日刊IWJガイド 「本日午後8時から、『衆院選で、改憲勢力が3分の2超えを確保! 野党共闘は失敗!?』岩上安身による立憲・小西洋之参院議員インタビューを生配信!」2021.11.8号~No.3343号


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■はじめに〜本日午後8時から、「大手メディアがネット工作を行っていたDappi問題を無視! 偏向報道の下で行われた衆院選で、改憲勢力が3分の2を余裕で超える議席を確保! 野党共闘は本当に失敗なのか!?」岩上安身による立憲民主党・小西洋之参議院議員インタビューを生配信します!

■「改憲により、国家緊急権(緊急事態条項)という万能の魔法の杖を国家に渡してはならない!」と総選挙前からそう訴え続けてきましたが、自公プラス維新他で改憲発議可能な3分の2どころか4分の3近くまで議席を占められてしまった今回の総選挙!! しかし下を向いてばかりはいられません! IWJは前を向き、全力で前進し続けていきます! やるべきこと、やれることはまだまだあります! しかし10月末までの第一四半期で425万円を超える赤字で経済的大ピンチのIWJに、緊急のご支援をお願いします!! 岩上安身より

■【中継番組表】

■<IWJ取材報告 1>金平茂紀氏が衆院選より自民党総裁選を多く報道したメディアを「自分たちの役割をきちんと果たさなかった。そのおかしさを指摘する関係者もいない」と強く批判!! 〜11.3 日本国憲法公布75周年記念「2021ぎふ平和のつどい」

■<取材報告 2>IWJ記者が、改憲勢力3分の2議席超えによる改憲発議への対応を質問! 枝野幸男代表は「欠陥法の国民投票法で発議できない」「有料広告規制の議論求める」とのみ回答!~10.31 第49回 衆議院選挙 立憲民主党開票センター

■<新記事紹介 1>衆院選で改憲勢力が3分の2議席超え! 自民党岸田総裁は「改憲には国民投票で2分の1の賛成が必要。国民の理解をひろげていく」と強い意欲! 維新については「同じ保守勢力。政策ごとに是々非々で」と期待!!

■<新記事紹介 2>立憲民主・枝野代表が辞任を表明! 一方、国民民主・玉木代表は維新との連携に意欲! 巨大化する自民補完勢力! 自公+維新で改憲発議可能な3分の2超! IWJの取材に維新は緊急事態条項を含め自民党改憲案に賛成と回答!

■<新記事紹介 3>2021衆院選、「自民の議席が減り、立憲が議席を増やす」と報じた大半の大手メディアの「予測」は大外れに! しかも、選挙前、水面下で行われた「与党有利」の調査結果は公表せず! これは情報操作では!?

■<新記事紹介 4>第49回衆院選・立憲民主党の13議席減を受け、枝野幸男代表と福山哲郎幹事長が辞任! 岩上安身から枝野代表へメッセージ「枝野さん、お遍路はするな。原点に立ち戻って、路上で旗を立てマイクを握り、風を起こせ!」
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■ はじめに〜本日午後8時から、「大手メディアがネット工作を行っていたDappi問題を無視! 偏向報道の下で行われた衆院選で、改憲勢力が3分の2を余裕で超える議席を確保! 野党共闘は本当に失敗なのか!?」岩上安身による立憲民主党・小西洋之参議院議員インタビューを生配信します!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 岩上安身は本日夜8時から、立憲民主党の小西洋之参議院議員にインタビューを行います。

 自民党によるネット工作疑惑「Dappi」問題、立憲民主党新代表選挙・新執行部への動き、改憲勢力が3分の2を超えた衆議院選挙の振り返りと今後など、ホットな話題盛りだくさんです。公共性に鑑み、全編フルオープンで中継します。ぜひ御覧ください。また、この機会にぜひご友人、お知り合いに拡散いただき、会員へのご登録をお勧めください。

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【IWJ_YouTube Live】20:00~
「大手メディアがネット工作を行っていたDappi問題を無視! 偏向報道の下で行われた衆院選で、改憲勢力が3分の2を余裕で超える議席を確保! 野党共闘は本当に失敗なのか!?」岩上安身による立憲民主党・小西洋之参議院議員インタビュー
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

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 10月6日、小西議員が以下のようにツイートしました。

 「【お知らせ】TwitterアカウントDappi(@dappi2019)の名誉毀損のツイートについて、東京地方裁判所の発信者情報開示を認める判決を受けて、プロバイダから発信者情報(法人名、所在地 等)が開示されました。

 本日、発信者に対し、損害賠償等を求める訴訟を東京地方裁判所に提起いたしました」

※小西洋之議員のツイート(2021年10月6日)https://twitter.com/konishihiroyuki/status/1445685875380133889

 小西議員は杉尾秀哉議員とともに、「Dappi」を運用していたウェブ関連会社を相手取り、880万円の損害賠償などを求める訴訟を東京地裁に起こしたのです。「Dappi」は現在活動を中止していますが、ネトウヨ、ヘイトアカウントとして知られていました。

 10月13日に行われた参議院の代表質問では、立憲民主党の森裕子副代表が、岸田文雄総理を追及しました。

 「総理、今回の選挙ではお金を使ってネット工作を行い、選挙の結果を不当に歪めるような卑劣な行為を、自民党の議員に行わせないと、この場でお約束いただけませんか?」

 岸田総理は「(公職選挙法などの)ルールに従って発信をし、選挙運動を行い、政治活動を行うべきであるということ、これは当然のことである」とのみ回答しました。詳しくは日刊IWJガイドの10月15日号を御覧ください。

※ツイッターのネトウヨ・ヘイトアカウント「Dappi」を立憲民主党・小西洋之参議院議員と杉尾秀哉参議院議員がフェイクツイートによる名誉毀損で提訴! 発信者情報開示請求で自民党と取引のあるウェブ制作会社と判明! 参院代表質問で森裕子副代表が「衆院選で卑劣なネット工作を行わせないとこの場で約束を」と求めるも、岸田総理は明確に答弁せず!(日刊IWJガイド2021.10.15号)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/49603#idx-5

 森議員の追及の翌日14日、衆議院は解散。与野党は選挙に突っ込んでいき、国会でこれ以上の追及は行われていません。選挙に入ったことで「Dappi」の追及は、表舞台から姿を消していきました。

