日刊IWJガイド・非会員版「自民甘利幹事長疑惑続々!『あっせん利得疑惑』野党ヒアリングへ嘘回答! 安倍元総理補佐官の薗浦議員の闇政治献金パーティーに甘利氏講師」2021.10.7号~No.3311号


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━━
■はじめに~続々と明らかになる自民党甘利明幹事長の疑惑! 甘利明幹事長の「あっせん利得疑惑」追及の第2回野党合同ヒアリングに甘利事務所から寄せられた回答は居直りと嘘ばかり! 安倍元総理補佐官の薗浦健太郎衆議院議員の開いた闇政治献金パーティーにも甘利幹事長が講師で招かれる! 薗浦議員を上脇博之神戸学院大教授が東京地検に告発!

■9月のご寄付・カンパは目標額の56%にとどまり、185万円以上も不足に! 10月は5日間で目標額の2%! どうか経済危機のIWJに皆さまの緊急のご支援をお願いいたします!

■9月のご寄付者様のご芳名を感謝を込めて順次掲載させていただきます! IWJの経済危機に手を差し伸べてくださった皆さま、誠にありがとうございます!

■【中継番組表】

■日本の大手メディアが報じない、米国内の真実! 米通商代表部が中国との通商協議再会を表明! トランプ政権の対中高関税、米製品の輸入義務化に米国内業者が反発! バイデン政権は対中強硬姿勢を転換!?

■<IWJ取材報告1>後藤大臣「総理から『ワクチン治療薬の実用化と確保』『病床および医療人材の確保』『在宅療養者に対する対策の徹底』そして『検査の拡充』に向けしっかり取り組むように指示を頂いている」~10.5後藤茂之 厚生労働大臣会見

■<IWJ取材報告2>ウィシュマさんの妹ポールニマさん「このビデオには最終報告書に書かれていない内容がある」~10.5名古屋入管施設で死亡したスリランカ人留学生ウィシュマさんの入管施設内での映像を視聴した遺族及び弁護士による記者会見

■<本日のタイムリー再配信>本日午後8時から、2020年4月16日収録「『緊急事態宣言』で感染者は減らない!自粛・補償・感染モニタリングが継続可能な医療・社会体制を構築・維持せよ!~4.16岩上安身によるインタビュー 第990回 ゲスト 医師・弁護士・元知事の視点から鋭い発言を続けている前新潟県知事・医学博士・弁護士の米山隆一氏<エッセンス版>」を再配信します! 米山氏はきたる衆院選で新潟5区から出馬予定です!
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■はじめに~続々と明らかになる自民党甘利明幹事長の疑惑! 甘利明幹事長の「あっせん利得疑惑」追及の第2回野党合同ヒアリングに甘利事務所から寄せられた回答は居直りと嘘ばかり! 安倍元総理補佐官の薗浦健太郎衆議院議員の開いた闇政治献金パーティーにも甘利幹事長が講師で招かれる! 薗浦議員を上脇博之神戸学院大教授が東京地検に告発!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 昨日、10月6日、岸田文雄政権の屋台骨である甘利明幹事長の「あっせん利得疑惑」追及の野党合同ヒヤリング(第2回)が朝から開かれました。

※野党合同「あまり幹事長あっせん利得疑惑追及チーム」合同ヒアリング(立憲民主党、2021年10月6日)
https://cdp-japan.jp/news/20211006_2270

 今回の野党合同ヒアリングは、野党合同追及チームが甘利事務所に対して行った質問状への甘利事務所からの回答を巡って、報告とヒアリングが行われました。

 冒頭、挨拶に立った立憲民主党の原口一博衆議院議員の口から、信じられない事実が語られました。

 原口議員「甘利事務所から回答が出ましたけども、第三者委員会で弁護士を立てて調査をなさってるというふうに聞いておりましたが、ちょっと驚いたのは、『公表を前提としない調査』ということで。どなたの弁護士のもとで、どのような調査がされたかということ。第三者委員会ですから、それをそのまま公表されて、ご説明なさるのかと思ったら、それがそうでなかったということが分かりました」

 立憲民主党の黒岩宇洋(たかひろ)衆議院議員は、甘利幹事長の「あっせん利得疑惑」の調査の趣旨が大臣当時の5年前から2度も変質していると批判しました。

 黒岩議員「(疑惑が発覚した)1月28日の記者会見で、当時、甘利大臣が『この問題はいまだ内容の解明には至っていません。引き続き調査を進めしかるべきタイミングで公表する機会を持たせていただくことにご理解賜れれば』と、公表を明言しています。

 それが、先だっての10月1日の幹事長就任会見では、『私(甘利氏)が5年前の会見で答えきれないことがあったら公表します』と趣旨がまったく変わりました。そして、今回の回答書には、加えて2016年9月14日に記者会見しコメント文書を発出したとあります。

 これだけでは、何のことかわかりませんので、調べてみたら、9月15日に、甘利さんが突然記者会見と称して10分しゃべって何の文書も出していないと。調査して結果があるんですね、文書で。しかし、9月14日にコメント文書を発出したと言っていますが、いまだにまったく紙としては発出していません。

 とどめがですね、この調査というのは、甘利さん自身が事実関係を把握するために、元検事に第三者的立場から客観的な調査を行ったものであり、公表することを前提にしたものではありませんと。また、趣旨がさらにねじ曲がったと」

 黒岩議員の報告によって、甘利幹事長は、その時々の自分の立場と力関係で、疑惑調査の趣旨を自分に都合のいいように勝手に変えてきたことが、白日のもとにさらされました。

 最初は、第三者委員会で調査した結果を報告するという趣旨だったものが、最終的には、公表しないと勝手に変えているのです。こんなご都合主義は許されるものではありません。

※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、ご覧になってください!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

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■9月のご寄付・カンパは目標額の56%にとどまり、185万円以上も不足に! 10月は5日間で目標額の2%! どうか経済危機のIWJに皆さまの緊急のご支援をお願いいたします!

