┏━━【目次】━━━━
┠■はじめに~<【IWJ号外】を出しました>ウクライナが、ロシア大統領府内のプーチン大統領を狙ってドローン攻撃!? ロシア側はウクライナを非難、報復を示唆するが、ウクライナは否定し、「ロシアによる偽旗作戦」と強弁! 米国は判断を保留! なかなか始まらないウクライナ軍による春の大攻勢、しかしロシア領土内で鉄道事故、テロ攻撃が相次ぐ! もはや米国は「戦争を管理」できていないのでは!? あるいは「ここからはウクライナの自己責任」と、責任転嫁か!? ウクライナ紛争は、第3次世界大戦への非常に大きな分岐点に至った!
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┠■5月2日はウクライナ紛争の起源の一つ「オデッサの悲劇」9周年! 2014年にウクライナのネオナチが起こした「国内テロ戦略」が、ついに今、ウクライナ国家の「テロ戦略」として国境を超えクレムリンまで拡大!『ワールド・ソーシャリスト・ウェブサイト』は、「東ヨーロッパから太平洋に転移する恐れがある」と懸念!
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┠■5月に入り、IWJの第13期も残り3ヶ月に! しかしながら、IWJは創業以来、最大の経済的危機に直面しています! 4月のご寄付は126件、209万3200円、月額目標の54%でした! 第13期の累積赤字は毎月増え続け、8月から4月まで9ヶ月間の累積の不足額は、1600万円を超えています! 5月こそは少なくとも月間目標額390万円を達成できますよう、ご支援をよろしくお願いします! また累積の不足額を少しでも減らせますよう、緊急のご支援・ご寄付・カンパのほど、どうぞよろしくお願いします!
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┠■【中継番組表】
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┠■米国が「戦争拡大の火遊び」をやめられるかどうかがかかっている!? 米ホワイトハウス、デフォルト回避の債務上限引き上げ法案をめぐり、「バイデン大統領はマッカーシー下院議長らとの会合で交渉するつもりはない」と表明! 共和党多数の下院は「今後10年で大幅な歳出削減を伴う債務上限引き上げ法案」を可決! 一方、民主党多数の上院は「無条件の債務上限引き上げ」を主張! いずれにしても慢性財政赤字国家米国の米国債は、いつまで最高度の信用を維持できるのか、疑問!
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┠■米大統領選民主党予備選に出馬表明したロバート・F・ケネディJr.氏が「ゼレンスキーが『NATOに加盟しない』と言えばウクライナ紛争は起こらなかった」と指摘!「バイデン政権のネオコンとウクライナ政府内ファシスト集団に圧力をかけられた」ともツイート!! なぜケネディ氏の、まっとうな見解を、日本の主要メディアは正しく評価し、報じないのか!?
┃
┠■背後に「暴力団」が関与し、凶悪化する「特殊詐欺」を「高齢者差別」が後押し! ルフィ事件と、高齢者に「集団自決」を求めた成田悠輔氏の発言は同根の大問題! ~4月発行の「岩上安身のIWJ特報!」は、3月7日と3月13日収録の「岩上安身による『ルポ特殊詐欺』著者・神奈川新聞報道部デスク田崎基氏インタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行しました! ぜひ「まぐまぐ」からご登録ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! サポート会員になればバックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員にご登録を!!
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┠■【スタッフ募集・事務ハドル班】事務ハドル班は、岩上安身によるインタビューのアポ取りとスケジューリング、各種リサーチ、公共コンテンツの取材のためのアポ取りや、中継スタッフやテキストスタッフと連携して、IWJの活動予定を組み立て、指示を出す、重要な役割を担っています。翌日以降の中継・配信予定と、撮影後に記事化された動画の情報を整理し、翌日の日刊IWJガイドの番組表へ反映する、IWJコンテンツ構成の要となる部署です。
┃
┠■【スタッフ募集・テキスト(赤反映担当)班】記者として日刊IWJガイドや記事の執筆、エディターとして編集業務を行っていただける方を募集します。特に深夜業務での校正作業を厭わない方は、優遇し、最優先で募集します! 深夜に及んだ場合は、社用車での帰宅が可能です。時給はスタート時は1300円から、能力・実績次第で昇給します。深夜業務は法にのっとった割り増し残業代を支払います。『サビ残』は一切ありません!
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■はじめに~<【IWJ号外】を出しました>ウクライナが、ロシア大統領府内のプーチン大統領を狙ってドローン攻撃!? ロシア側はウクライナを非難、報復を示唆するが、ウクライナは否定し、「ロシアによる偽旗作戦」と強弁! 米国は判断を保留! なかなか始まらないウクライナ軍による春の大攻勢、しかしロシア領土内で鉄道事故、テロ攻撃が相次ぐ! もはや米国は「戦争を管理」できていないのでは!? あるいは「ここからはウクライナの自己責任」と、責任転嫁か!? ウクライナ紛争は、第3次世界大戦への非常に大きな分岐点に至った!
