日刊IWJガイド・非会員版「公明党の連立離脱を受け、連休明けの東京株式市場で日経平均株価が下落! エコノミスト・田代秀敏氏の予測した『早苗暴落』が的中!」2025.10.15号~No.4634


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~連休明けの14日、公明党の連立離脱を受けて、東京株式市場で防衛産業などの「高市銘柄」を中心に、日経平均株価が下落! エコノミスト・田代秀敏氏による、「連休明け」に「早苗暴落」という予測が的中!

■第16期に入り、3ヶ月目の10月になりました! しかし8月のご寄付・カンパは、月間目標額の16%、9月のご寄付・カンパは、月間目標額の14%にとどまり、財政的にとても厳しい状況が続いています。真実を伝えていく活動の困難を痛感しています! 有料会員登録と、ご寄付・カンパによるご支援を、どうぞ皆様、よろしくお願いいたします!

■【中継番組表】

■日本保守党から、河村たかし衆議院議員が離脱! 河村氏は、殴られそうになって「ものすごい恐怖を感じ」たと、百田尚樹代表を刑事告訴! 河村氏は野党統一候補擁立に前向きな姿勢! 一方、百田代表は「スパイ防止法の成立」で、高市総裁を「全力で応援し、協力していきたい」と表明! 河村氏離党の背景には、百田氏の暴力的体質に加えて、政局の再編成も作用!?

■グレン・ディーセン教授の番組で元OSCE職員のフランス人、ブノワ・パレ氏が登壇! ウクライナ紛争の始まりについての現場の見聞を初めて証言!!(その5)ウクライナ紛争は2022年2月ではなく、2014年4月7日に始まった! DPR(ドネツク人民共和国)が初めて創設を宣言し、キエフのクーデター政権が「反テロ作戦」を開始! 地元警察の3分の2がDPR(ドネツク人民共和国)に合流! ドンバスのDPRとLPR(ルガンスク人民共和国)の創設は「ロシアの侵略」で、「ドネツクの人々には反乱の意思がなかった」というキエフ政権と西側の主張は、「事実によって裏付けられていません」!

■日本にも、パレスチナ人を虐殺して土地を奪い取るイスラエルを熱烈に支持するシオニストが存在する! 日本のジェンタイル(ユダヤ教徒ではない異教徒の)・シオニストの筆頭は、中谷元防衛大臣! 参政党の神谷宗幣代表も、強固なイスラエル支持者! キリスト教シオニストの筆頭である新宗教団体「キリストの幕屋」に、「日本会議」などの極右団体や、「統一教会」など反日カルトまでも結びつき、ドブ板選挙に動員されている! そして、これらは、イスラエルによる62ヶ国以上の政治家1500人を結ぶ、イスラエルの同盟ネットワークを作るという、イスラエルと米国の世界戦略の枠組みの中に組み込まれて利用されつつある!(その1)

■公明党と連立を解消した自民党が、改憲勢力の維新や国民民主、参政党と連立を組めば、改憲による緊急事態条項の導入が、実現に向かう! 自民党改憲案の緊急事態条項が導入され、発令されれば、議会制民主主義はフリーズし、内閣独裁が可能に!! IWJでは、岩上安身が梓澤和幸弁護士、澤藤統一郎弁護士とともに、この緊急事態条項の危険性を訴えた、『増補改訂版・前夜』を販売しています! 今こそ、お求めを!
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■はじめに~連休明けの14日、公明党の連立離脱を受けて、東京株式市場で防衛産業などの「高市銘柄」を中心に、日経平均株価が下落! エコノミスト・田代秀敏氏による、「連休明け」に「早苗暴落」という予測が的中!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 連休明けの昨日10月14日、東京株式市場で日経平均株価が、前週末比1241円(2.58%)安の4万6847円で取引を終えました。

 14日付『日本経済新聞』によると、「一時は1500円超下げた」とのことで、「公明党の自民党との連立政権離脱による政局の不透明感が嫌気されたほか、米中摩擦への懸念も意識され下げが加速した」と報じています。

※日経平均終値1241円安 米中摩擦で下げ加速、「高市銘柄」も失速(日本経済新聞、2025年10月14日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB140LLTU5A011C2000000/

 IWJは10月13日付の『日刊IWJガイド』で、エコノミスト・田代秀敏氏の「火曜日に『早苗暴落』が起きそうな気配です」とのコメントを、以下のようにお伝えしましたが、田代氏の予測が的中したといえます。

 「高市早苗自民総裁当選から始まった怒涛の勢いの円安が、公明党との連立解消以来、止まり、一目均衡表(いちもくきんこうひょう)の雲(抵抗帯)を突き抜けて円高へ振れています。

 それに反応するように、日経平均先物も一目均衡表の雲を突き抜けて下落しています。

 この勢いが、3連休中に続くと(連休明けの)火曜日に『早苗暴落』が起きそうな気配です。総理にならないうちから大変な存在感です。大したものです」。

※公明党と連立を解消した自民党が、改憲勢力の維新や国民民主、参政党と連立を組めば、改憲による緊急事態条項の導入が、実現に向かう! 自民党改憲案の緊急事態条項が導入され、発令されれば、議会制民主主義はフリーズし、内閣独裁が可能に!! IWJでは、岩上安身が梓澤和幸弁護士、澤藤統一郎弁護士とともに、この緊急事態条項の危険性を訴えた、『増補改訂版・前夜』を販売しています! 今こそ、お求めを!
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20251013#idx-5
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/55153#idx-5