 9月のご寄付・カンパの集計が確定しましたので、ご報告させていただきます。

 9月のご寄付・カンパは、223件で、234万7400円でした。ご寄付・カンパいただいた皆さま、本当にありがとうございます。

 しかしながらこの金額は、今期の新たな目標金額である420万円の56%にとどまり、185万2600円の不足となりました。

 IWJでは、今期第12期の年間の予算の見通しを立てさせていただきました。その上で、今期の会費収入は、7月時点で前期より10%の減少と予想し(第11期実績、6200万円、第12期予想6000万円)、ご寄付・カンパの目標額を月額420万円(年間5040万円)とさせていただきました。前期の目標額は月間450万円でしたから、さらに緊縮して30万円下げております。

 それでも、コロナ禍の続く現状を見ていると、会費・ご寄付・カンパ等の収入は、予測を下回ってしまうかもしれません。何とぞ、皆さまのご支援、ご協力をお願いいたします。

 10月は1日から5日までに、14件、12万6500円のご寄付・カンパをいただきました。ありがとうございます。

 しかしこの金額も、今月の目標額に9月の不足分をあわせた605万2600円に対し、2%にとどまっています。

 IWJは、赤字でキャッシュフローの足りなかった8月を乗り切るため、100万円を岩上安身から借り入れました。すでにお伝えしている通り、IWJは、岩上安身に前期だけで993万5000円借り入れており、今回の100万円とあわせて1093万円を借り入れてしまっています。

 個人が1000万円を超えるお金を会社に貸す、というのは大変なことです。第12期のスタートにあたって、岩上安身は前期も途中から無報酬で働いておりましたが、今期も1年間、無報酬で働くことを決めています。これ以上、会社が岩上安身に頼るのは苦しい状況です。

 どうか皆さまのお力で、IWJをお支えください!

 コロナ禍は、日本のすべてを直撃しています!

 IWJも例にもれず、前期の第11期に、突然のコロナ禍とコロナに伴う経済的危機の影響により、残念なことですが、会員数が大幅に減少してしまいました。

 9月30日時点の会員総数は3526人で前月同日比で63人減、前年同日比で810人も減少してしまいました。皆様からは、経済的に苦しくなったのですみません等々のメールをいただいており、我々も胸を痛めております。

 しかし、会員減少は、IWJの運営基盤が崩れてゆくような事態です。どうぞ、IWJを、ご友人、知人にご紹介いただき、会員になっていただけるよう、御口添えをお願いいたします。

 会費とご寄付・カンパがIWJを支える収入の2本柱ですので、会員の減少は即、会費の減少につながり、ご寄付への依存度がどうしても上がってしまうことになります。

 同じように皆さまもそれぞれ、コロナ禍で厳しい状況に直面されていることと拝察いたします。こうした状況で皆さまにご寄付・カンパを繰り返しお願いすることは、心苦しいことではあります。

 しかし、特定のスポンサーをもたないことで、縛られず、何者にも忖度せずに、真実をお伝えしてゆくのが、独立メディアであるIWJの存在意義です。

 非会員の方はまず、一般会員になっていただき、さらに一般会員の皆さまには、サポート会員になっていただけるよう、ぜひご検討いただきたいと存じます。

 その会費と、月々、皆さまからお寄せいただく、ご寄付・カンパによって支えられてはじめて、IWJは、市民の皆さまのためになる真の独立市民メディアとしてその活動を継続し、その使命を果たすことが可能となります。

 自民党総裁選が終わり、蓋を開けてみれば、結局は、安倍・菅政権を継承することを前面に打ち出した岸田文雄氏が新総裁に選ばれ、麻生氏が副総裁、甘利氏が幹事長、高市氏が政調会長と、連日「何も変わらない・変えさせない」人事が報じられています。

 それでも、このあとには衆議院選挙を控えており、その際には、報道と言論の力によって日本を変え、破滅的な戦争への道からまぬがれることはできるはずだと我々は信じています。またそうならなければ、日本は本当に滅んでしまいます。

 現在、政府・与党は、このコロナ禍のただ中にもかかわらず、日本列島を中国のミサイルを吸収する「ミサイルホイホイ」にするという米軍戦略に追随し、自殺行為とも言える中距離ミサイル配備の準備を進めています。

 政調会長のポストを得た高市氏は、総裁選中、「電磁パルスで敵基地を無力化」などというトンデモ発言をしていましたが、問題発言はそれだけではありません。高市氏は、中距離ミサイルの配備は「絶対です」とまで公言していました。

※自民党総裁候補・高市早苗氏の「核爆発による電磁パルスで敵基地を無力化」発言について識者にきく!(その3) 元防衛省キャリアで元内閣官房副長官補の柳澤協二氏は「漫画の読みすぎなのかもしれない。もっと現実の政策にもとづく議論をすべき」と回答!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/496610

※2021.9.24 【ハイライト・電磁パルス編】岩上安身による日本女医会理事・青木正美医師、日本女医会前会長・前田佳子医師インタビュー
https://www.youtube.com/watch?v=ffeJkwXsX28&t=107s

※コロナ「冬の第6波」に向けて日本はコロナとどう向き合うのか~オリパラ強行開催が残した課題と感染症に強い社会づくりへ向けた新しい政治 ~岩上安身によるインタビュー 第1053回 ゲスト 日本女医会理事・青木正美医師、日本女医会前会長・前田佳子医師 【電磁パルス編】
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/496626