おはようございます。IWJ編集部です。
本日、号外を出しました。
5月3日未明、一機の無人機が、モスクワ川沿いに建つ旧ロシア帝国時代の宮殿、クレムリン宮殿(ロシア語で「城塞」)に接近し、爆発しました。ドローンが爆発したのは、ロシア大統領府旗を掲げたクレムリン宮殿の大統領府(元老院)のドーム付近です。まさにクレムリン宮殿の心臓部で起きた爆発でした。
赤の広場では、5月9日の対ナチスドイツ戦勝記念日の祝賀会の準備が進められており、白・青・赤の観客席が設営されていました。『BBC』は、ドローン爆発時にドーム屋根にかけられているメンテナンス用の階段に2人の人物がいると指摘しています。
『BBC』などが公開している、ロシアのSNSにアップされたという動画は、画角から推定すると、おそらく赤の広場側から撮影されたものだと思われます。クレムリンの屋根が見えるほどの高い位置から撮影されていることから、撮影者は赤の広場の向かい側に建つグム百貨店の上層階か、屋根付近にいたと思われます。
『BBC』が公開しているその他の複数のビデオには、ドーム屋根の頂上付近の出火が認められるものや、南側のグラヴィータヤ宮殿側から撮影された動画もあります。複数の動画から、ドローンはおそらくクレムリン宮殿の南側、モスクワ川側から飛来したと推定されます。
※Kremlin drone attack: Russia accuses Ukraine of trying to assassinate Putin(BBC、2023年5月3日)
https://www.bbc.com/news/world-europe-65471904
ロシア大統領府は、3日14時35分(モスクワ時間)に、キエフ(ゼレンスキー政権)が、プーチン大統領を標的としたテロ攻撃をおこなったとするメッセージを出しました。ロシア大統領府は2台のドローンが攻撃を試みたと発表しました。動画には写っていないもう1台のドローンがあったようです。『BBC』が公開した、ドーム屋根から出火している動画は、もう1台のドローンによる攻撃であると思われます。
ロシア大統領府は、「軍と特殊部隊によるレーダーシステムを使った即時行動により、無人機を(電子的に不具合を起こすなど)無効化することができた」と主張した上で、報復攻撃などを講じる「権利を留保する」と表明しました。
このクレムリン宮殿のドローン爆発事件がプーチン大統領を狙ったものであり、プーチン大統領が暗殺された場合、即時キエフ空爆、あるいはキエフにあるウクライナ大統領府への爆撃があってもおかしくはない状況でした。
この事件の詳細と深掘りは、ぜひ【IWJ号外】をお読みください。
■5月2日はウクライナ紛争の起源の一つ「オデッサの悲劇」9周年! 2014年にウクライナのネオナチが起こした「国内テロ戦略」が、ついに今、ウクライナ国家の「テロ戦略」として国境を超えクレムリンまで拡大!『ワールド・ソーシャリスト・ウェブサイト』は、「東ヨーロッパから太平洋に転移する恐れがある」と懸念!
ウクライナ紛争が始まったとたんに、日本を始めとした世界のメインストリーム・メディアは、ウクライナのネオナチの正体について、正面から検証するのをパタッとやめてしまいました。
真実を追求するというメディア本来のあり方を、米国の外交政策一つで、恥ずかしげもなく捨て去って、「ネオナチ=愛国者」というプロパガンダを流す罪深い宣伝機関に堕落しています。断言しますが、このようなプロパガンダに手を染めたテレビ、新聞等は、一切、信じるべきではありません。目を通す際も、注意深く、疑ってかかる必要があります。
2014年5月2日は、ウクライナ南部オデッサの労働組合会館に火が放たれ、生きたまま大勢の人が焼き殺された「オデッサの悲劇」のあった日です。
2014年2月、選挙で選ばれた正統性のある親ロシア派のヴィクトル・ヤヌコーヴィチ大統領を追放し、新欧米派のペトロ・ポロシェンコ大統領が同年6月就任したユーロマイダン・クーデターのさなかに起こった悲劇です。
2023年5月2日の『SPUTNIK日本』のツイッターは、この「オデッサの悲劇」を次のようにまとめています。
「◆反マイダン活動家らは労働組合会館を占拠し、身を守ろうとしたが、急進的な親マイダン派が建物の出口を封鎖。すぐに火災が発生した。
◆人々は燃え盛る建物から脱出しようと窓から飛び降りた。中には脱出した先で親マイダン派に殺されたひとも
◆ある人は生きたまま焼かれ、ある人は窒息死した。犠牲者の多くが上半身のみやけどを負っていたことから、頭部には可燃性の混合物がかけられていた可能性がある。
◆捜査で犯人は特定されず、未だに誰も処罰されていない
◆オデッサでの惨劇はウクライナ社会にとって決定的な出来事となり、多くの意味で軍事作戦の開始は避けられないものとなった」
※2023年5月3日付『SPUTNIK日本』のツイート
https://twitter.com/sputnik_jp/status/1653255744815521798?s=20
この悲劇で亡くなった人は46人、200人以上が負傷しました。『イタルタス通信』や『ロシア・トゥデイ』は、この放火がウクライナ民族主義の過激派右派セクターによるものだと伝えているのです。
岩上安身とIWJは、その当時も、このオデッサの「惨劇」を伝え、同時に「米国はウクライナを『戦場』にするのか」と疑問を投げかけています。その問いは、ご承知の通り、8年後に現実となりました。
※【岩上安身の「ニュースのトリセツ」】オデッサの「惨劇」、緊迫続くウクライナ東部 米国はウクライナを「戦場」にするのか(IWJウィークリー48号より、2015年5月3日)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/138337
ユーロマイダン・クーデターは、日本の外務省の記述では「マイダン革命(尊厳の革命)」とされ、汚職に反対し、民主化を求めた市民の正当な革命という文脈で説明されています。
※ウクライナ(Ukraine)基礎データ(外務省、2022年3月31日)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/ukraine/data.html
しかし、このクーデター自体、ヒラリー・クリントンの米国務省のプロットで進められ、資金はウクライナのオリガルヒ、ヴィクトル・ピンチュク氏が出したことがわかっています。
※【号外第6弾】スクープ! 米国のRealClear Investigationsが、ユーロマイダン・クーデターは、ウクライナのオリガルヒ、ピンチュク氏と米国務省の共犯と、ウクライナと米国民主党の関係をすっぱ抜き 2022.3.24
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/503847
ユーロマイダン・クーデターは、日本の外務省が描くように美しい市民革命などではなく、米国が地政学的・地経済学的に、対ロシアとの関係で重要な位置を占めるウクライナを支配下に置くために仕組み、ウクライナ市民を利用した「クーデター」だったのです。
ウクライナのネオナチは、こうした米国のグランドデザインの中の駒の一つでした。
このネオナチの暴力は、ウクライナの親欧米政権と米国が後ろ盾となった「テロ戦略」だったのです。
その象徴がこの「オデッサの悲劇」での親ロシア派市民への暴力です。
こうしたネオナチによる親ロシア派市民へのテロは、「オデッサの悲劇」にとどまりませんでした。