 前述の『日経』の記事は、「この日は、自民党の高市早苗総裁の就任を受けた『高市トレード』で買われてきた銘柄の下げが目立った」として、防衛関連や、サイバーセキュリティー関連、核融合関連の株価が下がったと報じています。

 記事は、「リスクとして警戒されているのは、『野党がまとまって政権交代が起きること』(和キャピタルの村松一之運用本部部長)だ。新政権の政策遂行能力の不透明さや、成長分野への投資が遅れるとの見方から日本株の下落材料になりうる」とした上で「政局の動向に左右される相場が当面続きそうだ」との見方を示しています。

■第16期に入り、3ヶ月目の10月になりました! しかし8月のご寄付・カンパは、月間目標額の16%、9月のご寄付・カンパは、月間目標額の14%にとどまり、財政的にとても厳しい状況が続いています。真実を伝えていく活動の困難を痛感しています! 有料会員登録と、ご寄付・カンパによるご支援を、どうぞ皆様、よろしくお願いいたします!

 9月は1日から30日までの30日間で、50件、48万5070円のご寄付・カンパをいただきました。これは、月間目標額350万円の14%にあたります。ご支援くださった皆様、本当にありがとうございます。しかし、目標額の86%、301万4930円が不足することとなりました。第16期が始まって、2ヶ月間、1~2割程度しか、ご寄付が集まっていない、厳しい状況です。

 10月は、1日から14日までの14日間で、19件、12万9000円のご寄付・カンパをいただいています。これは、月間目標額350万円の4%にあたります。ご支援くださった皆様、本当にありがとうございます。しかし、厳しい状況に変わりはありません。

 私がIWJをスタートさせたのは、今から15年前の2010年でした。

 IWJをスタートさせてきてからのこの15年間、あるいはそれ以前から、私、岩上安身は、機会があるごとに米国の従属国の地位に甘んじることの危険性に、絶えず警鐘を鳴らしてきました。

 自民党の新総裁が、中国との戦争の話を絶えず繰り返し、「米軍が中国軍の矢面に立つのではなく、まず日本が正面に立つ」などということまで、テレビの地上波で言い出している高市早苗氏に決まって、その懸念が、今、まさに現実になりつつあるのを痛感しています。

 東西冷戦の終わりによって、世界大戦の危機、とりわけ核戦争の危機は遠ざかったと安堵して、約35年が経ちますが、現在、冷戦後で最も戦争の危機が近づいていると感じられます。

 このように、軍事力を支える、肝心の工業力が空洞化してしまっている米国にのみ、頼り、米国の戦略に従って動かされて、対中国との戦争の矢面に立て、と言われて、「代理戦争」の駒とされる、そんな危機に直面しているのに、政府も、与野党も、メディアも、いつまでも、現実を否認しているようでは、日本は生き残れません。

 国難は避けられない、としても、大難を小難にとどめることはできるはずです。日本が対米自立を果たし、「敵国」ばかりになっている周辺国と和解して、各国と平和条約を結び、「敵」と戦うのではなく、「敵」と和解して、「敵」を消し去ることができるかどうか。

 対米自立と、周辺国との自力での平和構築に失敗すれば、日本は、大きな試練に直面します。平和の上にしか、国家としての繁栄も、国民としての日々の穏やかな暮らしも、築くことができません。

 間に合うでしょうか。懸念は尽きません。

 肝心なことは、リアルな現実をまず直視することです。大小問わず、ほとんどのメディアが、現実直視を避けています。

 IWJは現実を直視し、お伝えし続けているので、ウクライナ紛争以降は特に、周囲からはかなり浮いてみえるかもしれませんが、我々がジャーナリズムの本道を歩み、リアルを伝えるという、当たり前のことをしているだけです。

 そうやって、苦いリアルな現実を直視した上で、なお、前向きな希望を信じる力が残っているかどうかが問われています。

 IWJは、厳しい経営が続いています。そのIWJの行方は、リアルと対峙してなお希望をもてるかどうかだと思います。

 IWJの活動運営費は、約半分が、会員の皆様からの会費によって支えられています。残りの約半分が、ご寄付・カンパによって支えられています。

 困難は、迫ってきています。向こう数年以内が、東アジアにおいて、日本が、「代理戦争」の駒として使われてしまうかどうかの正念場です! そうした事態は、絶対に回避しなければなりません!

 そのリスクは、高市氏が自民党の新総裁となったことで加速する可能性があります!

 今期16期もIWJは、日本だけでなく、西側に広がるプロパガンダにのみこまれず、真実をお伝えしていきたいと思います!

 どうぞ、緊急のご支援のほど、よろしくお願いいたします!

 岩上安身 拝

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みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル

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◆中継番組表◆

**2025.10.15 Wed.**

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◆中継番組表◆

**2025.10.16 Thu.**

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「トランプ関税」の衝撃波が世界を襲う! 貿易政策と安全保障政策の融合!? 逆に米国と同盟国に、経済破綻と社会崩壊の危機が迫る!? 岩上安身によるインタビュー第1188回ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 第1弾 2025.5.2
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40年間続いた米国債の価格上昇が、下落へ! 世界一米国債を保有する日本には、巨大な含み損が発生! 米国債務は対GDP比100%を超え、利払い費だけで、米防衛費を超過!「アメリカの、世界に対する覇権を支えている財政システムが、大変動を起こしている」! 岩上安身によるインタビュー第1195回ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 第2弾 前編 2025.6.8
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527763