 安倍・菅政権の路線をそのまま継承することになるであろう岸田政権は、いよいよ改憲発議に着手する可能性があります。岸田新総裁もまた、緊急事態条項を憲法に導入する安倍改憲の支持者です。

 岸田文雄氏は、かつてはリベラル色が強かった宏池会出身です。が、2012年の第2次安倍内閣成立以降、右傾化がはなはだしかった安倍・菅政権の約10年の間ずっとその内部で支えてきた人物でもあります。悪く言えば、信念のない、よく言えば、順応性の高い人物といえるでしょう。

 急に新総裁になって目がさめて、宏池会の伝統のハト派に戻りましたあー! などということは、まずありません。

 改憲による緊急事態条項の導入も、実現すれば、ナチスと変わらない独裁内閣が実現し、どんな無茶な国民への「命令」であろうと、法律と同じ効力をもつ「政令」として出せるようになります。

 もし、次の衆議院選挙で改憲勢力を勝たせるような投票行動を国民がすれば、危険な緊急事態条項が憲法に組み込まれてしまいます。

※【岩上安身のツイ録】菅義偉総理が会見で、岩上安身のG7サミットに関する質問に、「中国包囲網なんてない」と言い出した! 対米従属路線や戦時独裁体制を築こうとしていることについては、反論も説明もなし。答えられない、ということか!? 2021.6.27
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/493703

※国民投票法「改悪」案、5月6日にも衆院採決か!?  国民投票法の次はナチスばりの緊急事態条項を含む自民党改憲へなだれ込むリスクが! 「不要不急」の改憲の目的はナチスばりの戦時独裁体制の樹立!~岩上安身によるインタビュー 第1040回 ゲスト 立憲民主党・小西洋之参議院議員 2021.4.30
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/491635

※憲法記念日に安倍総理が櫻井よしこ氏らが主催する「5.3憲法フォーラム」に送ったビデオメッセージをIWJが全文文字おこし!コロナ禍に乗じて「緊急事態条項を議論すべき」との「偽論」に要注意! 2020.5.4
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/473790

※総理会見で岩上安身が直撃質問!「報道、言論の自由は担保されるのか?」「非常事態宣言で国民を慣らし、改憲で緊急事態条項を導入!?」安倍総理は「安倍独裁」を否定せず「国民が選ぶこと」と回答!! 2020.3.16
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/469996

※世界の「緊急事態条項」を検証!自民党改憲草案の「異常性」に迫る~岩上安身によるインタビュー 第612回 ゲスト 早稲田大学法学学術院教授 水島朝穂氏 2016.2.13
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/287146

 自民党は、中国、北朝鮮など「仮想敵国」に対する態度に硬軟はあるものの、岸田氏も含め、日米安保を外交方針の基軸としたまま、米国任せ、「思考停止」している点では共通しています。自民党が「日本を戦争できる国にする」ために改憲を進めるのも、米国の意向に沿っているからです。

 ここで、日本人全員が気づかなくてはいけないのは、日本がいつまで米国の庇護を当てにしていられるのか、という問題です。中国との戦争の戦端を切ったあと、米軍が日本を守るために大きな犠牲を払って中国と戦ってくれると本気で思っているのですか? という問いです。

 8月に米軍が20年間に及んだアフガニスタン戦争を終え、全軍を撤退させました。米軍は、9.11の報復として、アルカイダを匿っているという理由でアフガンにミサイルの雨を降らせて侵攻し、「大量破壊兵器」を持っていると虚偽の言いがかりをつけて、次にイラクをまるごと破壊しました。

 その結果はどうなったでしょうか?

 米軍がアフガニスタンで20年も侵略戦争を行い、あげく樹立した親米傀儡政権を無責任にも「もはや米国の国益ではない」と損切り。米軍と20年間戦ってきたタリバンは、あっという間に支配地域をほぼ全土に拡大し、首都カブールに無血入城を果たしました。

※米軍が撤退を進めるアフガニスタンでタリバンが首都カブールを奪還、アフガニスタン政府・ガニ大統領はタジキスタンへ出国、ガニ政権は事実上崩壊!ハートランドである「アフガニスタンを攻略しようと侵攻した帝国はことごとく滅び去った。大英帝国しかり、ソ連しかり、そして米帝国しかり。帝国の墓場で米国は自国の覇権の墓穴を掘った」と岩上安身はツイート!(日刊IWJガイド、2021.8.16号)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/49267#idx-5

※米軍撤退開始とともに決まっていたも同然だったカブール陥落! アフガン脱出を急ぐ米大使館! アフガン人ジャーナリストは「米国に裏切られた」と米メディアに寄稿! 米国と米軍を信じた者たちを、あっさりと見捨てて去った! 取り残された者たちに身の保証はない! 日米同盟も同じ!(日刊IWJガイド、2021.8.17号)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/49278#idx-3

※タリバンによる首都カブールへの「無血入城」と大統領府掌握は、米国から中国への覇権の一部の「譲渡」!? 7月末に天津で開かれた米中外交対談、続けてその直後に中国とタリバン代表団が会談をもったその内容と意味は?(日刊IWJガイド、2021.8.17号)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/49278#idx-4

※バイデン米大統領が「米国の利益でない内戦を戦わない」と表明、同盟国から疑念噴出! 動揺が広がる! 「NATO、日本、韓国、台湾とは根本的な違い」と火消しに! 産経ワシントン客員特派員で在米右派ジャーナリストの古森義久氏ですらも、「米国は防衛を誓った相手国、同盟パートナーであっても、国内世論や国際情勢が変わればその誓約を一変させる」と指摘! 対米追従一辺倒の戦後右翼・保守はどうする!?(日刊IWJガイド、2021.8.23号)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/49311#idx-4