IWJでは、2022年2月24日のロシアによるウクライナ侵攻の起源の一つとも言うべき、「オデッサの悲劇」について、岩上安身が大阪大学助教(当時)の赤尾光春氏に前中後編の3回にわたってインタビューしています。
ぜひ、御覧ください。
※ウクライナ極右と反ユダヤ主義 ~岩上安身によるインタビュー 第411回 ゲスト 大阪大学助教・赤尾光春氏 第1夜(前編) 2014.3.23
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/130775
※「諸悪の根源はユダヤ人!?」 氾濫する歪んだユダヤ人イメージ ~岩上安身によるインタビュー 第412回 ゲスト 大阪大学助教・赤尾光春氏 第2夜(中編) 2014.3.23
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/134351
※動乱のウクライナ ~岩上安身によるインタビュー 第413回 ゲスト 大阪大学助教・赤尾光春氏 第3夜(後編) 2014.3.23
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/134763
さらに、「オデッサの悲劇」を引き金として、2014年以降、ウクライナ国内では、ネオナチによる暴力が、親ロシア派だけでなく平和主義者や政権に批判的なジャーナリスト・政治家に対して吹き荒れたのです。
この当時からのネオナチの暴力の証言を、IWJは、ウクライナ左翼連合リーダー、ヴァシリイ・ヴォルガ氏の証言としてお伝えしてきました。
※ウクライナで弾圧されている人々の生の声(2)前編~政府に拉致され行方不明のウクライナ左翼連合リーダー、ヴァシリイ・ヴォルガ氏インタビューをIWJが全文仮訳! 「民族主義者はテロを隠蔽、内戦を喜んだ」! 2022.6.18
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/507304
※<スクープ!>オレンジ革命から米国はウクライナの権力監視団体等に100万ドルで買収工作! ウクライナで弾圧されている人々の生の声(2)中編~ウクライナ左翼連合リーダー、ヴァシリイ・ヴォルガインタビュー! 2022.6.15
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/507102
※【号外第29弾】日本を含む西側のメディアを利用し、今は「自分たちはネオナチではない」などと弁明の宣伝をしているアゾフ隊は、若いウクライナ人を戦争に送り込むことで莫大な利益を得ていた! 2022.5.20
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/506129
さらに、密告が横行するナチスの全体主義さながらの恐るべきウクライナ社会の現実を告発したウクライナ兵役拒否者のインタビューもIWJはお伝えしています。
※スクープ! 驚くべき真実!! ウクライナ紛争最大のタブー! ウクライナで弾圧されている人々の生の声(1)密告社会ウクライナ!「政府に反対する者は誰でも『親ロ派』! 武装民族主義者があなたを『処理』する」! 2022.6.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/506815
こうした2014年以来、ウクライナとその後ろ盾の米国が行ってきたネオナチによる「国内のテロ戦略」こそ、そもそも紛争の発火点であり、その意味で、5月2日の「オデッサの虐殺」は、忘却することができません。
こうしたウクライナの国内テロ戦略は紛争後には、米国・英国の情報機関の協力を得て、クリミア大橋の爆破や、米国とノルウェーが主導したとされるノルドストリームの爆破へと至ります。
IWJは、クリミア大橋爆破に英国情報部が関与していた事実をいち早くお伝えしています。
※はじめに~クリミア橋(ケルチ海峡大橋)爆破のコンセプトは4月の段階で英国情報部が立案していた! 他方、ロシア連邦保安庁がテロ首謀者を発表! ロシア軍が大橋を破壊したという、ウクライナ政府の偽情報のみをたれ流してきた機能不全の日本のマスコミは、訂正を出さないのか!?(日刊IWJガイド、2022年10月13日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20221013#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51407#idx-1
ノルドストリームの爆破に関しては、4回にわたって号外でお伝えしました。
※【IWJ号外】ドイツとロシアを結ぶ天然ガスパイプライン・ノルドストリームを爆破したのは、米国だった! ピューリッツァー賞を受賞した米国の最も著名な独立調査報道ジャーナリスト、シーモア・ハーシュ氏が大スクープ!(その1~4)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e3%82%b7%e3%83%bc%e3%83%a2%e3%82%a2%e3%83%bb%e3%83%8f%e3%83%bc%e3%82%b7%e3%83%a5
そして、現在、ウクライナの「テロ戦略」は、ロシア領内まで拡大してきているのです。
5月3日、ウクライナのドローン2機がロシア大統領府(クレムリン)への攻撃を試みました。
5月4日付『ワールド・ソーシャリスト・ウェブサイト(WSWS)』は、このウクライナのテロ攻撃に言及して、次のように報じています。
「ウクライナによるクレムリンへの攻撃とプーチン暗殺未遂は、犯罪的に無謀な挑発であり、ロシアによる報復を誘発し、NATOの戦争への関与を大幅に拡大することを正当化するために利用する以外の目的を持っていない」
※Ukrainian attack on Kremlin is a criminal provocation(WSWS、2023年5月4日)
https://www.wsws.org/en/articles/2023/05/04/dlkp-m04.html
そして、フィンランドに向かったゼレンスキー大統領のタイミングを次のように分析しているのです。
「決定的なのは、ゼレンスキーがウクライナからNATOの領土に向かった直後にクレムリンへの攻撃が行われたことである。爆破のほんの数時間前にゼレンスキーがフィンランドに到着したのは、モスクワの報復から彼を守るためであったことは間違いない」
そして、WSWSは、もう一つのタイミングを指摘しています。それはウクライナの反転攻勢の前夜というタイミングです。
「この攻撃は、キエフ政権が戦力の存続に不可欠と考える、大々的に宣伝されたウクライナ軍の攻勢の前夜に行われた」
さらに、このウクライナのテロ攻撃に対するアンソニー・ブリンケン国務長官の「ウクライナがどのように自衛するかは、ウクライナに任せる」を引用して、WSWSはこう結論しているのです。
「プーチン暗殺の可能性を正当化する米政府高官の発言は、ワシントンと他のNATOの首都を支配する無謀さ、絶望感、動揺した愚かさの度合いを暴露している。戦争は激しさだけでなく、地理的な範囲も拡大し、東ヨーロッパから太平洋に転移する恐れがある」
※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!
