日刊IWJガイド・非会員版「岩上安身は今週2本インタビュー決行! IWJ今期も残り13日! 設立以来最大の財政危機にあるIWJに緊急ご支援をお願いいたします!」2021.07.19号~No.3231号


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━━
■はじめに~止まらない新型コロナ感染拡大! 東京都で新規陽性者が5日連続1000人を超え! 岩上安身は今週2本のインタビューを敢行! IWJの今期も残り13日! コロナ禍で設立以来最大の財政危機状態にあるIWJは、現在約1158万円の大規模赤字! どうか緊急のご支援をお願いいたします!
■【中継番組表】
■<本日の岩上安身によるインタビュー>五輪選手村で選手2人がコロナ陽性! ずさんな「安心・安全」対策で次々に明るみに出る「五輪リスク」! 本日午後7時半から岩上安身による医療ガバナンス研究所理事長上昌広医師インタビューをツイキャス【IWJ_Ch5】で生配信します!
■<IWJ取材報告 1>酒類提供自粛をめぐる取引金融機関・酒販業者への取引停止要請に質問が集中! 東京新聞記者の「事務方から慎重な意見はあったのか?」との追及に、語気を荒げる一幕も~7.16西村康稔 新型コロナ対策担当大臣 記者会見
■<IWJ取材報告 2>過去最多の立候補者林立となりそうな横浜市長選(告示8月8日、22日投開票)郷原信郎氏(元検事・弁護士 66歳)が立候補の意向を表明・立憲民主党が推す山中竹春氏(元横浜市大教授)との候補者調整は不発に終わる~7.16 横浜市長選 郷原信郎氏 出馬会見
■<IWJ取材報告 3>「54基の原発は、一旦ゼロベースに運転許可を取り消し、一から、立地審査も含めて見直すべき」~7.13院内ヒアリング集会 IAEA「深層防護第5層」の実効性を問う 2021.7.13
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■はじめに~止まらない新型コロナ感染拡大! 東京都で新規陽性者が5日連続1000人を超え! 岩上安身は今週2本のインタビューを敢行! IWJの今期も残り13日! コロナ禍で設立以来最大の財政危機状態にあるIWJは、現在約1158万円の大規模赤字! どうか緊急のご支援をお願いいたします!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 岩上安身は本日は午後7時半から、医療ガバナンス研究所理事長の上昌広医師にインタビューを行います。詳しくは後段のお知らせを御覧ください。

 また、明後日7月21日には、地政学問題に詳しい東アジア共同体研究所の須川清司上級研究員に、前回7月6日に行ったインタビューの続編となる東アジアにおけるミサイル軍拡問題についてのインタビューを行います。

 7月6日の岩上安身による須川清司氏インタビューは、こちらを御覧ください。

※米中戦争対立激化時代の東アジア安全保障・第1回「台湾有事」急浮上で各国の軍拡競争激化 日本列島はミサイル要塞化! 新INF条約を樹立することは可能か?~岩上安身によるインタビュー第1045回 東アジア共同体研究所・須川清司上級研究員 2021.7.6
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/494064

 本日はインタビュー準備のため、やや簡易版となっています。ご了承ください。

 東京都は昨日18日日曜日、新型コロナウイルスの新たな陽性者が1008人確認されたと発表しました。新規陽性者が1000人を超えるのは5日連続です。

※新型コロナウイルスに関連した患者の発生について(第2263報)(東京都福祉保健局、2021年7月18日)
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/hodo/saishin/corona2263.html

 この前日の17日土曜日には、1410人の新規陽性者が確認されており、新規陽性者の7日間平均は17日に1000人を超えて1012人になりました。18日にはさらに増加し、1068.3人になりました。感染拡大が止まりません。

※都内の最新感染動向(東京都)
https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/

 昨日18日は、兵庫県で井戸敏三知事の任期満了に伴う県知事選の投開票が行われ、午後8時に自民、維新が推薦する無所属新人で元大阪府財政課長の斎藤元彦氏が当選確実となりました。

 県知事選をめぐっては、井戸知事の県政継承をかかげ、立憲民主党や国民民主党の支援を受ける前副知事の金沢和夫氏をはじめ、5人が立候補していました。

 自民党は一部の県議や国会議員らが金沢氏を支援する分裂選挙となりました。

 18日付け神戸新聞は「斎藤氏は、若さと総務官僚としての実績をアピールし、59年にわたり副知事が知事に就く禅譲の系譜を批判。金沢氏は、11年に及ぶ副知事としての実績と安定感を強調し、井戸氏も積極的に応援に入ったが、禅譲批判をかわしきれなかった」と報じました。

※【速報】兵庫県知事選 新人の斎藤氏が当選確実(神戸新聞、2021年7月18日)
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202107/0014513668.shtml

 兵庫県は、特に神戸市などがコロナ対策をしっかりと行い、維新の吉村洋文大阪府知事が率いる大阪と一線を画していましたが、今回の選挙結果により、今後どのようになるのでしょうか?