 「Dappi」の運用をしていた企業が「ワンズクエスト」という企業であることが一部報道で報じられが、自民党のダミー会社と目されている「システム収納センター」と取引があったことが判明しています。「システム収納センター」は、岸田首相や甘利幹事長が代表取締役を務めていたこと、自民党東京都連、小渕優子氏、福田康夫・元首相、細田博之・元幹事長、元宿仁事務総長らが関与していたことなどが明らかになっています。

※はじめに〜ツイッターのネトウヨ・ヘイトアカウント「Dappi」は、千代田区平河町に事務所を構える「株式会社」! その代表取締役には、岸田総理、甘利幹事長以外にも自民党有力議員の名前が続々! 衆議院選挙間近、与党による情報操作の疑いは深刻な重大問題! IWJはこの問題から目を離さずに追っていきます!!(日刊IWJガイド2021.10.17号)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/49607#idx-1

※はじめに〜「Dappi」問題で新事実、小渕優子氏の資金管理団体がDappiアカウントを運用していた株式会社ワンズクエストに109万円支出、ワンズクエストの社長は自民党本部事務総長・元宿仁氏の親戚!? 日本の南部海域、阿蘇で火山活動が活発化しているのは地震の予兆?(日刊IWJガイド2021.10.24号)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/49648#idx-1

 「Dappi」問題は、自民党によるネット工作や情報操作の実態を明らかにする糸口になるかもしれません。改憲派の議席が衆議院の3分の2を超え、国民投票法にCM規制がない現在、改憲派が豊富な資金力をもって、あらゆる形でネット工作や情報操作をして来る可能性があります。

 11月3日、TBS報道局記者である金平茂紀氏は、岐阜で開かれた講演会で、この9月から10月にかけて、衆院選より自民党総裁選を多く報道したメディアを「自分たちの役割をきちんと果たさなかった。そのおかしさを指摘する関係者もいない」と強く批判しています。テレビ、大新聞を含め、多くのメディアが自民党に有利となるように、事前に「立憲躍進、自民議席減」とアナウンスし、保守層へ「危機バネ」が効くような偏向放送を行っていました。

 岩上安身が独自に各メディアの事前調査の内容を入手し、IWJは号外を出し続けてきましたが、大手メディア自らの調査と、実際の報道がかけ離れています。

 選挙中の報道も「偏向」していましたが、選挙後の報じ方にも問題があります。衆議院選挙で、どの政党よりも多い15議席を失ったあたかも自民党が勝利し、野党共闘が失敗したかのように報道するのも偏向報道ではないでしょうか。

※金平茂紀氏が衆院選より自民党総裁選を多く報道したメディアを「自分たちの役割をきちんと果たさなかった。そのおかしさを指摘する関係者もいない」と強く批判!! 〜11.3 日本国憲法公布75周年記念「2021ぎふ平和のつどい」 2021.11.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/498856

 小西議員には、この「Dappi」問題の詳細をおうかがいしたいと思います。

 また、枝野幸男氏が立憲民主党代表を辞任する意向を明らかにし、Twitterで「#枝野やめるな!」というハッシュタグが広がっています。泉健太議員や小川淳也議員らの名前が新執行部の候補として上がっていますが、誰が、立憲民主党の「志」を受け継ぐことになるのでしょうか。

 原口一博議員は、Twitterで「4年間党勢を拡大してきた。1回の選挙で思うような結果を得られなかったからといって代表が変わっていたのでは、野党共闘もだめになる、枝野体制の強化でしか救われない」と訴えています。

※原口一博@kharaguchi(ツイッター、2021年11月3日)
https://twitter.com/kharaguchi/status/1455716759672033286

 立憲民主党代表選の行方はどうなるのでしょうか。小西議員に立憲民主党内の動き、そして改憲派が3分の2を大きく超えた選挙結果と今後自民党改憲案による憲法改正発議にどう立ち向かうのか、という問題をおうかがいしたいと思います。
 
 岩上安身は今年4月から5月にかけて、まさに国民投票法改正案が衆議院で審議されていた最中に、小西議員に3連続インタビューを行いました。国民投票法改正案の問題点、自民党改憲案・緊急事態条項の問題点、解釈による集団的自衛権行使の容認の問題点、2017年当時の北朝鮮危機の中で何が起こっていたのか、詳しくお話をいただいています。ぜひ、この機会にあわせて御覧ください。

※日米首脳会談で対中強硬姿勢が加速! 菅政権はコロナ禍のドサクサに紛れて改憲のための国民投票法改悪採決を画策! 「米国の戦争に自動参戦する国」に! ~岩上安身によるインタビュー 第1038回 ゲスト 立憲民主党・小西洋之参議院議員 2021.4.22
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/491229

※5月6日の連休明けにコロナ禍のドサクサに紛れて国民投票法改悪案が衆議院で可決!? 日本は「米国の戦争に自動参戦する国」に! 「不要不急」の改憲の目的はナチスばりの戦時独裁体制の樹立!~岩上安身によるインタビュー 第1039回 ゲスト 立憲民主党・小西洋之参議院議員 2021.4.29
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/491497

※国民投票法「改悪」案、5月6日にも衆院採決か!?  国民投票法の次はナチスばりの緊急事態条項を含む自民党改憲へなだれ込むリスクが! 「不要不急」の改憲の目的はナチスばりの戦時独裁体制の樹立!~岩上安身によるインタビュー 第1040回 ゲスト 立憲民主党・小西洋之参議院議員 2021.4.30
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/491635

 上記の連続インタビューは、以下の「岩上安身のIWJ特報!」で、お読みいただくことも可能です。ぜひIWJのサポート会員となってテキストもお読みください。

※【第516号】岩上安身のIWJ特報! 日米首脳会談で対中強硬姿勢が加速! 菅政権はコロナ禍のドサクサに紛れて改憲のための国民投票法改悪採決を画策! 「米国の戦争に自動参戦する国」に! 岩上安身による立憲民主党・小西洋之参議院議員インタビュー第1弾 (その1) 2021.6.1
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/492700