 呆れるのは他国を侵略しておいて、コストが見あわないとか、米軍兵士の犠牲が多いなどと判断した時の、米軍・米国の薄情さ、逃げ足の速さです。

 こんな米軍が、日米安保にもとづき、自分たちをいざという時に守ってくれるだろう、などと信じている方が、さすがにどうかしていると言わざるをえません。彼らは、いざという時には守ってくれず、逃げ出す連中なのだ、ということが誰の目にも明らかになったはずです。

 誰の目にも、と書きましたが、我が日本では、まだ多くの人が目を覚ましていません。まだまだ国民の多くは、目を覚まさず、「日米安保」という「御神体」を拝んで、「日米安保基軸」とマントラを唱え続けているのが現状です。

 こうした日米安保カルトの洗脳が解けるには、まだ相当な時間と一定の「ショック」が必要なのかもしれません。しかし、その「ショック」が、愚かな戦争と再度の徹底した敗戦なのだとしたら、あまりに犠牲が大き過ぎます。

※対コロナ戦争の敗北を否認するばかりの菅政権!繰り返し現れる「無責任の体系」、日本は崩壊する米帝国への従属を続け「敗戦準備」を加速するのか!?~8.25岩上安身によるインタビュー 第1049回 ゲスト 京都精華大学国際文化学部講師 白井聡氏 2021.8.25
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/495539

 今年の衆議院選挙は、与党を中心とした属米改憲勢力を落選させ、最低限、衆議院の議席の3分の2以下にまで減らして、改憲発議ができないようにしなければいけません。

 そうでないと、改憲による緊急事態条項導入が即座に現実のものとなってしまいます。そして本当に頭のネジが何本か外れた対米依存症の政治家と、米国の言うことを追認するだけの官僚、今ですら「忖度」ばかりの御用メディアが、さらに「大本営発表」のプロパガンダ一色にしてしまって、しなくてもいい戦争をしてしまい、地獄を見ることが現実のものとなってしまう可能性があります。

 今年秋の総選挙は、日本という国の生存、存続がかかった、最後の、重要な選挙となるかもしれないのです。

 属米改憲勢力が大勝するようなことがあれば、報道の自由も言論の自由もなくなり、IWJの存続ももちろん不可能になると思います。

 一部の野党だけでなく、多くのメディアが既に権力に屈していることは、自らスポンサーとなった東京五輪を巡る報道や、民放連が自主規制なしに改憲CMを受け入れると開き直っている姿勢を見れば一目瞭然です。

※テレビは民主主義の味方ではなくなった! 民放連が衆院憲法審査会で、「国民投票運動の放送対応の検討作業はこれで一区切り」と表明! テレビCMの量的な自主規制なしに改憲が発議されれば、緊急事態条項創設へまっしぐら!!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/448846

 先述した通り、高市早苗氏の、テレビ生放送中の重大な問題発言も、ほとんどのマスメディアが、「問題視」せず、ベタ記事程度ですませています。会見などで質問し、問題視し続けているのはいまだにIWJだけ、というのが、この国の報道・言論の鈍感さ・思考放棄・事なかれ主義のあらわれなのです。

※自民党総裁選に出馬の高市早苗氏、テレビ番組で、中国との戦争では「電磁パルスで敵基地を無力化する」と爆弾発言!! 高高度上空における核爆発によって電磁パルスを起こす? 「対支一撃論」と同じ愚劣な思考!(前編)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/496407

※自民党総裁選に出馬の高市早苗氏、テレビ番組で、中国との戦争では「電磁パルスで敵基地を無力化する」と爆弾発言!! 高高度上空における核爆発によって電磁パルスを起こす? 「対支一撃論」と同じ愚劣な思考!(後編)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/496442

※自民総総裁候補・高市早苗氏の「電磁パルスで敵基地を無力化」発言について識者に訊く!(その1)石破茂氏は「核爆発を伴うものであり、NPT体制と不整合」と述べる!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/496596

※自民総総裁候補・高市早苗氏の「電磁パルスで敵基地を無力化」発言について識者に訊く!(その2)岸田文雄氏は「核保有、これはまったく、するべきではない、私は絶対に我が国は核兵器をもつべきではない」と回答!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/496601

※自民総総裁候補・高市早苗氏の「電磁パルスで敵基地を無力化」発言について識者に訊く!(その3) 柳澤協二氏は「アメリカはまったくそんなことを考えていない。もっと現実の政策にもとづく議論をすべき」と回答!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/496610

 マスメディアが報じない事実と真実を報道し、売国的な権力への批判を続け、主権者である日本国民が声をあげ続けることができるようにすることが、今、絶対に必要なことであり、それが我々IWJの使命であると考えています。

 決して負けられないこの戦いに、IWJとともに、ぜひ皆さまにも一緒に参戦していただきたいと思います。前線には我々が立ち、売国的な権力に挑みます。皆さまにはぜひ、後方支援となる会員登録とご寄付・カンパをどうぞよろしくお願いしたく存じます。

 12年目となるIWJへ、皆さまからの温かいご支援を、引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

※ご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。よろしくおねがいします。(クレジットカードの場合は、上記URLからお入りください)

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

■9月のご寄付者様のご芳名を感謝を込めて順次掲載させていただきます! IWJの経済危機に手を差し伸べてくださった皆さま、誠にありがとうございます!