 連日ご報告しておりますが、IWJは現在、設立以来最大の財政危機状態に陥っています。

 IWJの今期最後の月となる7月は、今期6月までの累積の不足額から算出したご寄付・カンパの新たな目標金額を、1329万1661円としなければならなくなりました。

 7月1日から16日までの16日間で、102件、目標額の12.8%にあたる170万5000円のご寄付を頂戴しています。

 コロナ不況が深刻化する中、ご寄付をくださった皆さま、本当にありがとうございます。岩上安身とIWJスタッフ一同、心からお礼を申し上げます。

 一方で、IWJの今期期末となる7月31日までは、残り13日しかありません。この13日間で、あと約1158万円のご寄付・カンパが必要となっています。

 今期大幅な赤字に転落すれば、8月以降の来期は、これまでのようにIWJを存続させ、何ものにも忖度しない、権力にもスポンサーにもこびない、独立したジャーナリズム活動を貫き続けていくことは困難になってしまいます。

 ご存知の通り、日本社会をハンドリングしている支配層が狂気と無責任に支配されている中、IWJは正気を保ちつつ、なんとか来期も存続し、他メディアでは読めない、IWJでしか観られない独自コンテンツを皆さまにお届けしたいと願っております。

 気味の悪い、言論弾圧の予兆はIWJにも迫りつつあります。

 日刊IWJガイド7月15日号でお知らせしたように、YouTubeの動画サイト、IWJのアカウントがYouTube側から以下の理由で一時公開(来週の20日まで)できなくなっています。

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・お客様のコンテンツがポリシーに違反している理由

社会的距離や自己隔離に関する地域の公共衛生機関や世界保健機関(WHO)のガイダンスの有効性を明確に否定し、そのガイダンスに反した行動を人々に取らせる恐れがあるコンテンツは、YouTubeで許可されていません。
———–

 該当動画は、世界中の外国人特派員が参加した、日本外国特派員協会で行われた記者会見の全編動画で、その同じ会見の動画は、日本外国特派員協会の公式YouTubeページにはアップされており、削除されていません。記者会見の内容も、YouTubeのポリシーに違反していると思えず、再審査請求を行いました。

 今現在、YouTubeチームからの返答はまだありません。

 該当の動画は、Vimeoの動画にさしかえてフルオープンでIWJサイトにある下記URLから御覧いただけるようにしてあります。YouTubeチームの削除判断が正しいかどうか、ぜひ、多くの人々に見ていただき、確かめてもらいたいと思います。FCCJ側のURLは以下の通りです。ぜひ見比べてみてください。

※Press Conference: Why the Government’s COVID Response went astray by Masahiro Kami(YouTube、2021年6月23日)
https://www.youtube.com/watch?v=ldszZSRyoik

※外国特派員協会主催の上昌広氏記者会見を中継したIWJコンテンツが、YouTubeチームによる審査の結果「誤った医療情報に関するポリシーに違反している」と判断され、削除される!しかし、同じ会見を流している外国特派員協会のYouTubeは削除されず!この理不尽な対処は一体なぜ!?(日刊IWJガイド、2021年7月15日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/49094#idx-4

 上昌広先生には、YouTube側の理由によってIWJアカウントの上昌広先生の記者会見が、公開できなくなった旨報告したところ、「ありがとうございます。誰かがいったのでしょうね。呆れた対応ですね」。と怒りの返事をIWJに返信されました。その上昌広先生との、単独インタビューを本日午後7時半より、ツイキャス【IWJ_Ch5】で行います。

 IWJの活動にご期待、ご賛同いただける方は、ぜひ緊急のご支援をお願いいたします! 1人でも多くの方々からご支援いただき、1歩でも2歩でも目標額に近づきたいと願っています! 少額でもけっこうですので、ご寄付・カンパをぜひよろしくお願いいたします。

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
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※ご寄付・カンパは「note」のページからでも可能です。「note」内でお読みになりたい記事をクリックしますと、「記事を購入する」欄の下部に「気に入ったらサポート」という緑のアイコンがありますので、そちらをクリックしますと、ご寄付・カンパ欄が表示されますのでそちらからお願いいたします。

※ご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。よろしくおねがいします。(クレジットカードの場合は、上記URLからお入りください)

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

 また、コロナ禍による会員の減少によって会費収入が前期比20%減となり、IWJの財政は大きく悪化しています。

 前期の会費収入は8322万円でしたが、今期の予想はマイナス1672万円の6650万円になるだろうと予測しています。

 まだ会員ではない方は、この機会にぜひご登録を! 会員登録はしたけれど会費未納で休眠状態という方は、ぜひ再開して、会費をお納めいただき、会員としてIWJをお支えください。

※会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 現在、IWJ代表の岩上安身は自身の報酬を100%カットし、今期末まで「ただ働き」のまま、「手弁当」どころか「持ち出し」で、日々の激務に取り組んでいます。しかし、岩上安身個人にしわ寄せをする「異常」な状況が続いては、この先、IWJが存続し、活動し続けることはできません。

 多くの方々からご寄付・カンパをいただきましたが、今年に入ってから、現状、ご寄付すべてをIWJの運営費にあてており、岩上安身への返済には1円も回しておりません。

 岩上安身も一人の人間であり、生活者であり、扶養しなければならない家族もいます。老後の貯えを削ることにも限界があります。

 今期、IWJが大幅に赤字転落した場合、岩上安身がこれ以上個人でIWJを支えるのは不可能です。

 私たちは、ご寄付や会費という形で、市民の皆さまから託された期待に対し、権力にこびず、忖度しない、特定スポンサーに買収されない独立メディアとして使命を果たしたいと思っています。

 日本は今、コロナ禍の陰で、急激な勢いで、勝算のまったくない、米国の国益と覇権を守るためだけで日本は守らない、無謀な戦争への道をひた走りつつあります。この事実を、マスメディアは本気で国民に知らせようとしていません。

 日本を破滅へと導く、改憲による緊急事態条項の導入を与党が急ぐのも、防衛省が隣国に届く、「刺し違え」ミサイルを配備しようとしているのも、「重要土地調査規制法」の成立を急いだのも、すべて戦争準備のためです。

 その後に起こるのは、米中が覇権をかけて戦う戦争において、日本が「捨て駒」として都合よく使われ、米中の覇権争奪の最前線の戦場とされてしまう悲惨な事態です。日本がうっかり配備しようとしているミサイルは、中露を強く刺激しており、日本はいきなりミサイル軍拡で中露を相手にしなければならなくなる恐れがあります。

 大手メディアは、まともにこうした危険性を十分に伝えようとせず、あろうことか、改憲CMを無制限に受け入れて改憲に加担するだけでなく、金儲けすらもくろんでいます。

 そんな「改憲ビジネス」にどっぷりつかった記者クラブメディアに、真実の報道や論評は期待できるはずがありません。

 従って、日本国民の大半は、自分たちがとてつもなく危険で悲惨な目にあわされる可能性があるという事実をまったく知らされていません! ですからなおのこと、IWJは使命感を持って徹底的にこのミサイル軍拡問題を直視し、正面からお伝えしていかなければと思っています!