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■5月に入り、IWJの第13期も残り3ヶ月に! しかしながら、IWJは創業以来、最大の経済的危機に直面しています! 4月のご寄付は126件、209万3200円、月額目標の54%でした! 第13期の累積赤字は毎月増え続け、8月から4月まで9ヶ月間の累積の不足額は、1600万円を超えています! 5月こそは少なくとも月間目標額390万円を達成できますよう、ご支援をよろしくお願いします! また累積の不足額を少しでも減らせますよう、緊急のご支援・ご寄付・カンパのほど、どうぞよろしくお願いします!
いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。
5月に入り、昨年8月1日から始まったIWJの第13期も、残り3ヶ月となりました。
4月の1日から30日までの30日間でいただいたご寄付は、126件、209万3200円でした。これは月間目標額390万円の54%にあたります。
厳しい経済状況の中、ご寄付をお寄せくださった皆さま、誠にありがとうございました!
しかし、今期第13期4月末までの累積の不足額は、1660万5900円となりました。
ぜひ、皆さま、今月5月こそは、まずは月間目標額を達成できますよう、どうぞ緊急のご支援をお願いいたします!
そして、累積の不足額を少しでも削れるように、引き続き、どうぞご支援をお願いします!
IWJの内部留保も底を尽き、キャッシュフローが不足したため、私、岩上安身が、個人的な私財から、IWJにつなぎ融資をいたしました。
私がこれまでにIWJに貸し付けて、まだ未返済の残高は約600万円。これにつなぎ融資1000万円と合計すると、IWJへの私の貸し付け残高は約1600万円にのぼります。
私の貯えなどたかがしれていますから、この先も同様の危機が続けば、私個人の貯えが尽きた時、その時点でIWJは倒れてしまいます。
皆さまにおかれましても、コロナ禍での経済的な打撃、そしてこのところの物価上昇に悩まされていることとお察しいたします。
しかし、ご寄付が急減してしまうと、たちまちIWJは活動していけなくなってしまいます。IWJの運営は会員の方々の会費とご寄付・カンパの両輪によって成り立っていますが、それが成り立たなくなってしまいます。
2023年、ウクライナ紛争と続き、「台湾有事」を口実とする米国の「代理戦争」の、「新たな戦争前夜」を迎えて、私、岩上安身とIWJは、少しでも正確な情報を皆さまにお届けできるように、その結果として、日本が戦争突入という悲劇に見舞われないように、無謀な戦争を断固阻止するために全力で頑張ってゆきたいと思います。
2月、ピューリッツァー賞を受賞した経歴をもつ、米国屈指の独立調査報道ジャーナリストであるシーモア・ハーシュ氏が、米国が、ノルウェーと協力し、ドイツとロシアを直接つなぐ天然ガスパイプライン・ノルドストリームを爆破したという驚愕のスクープを出しました。日本の新聞・テレビなどのメインストリーム・メディアは、一切このスクープを報じませんでした。
IWJは、全文の仮訳を進め、全4回を号外でお送りしました。
※【IWJ号外】ドイツとロシアを結ぶ天然ガスパイプライン・ノルドストリームを爆破したのは、米国だった! ピューリッツァー賞を受賞した米国の最も著名な独立調査報道ジャーナリスト、シーモア・ハーシュ氏が大スクープ!(その1~4)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e3%82%b7%e3%83%bc%e3%83%a2%e3%82%a2%e3%83%bb%e3%83%8f%e3%83%bc%e3%82%b7%e3%83%a5
私は、ロシア軍がウクライナに侵攻して1年となる2月24日の岸田総理会見で、ハーシュ氏のスクープについて岸田総理に直接、質問しました。
私が「日本政府は、このノルドストリーム爆破疑惑について、独自に検証や調査を行なっているのでしょうか?」と質問したのに対し、岸田総理は、「米政府は完全なるフィクションであるという評価をしております」「ノルウェー外務省もナンセンスと言っています」「多くの国においてこうした記事に関しては、否定的な評価がされている」とはぐらかし、日本政府・日本国総理としての独自の判断を示しませんでした。
※【IWJ代表:岩上安身質問】ノルドストリーム爆破疑惑について、日本は独自に検証や調査を行なっているのか?岸田内閣総理大臣記者会見-令和5年2月24日(Movie IWJ)
https://www.youtube.com/watch?v=9uUrTxr_Mss
※はじめに~岩上安身が岸田総理に対して会見で質問!~(日刊IWJガイド、2023年2月25日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230225#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51926#idx-1
このウクライナ紛争は、ロシアを弱体化させるための米国主導の戦争です。
ハーシュ氏のスクープが事実であれば、米国は、同盟国のドイツが多額の出資をしたノルドストリーム・パイプラインを爆破し、ドイツとロシアの仲を引き裂き、ウクライナを戦場にして、欧州とロシアの友好的な関係を完全に破壊し、ロシア産の格安の天然ガスが入らなくなって窮地に陥った欧州に、米国産の高値の天然ガスと石油を売りつけて市場を奪い取ったということになります。