※【第517号】岩上安身のIWJ特報! 日米首脳会談で対中強硬姿勢が加速! 菅政権はコロナ禍のドサクサに紛れて改憲のための国民投票法改悪採決を画策! 「米国の戦争に自動参戦する国」に! 岩上安身による立憲民主党・小西洋之参議院議員インタビュー第1弾 (その2) 2021.6.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/492877

※【第518号】岩上安身のIWJ特報! 日米首脳会談で対中強硬姿勢が加速! 菅政権はコロナ禍のドサクサに紛れて改憲のための国民投票法改悪採決を画策! 「米国の戦争に自動参戦する国」に! 岩上安身による立憲民主党・小西洋之参議院議員インタビュー第1弾 (その3) 2021.6.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/492891

※【第519号】岩上安身のIWJ特報! 日米首脳会談で対中強硬姿勢が加速! 菅政権はコロナ禍のドサクサに紛れて改憲のための国民投票法改悪採決を画策! 「米国の戦争に自動参戦する国」に! 岩上安身による立憲民主党・小西洋之参議院議員インタビュー第1弾 (その4) 2021.6.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/492910

※【第520-523号】岩上安身のIWJ特報! 日米首脳会談で対中強硬姿勢が加速! 日本は「原発を抱いたまま米国の戦争に自動参戦する国」に! 岩上安身による立憲民主党・小西洋之参議院議員インタビュー 外交安全保障編 2021.7.31
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/494951

■「改憲により、国家緊急権(緊急事態条項)という万能の魔法の杖を国家に渡してはならない!」と総選挙前からそう訴え続けてきましたが、自公プラス維新他で改憲発議可能な3分の2どころか4分の3近くまで議席を占められてしまった今回の総選挙!! しかし下を向いてばかりはいられません! IWJは前を向き、全力で前進し続けていきます! やるべきこと、やれることはまだまだあります! しかし10月末までの第一四半期で425万円を超える赤字で経済的大ピンチのIWJに、緊急のご支援をお願いします!! 岩上安身より

 お世話になっております。IWJ代表の岩上安身です。

 天下分け目の衆院選が、改憲勢力の圧勝で終わってしまいました。今度の選挙ほど重要な選挙は過去になかったのではないかと思われますが、最も重要な「改憲問題」という争点が隠され、大変残念な結果になってしまいました。

 世界は今、100年に1度あるかないかの巨大な政治的経済的軍事的な地殻変動に見舞われています。いうまでもなく、日本を含む世界全体に単独覇権国として支配力と影響力を及ぼしてきた米国が衰退し、中国が米国の国力を上回る勢いの新興国と台頭してきているからです。

 地球上の覇権国の力関係が、劇的に変わろうとしつつあります。この米中のせめぎあいに、米国の「従属国」に甘んじてきた日本はモロに巻き込まれつつあります。

 米国の衰退の原因は、米国自身の奢りによるところが大きい、と言わざるをえません。自ら生み出した新自由主義とグローバリズムのために、そして単独覇権主義を徹底するために巨大な軍事力を備え、行使してきたために巨大な財政赤字を積み上げ、さらに米国内部で超富裕層と貧困層の格差が民主主義国と言えないほど開いてしまい、結果として国力を落としてしまっています。

 財政赤字と国民の格差の拡大については、そっくりそのまま日本で同じことが起こっています。日本が米国のマネをしてこなかった(できなかった)のは、軍事力の行使だけでしたが、今後の行方次第ではそのタガも外れてしまうことでしょう。

 私がIWJというインターネット報道メディアを立ち上げた(会社登記)のは、正式には2010年12月のことですが、準備期間に約1年間かけました。その際、IWJという社名だけ決めて、「移行期通信」というメルマガを支持者の方々にお送りしていました。

 社名になぜIndependent(独立)という言葉を入れると決めていたのか。独立メディアである、という意味はもちろんのことですが、もう少し深い意味を込めて、日本の独立に少しでも資するように、という願いを込めたからです。それが私の志であり、一貫した「初期衝動」です。

 日本よ、独立せよ。

 米国への過度の依存から離れ、世界の国々、とりわけ隣国との友好に尽くし、独立国としてサバイバルせよ、という思いです。

 その思いを込めてスタートしたIWJですが、私の願い、言いかえれば危機感の方が、的中してしまい、日本は国力を落としながら、どんどん危うい方向に向かいつつあります。

 敗戦から冷戦の終わりまで日本は当たり前のように米国に、外交・安全保障を依存してきました。冷戦に「勝利」した米国は、傲りたかぶり、世界を一極支配する単独覇権システムを構築しようとし、かえって世界の多極化を招いています。

 にもかかわらず日本は、米国を不動のヘゲモニックカントリー(覇権国)としてあがめたてまつり、依存をさらに深めており、米中対立の「最前線」に立たされつつあります。その戦争準備のために、緊急事態条項を含めた改憲をしようと躍起になっているのです。

 衆院選についての報道も連日行われていたのに、今回の選挙の真の争点である自民党の改憲案については、すべてのマスコミが開票が終わるまで沈黙し続けました。

 自民党単独で過半数を取るか、自公で過半数を取るか、などが問題なのではなく、一挙に候補者を増やした維新と、改憲に前のめりな姿勢を見せる国民民主党がどれだけ議席を獲得し、その結果、自公だけでなく、維新プラス国民民主の一改憲勢力が衆議院の3分の2以上の議席を得て、改憲発議が可能になるかどうか、それこそが、今回の総選挙の争点だったのです。

 残念ながら、この3分の2の議席は超えて4分の3に迫る議席にまで達しました。

 しかしながら、大手メディアは、開票が終わるまで改憲問題については、大っぴらに報じたり、論じたりするのを避けていました。

 こうした視点で、この総選挙の真の争点を事前に報じ、論じるメディアはIWJをおいては皆無に近く、ありとあらゆるテレビ局や大新聞は、程度の違いこそあれ「立憲議席増、自民議席減」という、根拠の怪しい(各社自身の調査の生データと剥離している)、無党派の中の立憲寄り、反自民の層が油断をするようなアナウンスを繰り返しました。
 そのあげく、投票率も上がらず、事前の予測とは真逆に立憲・共産の野党共闘が議席を減らし、自民自身は議席を減らしたものの、公明は微増、自民の「別動隊」である維新は、4倍増と躍進し、国民民主も微増となり、改憲勢力全体では議席を増やしました。