フォン・デア・ライエン委員長は「我々が知っていた西側は、もはや存在しない」と宣言!「日本人がもっと真面目に考えないと。日本の立ち位置って何ですか?『西側の一員です』と。でも、その『西側』はないんです」! 米国債がクラッシュしてしまえば、最大保有国である日本は、最大の被害国に! 岩上安身によるインタビュー第1195回ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 第2弾 後編 2025.6.8
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527782

ヒンドゥー至上主義のインド・モディ政権によって酷い差別を受けているカシミールは、ユダヤ人至上主義によって民族浄化を受けるガザと共通性がある! パレスチナ問題とカシミール問題はともに大英帝国支配の負の遺産! しかし、英国は責任を果たさない! 岩上安身によるインタビュー第1194回ゲスト 現代イスラム研究センター理事長 宮田律氏 第1回 2025.5.30
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527633

イスラエルは、トランプ米大統領のリゾート開発構想のために、ガザ戦争を再開! 毎日100人単位でパレスチナ人を殺害しているのに、主要メディアではほとんど報じられず、批判もされない! ユダヤ教の極右政党と連立するネタニヤフ政権は、UNRWA施設を破壊し、職員も殺害! 人道援助を妨害し、ガザは「国際法の墓場」に! 岩上安身によるインタビュー第1194回ゲスト 現代イスラム研究センター理事長 宮田律氏 第2回 2025.6.6
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527726

「トランプは戦争をしない」は嘘! 米大統領がバイデンでもトランプでも、イスラエルのやることは全部支持! キリスト教に妥協したユダヤ教徒と、キリスト教シオニストの福音派の猛烈な支持を抜きには考えられず、イスラエルの利益を最大限に追求!~岩上安身によるインタビュー第1176回ゲスト 現代イスラム研究センター理事長・宮田律氏
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「戦争をやめさせる」はずのトランプ内閣が、ウクライナ紛争を剛腕で停戦させようとしているのに対し、イスラエルのジェノサイドはなぜ野放し!? その謎に迫る!!【ガザ戦争とハマス】15ヶ月に及ぶ戦争は中東地域に何をもたらしたか? トランプ政権によってパレスチナはどうなるのか? 岩上安身によるインタビュー第1184回ゲスト 現代イスラム研究センター理事長・宮田律氏 2025.2.25
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/526531

2024年を振り返る! そして1ヶ月後に始まる第2次トランプ政権で、米国は、そして世界はどう変わる!?~岩上安身によるインタビュー第1175回 ゲスト 元外務省国際情報局長・孫崎享氏
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/525988

ハミッド・ダバシ氏が指摘「ガザのおかげでヨーロッパ哲学の倫理的破綻が露呈した」!「ガザ攻撃における植民地主義の視点」~岩上安身によるインタビュー第1145回 ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏 2024.2.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/521575

「イスラエルがどんな戦争犯罪、人道に対する罪を行っても一度も裁かれなかった。こういう国際社会の『伝統』がジェノサイドを可能にしている」!!~岩上安身によるインタビュー第1144回 ゲスト 早稲田大学文学学術院教授・京都大学名誉教授・岡真理氏 2024.2.2
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/521515

イスラエルがパレスチナ・ガザ地区に対して行なっているのは「民族浄化」! イスラエルによる「報復」でもなければ、ハマスとの戦争でもない!~岩上安身によるインタビュー第1138回 ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏 2023.11.13
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519713

「絶望」に突き動かされたハマスがイスラエルを急襲! イスラエルは、「報復」の名のもとに「民族浄化」を開始! パレスチナ人の「完全追放」まで至るのか!?「第2のナクバ」に~岩上安身によるインタビュー第1137回 ゲスト 放送大学名誉教授 高橋和夫氏 2023.11.9
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519653

対等な者同士の「ハマス・イスラエル戦争」ではない!「植民地主義とそれへの抵抗であるという基本的な視点が必要」~岩上安身によるインタビュー第1136回 ゲスト 東京大学名誉教授 板垣雄三氏 2023.11.2
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519527

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■日本保守党から、河村たかし衆議院議員が離脱! 河村氏は、殴られそうになって「ものすごい恐怖を感じ」たと、百田尚樹代表を刑事告訴! 河村氏は野党統一候補擁立に前向きな姿勢! 一方、百田代表は「スパイ防止法の成立」で、高市総裁を「全力で応援し、協力していきたい」と表明! 河村氏離党の背景には、百田氏の暴力的体質に加えて、政局の再編成も作用!?

 10月4日の自民党総裁選挙で、高市早苗氏が新総裁に選出されたものの、10日に、「裏金問題」に厳しい姿勢をとる公明党が、あくまで突っぱねる高市自民党との連立の離脱を決意し、政局がきわめて流動的になっています。

 自民党と、日本維新の会、国民民主党、参政党、日本保守党などの右派連合による連立政権ができるのか、あるいは立憲民主党と公明党が連立を組み、れいわ、日本共産党などが協力するという、中道左派連合が、政権交代に打って出るなどということもありえるのでしょうか。

 政局の流動化は、現有議席が5議席の(衆議院3、参議院2)日本保守党にも影響を及ぼしているようです。参政党など、少数議席の政党が、数あわせの際、存在感を発揮するからです。

 日本保守党の河村たかし衆議院議員(愛知1区)は、10月8日、日本保守党に離党届を出しました。先月、離党届を出した竹上裕子衆議院議員(比例東海)とともに、新会派を結成するとみられています。