 9月のご寄付・カンパは、223件で、234万7400円でした。ご寄付・カンパいただいた皆さま、本当にありがとうございます。 大切に使わせていただきます。

 ここに感謝のしるしとして、掲載の許可をいただいた方104名様につきましては、順に、お名前を掲載させていただきます。また、弊社ホームページにも掲載させていただくと同時に、ツイッター、フェイスブック等のSNSにて告知させていただきます。

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M.S. 様
N.M. 様
高崎 明 様
イワネ ミドリ 様
I.M. 様
中嶋 誠司 様
中島 一孝 様
O.K. 様
O.T. 様
O.K. 様
G.A. 様
N.T. 様
水野 博 様
サイトウ ハルエ 様
I.M. 様
10blossom 様
F.J. 様
マツモト ヤスアキ 様
コジマ ヨシオ 様
緒方 浩美 様

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◆中継番組表◆

**2021.10.7 Thu.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ_YouTube Live】15:00~「立憲民主党 枝野幸男代表 記者会見」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 立憲民主党・枝野幸男代表による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた枝野幸男氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e6%9e%9d%e9%87%8e%e5%b9%b8%e7%94%b7
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【IWJ・Ch5】15:00~「日本共産党 志位和夫委員長 記者会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 日本共産党 志位和夫委員長による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた志位和夫氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%bf%97%e4%bd%8d%e5%92%8c%e5%a4%ab
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【タイムリー再配信 1010・IWJ_YouTube Live】20:00~「『緊急事態宣言』で感染者は減らない!自粛・補償・感染モニタリングが継続可能な医療・社会体制を構築・維持せよ!~4.16岩上安身によるインタビュー 第990回 ゲスト 医師・弁護士の視点から鋭い発言を続けている前新潟県知事 米山隆一氏<エッセンス版>」
視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867

 2020年4月に収録した、岩上安身による米山隆一氏インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた米山隆一氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e7%b1%b3%e5%b1%b1%e9%9a%86%e4%b8%80

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/472946

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◆中継番組表◆

**2021.10.8 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・エリアCh5・東京】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach5

 「キンパチデモ実行委員会」主催の原発反対八王子行動を中継します。これまでIWJが報じてきたキンパチデモ実行委員会関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/kinpachi-demo-executive-committee
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【IWJ_Youtube Live】18:30~「岩上安身による前新潟県知事・医学博士・弁護士 米山隆一氏インタビュー」
視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867

 岩上安身による米山隆一氏インタビューを中継します。これまでIWJが報じてきた米山隆一氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e7%b1%b3%e5%b1%b1%e9%9a%86%e4%b8%80

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

小林大臣が甘利幹事長の「中国とのデカップリングをどう戦略的に図っていくかが経済安全保障だ」との発言を全否定! IWJ記者の質問に「デカップルは非現実的だ」と回答!〜小林鷹之 経済安全保障担当大臣記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/497137

IWJは岸田内閣で初入閣、女性3閣僚の1人、堀内詔子新大臣に過労死促進「高度プロフェッショナル制度」強行採決時のはしゃぎぶりを聞くも大臣は「日本のため法案成立必要」とはねつけ~10.5堀内詔子東京五輪担当・ワクチン接種推進担当大臣記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/497132

コロナなどで厳しい中、みなさまには、IWJをご支援いただき、まことにありがとうございます。取材・報道活動にお力添えいただきましたみなさまへ心より御礼を申し上げるとともに、お名前を掲載させていただきます<ご寄付・カンパのお礼とご報告(2021年9月)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/post/49572

後藤大臣「総理から『ワクチン治療薬の実用化と確保』『病床および医療人材の確保』『在宅療養者に対する対策の徹底』そして『検査の拡充』に向けしっかり取り組むように指示を頂いている」~10.5後藤茂之 厚生労働大臣会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/497124

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■日本の大手メディアが報じない、米国内の真実! 米通商代表部が中国との通商協議再会を表明! トランプ政権の対中高関税、米製品の輸入義務化に米国内業者が反発! バイデン政権は対中強硬姿勢を転換!?

 中国との経済関係をどうするのか、このテーマが急浮上しています。

 日本では岸田内閣によって経済安全保障大臣が新設されました。10月3日に放映されたフジテレビの「日曜報道THE PRIME」で甘利明幹事長が、「中国とのデカップリングをどう戦略的に図っていくか、ということがまさに経済安全保障だ」と中国とのデカップリングに前向きな発言をしました。

 しかしながら、新たに創設された経済安全保障大臣に就任した小林鷹之大臣は、新任最初の記者会見でIWJの質問に答えて、甘利幹事長と自分の考えは違う、と述べ、中国は世界で最重要な国であると述べ、デカップリングを否定しました。岸田政権は、早くも党の幹事長と政府の大臣との間で、見解が割れるという事態が起こっています。岸田総理・総裁は、党と政府のデカップリング(分裂)を理解しているのでしょうか?その上で人事を決めたのでしょうか?