つまり、米国は「敵国」のロシアだけでなく、米国の重要な同盟国であるはずのドイツにも大損害を与えた疑いがあるのです。これが真実であるならば、同盟国への重大な背信であり、裏切りです。犠牲を払わされたドイツと同じく、同盟国とは言いながら、ジュニア・パートナー(主権のない従属国)扱いされている日本も、同じ目にあわされる可能性があります。
IWJでは、独自のIWJ検証レポートによって、ドイツとロシアを直接結ぶノルドストリームの建設を米国政府・議会が何度も妨害してきた事実、そして、完成はしたもののウクライナ紛争の勃発と対露制裁によって使用できなくなり、さらに爆破テロに見舞われるまでの経緯を、お伝えしています
※IWJ検証レポート!「米国が狙った独露間の天然ガスパイプラインノルドストリームの阻止!!」~2022.4.27
(その1) https://iwj.co.jp/wj/open/archives/505188
(その2) https://iwj.co.jp/wj/open/archives/508187
お読みいただければわかりますが、この経緯を知ると、ウクライナ紛争以前から、米国はノルドストリームの完成と開通を何としても阻みたいと思っていたという事実が明らかになります。
岸田文雄総理は、1月早々、昨年末に閣議決定した「改定版安保3文書」を携えて訪米、バイデン大統領と会談し、日本の軍拡をバイデン大統領から賞賛されて鼻高々でした。
国会での議論と承認がなされなくても、米国からの要請があれば、「安保3文書」を閣議決定し、軍拡のアクセルを踏んでしまう岸田政権は、日本の主権を米国に丸投げしたも同然です。米国を守るために日本が身代わりに犠牲となり、日本はウクライナのように、米中の「代理戦争」の戦場とされてしまいます。
上記の4月24日の岸田総理会見で、私は、「米国は誠実な同盟国なのかどうか、疑いの出ている中、日本の安全保障を米国に丸ごと委ねていていいのか」「有事の際の自衛隊の指揮権まで米国に渡してしまっていいのか」と問いました。
岸田総理は「自衛隊及び米軍は、各々独自の独立した指揮系統に従って行動をする、これはいうまでもないこと」などと、自衛隊の指揮権はあたかも米軍から独立して存在しているかのように述べました。
しかし、この総理の発言は、事実と異なります。従来の幕僚長を事実上廃止し、新たに米軍との「統合司令部」を設置する「安保3文書」の改定は、自衛隊を米軍の司令下におく「2軍」にしてしまうものです。
自衛隊が米軍と司令部を統合してしまい、自身で状況判断するための目と耳(情報衛星他)をもたず、独自に判断する頭(内閣に直結し、米国から独立した司令部)をもたない、そんな日本が、安全保障において、米軍から独立した主権をもつ、といくら岸田総理が口先だけで言っても、自衛隊のおかれたリアルな現実を国民に説明していることにはなりません。
3月28日、「安保3文書」の改定を踏まえ、防衛費を大幅増額した2023年度予算案は、政府案どおり成立しました。
※令和5年度予算(財務省)
https://www.mof.go.jp/policy/budget/budger_workflow/budget/fy2023/fy2023.html
日本は、このまま米国追従を続け、米国の単独一極覇権を支えるために、日本自らは世界最悪の財政危機に直面しているというのに、米国の要請に従って、軍拡という重い財政負担を背負うのはあまりに愚かではないでしょうか!?
そもそも日本が依存している米国は、誠実な、信頼に値する同盟国といえるのでしょうか!?
4月12日の日刊IWJガイドの記事(※)も、ぜひあわせてお読みください。米国は、同盟国に対して、当たり前のように盗聴を仕掛けています。ドイツなどは米国政府に抗議しましたが、日本政府は、まったく抗議していません。
※『ニューヨーク・タイムズ』が報じた、ウクライナ紛争をめぐる米国とNATOの戦争機密文書漏洩事件! 漏洩文書に韓国政府内の議論が含まれていたことから、CIAによる韓国国家安保室盗聴が発覚! 謝罪を求めない尹政権に韓国与党も「卑屈極まりない」と批判! 2013年のスノーデン氏による盗聴暴露問題も再燃し、米国のダブルスタンダード、繰り返される同盟国への盗聴に韓国メディアが猛批判を展開! 日本も盗聴されているはずだが、沈黙し続けるのか!?(日刊IWJガイド、2023年4月12日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230412#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52117#idx-1
日本は、米国への依存から脱却をはかり、独立した主権国家として立つべきです。同時に、エネルギーと食料の自給ができず、資源をもつ他の国々からの海上輸送に頼らなければならない「島国」であるという「宿命」を決して忘れず、国外にそもそも「敵」を作らない、多極的な外交姿勢をめざすべきではないでしょうか?
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支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル
城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル
ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ
IWJホームページからも、お振り込みいただけます。
※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html
どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!