 ただし、10月7日の日本保守党定例記者会見で、事務総長の有本香氏は、「竹上議員の離党届はまだ正式に受理しておらず、保留中」だと述べています。

 また、河村氏の離党とともに、日本保守党代表の百田尚樹が、河村たかし氏が代表の減税日本との友好関係も「解消」となっています。

 日本保守党の国会議員は、島田洋一衆議院議員(比例区近畿ブロック)、百田尚樹参議院議員(全国比例)、北村晴男参議院議員(全国比例)の3人に減ります。所属国会議員は5人を割り込みますが、前回の参議院選挙で5.0%の得票数を得ているため、政党交付金の交付の対象となる国政政党であることは変わりません。

 河村氏は、日本保守党の共同代表でしたが、党運営に対する考え方の違いから百田尚樹代表と対立し、先月9月19日に、百田尚樹代表らから党共同代表解任を通告されていました。

※日本保守党の河村たかし氏が離党届…百田尚樹代表らと対立、竹上裕子氏と会派結成へ(読売新聞、2025年10月9日)
https://www.yomiuri.co.jp/national/20251009-OYT1T50056/

 河村氏は10月8日、離党の報告会見を開きました。

河村氏「今日はお集まりをいただきまして、ありがとうございます。サンキューベリーマッチ、ということでございます。

 衆議院議員・河村たかしは、本日をもちまして、日本保守党の百田代表宛に離党届を提出をいたしました。離党いたします」

 河村氏は、離党の理由と時期について、「理由はですね、たくさんありますけど、私も辛抱に辛抱に、忍耐に忍耐を重ねて」きたが、参議院選挙のある中で党の足並みを乱すことはできなかったため、離党までに時間がかかった、と説明しました。

 河村氏は、離党のきっかけは、今年4月22日に、百田代表からペットボトルを投げつけられ、「俺が殴ったら、死ぬぞ」と言われたことだった、と説明しました。この一件は、ペットボトル事件として、『週刊文春』などが報じています。事実であれば、69歳にもなる「大人」の言うこと、やることではなく、百田尚樹氏の、暴力的体質が露わになった事件といえます。

※日本保守党で内紛勃発! 百田尚樹が河村たかしに投げた「怒りのペットボトル」(週刊文春電子版、2025年6月19日)
https://bunshun.jp/denshiban/articles/b11649

 河村氏は、8日の会見で、島田氏の議員会館事務所での出来事を、以下のように語りました。

 ペットボトル事件の直前、YouTubeで配信した定例記者会見で、河村氏は突然、党大会と代表選の開催を求める発言をし、百田代表を怒らせていました。

河村氏「そこでおった(いた)のは、私と竹上議員ですね。それから島田さん。

 そこへ百田さんと有本さんが入ってきまして。で、ペットボトルをまず投げつけて、『お前は何を考えとんだ』。『お前』という言葉です。

 『お前』だったのか、『おみゃー』だったのか、これは正確性を欠いておりますけど、名古屋で言うと、『おみゃあ、何やっとんだい』と。『俺が殴ったら、お前は死ぬぞ』と。

 立ち上がってですよ。こういうふうに立ち上がって、このぐらいの距離ですから、もうちょっとですよ。

 で、『おみゃあ、俺が殴ったら、死ぬぞ』て言うて、殴りかかってきたですよ、立ち上がって。

 こういうふうに(と、右手の拳をかざす)。手がね、(握りしめた拳を前に突き出して)本当に拳が、目の前に見えましたから。(中略)

 私も、ものすごい恐怖を感じまして。彼は、ボクシングをやっとったことを知ってましたから。前、いっぺん、共同会見の時だったか何かの時に、シャドーボクシングみたいなことを、横でやってましたので。

 そういうこともありましたから、死の恐怖、といいますかね。本当に殴りかかってこられるだろうということで、やっぱり『俺が殴ったら死ぬぞ』ということは、やはり死ぬんでしょう、たぶん。

 ということで、僕は、咄嗟ですから、『本当に殴ったらいかんぞ』と言ったんですよ。僕は、これ、これホントです。みんな聞いてますからね。『殴ったらいかんぞ』って、自分で突然言ったんじゃないですよ。

 そういうことがありまして、このたび、東京地検に告発したと。威力業務妨害罪ないし脅迫暴行だったと思いますけどね」

 河村氏は、ペットボトル事件が、「国会議事堂の国権の最高機関、国会議員の、それも議員会館の中の部屋」で起こったことであり、「税金が投じられた場所での暴行脅迫。議員活動への妨害は看過できない」として、10月2日に東京地検特捜部に刑事告訴した、と説明しました。

※【会見ノーカット】 日本保守党・河村たかし氏 記者会見 ── 政治ニュースライブ(日テレNEWS LIVE、2025年10月8日)
https://youtu.be/rVyotfa4E1E

 一方、日本保守党の有本香事務総長は、7日の定例記者会見で、「(河村氏は)告訴状を東京地検に持っていったんだけれども、受理はされていない」と指摘し、「告訴状を受理されていないものを、刑事告訴という見出しで報道されるのは意外」だと述べています。

 百田代表も、「受理をされていないものを、大々的に示して、まるで私が犯罪者のように扱うような見出しをつけて発表するのはどうかなと思いますね」と、報道陣に釘を刺しました。

 通常、告訴状は、正当な理由がなければ、受理を拒否することはできません。有本氏と百田氏が、どうして告訴状が受理されていないと、この会見の時点で断言できたのかは、説明がなく、不明です。