 10月31日の投開票が終わった後に、岸田総理や、維新の松井代表が、積極的に改憲について発言し、大手メディアは、これに飛びついて記事にしています。選挙前とはうって変わって、急に「改憲が重要イシューとなった」と言わんばかりの報道姿勢の変わりようです。

 緊急事態条項は、対中国との戦争を見すえて、国民の反対を抑え込んで戦時独裁体制を築き、米国の傀儡国として、米本土を守るため、日本国民を犠牲にする無謀な戦争に突っ込むためのものです。

 同時に、景気の回復やコロナ対策どころか、戦費調達で無制限に国債を増発して国の借金がどうにもならなくなったら、国家緊急権をもって、国民に対して大増税を強行するためでもあります。

 1946年、第二次大戦の敗戦の翌年、日本政府は国民に強制的に買わせた戦時国債がインフレで価値がなくなっている時、国家緊急権(緊急勅令)を発令して、「一回限り」という言い訳つきで全国民から財産を没収しインフレのために額面ほどの価値のなくなった国債の形ばかりの返済にあてて、表向きデフォルトをまぬがれた「前科」があるのです。

※(再掲)改憲で緊急事態条項が通れば「国民に『お前らの財産没収します!』なんてこともできます!」と明石順平弁護士が危惧!~岩上安身によるインタビュー 第937回 ゲスト 『データが語る日本財政の未来』著者 明石順平弁護士 第3弾
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/447524

 その恐ろしい「財産税」のために、新円切り換えと同時に預金封鎖を行うという荒業まで用いたのでした。

 国家緊急権は、国家が、国民の意志とは無関係に超法規的な強大な権力をふるえるようになる、「悪魔の魔法の杖」の如きものです。

 しかし、IWJは、国家緊急権という万能の「魔法の杖」を国家に渡さないように、これまでもずっと、この問題に警鐘を鳴らし続けてきました! しかしこの問題は、選挙前には、マスコミではタブーになってしまっていました。

 選挙後も、「改憲」の話は出ても、「緊急事態条項」については大きく取り上げたり、コミットしないよう、各政党の政治家も、御用記者クラブメディアも、慎重にふるまっています。口裏もあわせずして、大手メディアがことごとく、「緊急事態条項」については黙り続ける、こんな芸当がどうしてできるのでしょうか?

 多くの国民は世間の話題にもならないためその危険性に気づかず、眠るように忘れさせられてゆくのです。

 その点の危うさを、IWJはずっと「炭鉱のカナリア」のように、近づく危機を1人でも多くの方に知らせるべく、叫び続けています!

 戦後憲法は、明治憲法に書き込まれていた、この危険な国家緊急権を取り除きましたが、再び憲法に書き入れようとしています。もしも書き込まれれば、どうなるのでしょうか。暴力的な愚行を一度やらかした政府です。二度とやらないなどと誰が保証できるのでしょうか。

 こうして、マスコミが沈黙し続けている自民党改憲案の危険性を訴え続けているIWJが、今、活動費が足りずに沈没しかけています! 市民の皆さんからの緊急のご支援がどうしても必要です!

 11月になり、IWJの今期第12期は4ヶ月目に入りました。

 IWJでは、第12期の年間の予算の見通しを立て、ご寄付・カンパの目標額を月額420万円(年間5040万円)とさせていただきました。

 10月は31日間で、217件、266万9710円のご寄付・カンパをいただきました。ご寄付をくださった皆さま、本当にありがとうございます。

 しかしこの金額でも、10月の月間目標額420万円の64%にとどまり、153万290円の不足となりました。

 今期第12期は8月から始まり、10月で3ヶ月目、第1四半期を終えました。しかし、8月は月間目標額を87万900円下回り、9月は185万2600円下回り、10月は153万290円下回ったため、累計の不足分は425万3790円となりました。第1四半期だけで、1ヶ月分の目標額を超える赤字です。

 このペースで進んでいくと、4半期で425万円ですから、年間では4倍の1700万円の赤字となります! この赤字が現実となると、IWJは壊滅的な打撃を受けてしまい、今期の途中で活動を停止せざるをえなくなるかもしれません!

 すでにお伝えしている通り、私、岩上安身は、キャッシュフローが足りなかったIWJに対して1093万円を貸し込んでいます。私は富裕層でもなんでもなく、40年間働いてきて乏しい貯えがわずかにあるだけのもともとは一介のフリーランス、自営業者に過ぎません。

 個人が1000万円を超えるお金を会社に貸す、というのは大変なことです。第12期のスタートにあたって、前期の第11期の途中から無報酬で働いてもおりましたが、8月から始まった第12期も、1年間にもわたって、無報酬で働くことを決めています。

 これ以上は、私、岩上安身個人の力だけではいかんともしがたい苦しい状況です。私1人の力や、無報酬のため細る一方私の貯えでは425万3790円もの不足分を穴埋めすることはできません!

 どうか会員の皆さまのお力で、IWJをお支えください!

 IWJの会員数は現在3520人です。そのうちサポート会員は1237人です。本当に心苦しいお願いではありますが、会員の皆さま全員が1200円ずつカンパしてくださるか、サポート会員の皆さまが1人3500円ずつカンパしてくださったならば、なんとかこの赤字は埋められます。

 伏してお願いいたします! どうか皆さまのお力で、この窮状をお助け願います!

 コロナ禍は、日本のすべてを直撃しています! IWJも例外ではありません!

 同じように皆さまもそれぞれ、コロナ禍で厳しい状況に直面されていることと拝察いたします。こうした状況で皆さまに、会員登録のお願いとご寄付・カンパを繰り返しお願いすることは、心苦しいことではあります。

 しかし、特定のスポンサーをもたないことで、何者にも縛られず、忖度せずに、真実をお伝えしてゆくのが、独立メディアであるIWJの存在意義です!

 こうした選挙分析のスクープを、非会員の方も含めてお送りしているのは、公共性・公益性に鑑みて、身を削っても1人でも多くの国民の皆さまに知っていただくことが必要だという思いからです!

 非会員の方はまず、一般会員になっていただき、さらに一般会員の皆さまには、サポート会員になっていただけるよう、ぜひご検討いただきたいと存じます!

