2023年8月15日午前10時30分より、東京都千代田区の厚生労働省にて、加藤信勝厚生労働大臣の定例会見が行われた。
加藤大臣が全国戦没者追悼式に出席するため、会見は5分前後と、非常に短いものとなり、質疑応答は幹事社のみが行なった。
会見冒頭、加藤大臣より、以下の通り発言があった。
加藤大臣「本日、8月15日は、戦没者を追悼し、平和を祈念する日であります。
政府は日本武道館において、天皇皇后両陛下のご臨席を仰ぎ、遺族代表及び各界代表の参列のもとに、先の大戦における300万余の戦没者の皆様方に対しまして、全国民が深く哀悼の誠をささげるとともに、恒久平和の確立への誓いを新たにする趣旨で、全国戦没者追悼式を挙行いたします。
本年は、台風の影響により、参列がかなわないご遺族の方もいらっしゃいます。誠に残念ではありますが、政府としては、こうしたご遺族の思いもあわせて追悼式を挙行していきたいと考えております。
正午には、国民一人一人がその家庭、職場など、それぞれの場所におきまして、この式典にあわせて、戦没者をしのび、心から黙祷をささげられるよう切望いたします。
2件目でありますが、8月17日から22日まで、G20保健大臣会合、および、G20財務大臣保健大臣合同会合出席、ならびに、医療関係者などとの面会・視察のため、インド共和国のガンディーナガル、および、ハイデラバードを訪問いたします。
G20保健大臣会合では、主に、健康危機への予防・備え・対応、安全で有効な質の高い感染症危機対応医薬品等へのアクセス、ユニバーサルヘルス・カバレッジと保健サービスの向上のためのデジタルヘルスの3点について、議論が行われる予定であります。
5月に開催されましたG7長崎保健大臣会合、また、G7財務大臣保健大臣合同会合の成果も踏まえ、G20に一層貢献できるよう、議論に参画するつもりであります。
あわせて、医薬品産業の集積地であるハイデラバードにおいては、医療関係者などとの面会や視察を行い、今後の政策立案に資する知見を得てまいりたいと考えています」。
- 加藤厚生労働大臣の海外出張について(厚生労働省、2023年8月15日)
- G7長崎保健大臣会合(厚労省)
続いて幹事社の記者が、新型コロナ治療薬の公費負担について質問した。
記者「新型コロナ5類移行後の治療薬の公費負担といった、財政支援の期限が9月末までとなっています。
日本医師会などから継続が要望されていますが、現在の感染状況を踏まえた10月以降の取扱いについて、検討状況を教えてください」。
- 新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけの変更に伴う医療提供体制の移行及び公費支援の具体的内容について(厚労省、2023年3月17日)(pdf)
加藤大臣「新型コロナの治療にかかる医療費の自己負担分については、5月8日の新型コロナの感染症法上の位置づけの変更に伴い、見直しを行いました。
見直し後も必要な医療を受けられるよう、他の疾病との公平性も考慮しつつ、急激な負担増を回避するため、新型コロナの治療薬への支援を含めて、公費支援の一部を期限を区切って継続することといたしました。
治療薬の公費負担を含む、支援措置の10月以降の取り扱いについては、医療関係者や地方自治体等の関係者から、すでに御意見をいただいているところでありますが、現在の感染状況、その対応状況も踏まえつつ、引き続き関係者の御意見を丁寧にうかがいながら、適切に進めていきたいと考えています。
また、現在の新型コロナウイルスの感染状況でありますが、4月上旬以降、緩やかな増加傾向にあります。
直近では、先日発表した数字では横ばいとなっていましたが、過去の状況などを踏まえますと、この夏の間に新規感染者数の増加が継続する可能性もあると認識をしており、引き続き注意していきたいと考えております」。
詳細については、ぜひ全編動画を御覧いただきたい。