百田代表「そんなことだったら、私も嫌いな人間をどんどん告訴・告発、刑事告訴をして、バンバンバンバン、全然受理されないものを、ボンボンボンボン告発して、それを記者会見を開いて、その度にバアー言うて、それを報道してもらえたら、これはもう自分の嫌いな人物に対してイメージ操作を簡単に行うことができますよね」

 さらに、百田代表は、離党は河村氏の「意趣返し」ではないか、との発言をしています。

百田代表「もう(4月の事件から)半年も経って、なぜこのタイミングで、しかも竹上さんの(離党)と関連するとしか考えられないし、私達が特別友党関係を解消と言うた、その直後ですからね、この告発は。

 当然何らかの、これは『どういう意趣返し?』と、私達はそう思いますよね」

 百田氏の方から、先に、友党関係を解消と通告したあとに、河村氏側が「反撃」に出た、ということのようですが、それを「意趣返し」と表現するのは、言葉を操るプロのはずの作家とは思えません。

 両者の言い分には、まだ乖離があります。

 百田代表は、河村氏に向かってペットボトルを投げた行為自体や、「殴るぞ」といった発言自体には言及せず、肯定も否定もしていません。事実関係について明らかにしないまま、刑事告訴されるような事件ではなかった、と主張しています。死の恐怖を感じたという河村氏の発言とは、だいぶ温度差があります。

※R7 10/07 日本保守党 定例記者会見(日本保守党 、2025年10月7日)
https://www.youtube.com/live/6Q2d0Y-iVGQ

 河村氏は、大きく政局が揺れ動いている中で、離党後、どのように振る舞うつもりなのでしょうか?

 記者会見の終盤で、離党後の動きについて問われ、河村氏は「日本の国のために商売を盛んにする国を作るために、ここはもう一回、旅に出るんですわ。旅に出て、あちこち回って、どうだと。(頭を突き合わせて?)一緒にやらないかと。そういうのを広げていくということでしょう。それが僕の使命、ミッションだろうと思います」と述べています。

 また、記者から、首班指名で「高市早苗」と書くかと問われ、河村氏は「自民党には入れませんよ、自民党には。私もこれだけ『非自民』で、痩せ我慢で裏金を断ってきてやってきたんだから、簡単にはいきませんよ、それは。そこらは大丈夫ですから」と答えています。

※【会見ノーカット】 日本保守党・河村たかし氏 記者会見 ── 政治ニュースライブ(日テレNEWS LIVE、2025年10月8日)
https://youtu.be/rVyotfa4E1E

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■グレン・ディーセン教授の番組で元OSCE職員のフランス人、ブノワ・パレ氏が登壇! ウクライナ紛争の始まりについての現場の見聞を初めて証言!!(その5)ウクライナ紛争は2022年2月ではなく、2014年4月7日に始まった! DPR(ドネツク人民共和国)が初めて創設を宣言し、キエフのクーデター政権が「反テロ作戦」を開始! 地元警察の3分の2がDPR(ドネツク人民共和国)に合流! ドンバスのDPRとLPR(ルガンスク人民共和国)の創設は「ロシアの侵略」で、「ドネツクの人々には反乱の意思がなかった」というキエフ政権と西側の主張は、「事実によって裏付けられていません」!

 ノルウェー南東大学のグレン・ディーセン教授のYouTube番組に、フランス陸軍予備役将校であり、フランス国防省の元アナリスト、2015年から2022年までドンバス地域で欧州安全保障協力機構(OSCE)の監視員を務めた経験を持つ、ブノワ・パレ氏が登壇しました。

※Benoit Pare: OSCE Observer Exposes Lies About the Ukraine War(Glenn Dieasen、2025年8月31日)
https://youtu.be/Uu3zx7vu5KY

 パレ氏は、「中立」であることが求められるOSCEの職員として、ウクライナ紛争が勃発するまで、ドンバス紛争の続く現地にいました。ミンスク合意の履行を監視する立場のOSCEの職員でなければ、知り得ない重要な情報を、ディーセン教授のYouTube番組で1時間50分近くにわたって語っています。非常に貴重な証言です。

 第5回では、DPR(ドネツク人民共和国)が創設を宣言したとき、地元警察の3分の2がDPRに合流したことが語られています。パレ氏は、DPRとLPR(ルガンスク人民共和国)の創設は「ロシアの侵略」で、「ドネツクの人々には反乱の意思がなかった」というキエフ政権と西側の主張は、「事実によって裏付けられていません」と語っています。