 6月17日には、IWJ代表の岩上安身が菅総理に、18日にはIWJ記者が岸防衛大臣に、米国の戦略に隷従していくだけで日本の国民の安全は守れるのか鋭く質問を行いました!

※菅総理会見で岩上安身が「内閣独裁体制になれば日本は民主主義国グループから脱落」と指摘! 総理は重要土地規制法の強行採決を「極めて民主的」と言い逃れ、「米中対立に距離を」の質問に「対中包囲網なんか、私、作りませんから」とうろたえ!~6.17菅義偉総理会見 2021.6.27
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/493691

※【岩上安身のツイ録】菅義偉総理が会見で、岩上安身のG7サミットに関する質問に、「中国包囲網なんてない」と言い出した! 対米従属路線や戦時独裁体制を築こうとしていることについては、反論も説明もなし。答えられない、ということか!? 2021.6.27
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/493703

※「台湾有事の際に最前線となる自衛隊と近隣住民の被害見積もりは?」IWJ記者の質問に岸大臣は「仮定の質問への回答はひかえる」「台湾海峡問題は当事者間の直接対話で平和的解決を」~6.18岸信夫 防衛大臣 定例会見 2021.6.18
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/493288

 IWJは、他のメディアが沈黙を続けても、断固として沈黙せず、タブーを破り、近づく亡国の戦争の危機について警鐘を鳴らし続けます! IWJがなくなれば、こうした破滅的戦争への危機について報じ、警告を発し続けるメディアはなくなってしまう怖れがあります!

 改憲による緊急事態条項によって、破滅に至る戦争への突入を阻止すべく、徹底的に抵抗し抜くためには、IWJの姿勢に共感し、IWJを支えてくださる市民の皆さまのご支援、ご協力が、どうしても必要です!

 どうぞ、今期末の7月末まで、大幅な赤字に陥らないよう、ぜひ、緊急のご支援、応援をよろしくお願いいたします!

 IWJが、権力の腐敗と、独裁と、亡国に至る無謀な戦争に対し、抵抗し続けてゆくためには、皆さまからのご寄付・カンパとともに、会員の方々の会費収入がとても重要になってきます。ぜひ皆さま、会員になって支えてくださるよう、お願いいたします!

 また、お知り合いの方にぜひIWJの存在や活動について、口コミやSNSを通じて、広めていただき、会員となって支えてくださるようにお伝え願います! どうぞご協力をお願いいたします。IWJはまだまだ、一般に認知されていないメディアです。広く知られることで、IWJのお伝えする情報の価値に気づく方も増えてくると思います。

 一般会員にご登録いただくと、中継で見逃してしまったIWJの動画コンテンツを2ヶ月間、アーカイブでお好きな時に御覧いただけます! 入会金は無料。会費は月々1100円ですが、1年分まとめてお支払いいただければ1万1000円と2ヶ月分お得になっています!

 そして、現在一般会員でいらっしゃる方はぜひサポート会員へのお切り替えをご検討ください! サポート会員の方は、過去のインタビューも含めすべてのIWJのコンテンツをいつでも御覧いただけます。

 さらに、サポート会員にご登録いただくと、メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」をすべて無料で閲覧することができます。「岩上安身のIWJ特報!」は、岩上安身によるインタビューを文字起こしし、詳細な注釈をつけたメルマガです。インタビュー動画を見る時間をなかなか取れない、インタビュー動画の内容をもっと詳しく知りたいという方には特におすすめです。

 6月30日時点の会員数は3691人、このうちサポート会員の方は1293人です。一年前と比較して、会員総数が957人減、サポート会員は304人減と、IWJの経営もコロナ禍の直撃を受けています。創立以来、これほどの会員減は経験したことがありません。未曽有の危機です。

 サポート会員へ移行してくださる方が増えれば、IWJの活動は今よりもずっと安定したものになります。サポート会員の人数が4000名に達すれば、それだけでご寄付やカンパをいただかなくても、活動資金をまかなえることになります!

 どうか、ぜひサポート会員になってIWJの活動をお支えいただけますよう、ご検討ください!

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 IWJでは、月払いをお選びいただいた会員の方の会費納入期限を、毎月15日に設定させていただいています。そのため、15日を過ぎた段階で、会費をお納めいただけなかった方に対し、やむをえず、会員の資格を一時停止する手続きを取らせていただいています。

 会員の皆さま、一部、会費を納め忘れている方がいらっしゃいます! ぜひ、急ぎお納めいただき、有効会員として「復活」してください!

 現在、会費未納等でいったん休眠会員となられている方も、 会員番号はすべて保存してありますので、会費をご納付いただければ、着金が確認され次第、いつでも再開できます! ぜひ、再開をお願いいたします!