岩上安身
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◆中継番組表◆
**2023.5.5 Fri.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【IWJ・エリアCh5・東京】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL:https://twitcasting.tv/iwj_areach5
「キンパチデモ実行委員会」主催の原発反対八王子行動を中継します。これまでIWJが報じてきたキンパチデモ実行委員会関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/kinpachi-demo-executive-committee
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◆中継番組表◆
**2023.5.6 Sat.**
調整中
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◆昨日アップした記事はこちらです◆
「米中衝突は、一方が戦いを放棄し従属を認めたときのみ終了」!「中国は日本軍への大規模攻撃を検討、米国の最も有能な同盟国の1つを機能不全に」! ランド研究所(2022)『大国戦争の再発――米国と中国の間の体系的衝突のシナリオ』をご紹介!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/515836
ウクライナに停戦を!「70年、80年前、日本が半年早く降伏していれば、沖縄戦も東京大空襲も、いわんや、核が広島と長崎に落とされることもなかった。この悲惨な経験をウクライナにはしてほしくない」と鈴木宗男氏!!~4.26「アメリカの情報漏洩」「日露関係」東京大地塾
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/515688
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■米国が「戦争拡大の火遊び」をやめられるかどうかがかかっている!? 米ホワイトハウス、デフォルト回避の債務上限引き上げ法案をめぐり、「バイデン大統領はマッカーシー下院議長らとの会合で交渉するつもりはない」と表明! 共和党多数の下院は「今後10年で大幅な歳出削減を伴う債務上限引き上げ法案」を可決! 一方、民主党多数の上院は「無条件の債務上限引き上げ」を主張! いずれにしても慢性財政赤字国家米国の米国債は、いつまで最高度の信用を維持できるのか、疑問!
5月3日のこの日刊IWJガイドでもお伝えしたように、ジャネット・イエレン米財務長官が、5月1日に「議会が連邦政府の債務上限を引き上げなければ、早ければ6月1日にも政府は債務不履行(デフォルト)に陥る」との見方を、米上下両院の幹部らへの書簡で示しました。
これについてエコノミストの田代秀敏氏は、IWJ記者の取材に、米議会における民主党と共和党の駆け引きを「チキン・レース」だと指摘し、以下のように述べています。
「共和党は政府債務上限の引き上げを「人質」にして、民主党政権から妥協を迫ります。逆に民主党政権は、政府債務上限の引き上げをしないと政府がデフォルト(債務不履行)に陥ることを「人質」にして、共和党に妥協を迫ります。こうして、政府債務上限の引き上げを巡って民主党と共和党とはチキン・レースを繰り広げています。
共和党は、バイデン民主党政権に巨額の財政支出、とりわけウクライナに対して「白紙小切手」を渡すような軍事支援を削減しなければ、政府債務上限の引き上げを認めないと言っています」
※はじめに~イエレン米財務長官が「早ければ6月1日にも米政府は債務不履行(デフォルト)に陥る」と表明! 1月の債務法定上限到達依頼、繰り返し議会に対応を要請、デフォルトになれば「経済、金融的な大惨事」がもたらされると警告も!! 破綻寸前の、そんな国がなぜ、ウクライナへの巨額の兵器支援で紛争の後押しをしているのか!? 大量の米国債を保有する日本への悪影響は!?(日刊IWJガイド、2023年5月3日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230503#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52199#idx-1
※米財務省イエレン長官の「6月1日デフォルト」表明について、IWJはエコノミスト・田代秀敏氏に緊急取材!「余命宣告のような警告に戦慄が走った」!「G7広島サミットは債権者集会になりかねない」!! そうなれば米ドル基軸の国際金融システムは終わる!!(日刊IWJガイド、2023年5月3日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230503#idx-2
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52199#idx-2
ところが、5月3日付け『ロイター』は、「ホワイトハウスのジャンピエール報道官は、来週予定されるマッカーシー下院議長ら議会指導部との会合で『バイデン大統領は債務上限引き上げを巡り交渉するつもりはない』と改めて強調」したと報じました。バイデン大統領は、共和党だけでなく、イエレン米財務長官の忠告すらも一蹴した、というのです。
※米債務上限巡り与野党の応酬継続、バイデン氏「交渉の意向なし」(ロイター、2023年5月3日)
https://jp.reuters.com/article/usa-debt-congress-idJPKBN2WT1CA
この『ロイター』の記事によると、先週、共和党が多数を占める下院で、共和党が主導する「今後10年間の大幅な歳出削減を伴う債務上限引き上げ法案」を可決したとのこと。これに対して上院では、民主党が無条件での債務上限引き上げを主張しています。
つまり、バイデン大統領が「債務上限引き上げを巡り交渉するつもりはない」ということは、6月1日の期限までに、債務上限引き上げ法案が米議会を通過するかどうかの「チキン・レース」がまだ続くということです。
選択肢の中に、債務をこれ以上増やさない、つまり国債の発行を引き締め、支出を削減する、という方向性の選択肢が入っていれば、ウクライナへの武器支援をそろそろ打ち止めにし、停戦案に米国も乗る、という可能性も出てきておかしくありません。
しかし、米国では、ウクライナおよびNATOへの支援に、政権の要求額より5億ドル多い8億ドルが設定された「国防授権法」が成立しました。
「国防授権法」は、2022年12月8日に下院で350対80で、12月15日に上院で83対11で可決していて、議会は民主党も共和党も戦争を止める気配がありません。
米国は、他国を戦場にして、ライバルを制裁で打倒することで、自分たちの覇権を守りきれると、あらゆる政治勢力が、団結しており、分裂がないかのように見えます。この米国の性根が折れることがなければ、世界全体が、戦争の危険にさらされるでしょう。
米国自身も、債務の上限を引き上げ続けることで、戦争のための無駄使いによる財政破綻に、いつか本当に直面することになりそうです。
■米大統領選民主党予備選に出馬表明したロバート・F・ケネディJr.氏が「ゼレンスキーが『NATOに加盟しない』と言えばウクライナ紛争は起こらなかった」と指摘!「バイデン政権のネオコンとウクライナ政府内ファシスト集団に圧力をかけられた」ともツイート!! なぜケネディ氏の、まっとうな見解を、日本の主要メディアは正しく評価し、報じないのか!?
