のフィードバック

  1. レビュアーH より:

    岩上さんは出ていらっしゃらないのですね(体調不良だとか)。でも、若いスタッフの方が代役をきちっと務めていらっしゃって、安心して見ることが出来ます。内容は、2012年4月に発表されたという、自民党の憲法改正案についてです。ネットで話題になっていましたし、テレビや新聞でもよく見かけるので、何となく気になっていました。このインタビューでは、自民党の憲法案を、ひとつひとつ条文に即して、専門家の弁護士さんが丁寧に解説してくださっているので、とてもわかり易いです。自民党案が、「立憲主義」という、憲法の原則みたいなものを無視しているという指摘には、目を見開かれるものがありました。よく分かる憲法入門という感じで、おすすめです。

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