 その会費と、ご寄付・カンパによって支えられてはじめて、IWJは、市民の皆さまのために役立つ、真の独立市民メディアとしてその活動を継続し、その使命を果たすことが可能となります。

 マスメディアが報じない事実と真実を報道し、売国的な権力への批判を続け、主権者である日本国民が声をあげ続けることができるようにすることが、今、絶対に必要なことであり、それが我々IWJの使命であると考えています。

 日本は今、歴史の大きな曲がり角に直面しています! その事実に気づいていない人もたくさんいます! 薄々気づいていても、何とかなるだろうとタカをくくっている人も少なくありません。決してそんなことはありません。

 核兵器をもたず、エネルギーも食料も自給できず、逆に日本列島中に原発を抱えている日本は、中国とミサイル戦を戦える国ではありません!

 自民党の高市政調会長が唱える、中国に対して電磁パルスで敵ミサイル基地を無力化するなど、まったくの妄想です。

 自民党も政府も、現実を直視せず、現実逃避に、ファンタジーの中に、逃げ込んでいます。

 真の愛国者であればあるほど、日本は絶対に今、戦争はしてはならない、ということが理解できるはずですし、勇気をもってそう主張すべきです。

 国家緊急権を、憲法には絶対に巻き込ませない! 国家緊急権による破滅的な戦争も、国民から財産を根こそぎ巻き上げる大増税もさせない! と、政府や自民党をはじめとする改憲勢力の前に立ちふさがって声を張るべきなのです!

 米国と中国の覇権争いに、日本は巻き込まれてはならない、自主独立の道を行く! という姿勢を貫くべきなのです!

 決して負けられないこの戦いに、私は、IWJのスタッフを率いて全力で立ち向かいたいと腹をくくっています! 皆さまにはぜひ、ご支援いただきたくIWJの存続のために、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。

岩上安身拝

※ご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。よろしくおねがいします。

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

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◆中継番組表◆

**2021.11.8 Mon.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】18:50メド~「山際大志郎 経済再生担当大臣 新しい資本主義実現会議後記者会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 山際大志郎 経済再生担当大臣による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた大臣会見関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%a4%a7%e8%87%a3%e4%bc%9a%e8%a6%8b
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【IWJ_YouTube Live】20:00~「『大手メディアがネット工作を行っていたDappi問題を無視! 偏向報道の下で行われた衆院選で、改憲勢力が3分の2を余裕で超える議席を確保! 野党共闘は本当に失敗なのか!?』岩上安身による立憲民主党・小西洋之参議院議員インタビュー」
視聴URL:https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 岩上安身による小西洋之参議院議員インタビューを中継します。これまでIWJが報じてきた小西洋之氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%b0%8f%e8%a5%bf%e6%b4%8b%e4%b9%8b

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◆中継番組表2◆

**2021.11.9 Tue.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】14:30~「『食品等の出荷制限』における放射性物質 100 ベクレル/kg 緩和案の撤回を求める署名 提出」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 認定NPO法人ふくしま30年プロジェクト「みんなのデータサイト」主催の「『食品等の出荷制限』における放射性物質 100 ベクレル/kg 緩和案の撤回を求める署名 提出」を中継します。これまでIWJが報じてきた福島県関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/area/fukushima

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

金平茂紀氏が衆院選より自民党総裁選を多く報道したメディアを「自分たちの役割をきちんと果たさなかった。そのおかしさを指摘する関係者もいない」と強く批判!! 〜11.3 日本国憲法公布75周年記念「2021ぎふ平和のつどい」
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/498856

IWJ記者が、改憲勢力3分の2議席超えによる改憲発議への対応を質問! 枝野幸男代表は「欠陥法の国民投票法で発議できない」「有料広告規制の議論求める」とのみ回答!~10.31 第49回 衆議院選挙 立憲民主党開票センター
https://twitter.com/iwakami_staff/status/1456985218443714566

衆院選で改憲勢力が3分の2議席超え! 自民党岸田総裁は「改憲には国民投票で2分の1の賛成が必要。国民の理解をひろげていく」と強い意欲! 維新については「同じ保守勢力。政策ごとに是々非々で」と期待!!
https://twitter.com/iwakami_staff/status/1456946179678228480

立憲民主・枝野代表が辞任を表明! 一方、国民民主・玉木代表は維新との連携に意欲! 巨大化する自民補完勢力! 自公+維新で改憲発議可能な3分の2超! IWJの取材に維新は緊急事態条項を含め自民党改憲案に賛成と回答!
https://twitter.com/iwakami_staff/status/1456942733856178178

生かそう憲法 守ろう9条 11.3 憲法集会 in 京都 2021.11.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/498852

マスコミの情報操作にだまされるな!「与党危機」の事前予想との落差がつくった自民党勝利ムード!第49回衆議院選挙・自民は15議席減でも「勝利」なのか!?マスメディアは選挙中・選挙後何を報じていたのか!?
https://twitter.com/iwakami_staff/status/1456913460952846345

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■<IWJ取材報告 1>金平茂紀氏が衆院選より自民党総裁選を多く報道したメディアを「自分たちの役割をきちんと果たさなかった。そのおかしさを指摘する関係者もいない」と強く批判!! 〜11.3 日本国憲法公布75周年記念「2021ぎふ平和のつどい」

 「文化の日」の2021年11月3日、岐阜県の岐阜市民会館で、日本国憲法公布75周年記念「2021ぎふ平和のつどい」が行なわれました。

 約700人が参加し、第1部では、「平和と人権と求めて」と題してピアニストの崔善愛(チェ・ソンエ)氏が、第2部では、「利己の競争社会から、利他の共生社会へ~テレビ報道の現場から~」と題してTBS「報道特集」キャスターの金平茂紀氏が登壇しました。

 今回のぎふ平和のつどいは、衆議院選挙直後という事もあり、金平氏は内容を多少変更し、今回の衆院選について話しました。

 冒頭、金平氏は「今回の衆議院選挙は何だったとのかと考えた」と述べ、「コロナによる国民の疲弊により、国民が何か新しいものに変える、変わることが、できなくなってしまった」と語りました。

 そのうえで金平氏は、「今までの首相二人、安倍氏と菅氏がひどすぎたことにより、岸田総理になったことにより、中身は何も変わっていないが表紙だけは変わったので、まだマシなのではないかと(有権者が)思ってしまった」との見解を示しました。