2024年に行われる米大統領選の民主党予備選に出馬を表明しているロバート・ケネディ・ジュニア氏が、5月3日、ツイッターでウクライナ情勢について2つの重要な意見を表明しました。
※【IWJ号外】ワクチン懐疑派として知られる米民主党のロバート・ケネディ・ジュニア氏が、米大統領選に出馬を表明! 軍産とバイデン政権の癒着を批判、ウクライナへの関与は「米国の国益にならない」! 2023.4.22
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/515627
ひとつは、英国による劣化ウラン弾供与を批判するもので、ケネディ氏は次のようにツイートしています。
「またもや無謀なエスカレーションです。英国は、ウクライナへの劣化ウラン弾の納入を確認しました。劣化ウラン弾は禁止されるべきです。劣化ウラン弾は、衝撃で部分的に気化し、がんや恐ろしい先天性欠損症を引き起こします」
※ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏のツイート(2023年5月3日)
https://twitter.com/RobertKennedyJr/status/1653562264539070465
もうひとつは、ウクライナのゼレンスキー大統領がNATOへの加盟を表明しなければ、ロシアとの戦争を回避できたはずだという、以下のような批判です。
「2019年、俳優でコメディアンのヴォロディミル・ゼレンスキーは、平和候補として出馬し、70%の得票率でウクライナ大統領選を制しました。
ベンジャミン・アベローがその素晴らしい著書『西側諸国はいかにしてウクライナに戦争をもたらしたか(How the West Brought War to Ukraine、未邦訳)』で述べているように、ゼレンスキーは『私はNATOに参加しない(I will not join NATO)』という5つの言葉を口にするだけで、ほぼ確実に、2022年のロシアとの戦争を回避できたはずでした。
しかし、バイデンのホワイトハウスのネオコンや、ウクライナ政府内の暴力的なファシスト集団に圧力をかけられ、ゼレンスキーは自国の軍隊をNATOと統合し、核搭載可能なイージス・ミサイル発射台を、ウクライナのロシアとの1200マイルの国境沿いに配備することを、米国に許可しました。
これらは、第二次世界大戦後の外交政策立案者であるジョージ・ケナン、米元国防長官のビル・ペリー、元駐モスクワ大使のジャック・マトロックといった米国の上級外交官たちが、ロシアの指導者にとって『レッドライン』だと言ってきた挑発行為でした。
率直に言って、ネオコンたちはイラク戦争と同じように、このロシアとの戦争を望んでいたのです。
NATO最高司令官ウェスリー・クラーク将軍が、ホワイトハウスのネオコンがイラク侵攻をどのように正当化したかを説明するのをここで聞いてほしい」
※ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏のツイート(2023年5月3日)
https://twitter.com/RobertKennedyJr/status/1653772735779143681
このケネディ氏のツイートには、『Jack Italix』というYouTubeチャンネルの、2016年の動画のリンクが付けられています。
※General Wesley Clark Wars Were Planned Seven Countries In Five Years(Jack Italix、2016年12月20日)
https://youtube.com/watch?v=FNt7s_Wed_4
しかし、このケネディ氏のツイートの中の「ゼレンスキーは自国の軍隊をNATOと統合し、核搭載可能なイージス・ミサイル発射台を、ウクライナのロシアとの1200マイルの国境沿いに配備することを、米国に許可しました」という点について、事実と異なる(ソースを示してほしい)と指摘するツイートも返されています。
実際、ツイッターは、このケネディ氏のツイートに対して、他のツイッターユーザーが示した、「ウクライナにはイージス・ミサイルシステムはなく、ウクライナの防空システムである『スカイシールド』は、ルーマニアとポーランドにあるイージス・ミサイル基地を運用している」という情報と、「イージス・アショアは防衛用ミサイルシステムである」という情報を「ノート」として提示しています。
※ノート
https://twitter.com/i/birdwatch/n/1653883878170595328
これに対してケネディ氏は、4日、次のように返信ツイートしています。
「イージス・システムは、その発射管が、広島型原爆の10倍の爆発力を持つ水爆弾頭を搭載するトマホークミサイルと互換性があることをアピール(宣伝)しています」
※ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏のツイート(2023年5月4日)
https://twitter.com/RobertKennedyJr/status/1653803589876461568
ツイッターでの反論者の指摘は、ウクライナ紛争開戦後の防空システムで、ウクライナにはイージス・ミサイルは配備されていないという主張です。
これに対して、元々のケネディ氏のツイートは、全体の文脈から、「ウクライナがNATOに加盟すれば、NATOの一員であるウクライナにイージス・ミサイルが配備される。それは、ロシアにとって『レッドライン』を超えることになる」と指摘しているように読めます。
いずれにしろ、「ゼレンスキーが『NATOに加盟しない』と言えばウクライナ紛争は起こらなかった」「ゼレンスキーはホワイトハウスのネオコンや、ウクライナ政府内のファシスト集団に圧力をかけられた」という指摘は、民主党の大統領候補として注目に値するのではないでしょうか。
■背後に「暴力団」が関与し、凶悪化する「特殊詐欺」を「高齢者差別」が後押し! ルフィ事件と、高齢者に「集団自決」を求めた成田悠輔氏の発言は同根の大問題! ~4月発行の「岩上安身のIWJ特報!」は、3月7日と3月13日収録の「岩上安身による『ルポ特殊詐欺』著者・神奈川新聞報道部デスク田崎基氏インタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行しました! ぜひ「まぐまぐ」からご登録ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! サポート会員になればバックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員にご登録を!!
IWJではメルマガサイト「まぐまぐ」で、「岩上安身によるインタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて「岩上安身のIWJ特報!」として、毎月発行しています。
4月は3月に引き続き、3月7日に収録した「岩上安身による『ルポ特殊詐欺』著者・神奈川新聞報道部デスク田崎基氏インタビュー」と、3月13日に収録した田崎氏への第2回インタビューをテキスト化し、詳細な注釈をつけて、第597号から第600号まで4本の記事を発行します!