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◆中継番組表◆

**2021.7.19 Mon.**

【IWJ・Ch4】14:00~「第3回『東京オリンピック総点検野党合同チーム』ヒアリング ―内容:東京オリンピックの選手や大会関係者を隔離する『バブル方式』が機能していない問題などについて、内閣官房(オリパラ事務局)、厚労省より」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch4

 第3回「東京オリンピック総点検野党合同チーム」ヒアリングを中継します。これまでIWJが報じてきた野党合同ヒアリング関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e9%87%8e%e5%85%9a%e5%90%88%e5%90%8c%e3%83%92%e3%82%a2%e3%83%aa%e3%83%b3%e3%82%b0
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【IWJ・Ch5】19:30~「岩上安身による上昌広医師インタビュー」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 岩上安身による上昌広医師インタビューを中継します。これまでIWJが報じてきた上昌広氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e4%b8%8a%e6%98%8c%e5%ba%83
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◆中継番組表2◆

**2021.7.20 Tue.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【タイムリー映像公開 951・IWJ】17:00~「米中戦争対立激化時代の東アジア安全保障・第1回『台湾有事』急浮上で各国の軍拡競争激化 日本列島はミサイル要塞化! 新INF条約を樹立することは可能か?~岩上安身によるインタビュー第1045回 東アジア共同体研究所・須川清司上級研究員」
視聴URL: https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867

 7月6日に収録した岩上安身による、アジア共同体研究所・須川清司上級研究員インタビューを公開します。これまでIWJが報じてきた須川清司氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E9%A0%88%E5%B7%9D%E6%B8%85%E5%8F%B8

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/494064

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

過去最多の立候補者となりそうな横浜市長選、郷原信郎氏(元検事・弁護士)が立候補の意向を表明、立憲民主党が推す山中竹春氏(元横浜市大教授)との候補者調整は不発に終わる~7.16 横浜市長選 郷原信郎氏 出馬会見
https://twitter.com/iwakami_staff/status/1416600132582137859

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■<本日の岩上安身によるインタビュー>五輪選手村で選手2人がコロナ陽性! ずさんな「安心・安全」対策で次々に明るみに出る「五輪リスク」! 本日午後7時半から岩上安身による医療ガバナンス研究所理事長上昌広医師インタビューをツイキャス【IWJ_Ch5】で生配信します!

 岩上安身は本日午後7時半から、医療ガバナンス研究所理事長上昌広医師にインタビューを行います。

 今週23日金曜日、ついに東京五輪が開幕します。菅総理は先週金曜日の16日に、東京五輪大会推進本部を開催し、「緊急事態宣言の下で開催される中で、国民の命と健康を守るために、感染対策を徹底し、安全・安心な大会を実現してまいります。(中略)海外から入国する選手や大会関係者について、検査や行動管理を徹底して、大会組織委員会や東京都と連携して、万全な対応を行ってまいります」と述べました。

※東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会推進本部(首相官邸、2021年7月16日)
 
 しかし、大会組織委の18日発表によると、7月1日以降ですでに55人の業務スタッフや大会関係者らの新型コロナ陽性が明らかになっています。

 このうち、17日に1人、18日に2人が選手村内の滞在者で、18日の2人は選手です。

※東京2020大会関係者の発症状況(TOKYO2020、2021年7月18日)
https://gtimg.tokyo2020.org/image/upload/production/bbvifv8tabtyyubwpnl7.pdf

 選手村の周辺などでは、大会関係者の「路上飲み」や飲食店への立ち入りなど、組織委が行動規範を定めたプレーブックに明らかに違反した様子がSNSや報道などで指摘されています。

 7月14日の野党ヒアリングでは、プレーブックのルール違反を指摘された内閣府オリンピック・パラリンピック推進本部事務局が、「下手な申し開きはしません」と非を認める一幕もありました。

※国税庁職員がまん延防止等重点措置に違反し、飲酒、感染! 外国人五輪関係者は自由に出歩き、「監督者の帯同は必須」も守られず、オリパラ事務局が謝罪!~7.14「東京オリンピック総点検野党合同チーム」ヒアリング 2021.7.14
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/494322

 今や、空港での水際対策も、選手村での「バブル方式」も、穴だらけであることが次々に明らかにされています。

 ところが17日付け共同通信は、IOCのバッハ会長が17日、来日後初めて会見し「『大会参加者や日本国民にリスクを与えない。コロナ対策は機能している』と改めて自信を示した」と報じました。

※バッハ会長が来日後初の記者会見 「選手を応援して」、対話姿勢も(共同通信、2021年7月17日)
https://nordot.app/789054609460838400

 7月18日午後6時20分から、トーマス・バッハ会長はじめ、IOC幹部の歓迎会が、緊急事態宣言下の東京・赤坂の迎賓館で開催されました。飲食は取りやめになったということですが、日本からは菅義偉総理、小池百合子都知事、橋本聖子会長、丸川珠代五輪相、森喜朗前会長ら約40人が参加したと日刊スポーツが報じました。安倍前総理が参加したという報道もあります。

 迎賓館の前には、緊急事態宣言下で開催される大人数の歓迎会に反対するデモが行われ、「中止だ!!東京五輪」などと書かれたプラカードを持った人々が集まり、「不要不急のパーティーやめろ」、「ぼったくりは帰れ」、「五輪は中止」などと声をあげました。

 このデモは、杉原こうじ氏(NAJAT・緑の党)が、急遽、当日の午前11時過ぎにSNS上で、「18時、JR四ッ谷駅赤坂口改札外に集合」と告知したことから始まりました。このツイートは、次から次へと拡散され、多くの方々が集まってくれたとの事です。

 IWJは、杉原こうじ氏に、昨晩のデモについて、直接お話をうかがうことができました。

IWJ記者「急遽、SNSで当日告知を行い、賛同された方々とデモを行ってみていかがでしたでしょうか」

杉原氏「集まってくれた皆様には、感謝したいと思います。コロナが今現在も拡大していて、(市民の)命を奪われており、さらにこれから命を奪われるのは明らかで、五輪開催に反対する人は78%(西日本新聞、7月14日)と、(反対への)民意は止まりません。このような状況の中、会食は中止になったとはいえ、宮殿のような建物に招いて会を催したことは、国民を舐めきっており、(市民の考えとの)ギャップが激しすぎるのではないか」