 (その1)(その2)(その3)(その4)は、以下で御覧ください。

※グレン・ディーセン教授の番組で元OSCE職員のフランス人、ブノワ・パレ氏が登壇! ウクライナ紛争の始まりについての現場の見聞を初めて証言!!(その1)ウクライナからカナダへ移住した、オタワ大学のイヴァン・カチャノフスキー教授の研究に出会い、「ユーロマイダン革命」が西側の作り上げた「物語」であることに気づいた!!
(日刊IWJガイド、2025年9月8日)
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※グレン・ディーセン教授の番組で元OSCE職員のフランス人、ブノワ・パレ氏が登壇! ウクライナ紛争の始まりについての現場の見聞を初めて証言!!(その2)2014年「ある時点で何かが変わった」! メディアは皆論調をあわせて真実を報じなくなった! ドンバスでは毎日のように、ジャーナリストや「新政権に忠実ではない人々」の行方不明事件が続き、「切迫した劇的な状況」にあった! OSCE上層部もNATO上層部も米国大使も、ドンバスの分離主義者を「ならず者の一味」とみなし、まったく取り合わなかった!(日刊IWJガイド、2025年9月22日)
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※グレン・ディーセン教授の番組で元OSCE職員のフランス人、ブノワ・パレ氏が登壇! ウクライナ紛争の始まりについての現場の見聞を初めて証言!!(その3)2014年当時、OSCE上層部もNATO上層部も米国大使も、口をそろえてドンバスの分離主義者を「ならず者の一味」とみなし、地元住民の失踪問題にまったく取り合わなかった!(日刊IWJガイド、2025年9月23日)
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※グレン・ディーセン教授の番組で元OSCE職員のフランス人、ブノワ・パレ氏が登壇! ウクライナ紛争の始まりについての現場の見聞を初めて証言!!(その4)2014年、親ロシア派分離主義者らによってドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国が創設された際、地元警察官の多くが2つの人民共和国を支持!「ロシアが2共和国の創設を主導した」「ロシアによる侵略だ」という主張は、事実によって裏付けられていない!(日刊IWJガイド、2025年10月8日)
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ブノワ・パレ:OSCE監視員がウクライナ戦争の嘘を暴く(その5)
グレン・ディーセン
2025年8月31日

ブノワ・パレ氏(以下、パレ氏と略す)「さて、ご質問に戻りますが、ドネツクでも同様でした。(2014年)4月6日と7日に起きた出来事について、州議会議員であり、ジャーナリストでもあった人物から、直接話を聞きました。彼は、事件の発端をこのように語りました。

 その州議会議員によると、彼はドネツク州議会の事務所内の一室にいましたが、数千人もの親ロシア派デモ隊に包囲され、外に出るのも怖くて、どうすればよいかわからなかったそうです。

 すると、やがてドネツク警察署長がやってきました。彼らは『助けに来てくれたのだろう』と思ったが、実際はそうではありませんでした。署長は、最後通告を突きつけにきたのでした。

 『ドネツク人民共和国の創設を支持するように投票するか、さもなくば、あなた達の議会は解散され、あなた達は無意味な存在になるだろう』と。

 これが、ドネツク警察署長から、ドネツク州議会議員達に伝えられたメッセージでした。その後、自らを『ドネツク人民共和国の新総督』と名乗る人物が紹介されました。ドネツク人民共和国が正式に樹立されたのは、その翌日でした。

 私は『ウィキペディア』に書かれていることと、この人物や他の多くの話とを比較することができました。実際、両者の話はかなり一致していました。

 つまり、これで明らかになったのは、地元警察は最初の段階から、分離主義者が権力を掌握することを黙認し、ある程度、積極的な役割を果たしていた、ということです。彼らは、意図的にそれに反対しなかったのだから。

 さらに、州議会議員達が外に出ようとしたとき、警察はある程度、彼らを保護していました。最初は、警察は議員達に正面玄関から出るよう指示しました。

 ところが、正面玄関には、デモ隊が待ち構えていました。デモ隊は、議員達が新政府に賛成する投票を拒否したことに怒っていたため、この人物の話によれば、何人かの議員は殴られたといいます。

 そこで議員達は急いで建物内に戻りました。私に話をしてくれた人物は、これは警察が『自分達(警察)の保護が必要で、もはやあなた達は支配権を失った』と示すための手段だったと語りました。

 その後、警察は彼を裏口から安全に建物の外に護送し、これがドネツクにおけるキエフ政権の終焉となったのです」

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■日本にも、パレスチナ人を虐殺して土地を奪い取るイスラエルを熱烈に支持するシオニストが存在する! 日本のジェンタイル(ユダヤ教徒ではない異教徒の)・シオニストの筆頭は、中谷元防衛大臣! 参政党の神谷宗幣代表も、強固なイスラエル支持者! キリスト教シオニストの筆頭である新宗教団体「キリストの幕屋」に、「日本会議」などの極右団体や、「統一教会」など反日カルトまでも結びつき、ドブ板選挙に動員されている! そして、これらは、イスラエルによる62ヶ国以上の政治家1500人を結ぶ、イスラエルの同盟ネットワークを作るという、イスラエルと米国の世界戦略の枠組みの中に組み込まれて利用されつつある!(その1)

 日本にも、米国のキリスト教原理主義の福音派と同様に、パレスチナ人を虐殺して、土地を奪い取っているイスラエルを支持するシオニストが存在します!

 自民党の現役の防衛大臣、中谷元議員は、ユダヤ教徒ではありませんが、異教徒のシオニストという意味での「ジェンタイル・シオニスト」です!

 高市早苗総裁に変わっても、石破茂総理に指名された防衛大臣の中谷元議員の地位が即刻変わるわけではありません。

 大臣は内閣の閣僚であり、その任命・更迭は総理が行います。高市新総裁は、まだ新総理ではないからです。

※防衛大臣(防衛省、2025年10月9日)
https://www.mod.go.jp/j/profile/minister/index.html

 「ジェンタイル・シオニズム」については、岩上安身が、2018年と2019年に、「パレスチナの平和を考える会」事務局長・役重善洋氏に連続インタビューを行っています。

 ぜひ、この機会に御覧ください。

※安倍総理は「ジェンタイル・シオニスト」!? 米国の「イスラエルびいき」の背後にある「ジェンタイル・シオニズム」とは!? ~岩上安身によるインタビュー 第890回 ゲスト 「パレスチナの平和を考える会」事務局長・役重善洋氏 第1弾 2018.7.24
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/428159