 また、金平氏は「もう1つですね、これはもう自戒を込めて、私はまだ現役の記者をやっているので、取材をしているので言っているのですが、マスメディアの役割が劣化したと思いますね」と語りました。

 金平氏は、衆議院選挙よりも自民党総裁選の方を長く報道したことを「おかしい」と指摘し、次のようにメディアを強く批判しました。

 「この、自民党総裁選の方を多く放送したことに対して、指摘するメディアの関係者とかいないんですよ。自分たちの耳の痛いこととか、自分たちの損になることってのは、言わないんですよ。

 だけど僕らの仕事っていうのは、自分たちの利益のために働いているのではなくて、視聴者とか有権者とか読者とか、そういう人のために僕らの仕事というのはあるというふうに僕は思っているんで、そういう意味でいうと、メディアっていうのが自分たちの役割をきちんと果たさなかったというのが、さっき言った総選挙の結果に影響していると思いますね」。

 詳しくはぜひ、全編動画を御覧ください。

※金平茂紀氏が衆院選より自民党総裁選を多く報道したメディアを「自分たちの役割をきちんと果たさなかった。そのおかしさを指摘する関係者もいない」と強く批判!! 〜11.3 日本国憲法公布75周年記念「2021ぎふ平和のつどい」
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/498856

■<取材報告 2>IWJ記者が、改憲勢力3分の2議席超えによる改憲発議への対応を質問! 枝野幸男代表は「欠陥法の国民投票法で発議できない」「有料広告規制の議論求める」と回答!~10.31 第49回 衆議院選挙 立憲民主党開票センター

 10月31日午後8時から、立憲民主党の開票センターが、東京都港区の東京プリンスホテルに開設されました。IWJはその模様を中継するとともに、午後11時半から行われた枝野幸男代表の記者会見で、IWJの記者が、改憲勢力が改憲発議可能な3分の2議席を獲得する可能性を示して、憲法改正について質問しました。

 投票が締め切られた午後8時から長妻昭副代表・選挙対策委員長代行が、午後9時から福山哲郎幹事長が、開票センターの壇上より中継で各テレビ局、ラジオ局の番組に出演しました。

 長妻副代表は各番組で共通して、「こんなに予想のつかない選挙は初めてだ」と説明。しかし、立憲の新人・吉田晴美氏が自民党の石原伸晃元幹事長を破った東京8区を例に、「2017年の衆院選では野党が食い合ったが、今回の野党共闘は一騎打ちの構造を作れたため、成果は出ている」と評価しました。

 福山幹事長は、東京8区で、れいわ新選組の山本太郎代表が当初出馬意向を示して混乱が起きたことについて聞かれると、「最初は野党間で詰め不足はあったが、その後は山本代表とも十分やりとりし、応援にも来ていただいた」と説明。また今回、女性候補が20%以下だったことについて聞かれ、「来年の参院選では増やす」と述べました。

 枝野幸男代表は、午後10時から各テレビ局、ラジオ局に中継で出演しました。野党共闘に関しては、「共産党との関係について連合から心配の声をいただくことはあるが、選挙なので、個々の候補者については若干のフライングはあったが、党と党とはしっかり整理して、共有している部分と違う部分、ここまでは連携できる、ここからはできないと、連合の皆さんにもご理解いただけるやり方でできた」と説明しました。

 その後行われた質疑応答で、IWJは枝野代表に、「改憲勢力の自民・公明・維新等の議席が、改憲発議を可能とする3分の2を超える可能性」について質問しました。この時点ではまだ開票・集計が進んでおらず、自民・公明・維新の議席は、改憲発議を可能とする3分の2(310議席)に届いていませんでしたが、その後3分の2を超えました。

 枝野代表は、「国民投票法は欠陥法」だと指摘、「有料広告規制について、真摯な議論を求めていく」と回答しました。

 「現在の国民投票法は欠陥法だと思っています。与党の皆さんすら、有料広告規制が入っていないことについては、欠陥があるということを事実上認めている。欠陥法である国民投票法にもとづいた発議はできない、と思っておりますので、まずは有料広告規制について、真摯な議論を求めていく」

 また、ニコニコ動画の記者が、共産党の閣外協力のほか、消消費税減税と金融所得課税の強化について質問しています。

 枝野代表は「私は、1点目(消費税減税)については、選挙の目玉だと言ったことは一度もない。後者(金融所得課税)については、そういう危惧があることは十分わかったうえで、自信をもって訴えさせていただいた。一部では批判はあったかもしれないが、街頭などの反応では、かなり強くご理解、ご支援いただいた」と回答しました。

 質疑の詳細は、以下のサイトの記事と動画で御覧ください。

※IWJ記者が、改憲勢力3分の2議席超えによる改憲発議への対応を質問! 枝野幸男代表は「欠陥法の国民投票法で発議できない」「有料広告規制の議論求める」と回答!~10.31 第49回 衆議院選挙 立憲民主党開票センター
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/498784

■<新記事紹介 1>衆院選で改憲勢力が3分の2議席超え! 自民党岸田総裁は「改憲には国民投票で2分の1の賛成が必要。国民の理解を広げていく」と強い意欲! 維新については「同じ保守勢力。政策ごとに是々非々で」と期待!!

 2021年の衆院選で単独過半数を得たことを受け、岸田文雄総理が投開票翌日の11月1日、自民党総裁として会見で今後の政策についての方針を発表しました。岸田総理は、コロナ対応、経済対策、外交安全保障についての政策を列挙した上で、最後に憲法改正についても、あらためて強い意志を表明しています。