※五輪開催反対57%、日本78% (西日本新聞、2021年7月14日)
https://www.nishinippon.co.jp/item/o/770214/

杉原氏「開催に向けて、五輪報道があふれているが、この状態で五輪に突入することは、自爆行為だとも思っています。この日本の恥ずかしい姿をさらす事を、SNSを通じて集まってくれた人たちが、(反対する)皆さんを代弁して行ってくれていることになり感謝しています」

 また杉原氏は、一昨日の7月17日にも、バッハ会長の滞在先であるホテルオークラに「★バッハ会長”直訴”アクション~ホテルオークラに『五輪中止』の嘆願書を届けよう!」という行動も起こしています。

 このように、杉原氏は、市民の命を優先すべきであるという主張を第一に掲げて、行動しています。

 以下の通り、杉原氏のツイートを紹介します。 

「#バッハ歓迎ふざけるな #五輪はドタキャン 迎賓館前抗議スタンディング
7月18日(日)
18時、JR四ッ谷駅赤坂口改札外に集合
※パーティー会場の迎賓館に近づきスタンディング
(プラカード、鳴り物、マイク持ち寄り歓迎)
呼びかけ 五輪マフィアを退治する市民有志
090-6185-4407 杉原」(携帯電話番号は、そのまま掲載しています。御本人の掲載許可を得ています)

※杉原こうじ(NAJAT・緑の党)のツイッター(2021年7月18日)
https://twitter.com/kojiskojis/status/1416585437011869697

「迎賓館前では『私たちは歓迎しない』『不要不急のパーティーやめろ。不要不急の五輪はやめろ』『バッハは帰れ』とのシュプレヒコールが響いた。」

※杉原こうじ(NAJAT・緑の党)のツイッター(2021年7月18日)
https://twitter.com/kojiskojis/status/1416755571772989444

「私『届けてもらえますか』
組織委『お渡しするよう努力します』
私『努力じゃなく必ずやって下さい。本人が”出して下さい”と言っている。届いたか、3日後に確認します』
※公道を封鎖する赤坂署の違法警備に阻まれ、代表5人がやっとホテルに近づき、バッハ宛の嘆願書を提出。目的を達しましたVサイン」

※杉原こうじ(NAJAT・緑の党)のツイッター(2021年7月18日)※7月17日のできごと
https://twitter.com/kojiskojis/status/1416420530832347137

 英語のプラカードもありました。「バッハ氏へ 何様だと思っているんだ?どうぞお帰りください、ぼったくり男爵(To MR. BACH WHAT DO YOU THINK OF YOURSELF TO BE? PLEASE GO HOME! SIR RIP OFF BARON)」、「オリンピックをキャンセルせよ。我々はまだ諦めていない。まだ遅すぎはしない(CANCEL THE OLYMPICS, WE’RE NOT GIVING UP. IT’S NOT TOO LATE.)」などと書かれています。

 バッハ会長は17日の会見で、「我々は単なるゲストで、組織委員会側が規則にのっとり開催するだろう」と述べていました。ゲストだから仕方なく参加するのだという意味でしょうか。そうであるならば、そもそも無観客開催なのですから、IOC会長などはオンライン挨拶で十分ではないでしょうか。

※バッハ会長の歓迎会開催 デモ隊からは「不要不急」「ぼったくりは帰れ」(日刊スポーツ、2021年7月18日)
https://www.nikkansports.com/olympic/tokyo2020/news/202107180000900.html

※バッハ会長歓迎会 まもなく迎賓館で開催へ(日テレNEWS24、2021年7月18日)
https://www.news24.jp/articles/2021/07/18/07908001.html

 感染力が強く重症化しやすいと指摘されているデルタ株が世界中で蔓延し、世界的にも第5波となっています。

 厚生労働省検疫所が7月13日に発表した「新型コロナウイルス感染症の世界の状況報告」によれば、「7月11日時点で、直近1週間(7月5日~7月11日)の新規感染者数は300万人以上が報告され、新規死亡者数は5万5,000人以上」で、新規感染者数も新規死亡者数も前週より増加していることが明らかになりました。

 また、アルファ株、ベータ株、ガンマ株、デルタ株などの「懸念すべき変異株(VOC)」はいずれも「報告する国や地域が増加し続けている」だけでなく、イプシロン株、ゼータ株、シータ株などの「注目すべき変異株(VOI)」も次々とあらわれています。

※新型コロナウイルス感染症の世界の状況報告(厚生労働省検疫所、2021年7月13日)
https://www.forth.go.jp/topics/20210717_2.html

 世界200カ国以上から1万5000人以上の選手団が来日する東京五輪は、さながら「変異株の祭典」です。各国から「持ち寄られた」変異株が国内で広がるだけでなく、世界中から人を集め、また母国へ帰ってゆくことにより、世界に感染を広げるスーパースプレッダーイベントになる危険性が強く懸念されています。

 上医師は、新型コロナ感染拡大が始まった当初から、PCR検査の重要性を訴え、検査拡大に消極的な厚労省を批判してきました。

 成田の抗原検査での検疫をすり抜け、合宿先の泉佐野市でのPCR検査で陽性が判明したウガンダ選手団の1人について、上医師は「起こるべくして起こっている。実は選手村でのスクリーニングにも抗原検査が用いられる。多くの無症状感染者を見落としてしまったら、クラスターが発生する可能性は高まってしまう」と指摘しています。

 本日のインタビューでは、開幕目前の東京五輪のリスクについて、さらにデルタ株の拡大や政府のワクチン供給の不備などについて、お話をうかがう予定です。

 ぜひ、本日午後7時半からのインタビューをご視聴ください。

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【IWJ・Ch5】19:30~「岩上安身による上昌広医師インタビュー」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

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 これまでの岩上安身による上昌広医師インタビューは、以下のURLから御覧ください。