 中国とのデカップリングとは、米国のトランプ前政権始め、現在はそのもたらすデメリットの方が大きく、軌道修正がおこなわれつつあります。

 米通商代表部(USTR)のキャサリン・タイ代表は4日、中断している中国との通商協議を近日中に再開することを明らかにしました。が、これはそうした軌道修正の動きのひとつと見られています。

 4日付けロイターは、タイ氏が「米民間シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)主催のイベントで、中国による一部業界への数十億ドル規模の国家補助金が米企業に悪影響を与えているとし、米政府はこのような補助金をやめるよう中国に引き続き働きかけていくほか、あらゆる選択肢を確保しておくと表明」したと報じました。

 また、このことについて海外メディアが報じている一方、日本の大手メディアはほとんど報じていません。朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、東京新聞の各新聞社のデジタル版、TBSNEWS、日テレNEWS24、テレ朝news、フジテレビのホームページに掲載している記事では、報じていませんでした。

 産経新聞のデジタル版は、米国内の産業界から制裁関税について見直しを求める声が上がっている旨、報じていました。

※近日中に米中通商協議を再開、新たな関税排除せず=USTR代表(ロイター、2021年10月4日)
https://jp.reuters.com/article/usa-trade-china-idJPKBN2GU28M

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■<IWJ取材報告1>後藤大臣「総理から『ワクチン治療薬の実用化と確保』『病床および医療人材の確保』『在宅療養者に対する対策の徹底』そして『検査の拡充』に向けしっかり取り組むように指示を頂いている」~10.5後藤茂之 厚生労働大臣会見

 2021年10月5日(火)、午後3時より、東京・千代田区の厚生労働省庁舎にて、後藤茂之厚生労働大臣の大臣就任後初となる記者会見が開催されました。

 冒頭、後藤大臣からは「それでは、どうぞよろしくお願いします」とだけ挨拶があり、そのまま、各社記者と大臣との質疑応答となりました。IWJ記者は、質問を準備していたが、残念ながら指名されず、大臣へ質問を届けることができませんでした。

 幹事社の記者から3つの質問がありました。その中から、新型コロナウイルス感染症に関する2つの質問を紹介します。

 「まず一点目、新型コロナウイルス対策についてです。今回の第5波の感染拡大では、病床が逼迫して、自宅療養している患者が死亡するなどの問題が発生しました。医療体制の見直しやワクチンの安定供給、コロナ対策にどのように取り組むのか、大臣のお考えをお聞かせください。

 二点目ですが、菅政権では、厚生労働大臣に加えて、ワクチン担当大臣や、政策分科会を所管する経済再生担当大臣など、コロナ対策に関わる大臣が複数存在し、『船頭が多い』、『司令塔の不在』といった指摘もありました。コロナ対策の望ましい体制について、ご意見をお願いします」

 この質問に対して、後藤大臣は次のように回答しました。

 「まず、新型コロナウイルス対策でありますけれども、就任にあたりまして、総理から『ワクチン治療薬の実用化と確保』、それから、『病床および医療人材の確保』、『在宅療養者に対する対策の徹底』や『検査の拡充』、そうしたことをしっかり取り組むようにという指示を頂いております。

 まあ、今回、本当に、国民の皆さんにご心配をかけたのは、陽性判明後の健康観察がちゃんといかずにですね、そのまま自宅療養中に悪化をするとか、非常に厳しい状況に陥るようなことが起きてしまったからでありまして、本当に、在宅で亡くなられた皆さんのことを想うと、『胸が痛い』という、そういう思いでございます。

 感染の拡大に、病床の確保が追い付かない、そういう事態が見られたことは非常に大きな問題だったというふうに思っておりまして、今回、医療提供体制を充実していくにあたっても、健康観察や、あるいは、早期の、適切な診療が受けられるような、体制整備をしっかりしていく必要があるというふうに思っております。

 また、今、『船頭多くして(船山に登る)』というお話がありました。批判について、いろいろ、ご指摘に対しては、真摯に耳を傾けていきたいというふうに思います。そういったことを含めてですね、しっかりと、我々としても、今後、…これも総理の指示にありましたけれども、関係大臣がよく協力をして、一体何が、今回の健康危機管理のボトルネックになったのか、よく検証をして、我が国の健康危機管理を抜本的に強化していくと、そういうことにしっかりと取り組んでいきたいというふうに考えております」

 上記のように、後藤大臣は、前政権の施策について、「陽性判明後の健康観察がちゃんといかず」と、反省とも批判ともとれる発言をされました。この認識が、これまでの政府のコロナ対策をよりよい方向へ軌道修正してゆくことにつながれば、国民にとっては歓迎すべきことですが、実際にどう変わり得るかは、よくよく見定める必要があります。

 特に気がかりなのは、「体制整備をしっかりしていく」として「病床の確保」や「健康観察」や「早期の、適切な診療が受けられる」等々と具体策を列挙していますが、「検査の拡充」という言葉は出てこなかった点です。日本政府のコロナ対策の抜本的な欠陥を、この岸田内閣も引き継ぐのかもしれず、注視が必要です。

 後藤大臣と各社記者との質疑応答の一部始終は全編動画にてご確認ください。

※後藤大臣「総理から『ワクチン治療薬の実用化と確保』『病床および医療人材の確保』『在宅療養者に対する対策の徹底』そして『検査の拡充』に向けしっかり取り組むように指示を頂いている」~10.5後藤茂之 厚生労働大臣会見
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■<IWJ取材報告2>ウィシュマさんの妹ポールニマさん「このビデオには最終報告書に書かれていない内容がある」~10.5名古屋入管施設で死亡したスリランカ人留学生ウィシュマさんの入管施設内での映像を視聴した遺族及び弁護士による記者会見

 2021年10月5日(火)、午後5時より、東京・千代田区の参議院議員会館にて、名古屋入管施設内で死亡したスリランカ人留学生ウィシュマさんの入管施設内での映像を視聴した遺族及び弁護士による記者会見が開催されました。

 ウィシュマさんの遺族の代理人を務める指宿昭一(いぶすき しょういち)弁護士、児玉晃一弁護士、駒井知会弁護士の3名の弁護士と遺族のポールニマさん(ウィシュマさんの妹)が登壇し、この間の経緯について説明・報告を行いました。