近年、特殊詐欺の手法が急速に変化しています。末端の実行犯を捕まえても「仕事」は分業化され、背後の首謀者までたどり着けない複雑な仕組みが作られています。コロナ禍で雇用環境が悪化し、割の良いアルバイト感覚で手を染める若者も多く、強盗や殺人に発展しかねない凶悪犯罪に加担している意識は希薄だといいます。
今年2月初旬、フィリピンを拠点に活動していた特殊詐欺グループの幹部たちが逮捕され、日本社会に大きな衝撃を与えた「ルフィ事件」も、まだ全体の解明には至っていません。
岩上安身は、こうした事件の背景を読み解くべく、『ルポ特殊詐欺』(ちくま新書、2022年11月10日初版発行)の著者で、神奈川新聞報道部デスクの田崎基(たさき もとい)氏に、2023年3月から4月まで4回にわたり連続インタビューを行ってきました。
※「今の特殊詐欺グループは、自転車の車輪がいくつも存在していて、そのハブのスポークが、また別の車輪のハブになっているみたいな円環構造」~岩上安身によるインタビュー第1111回 ゲスト 神奈川新聞報道部デスク・田崎基氏 2023.3.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/514596
※背後に「暴力団」が関与し凶悪化する「特殊詐欺」を「高齢者差別」が後押し! ルフィ事件と、高齢者に「集団自決」を求めた成田悠輔氏の発言は同根の大問題! 岩上安身によるインタビュー第1112回 ゲスト『ルポ特殊詐欺』著者・神奈川新聞報道部デスク田崎基氏 第2回 2023.3.13
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/514705
※「1日1億円、年間360億円以上の被害」「グルグルグルグル、反社会的な構造の中で、お金と人が回り続けている」~岩上安身によるインタビュー第1117回 ゲスト 神奈川新聞報道部デスク・田崎基氏 第3回 2023.4.6
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/515232
※「特殊詐欺の背景と経緯、それを盤石とさせている者の言説が浮かび上がった」! ~岩上安身によるインタビュー第1119回 ゲスト 神奈川新聞報道部デスク・田崎基氏 第4回 2023.4.11
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/515394
田崎氏の『ルポ特殊詐欺』は、特殊詐欺グループが過激化し、実行役が強盗を強要されるほどになっている事実を、丹念な取材によって犯人側の視点から克明に描いたものです。
4月発行の第597号では、3月7日のインタビューの後半から、第598号からは、3月13日のインタビューの前半から、要点を抜粋しています。
以下、4月発行の、IWJ特報のタイトルと目次です。IWJ会員ではない方も、ぜひご購読ください。
(第597号の目次)
◆「オレオレ詐欺」から20年! 日本の長期停滞とともに歩んだ「トクサギ=特殊詐欺」の歴史を振り返る!
◆本物そっくりの警察手帳を持ったニセ警官が逮捕令状を持って家に来る!「腰抜かしますね。抵抗するのは難しい」
◆毎日1億円が特殊詐欺に奪われている! 最近では詐欺+強盗の方が「コスパがいい」と手口が過激化、凶悪化!
◆コロナ禍で失職や収入減に直面した若者が高収入を求めて「トクサギ」の世界へ! ターゲットの老人たちは感染対策のため在宅率が高かった!
(第598号の目次)
◆景気低迷、コロナ禍、少子高齢化で社会的弱者になった若者の怨嗟を煽り立てる者たち!「老人には死んでもらって、その金は若者に回せ」!?
◆報道されるのは氷山の一角! 100万円程度では警察も「はした金」的な対応? 結局、被害届を出さずに泣き寝入りした事例も多数!
◆さらに凶暴になる「トクサギ」第4世代! ターゲットの詳細情報を得たら電話すらせずに、いきなり家に行って脅す!
◆フィリピン、タイ、中国など海外拠点の設置、暴力団の関わり方など、「トクサギ」組織の構図や命令系統は刻一刻と変化している!
(第599号の目次)
◆フィリピン、タイ、中国など海外拠点の設置、暴力団の関わり方など、「トクサギ」組織の構図や命令系統は刻一刻と変化している!
◆逆探知を避けるため、「かけ子」を乗せた車で高速道路を爆走! 移動しながら詐欺電話をかけ続け、携帯のSIMカードはすぐ捨てる!
◆足のつかない中古のスマホと旅行者用SIMカードでネット接続。米国の電話番号取得アプリを利用、秘匿性の高いテレグラムに登録!
◆「かけ子専門業者」も出現! ターゲットが騙されると「受け子」と「出し子」が派遣され、奪ったものはQRコード式コインロッカーで別人が回収!
(第600号の目次)
◆継続した犯行パターンや人間関係がない流動的な「トクサギ」。マニュアルを覚えて勝手に「暖簾分け」も!? 誰も全体像を掴めない!
◆強盗、窃盗、住居侵入、時には殺人まで! ハイスピードで変容する特殊詐欺、そのほとんどは「1本の電話」から始まる!
◆時代の空気に合わせて、特殊詐欺のトレンドも変わる! 今も新しい騙しの手口が生まれ、実行されている可能性が!
「岩上安身のIWJ特報!」は、まぐまぐ大賞2022のジャーナリズム部門で1位になりました!
まぐまぐ大賞2022は、2022年にもっとも輝いたメルマガを読者投票とまぐまぐ審査で選出するものです。
「岩上安身のIWJ特報!」は、2021年の「まぐまぐ大賞2021」のジャーナリズム部門でも第2位に選ばれており、昨年ついに1位を獲得しました。
※まぐまぐ大賞2022部門別賞
https://www.mag2.com/events/mag2year/2022/list.html?cid=journalism&aid=77
※「岩上安身のIWJ特報!」ご購読はこちらから(月額税込880円、初月無料)
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