※パンデミック前夜!? 日本人の間で感染爆発!? 2月13日からフェイズが変わった!「不要な」水際対策で「ダイヤモンド・プリンセス」が犠牲に!~岩上安身によるインタビュー 第984回 ゲスト 医療ガバナンス研究所理事長・上昌広氏 2020.2.16
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/467819

※新型コロナウイルス感染症対策専門家会議は帝国陸海軍体質の「情報非開示」と「自前主義」のせいで民間検査が進まない!? 岩上安身によるインタビュー 第986回 ゲスト 医療ガバナンス研究所理事長・医学博士 上昌広氏 第2弾 2020.3.9
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/469463

※PCR検査を抑えたことが感染の蔓延を招いたのは明らか! 緊急事態宣言の全国拡大は不適切で無責任! 岩上安身によるインタビュー 第990回 ゲスト 医療ガバナンス研究所理事長 上昌広 医師 第3弾 2020.4.21
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/473266

※「変異株」は既に日本国内に侵入! ワクチン期待一点張りの日本政府はPCR検査抑制政策は変わらず!! なぜコロナ対策に失敗し続けるのか!? 岩上安身によるインタビュー 第1024回 ゲスト 医療ガバナンス研究所理事長・上 昌広医師 2020.12.28
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/486993

※世界累計感染者1億人超! もはや検査抑制・ワクチン頼みの菅政権は対処不能!? 抗体回避し再感染力持つ恐れあるコロナ変異株が世界で続々発生! 『第2次パンデミック』到来! ~岩上安身によるインタビュー 第1029回 ゲスト 医療ガバナンス研究所理事長・上昌広医師 2021.1.27
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/488854

 また、上記インタビューの第1弾、第2弾、第3弾は、フルテキスト化し、詳細な注釈をつけた「岩上安身のIWJ特報!」でもお読みいただけます。

 サポート会員の方はいつでもお読みいただけますので、ぜひ、サポート会員登録してご利用ください。

※ご登録はこちらから
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

※【第467-473号】岩上安身のIWJ特報!パンデミック前夜!? 日本人の間で感染爆発!? 「不要な」水際対策で「ダイヤモンド・プリンセス」が犠牲に!医療ガバナンス研究所理事長・上昌広氏インタビュー第1弾(2020年2月16日) 2020.6.30
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/476527

※【第474-477号】岩上安身のIWJ特報!新型コロナウイルス感染症対策専門家会議は 帝国陸海軍体質の「情報非開示」と「自前主義」のせいで民間検査が進まない!? 医療ガバナンス研究所理事長・上昌広氏インタビュー第2弾 2020.7.31
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/478105

※【第480号-第486号】岩上安身のIWJ特報!PCR検査をしなかったことが感染の蔓延を招いたのは明らか!緊急事態宣言の全国拡大は不適切で無責任!医療ガバナンス研究所理事長 上昌広氏インタビュー第3弾 2020.10.31
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/482255

■<IWJ取材報告 1>酒類提供自粛をめぐる取引金融機関・酒販業者への取引停止要請に質問が集中! 東京新聞記者の「事務方から慎重な意見はあったのか?」との追及に、語気を荒げる一幕も~7.16西村康稔 新型コロナ対策担当大臣 記者会見

 7月16日午前11時45分より、東京・中央合同庁舎にて、西村康稔 新型コロナ対策担当大臣の記者会見が開催されました。

 冒頭、西村大臣より、TPP11について、「7月15日の午後3時半から約40分、来日中であるオーストラリアのダン・ティーハン貿易・観光・投資大臣と会談を行い、6月2日の第4回閣僚レベルのTPP委員会において、英国とのTPP11加入手続きを開始することが決定された」、「あわせて、加入作業部会が設置され、日本がその作業部会の議長となり、オーストラリアが副議長となった」旨の報告がありました。

 また、TPP11署名国のうち、協定が発効されていない4つの未締結国のうち、ペルーで、現地時間の7月14日午前、国会において、TPP11批准法案が可決されたことについても報告がありました。

 大臣からの報告に続いて、各社記者と大臣との質疑応答となりました。IWJ記者は挙手するも、指名されることはなく、大臣が会見後に公務の予定があるとの理由で、会見は切り上げられました。

 他社の記者からは活発な質問が行われましたが、「酒自粛をめぐる要請」に関する質問が大半を占めました。

 東京新聞の記者は「(文春の記事によると)金融機関への働きかけについて、事務方の方が慎重な意見を述べられたり、酒販業者への取引停止要請は『無理筋』であり、取引停止要請ではなく協力要請にすべきだと案を述べられたのを、大臣のトップダウンのような形で、より厳しい働きかけの内容に変えたとあるが、これは事実なのか?」との旨の質問をしました。

 これに対し、西村大臣は、「週刊誌の内容はつぶさに承知はしていない」とした上で、「人流の抑制」や「自粛する飲食店と自粛しない飲食店の不公平の解消」、そして「何とかウイルスの感染を抑えたい」など、要請行為に到った理由について説明をしたものの、「西村大臣自身がより厳しい働きかけを決定したのか」という核心部分の事実については回答を割けました。

 また、東京新聞の記者の「事務方からは、(要請を)止めるような慎重な意見というのはあったのか?」との追加質問に対し、「様々な議論がございました」と西村大臣が語気を強める一幕もありました。

 西村大臣の報告、ならびに各社記者と西村大臣の質疑応答の詳細は、全編動画を御覧ください。

※酒類提供自粛をめぐる取引金融機関・酒販業者への取引停止要請に質問が集中! 東京新聞記者の「事務方から慎重な意見はあったのか?」との追及に、語気を荒げる一幕も~7.16西村康稔 新型コロナ対策担当大臣 記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/494404