 指宿氏は、会見冒頭の挨拶の中で次のように述べました。

 「10月1日に、裁判所の『証拠保全』という手続きで、ビデオの一部を、ポールニマさんと、それから代理人弁護士とで一緒に見ることができました。一部分ですけど、3月6日まで、ところどころ、少しずつですけど、見ることができました。

 データは開示されていません。これは、新内閣が成立して、入管がとてもいい組織になって、悔い改めて、心を入れ替えて、開示したものではありません。そうではありません。

 一転して開示された。というのは、入管の態度が変わったからではなくて、裁判所の手続きで、いわば半強制的に、出さざるを得ないから出したという事情です」

 次に、児玉弁護士からこの間の経緯について説明があり、それに続いて、駒井弁護士より、ウィシュマさんを映した監視カメラ映像の一部について、その内容の報告がありました。

 「本当は(監視カメラ映像を)1週間分全部見たかったのですが、時間上の制約から、本当にとぎれとぎれ、見させていただきました。それでも、こちらが指摘したところを見させていただいたことになります。

 使用したのは、2月22日、2月26日、3月2日以降は全日。3月6日までですね。内容ですが、ごく簡単に私たちが見たものを紹介いたします。

 2月22日、ですね。あの、やはり最初に画面が映った時に、ベッドに力なく横たわっているウィシュマさんの小さいお顔が印象的でしたし、痛ましくも感じました。布のようなものを被っているようでもありました。ほとんど体の動きがなかった様子でした。

 それで、2月26日はですね、ベッドの下に落ちて、2時間45分ほど冷たい床に横たわっていたあの日です。横たわっているところの長いところは見えなかったのですが、落ちるところを見ました。

 彼女は、その前の段階で、スタッフの方を呼んだようなのですが、来てもらえなかったということで、なんとか自分で体を起こしかかったところで、体の自由がきかず、上半身も下半身も動かなくて、(中略)彼女なりに上半身に勢いをつけて、上半身を起こそうとしたところ、バランスを崩して、ベッドの下に落下したということでした。

 そして、インターホンで『転んだ』ということで助けを求めたわけです」

 代理人弁護士からの一連の報告・説明の後、ご遺族である、故ウィシュマさんの妹のポールニマさんから、次のような発言がありました。

 「ビデオを見ましたが、姉はとても具合が悪そうで、とても弱って見えました。(姉の様態の異変に気づいた時点で)救急車を呼んでいれば、姉は助かっていたと思いました。

 また、このビデオには、最終報告書に書かれていない内容があると確信しました。ビデオと最終報告書の内容に異なる点があるとも感じました。最終報告書の内容を信用できませんので、ビデオの全面開示を求めます。全面開示をしてください」

 各代理人弁護士からの報告・説明、そして質疑応答などの一部始終については、全編動画にてご確認ください。

※ウィシュマさんの妹ポールニマさん「このビデオには最終報告書に書かれていない内容がある」~10.5 名古屋入管施設で死亡したスリランカ人留学生ウィシュマさんの入管施設内での映像を視聴した遺族及び弁護士による記者会見 2021.10.5
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/497144

■<本日のタイムリー再配信>本日午後8時から、2020年4月16日収録「『緊急事態宣言』で感染者は減らない!自粛・補償・感染モニタリングが継続可能な医療・社会体制を構築・維持せよ!~4.16岩上安身によるインタビュー 第990回 ゲスト 医師・弁護士・元知事の視点から鋭い発言を続けている前新潟県知事・医学博士・弁護士の米山隆一氏<エッセンス版>」を再配信します! 米山氏はきたる衆院選で新潟5区から出馬予定です!

 新潟県前知事であり、医学博士であり、弁護士でもある米山隆一氏は、19日公示・31日投開票の衆議院選挙に新潟5区から立候補することを明言し、現在、YoutubeやSNSでの発信を活発に行うとともに、地元選挙区において街頭演説などを行っています。

 明日10月8日、午後6時半から、岩上安身は米山隆一氏にインタビューを行います。

 米山氏は、2018年4月27日に、新潟県知事を女性問題で辞職した後、しばらく政界の表舞台から遠ざかっていましたが、その間もSNSなどで活発な言論活動を展開していました。このたびは、国政選挙に臨みます。

 そこで、本日は、タイムリー再配信として、2020年4月16日収録の「『緊急事態宣言』で感染者は減らない!自粛・補償・感染モニタリングが継続可能な医療・社会体制を構築・維持せよ!~4.16岩上安身によるインタビュー 第990回 ゲスト 医師・弁護士・元知事の視点から鋭い発言を続けている前新潟県知事・医学博士・弁護士の米山隆一氏<エッセンス版>」を再配信します。

 この2020年4月16日のインタビューでは、岩上安身が、IWJ史上初めてマスクをつけたままで登場。あの税金の膨大な無駄使い「アベノマスク」がまだ届いていないということが話題になるような時期でした。

 冒頭から、コロナ禍に関連して、岩上安身が核心(?)を突く発言で笑わせます。

 岩上「コロナ禍なので一点確認させていただきたいのですが、不特定多数の女性との濃厚な接触はこの頃は大丈夫ですか?」

 米山氏は「全然ありません。ずっとありません」とにこやかに答えます。

 すでに、このとき、米山氏は、現在の奥様の室井佑月氏との交際中でした。そのため、「そのうち、ご報告することもあるかもしれませんが」という発言も飛び出しています。

 このとき、岩上は単なる冗談で聞いていたのではなく、まだ、新型コロナウイルスの性質や感染力についても、やっと医学的知識が集積されてきたところでした。日本で初めて感染者が見つかったのは1月17日、このときはそれからまだ90日しか経っていないという状況でした。