※米国によるイスラエル「偏愛」の歴史的起源!「ユダヤ人帰還論」!? 誤解された「オスロ合意」の真実とは!?~岩上安身によるインタビュー 第909回 ゲスト 『近代日本の植民地主義とジェンタイル・シオニズム』著者・パレスチナの平和を考える会事務局長 役重善洋氏 第2弾 2018.8.24
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/430069

※新疑惑イスラエルゲート!? トランプ陣営が安保理で「イスラエルの入植地批判決議を行わせない」ようにロシアへ協力要請!? ~岩上安身によるインタビュー 第947回 ゲスト 『近代日本の植民地主義とジェンタイル・シオニズム』著者・役重善洋氏 第3弾 2018.10.12
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/433638

※キリスト教国家米国がなぜシオニズムを熱狂的に支持するのか!? ヨーロッパ・キリスト教国民国家の「建国」が生み出し、パレスチナに押しつけた「他者」イスラエル~6.25 岩上安身によるインタビュー 第950回 ゲスト 『近代日本の植民地主義とジェンタイル・シオニズム』著者・パレスチナの平和を考える会事務局長 役重善洋氏 第4弾 2019.6.25
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/451520

※イスラエルに肩入れしイランを敵視するトランプ米政権における「ネオコン復活」の象徴・ボルトン大統領補佐官が参院選翌日に来日! 日本政府は選挙直後から「改憲と戦争」に前のめり! ~岩上安身によるインタビュー 第951回 ゲスト パレスチナの平和を考える会事務局長・役重善洋氏 第5弾 2019.7.24
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/452366

※トランプ政権によるイスラエルのパレスチナ入植「合法化」!? は大統領選へ向けたシオニストへのアピール!? ~岩上安身によるインタビュー 第971回 ゲスト 『近代日本の植民地主義とジェンタイル・シオニズム』著者・パレスチナの平和を考える会事務局長・役重善洋氏 第6弾 2019.11.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/462056

 参政党の神谷宗幣代表も、「なかなかイスラエルにいけなくなっちゃった、というのが残念」とか、「今までとは違うルートで、日本とイスラエルの友好を(外務省を通じた)『正式ルート』でやっていくことに私も尽力できる」と、支持者の前でアピールする、強固なイスラエル支持者として知られています。

 神谷議員とイスラエルの関係については、これまでも、IWJはお伝えしてきました。本記事でも、続編で、さらに詳しくお伝えします。

※<シリーズ特集 2025年7月20日参院選! 投票に行こう! 第16回>参政党の神谷宗幣代表は、「ヤマト・ユダヤ協会」の理事をつとめていた経歴があり、イスラエルに心酔! 彼はジェンタイル(ユダヤ教以外の異教徒の)・シオニストだった!?「こんな国会活動なんかしたくないわけですよ」!「なかなかイスラエルにいけなくなっちゃった、というのが残念」!「イスラエルの友好を外務省を使って『正式ルート』でやっていく」! 憲法から「基本的人権」を抜こうとする参政党は、シオニストに支えられたトランプ共和党、バイデン民主党と瓜二つだった!?(日刊IWJガイド、2025年7月11日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20250711#idx-4
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/54825#idx-4

 9月16日、「日本イスラエル・クリスチャン交流会」が発足しました。

 発足式は、参議院議員会館で行われました。

 9月17日付の『クリスチャン・トゥデイ』は、この発足式には、ジョージ・グラス駐日米国大使や、ギラッド・コーヘン駐日イスラエル大使、ジョシュ・ラインスタイン イスラエル同盟財団(IAF)会長らが出席し、5月からパレスチナ自治区のガザ地区で食料配布を行っている米国主導の人道支援団体「ガザ人道財団」(GHF)の活動報告などが行われたと報じています。

※「日本イスラエル・クリスチャン交流会」が発足、世界62ヶ国に広がる議員ネットワーク(クリスチャン・トゥデイ、2025年9月17日)
https://www.christiantoday.co.jp/articles/35154/20250917/japanese-parliamentary-israel-allies-caucus-launched.htm

 この人道財団の設置は、偽善の極みです。

 餓死するまでに飢えさせておいて、食料を与えるとして、パレスチナ人を集め、そこで銃を乱射して殺し、絶望の淵に落とす、残酷な殺人ゲームの罠です。

 ガザ南部に4ヶ所設置されたガザ人道財団(GHF)による食糧配給所に並ぶパレスチナ人を、イスラエル軍兵士と、米国の民間警備会社の契約警備員が、面白半分に狙い撃ちにしており、食料配給所が、残酷なジェノサイドの罠になっていることを、IWJでは繰り返しお伝えし、非難してきました。

※シリーズ<現在進行形のガザでの公開虐殺>その1 ガザの4ヶ所の食糧配給所での銃撃は、飢えた人々を集め当て殺す「死の罠」! ガザの難民を「ゾンビの群れ」呼ばわり! 国連人権高等弁務官事務所によると、5月下旬以降、これまで2ヶ月で400人以上のパレスチナ人が死亡! 数千人が負傷! 発砲しているのは、米国とイスラエルによる「ガザ人道財団(GHF)」の契約警備員とイスラエル軍! イランのハメネイ師によれば、殺害されたのは773人、負傷した人は5101人、行方不明者が41人!「一つ一つの食料パッケージは、虐殺の為の餌になっている」!「これは安価なジェノサイド形態」!
(日刊IWJガイド、2025年7月25日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20250725#idx-5
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/54939#idx-5