■<IWJ取材報告 2>過去最多の立候補者林立となりそうな横浜市長選(告示8月8日、22日投開票)郷原信郎氏(元検事・弁護士 66歳)が立候補の意向を表明・立憲民主党が推す山中竹春氏(元横浜市大教授)との候補者調整は不発に終わる~7.16 横浜市長選 郷原信郎氏 出馬会見

 来月8日告示の任期満了に伴う横浜市長選に、先週7月7日すでに出馬意志の表明を行った元検事で弁護士の郷原信郎(ごうはら のぶお 66歳)氏が7月16日、横浜市役所で改めて記者会見を行い、正式に立候補を表明しました。

 郷原氏は横浜市の「コンプライアンス顧問」をつとめていましたが、辞職しての立候補となります。

 前回7月7日の出馬表明の際に郷原氏は、横浜市立大学元教授の山中竹春氏(48歳)を推薦している立憲民主党の県連会長に質問状を送ったと発表。今回はその経緯と結果の報告が1つの柱になっています。

 山中氏も郷原氏も現職・林文子市長が進めてきた横浜市のカジノ誘致計画には「反対」を表明しています。したがって野党側の候補者が林立することで、与党候補を利することを避けるために、候補者調整も視野に入れて、郷原氏は立憲民主党側に質問状を送ったというのです。郷原氏は冒頭で、こう述べました。

 「山中竹春氏が横浜市長としてふさわしい人物であること。私の重点政策が概ね受け入れられること。この2つが満たされるのであれば、私は立候補の意思を撤回することもあり得ることを示しました。いわば解除条件付きの立候補の意思の表明だったわけですが、その(回答の)期限が昨日の7月15日でした」

 結論として郷原氏は「残念ながら山中氏が横浜市長にふさわしい人物とは判断できなかった」と述べました。

 振り返ると、立憲民主党推薦の山中氏は横浜市長選への立候補表明の記者会見(6月29日)で、データサイエンティストとしての知見を活かす横浜市政をアピールしていました。しかし、山中候補の話は郷原氏を十分に納得させるものではなかったようです。この日の会見で郷原氏は、その点を次のように述べました。

 「極めて重要な事項、山中氏がなぜ横浜市長を目指そうとするのか、その理由。そしてデータサイエンティストとしてどのような市政を目指しているのか、という点について具体的におたずねしたことに対して、まったく納得できるような回答が得られませんでした」

 第一の点がそもそも満たされなかったため「2番目の政策の問題に入るまでもなく、山中氏を支援することはできない」と、立候補は撤回しないことに決め、「ここに立候補の意思を明確に述べたい」と語りました。

 「一昨日の午前中に山中氏に代わって江田憲司(衆議院議員・立憲民主党代表代行)氏、青柳(陽一郎 衆議院議員・立憲民主党神奈川県連幹事長)氏、市議会議員の藤崎(浩太郎)氏、このお三方が私の六本木の事務所にお見えになって、そこでの話の結果から、今申し上げたような判断に至ったものです」

 郷原氏は、今回の候補者調整の上で最も重要だと自身で考える点について、次のように述べました。

 「山中氏は横浜市大のデータサイエンスの研究科長・教授という立場にあった。横浜市では2017年3月に『横浜市官民データ活用推進基本条例』が制定されて、まさにデータ活用が市の行政としても重要事項として取り組もうとしていた。そのデータサイエンティストとしての中心的な役割を担うべき立場にあったのが山中氏です。

 その山中氏が教授、研究科長、そして学長補佐という立場では横浜市の行政におけるデータの活用が行い得ないのか。なぜ市長としての立場に立たなければ今後十分なことができないのか。そこが第一の疑問でした」

 横浜市が「横浜市官民データ活用推進基本条例」を制定した翌年、横浜市と横浜市大は「データ活用に関する包括連携協定」を締結しています。「データを重視した政策形成の推進」などの施策を進めることが目的とされ、横浜市大でデータ活用に詳しい教員が市職員への研修を行ったり、横浜市が保有するデータを大学に提供して現実の行政課題を学ぶことに役立てたりといったことがうたわれています。

 横浜市の公開資料によると、2018年に横浜市立大学医学部臨床統計教室の教授だった山中氏らは、横浜市医療局と連携して横浜市内のがんに関する実態把握のため、レセプト情報や特定健康診断等の情報データベースを分析する計画でした。さらに山中氏は横浜市立大学大学院データサイエンス研究科の研究科長でもありました。郷原氏の疑問は、山中氏がすでに横浜市大職員という立場で横浜市政と深く関わっていたということにあります。

 「まずこれまで横浜市におけるデータの活用に関して、どのようなことが行われたのか。どのような提言が行われたのかを具体的に示していただき、それがそれ以上のことは今の立場ではできないんだ、ということであればそのあたりの事情をお答えいただきたい、ということを質問したわけです…」

 しかし、山中氏の説明を受けて訪ねてきた立憲民主党側の3人による説明に満足できなかったことを郷原氏は次のように述べました。

 「市長になったらデータについてはこういうようなことをやっていきたい、今までのやり方をこういう風に変えたい、ということは一応それらしく書かれたものはあったが、『なぜそれが市長でなければできないのか』、という点はまったく示していただけなかった」

 今回、辞退の可能性がなくなって、正式に出馬の意向を表明した郷原氏は「横浜を市民に取り戻す『7つの重点政策』」を掲げています。

1.住民投票で横浜IRに決着
2.山下ふ頭活用の選択肢としての市場と「食の賑わい施設」
3.不要不急の予算を新型コロナ対策へ
4.政治的圧力との決別
5.住民自治を発展
6.市民の多様性が輝く横浜へ
7.市民の命と暮らしを守る