 岸田新総理は何を、どのように語ったのでしょうか。

【記事目次】
・第六波に備え、急がれる新型コロナ対応! 岸田総理は11月末までに入院体制の整備を約束! 12月からの3回目ワクチン接種開始と、無料検査体制の拡大、飲み薬の年内実用化を明言!
・非正規・子育て世帯などへの給付金、来年3月まで見通せる事業主向けの給付金、雇用調整助成金の特例措置来年3月までの延長を表明! 「令和版所得倍増」に向け「看護、介護、保育など、公的価格を抜本的に見直す」と断言!
・岸田総理、経済政策の財源についての質問に「大事なのは順番。緊急時には国債、借金を財源として『いるものはいる』。その後経済再生に取り組む」と回答。
・外交安全保障では国家安全保障戦略を改定し、ミサイル防衛、AI技術、宇宙サイバーに対応
・「敵基地攻撃能力の保有、防衛費枠GDP2%は公明党と乖離! どう実現するのか?」との質問に岸田総理「敵基地攻撃能力の保有は選択肢の一つ。防衛費枠2%は『予算ありきではない』ということ。公明党には理解いただけるよう丁寧に議論重ねる」と回答
・「憲法改正に精力的に取り組む」と表明した岸田総理! 国会で改憲勢力が3分の2を超えたことを受け「国民投票による2分の1の賛成が必要。国民の理解をひろげていく」と主張!
・「維新は同じ保守勢力。是々非々の対応を続ける」! 国会での改憲勢力は与党と維新で3分の2(310)超の334議席! 会見に前向きな国民民主を加えれば345議席に!
・「政治とカネ」の問題にはフタ! 「岸田ノート」には「すでに行政、会計検査院、検察や様々な部門で、調査や報告書が行われてきた」と書いてある!?

 新型コロナ対応、給付金、財政、外交安全保障、そして憲法改正。自民党で頻発する「政治とカネ」疑惑の追及は岸田政権の間は「おあずけ」になってしまいそうです。詳しくはぜひ、IWJの会員となってお読みください。

※衆院選で改憲勢力が3分の2議席超え! 自民党岸田総裁は「改憲には国民投票で2分の1の賛成が必要。国民の理解をひろげていく」と強い意欲! 維新については「同じ保守勢力。政策ごとに是々非々で」と期待!!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/498984

■<新記事紹介 2>立憲民主・枝野代表が辞任を表明! 一方、国民民主・玉木代表は維新との連携に意欲! 巨大化する自民補完勢力! 自公+維新で改憲発議可能な3分の2超! IWJの取材に維新は緊急事態条項を含め自民党改憲案に賛成と回答!

 2021年の衆議院選挙で、改選前14議席減となったことを受け、立憲民主党の枝野幸男代表が辞任を表明しました。

 一方、野党共闘と距離をとり、3議席を伸ばした国民民主党の玉木雄一郎代表は、衆院選で30議席増と躍進した日本維新の会との連携に意欲を示しました。

 国民民主は、与野党の中で飛び抜けた積極財政派であり、150兆円の「バラマキ」を公約していました。他方、維新は「小さな政府」を目指す新自由主義のトップランナーであり選挙後、国政でまず実現すべきことと掲げたのは、議員報酬の削減です。

 経済政策では、本来「水と油」で混じりあいそうにないのですが、どうしたわけか玉木氏は維新への「求愛行動」を強めています。

 共通点は「改憲」に積極的という一点です。これこそは、「改憲のためだけの野合」なのではないでしょうか。

 その維新は、IWJ記者の取材に、自民党改憲4項目の緊急事態条項について、期限も制約も付けず賛成すると断言しました。

 憲法改正に前向きな国民民主と維新が手を組めば、強力な与党補完勢力となります。

【記事目次】
・衆院選で14議席減! 立憲民主党・枝野幸男代表が辞任を表明! 代表選出馬が取り沙汰されているのは、11月5日時点で泉健太氏、小川淳也氏、大串博志氏、玄葉光一郎氏、馬淵澄夫氏! IWJの取材に対し立憲のある議員は「党内はカオス状態」と表現した!「よくも悪くも枝野さんという求心力を失えば、党内は遠心力が働いてバラバラになる恐れもある」!と危機感も!
・国民民主党玉木雄一郎代表は維新との連携に意欲!「国会で大きな力になる。政策の一致する範囲で協力できるところはぜひ取り組みたい」!
・IWJは維新本部に直撃取材! 維新職員・尾田一郎氏は「改憲には大賛成! 自民党改憲4項目案にも大賛成! 自民党改憲案の緊急事態条項は、期限的制約、内容的制約がなくても大賛成!」と断言! 手放しで維新は自民党改憲4項目案に前のめりで賛成であることを示す。

 詳細はぜひ、以下のリンクからお読みください。

※立憲民主・枝野代表が辞任を表明! 一方、国民民主・玉木代表は維新との連携に意欲! 巨大化する自民補完勢力! 自公+維新で改憲発議可能な3分の2超! IWJの取材に維新は緊急事態条項を含め自民党改憲案に賛成と回答!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/499040

■<新記事紹介 3>2021衆院選、「自民の議席が減り、立憲が議席を増やす」と報じた大半の大手メディアの「予測」は大外れに! しかも、選挙前、水面下で行われた「与党有利」の調査結果を公表せず! これは情報操作では!?

 2021年の衆議員選挙では、投開票前、多くのメディアが「自民、大幅議席減」「自民単独過半数割れの見込み」「立憲躍進」などと報じていました。

※自民“単独過半数”は微妙な情勢 大都市圏で接戦 FNN世論調査(FNNプライムオンライン、2021年10月25日)
https://www.fnn.jp/articles/-/258728

※自民が単独過半数確保の勢い、立憲はほぼ横ばい 朝日情勢調査(朝日新聞デジタル、2021年10月25日)
https://www.asahi.com/articles/ASPBT533HPBHUZPS003.html

※衆院選 自公で「絶対安定多数」視野、立憲は伸び悩み 共同通信(毎日新聞、2021年10月27日)
https://mainichi.jp/articles/20211027/k00/00m/010/013000c

自民の単独過半数維持は微妙、立民が議席増・維新は勢い保つ…読売・衆院選終盤情勢(読売新聞オンライン、2021年10月29日)
https://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/20211028-OYT1T50171/

 大手メディアは、なぜことごとく「予測」を外したのでしょうか!?