※【第2弾 シオニストによって「絶滅収容所」と化したガザでは、子供達だけでなく、ジャーナリストや、イスラエル人の人質までもが、餓死の危機に直面!】2023年10月7日の戦闘開始後の餓死者は、計180人! うち93人が子供!! 米国とイスラエルによる、偽善的な「ガザ人道財団(GHF)」の支援施設付近で、食料を求めて配給所に集まったところで、イスラエル軍に乱射され、無差別に殺された飢えたパレスチナ人は、すでに1000人超!! シオニストの、人間性のかけらもない残忍さ!(『アイ・オン・パレスチナ』、2025年8月5日ほか)(日刊IWJガイド、2025年8月6日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20250806#idx-8
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/55002#idx-8

※【IWJ号外】『ニューヨーク・タイムズ』海外特派員で、ピューリッツァー賞を受賞したフリージャーナリスト、クリス・ヘッジズ氏が「ガザにおけるイスラエルのジェノサイド、組織的な大規模飢餓の最終段階が始まった」「イスラエルの飢餓ジェノサイドはナチスを超える」と、国際社会に向けて警鐘! 2024.2.11
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/521612

 こうした偽善的で欺瞞的な人道支援の活動報告を平然と行い、現在もガザでパレスチナ人のジェノサイドを進行中のイスラエルを支持する「日本イスラエル・クリスチャン交流会」とは、何なのでしょうか。

 同日付『クリスチャン・トゥデイ』は、こう説明します。

 「日本イスラエル・クリスチャン交流会は、『信仰にもとづく外交』を掲げる親イスラエルの国際アドボカシー(※弱者の権利を擁護し、代弁する、という意味。腐臭のするほどの偽善)団体『イスラエル同盟財団』(IAF)が、世界62ヶ国で展開するイスラエル友好議員連盟(Parliamentary Israel Allies Caucus)の日本支部。

 英語名は Japanese Parliamentary Israel Allies Caucus で、日本では既に存在する『日本イスラエル友好議員連盟』(『クリスチャン・トゥデイ』は、Alliesを『友好』と訳出しているが、『共通の目的のために手を組む』『協力して行動する』という政治的・戦略的なニュアンスが強く、日本語で言えば『同盟』にあたる)の下部組織として活動する」。

※「日本イスラエル・クリスチャン交流会」が発足、世界62ヶ国に広がる議員ネットワーク(クリスチャン・トゥデイ、2025年9月17日)
https://www.christiantoday.co.jp/articles/35154/20250917/japanese-parliamentary-israel-allies-caucus-launched.htm

 Japanese Parliamentary Israel Allies Caucusは、直訳すれば、「日本の議会におけるイスラエル同盟議員連盟」です。

 要するに、これは、「党派を超えてイスラエル支持でまとまる国会議員の同盟」ということになります。

 この議員連盟の目的は、「クリスチャンの国会議員を中心に、聖書の価値観を土台として、政策課題の解決や国際交流の推進を目的とした活動を行う。一方、参加議員はクリスチャンに限定せず、垣根を越えた交流を目指すとしている」と、同日付『クリスチャン・トゥデイ』は、説明しています。

 ここに参加している日本のクリスチャンの国会議員(クリスチャン・シオニストの国会議員)は、次の通りです。

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■公明党と連立を解消した自民党が、改憲勢力の維新や国民民主、参政党と連立を組めば、改憲による緊急事態条項の導入が、実現に向かう! 自民党改憲案の緊急事態条項が導入され、発令されれば、議会制民主主義はフリーズし、内閣独裁が可能に!! IWJでは、岩上安身が梓澤和幸弁護士、澤藤統一郎弁護士とともに、この緊急事態条項の危険性を訴えた、『増補改訂版・前夜』を販売しています! 今こそ、お求めを!

 少数与党の自民党は、当然のことながら、他党と連立を組む必要がありますが、維新や、国民民主党は、改憲による緊急事態条項の導入に賛成なので、連立内閣とはいっても、緊急事態条項導入を含む憲法の改悪が、実現に向かって一歩進んでしまいます。

 岩上安身は、梓澤和幸弁護士、澤藤統一郎弁護士とともに、2012年の自民党改憲草案を日本国憲法と序文から補則まで比較して、延べ40時間にわたり逐条解釈し、250項目にわたる詳細な注釈をつけて、2013年に『前夜』(現代書館)として、自民党が憲法に導入を目論む緊急事態条項の危険性を訴えました。

 2015年には、安保法案の成立を受け、56ページ、約50項目の注釈を追加した、「増補改訂版」を発売しました。

 この『増補改訂版・前夜』の「まえがき」や「第九章 緊急事態」を、下記で公開しています。ぜひ御覧ください。

※【特別掲載!】安倍総理による「改憲隠し」にダマされるな! 参院選の真の争点は改憲と「緊急事態条項」の創設である~岩上安身による『前夜・増補改訂版』の「まえがき」を緊急アップ! 2016.6.15
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/309102

※【特別掲載!】基本的人権を停止させ、国民が「公の機関」の指示に従う義務をうたう「緊急事態条項」を警戒せよ!~『前夜・増補改訂版』より抜粋第2弾!「第九章 緊急事態」をアップ! 2016.6.17
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/309929

 IWJ書店では、『増補改訂版・前夜』を販売しています。よろしければ、ぜひお買い求めください。

※【増補改訂版】前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=169

※【増補改訂版・岩上安身サイン入り】前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=171

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

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 ご支援のほども、よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
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IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、尾内達也、浜本信貴)

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岩上安身サポーターズクラブ事務局
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