 感染予防措置についても、手洗いや身体的距離確保といった対策の実施、「3密」の回避が盛んに言われていた時期にあたります。

※新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」の実践例を公表しました(厚労省、2021年5月4日)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_newlifestyle.html

 この日前回のインタビュー当日の4月16日、東京都の新型コロナウイルスの新規感染者は149人でした。都内の累積感染者数は2595人となり、この日、60代から90代の男女3人が新たに亡くなり、都内の累積死亡者数は56人という状況でした。全国の累積感染者数は、5 月 2 日現在で、1万4839 人でした。

※東京で新たに149人の感染確認 3人死亡 新型コロナウイルス(NHK、2020年4月16日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200416/k10012390861000.html

 国内の新型コロナウイルス感染が、従来株より感染力の強いアルファ株に置き換わるのは、このインタビューの一年以上先の2021年6月でした。

※感染・伝播性の増加や抗原性の変化が懸念される 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の新規変異株について (第9報)(国立感染症研究所、2021年6月11日)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2484-idsc/10434-covid19-43.html

 冒頭、岩上安身は、新型コロナウイルスをエイズと比較して、親密な関係の人の間で広まる病だと述べています。

 岩上「このウイルスは、インフルエンザのように、簡単に感染してしまうということが一方にあり、特質として親密な関係性を持っている人を、悲劇のどん底に陥れるような、ある種、エイズ的特性を持っているんじゃないかと思います」

 この発言を肯定しながら米山氏は、「感染者が叩かれるのは良くないと思います」と差別の問題とリンクさせながら受けています。

 米山氏は、当時クラスター対策班の中心メンバーだった西浦博氏(現・京都大学教授)の「接触8割減なら感染爆発を抑制できる」とする数理モデルのシミュレーションを根本的に批判します。

※「欧米に近い外出制限を」西浦博教授が感染者試算「人の接触を8割減らせれば感染減に」(日本経済新聞、2020年4月3日)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/472920

 米山氏「(この数理モデルを)まず突っ込みたいのは、西浦先生、ところでと、日本で最初の患者が見つかったのはいつだか知っていますか。1月17日ですよ、今いつだか知っていますか、4月16日ですよ。90日経っているんですけど。

 1月17日起点だったら、90日後は、この辺でなければいけないし、(中略)300歩譲って、(起点が)3月17日としても、30日経っていますから、患者は、6000人とかいなきゃいけないわけですよ、なってないでしょと。

 数理モデルは所詮数理モデルなんだから、現実と合っていなかったら、変えなきゃいけないわけですよ。数理モデルとしては完璧かもしれませんが、日本の現状にはまったく合致しませんから説明には使えませんね、というのが科学的な態度だと思うんですよ」

 岩上「現実と言うのは複雑ですよね。数理モデルは非常に簡素に作る。けれど、そこに実際には入れなきゃいけない変数がたくさんある。これが現実を表してないのだったら、そして、理論的な根幹はそんなに間違っていないのだとしたら、じゃ、そこにどんな変数を入れるかということを考えなきゃいけないということですよね」

 米山氏「モデルですから、定性的なことを言うのはいいわけですよ。どんどん増えて行くとか、これしたら減るとか、でも60日後に、どうなるとか、何割減らしたら大丈夫みたいなことは、ある程度予想しなきゃいけませんけどね、現実にある程度、合致したモデルだったら、それを外挿して、過去が一致しているから、おそらく30日後も一致しているだろう予測はせざるを得ません。しかし、今明らかにどこも一致していない」

 このように、専門家でない人が、数理モデルを提示された場合、そのモデルの妥当性をどのように判断したらいいのか、そのポイントを明確に米山氏は示しているのです。

 それを受けて、岩上はこのモデルの見方について、現実との関わりで、重要なポイントに言及しています。それは検査不足という現実です。

 岩上「これは検査をやっていない方が、この10倍いるんじゃないかと。そういう見方もある。現実にモデルが合致していない場合、そのモデルが間違っている場合もあるけれども、観測の取り方に難があるということもありえる」

 米山氏「それはありえます。観測がダメだとしても、一貫してダメなら、同じものを比較すれば比較できるんです、アバウトには。

 たとえば、感染者数全員を見据えていないとしても、重症者だけを見続けるなら、同じ重症者基準の重症者を比較すれば、増えて行く感じはわかります。あるいは死者だけを見るとか、ある程度の見落としはあるにせよ、変化はわかります。そういう意味で、(西浦モデルのような)こんな急な変化になっていないわけです、何を見たって」

 この他にも、コロナ禍に関して興味深い話題が盛り沢山です。

 この続きは、ぜひ再配信を御視聴ください。

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【タイムリー再配信 1010・IWJ_YouTube Live】
『緊急事態宣言』で感染者は減らない!自粛・補償・感染モニタリングが継続可能な医療・社会体制を構築・維持せよ!~4.16岩上安身によるインタビュー 第990回 ゲスト 医師・弁護士・元知事の視点から鋭い発言を続けている前新潟県知事・医学博士・弁護士の米山隆一氏<エッセンス版>
視聴URL: https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867

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※『緊急事態宣言』で感染者は減らない!自粛・補償・感染モニタリングが継続可能な医療・社会体制を構築・維持せよ!~4.16岩上安身によるインタビュー 第990回 ゲスト 医師・弁護士・元知事の視点から鋭い発言を続けている前新潟県知事・医学博士・弁護士の米山隆一氏 2020.4.16
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/472946

 それでは、本日も1日よろしくお願いします。

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IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、富樫航、浜本信貴、尾内達也、木原匡康)

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