 この日の郷原氏の記者会見の場には、同じく横浜市長選に立候補を表明している坪倉良和氏(70歳)が同席していました。

 坪倉氏は横浜市中央卸売市場の水産仲卸の会社を経営してきた人物で、横浜生まれの「はまっ子」。郷原氏はカジノ誘致に代わる代案として、坪倉氏の提唱しているフィッシャーマンズワーフ構想に賛同していると語り、坪倉氏にマイクを渡しました。これは郷原氏の「7つの重点政策」の2番目にある、山下ふ頭活用の選択肢としての市場と「食の賑わい施設」でもあります。山下ふ頭はカジノ誘致の候補地ですが、カジノの代わりにサンフランシスコのフィッシャーマンズワーフのような施設をつくろうというのです。

 郷原氏は「7つの重点政策」の第一番目に「住民投票で横浜IRに決着」とうたっていますが、住民投票にはカジノの代替案も盛り込んだらどうかと語りかけました。坪倉氏の構想はその代替案の一例です。

 詳しくはぜひ、全編動画をご確認ください。

※過去最多の立候補者となりそうな横浜市長選、郷原信郎氏(元検事・弁護士)が立候補の意向を表明、立憲民主党が推す山中竹春氏(元横浜市大教授)との候補者調整は不発に終わる~7.16 横浜市長選 郷原信郎氏 出馬会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/494395

■<IWJ取材報告 3>「54基の原発は、いったんゼロベースに運転許可を取り消し、一から、立地審査も含めて見直すべき」~7.13院内ヒアリング集会 IAEA「深層防護第5層」の実効性を問う

 7月13日(火)午後1時頃より、東京都千代田区の参議院議員会館にて、「再稼働阻止全国ネットワーク」の主催で「院内ヒアリング集会 IAEA『深層防護第5層』の実効性を問う~規制委・内閣府は3.18水戸地裁判決をどう受けとめたか?」が開催されました。

 「深層防護」とは、「事態の進行段階に応じて必要な対策を準備するという考え方」のことであり、何らかの危機を回避するために講じられた対策が失敗した場合を想定し、その次の段階の対策を考え、備えるというものです。

 IAEAが定める深層防護は、その目的に沿って、以下の5つの層で構成されています。

・第1層 そもそも異常を生じさせない対策

・第2層 プラント運転中に起こりうる異常が起きても事故に発展させない対策

・第3層 設計上想定すべき事故が起きても炉心損傷等に至らせない対策

・第4層 設計上の想定を超える事故(シビアアクシデント)が起きても炉心損傷や格納容器破損を防止する対策

・第5層 放射性物質の放出による外部への影響を緩和するための対策

※原子力規制委員会の取り組み(原子力規制委員会、2016年3月22日)
https://www.nsr.go.jp/data/000145528.pdf

 原子力規制委員会は、東京電力福島第一原子力発電所の事故の反省や国内外からの指摘を踏まえ、「新規制基準」を策定し、それにより、原子力施設の設置や運転等の可否を審査・判断することとしています。しかし、その審査は、地震・津波・火山対策ほか多くの問題で「緩やかに過ぎ合理性を欠く」と言われています。

 2021年3月18日には、水戸地裁が、「避難計画等の第5の防護レベルについては、(中略)その安全性に欠けるところがあると認められ、人格権侵害の具体的危険がある」と判断し、「東海第二発電所の原子炉を運転してはならない」と判断を下しました。

 この集会では、再稼働阻止全国ネットワークの木村雅英氏、山崎久隆氏、そして、運転差し止め訴訟原告共同代表・大石光伸氏らが、日本において、IAEA(国際原子力機関)の求める深層防護、特に第5層(放射性物質の大規模な放出による放射線影響の緩和)がどの程度達成されているかを確認するために、内閣府、原子力規制庁、経済産業省の担当官を会場に招き、一問一答の形で質疑応答を行ないました。

 「原子炉の立地審査指針」についての質疑応答では、木村氏、山崎氏と原子力規制庁の担当官の間で以下のようなやりとりが行われました。

木村氏「『(旧原子力安全委員会が策定した)立地審査指針は、新規制基準に取り入れなかったことから、適合性審査では用いていません』とハッキリと書かれていますが、本来、あれだけの事故を起こしたら、今までのこの立地指針は、良かったのか、悪かったのか、どういう基準が指針としてもっと改善しないといけなかったのか? そういう検討をして、立地指針を強化するということが、本来あるべき、事故を踏まえた規制行政だと思うのですが、そうはされないで、取り入れなかった理由を教えて下さい」

原子力規制庁担当官「立地指針に限らないのですが、旧規制当局が作った指針なり、基準なり、当然、新規制基準の中で引用したりする形で、もちろん使えるものもあるし、まったく役にたたないものもあるし、そういう中で最終的にこの立地審査指針は、引用される形では使われなかったと。旧規制当局が一度作った文書であるから、従って、それを必ず再検討して、改正して、我々として定める。必ずしもそういうものではないと考えます。もちろん、法律なり、法律にぶらさがる規則は、当然、それは引き継いで、改正しなければならない」

山崎氏「すみません。そこまでおっしゃるのであれば、まず、何が使えるもので、何が使えなかったのかを、きっちりと国民に説明していただきたいですね。それともう一つ、旧原子力安全委員会なり、原子力委員会なりが許可して運転していた54基の原発は、いったんゼロベースに運転許可を取り消して、改めて、新規制基準のもとで、規制委員会が運転して大丈夫かどうかというのを、一から、立地審査も含めて、見直してやるべきだったんじゃないですか?」

 詳しくは、全編動画をご確認ください。

※「54基の原発は、いったんゼロベースに運転許可を取り消し、一から、立地審査も含めて見直すべき」~7.13院内ヒアリング集会 IAEA「深層防護第5層」の実効性を問う
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/494290

 それでは、本日も1日よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20210719

IWJ編集部(岩上安身、浜本信貴、村上良太、城石裕幸、六反田千恵、木原匡康、中村尚貴)

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