 IWJは選挙期間中に、岩上安身が独自入手した複数の大手メディアによる期日前出口共同調査(10月23日24日)を、10月28日にスクープとして報じました。もちろん投開票の結果が出る前のことです。

 全国の289小選挙区のうち、225選挙区について行われたこの調査報告書をIWJが分析すると、自民党の候補者が第一位だった選挙区は152選挙区、公明党の候補者が第一だった選挙区は、9選挙区、維新が第一位だった選挙区は、9選挙区でした。自民党と公明党の与党で、調査対象の225選挙区のうち161選挙区を占めていたのです。比率で言えば、なんと約72%でした。

 これに対して立憲民主党が第一位だった選挙区は、16%に過ぎませんでした。

 これを見る限り、自公+維新の改憲派を支持する有権者が、組織的動員を含めて、期日前投票を大量に行い、きわめて活発な投票行動を行ったことがわかります。当然選挙戦全体を通しての調査は、この期日前投票に一定程度比例し、有権者の投票行動は、改憲派支持者に対して「危機バネ」がきき、改憲派には有利に、改憲反対派には不利に働くであろうと、我々IWJとしては予測できたのです。

※スクープ!【号外第8弾!】衆院選でIWJは複数大手メディアによる期日前投票出口共同調査(10月23日24日)独自入手! 約80%が改憲派! 対象225選挙区中161(約72%)で改憲派有利! 全選挙区データを会員限定で公開! 2021.10.28
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/498587

 つまり、複数の大手メディアらは、投開票の1週間も前に、自民・公明が期日前では圧倒的に有利だという情報を持っていながら、こうした生データをもとに「自民不利、立憲有利」という自分たちの情勢判断を覆して報じたかったのです。しかも程度の差こそあれ、ほぼ全紙、全局というのが「異常」です。

 「無党派」の中の「どちらかというと立憲」というライト層を刺激しないようにと情勢操作した疑いがきわめて濃いと言わざるを得ません。

 結果として、立憲・共産の野党共闘側やその支持者は油断をし、逆に与党側やその支持者の方に「危機バネ」が効いたと見るべきではないでしょうか。

 結局、与党サイドをアシストしたのは、自分たちが収集したデータすら無視して選挙直前まで、「改憲派対改憲反対派」という真の争点を隠し、「自民危機」「野党有利」と報じ続けたマスコミだったのです。

※2021衆院選、「自民の議席が減り、立憲が議席を増やす」と報じた大半の大手メディアの「予測」は大外れに! しかも、選挙前、水面下で行われた「与党有利」の調査結果を公表せず! これは情報操作では!?
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/498978

■<新記事紹介 4>第49回衆院選・立憲民主党の13議席減を受け、枝野幸男代表と福山哲郎幹事長が辞任! 岩上安身から枝野代表へメッセージ「枝野さん、お遍路はするな。原点に立ち戻って、路上で旗を立てマイクを握り、風を起こせ!」

 第49回衆議院選挙で13議席を減らし、辞意を明らかにした立憲民主党代表・枝野幸男氏。2017年、枝野氏による立憲民主党の創設からずっと枝野氏を追ってきた岩上安身が公開メッセージを送りました。岩上安身のメッセージを以下に抜粋します。

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 枝野代表は11月2日、「現有議席を下回るという大変、残念な結果となった」として、辞意を表明しています。

 しかし、この会見も不見識というか、不可解でした。

 枝野代表はなぜ、国会内で突然、会見を開いたのでしょうか。これではせっかく会見を開いても、当然、小さく、しかも冷淡にしか扱われません。

 国会の中には、記者クラブ、国会内の通行証を持っている記者クラブメディアの記者しか入れません。フリーランスや政治記者、我々のようなネットメディアは入れないのです。

 なぜ、枝野代表は、大手記者クラブメディアに散々、冷淡に扱われてきたのに、国会内で重要な辞任会見を開いたのでしょう。国会の外に一歩出て、すぐ近くにある立憲民主党の本部で会見を開けば、多くの記者クラブメディア以外のメディア、記者らが集まれたはずです。

 なぜ、フリーのジャーナリストやネットも含めて、多くの記者クラブ以外のメディアのいる前で、会見をやらなかったのでしょうか。

-------(中略)-------

 初期の、街頭へ出て訴える、立憲大作戦を一年中、常にやり続けるべきだったのではないでしょうか。あるいは、代表としての会見を、せめて週1回はやるべきだったのではないでしょうか。代表代行、副代表、幹事長もそれぞれ会見をすべきだったと思います。立憲には華のある論客も大勢います。彼らにどんどん、オープンな記者会見も、市中での演説や質疑応答もやらせるべきだったのではないでしょうか。

-------(中略)-------

 2017年の初心に戻って「路上」に立ち、「立憲民主主義」の旗を立て、マイクを握り、全国を歩き、再び風を起こすべきなのです。そうやって、自身の後進の執行部を奮い立たせていくべきです。それは、立憲民主党の創設者である枝野氏にしかできない「仕事」であり、責任の取り方のはずです。

 枝野さんは、2017年10月9日に、私の単独インタビューを受けた際、緊急事態条項に触れ、もし改憲発議がされたら「国民投票で否決します!」と力強く答えていました。

 あの時のあの言葉を私は忘れてはいません。今こそ、その時が来たのだ、と思います。枝野さん、改憲発議されても国民投票で否決させる、一大国民運動を街頭で巻き起こして下さい!

-------(中略)-------

 立憲民主党は、この後、代表選をできるだけ賑々しく行い、討論会も重ね、国民の前に露出しないと、自民党の総裁選を見たばかりですから、比較され、みすぼらしさが目につくことになります。そうならないように、しっかり政策論争を、国民の前で何度でもするべきです。マスコミは自民党の総裁選の時には、どの局も討論会を各局で行いましたが、立憲に対しては、そんなことは絶対にやりません。マスコミは一切あてにしてはいけません。野党なのですから、マスコミなどに頼らず、在野にあって議論を重ねましょう! インターネット、公開の場の討論、そして街頭でも行うべきでしょう。

 できるだけ多くの候補者をさまざまなメディアに露出し、街頭に立ち、多くの人の目に触れ、名前を顔を覚えてもらうところからやり直すべきです。

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 岩上安身による枝野代表へのメッセージは、以下のURLからお読みください。

※ 第49回衆院選・立憲民主党の13議席減を受け、枝野幸男代表と福山哲郎幹事長が辞任! 岩上安身から枝野代表へメッセージ「枝野さん、お遍路はするな。原点に立ち戻って、路上で旗を立てマイクを握り、風を起こせ!」
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/499083

 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

IWJ編集部(岩上安身、田上壮彌、城石裕幸、六反田千恵、中村尚貴)

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