NHKに対し、孫崎享氏を番組に起用するなと圧力をかけた自民党・大西議員、自身の発言については「言論の自由」~岩上安身によるインタビュー 第303回 ゲスト 大西英男議員 2013.5.14

記事公開日:2013.5.14取材地: テキスト動画独自
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( IWJテキストスタッフ・柴崎、奥松)

特集 総選挙2014|特集 TPP問題

 2013/05/14(火)14時から、東京都千代田区の衆議院第二議員会館の、自民党の大西英男議員事務所で、岩上安身による「大西英男議員インタビュー」が行われた。岩上は、3月21日の衆議院総務委員会で、大西議員が、評論家の孫崎享氏の出演した1月1日放送『NHKスペシャル2013 世界とどう向き合うか』の内容について、「間違った考えを語る人間を、ひとりでしゃべらせてはいけない」とNHK会長を詰問した問題について、「同番組で孫崎氏は5、6人と出演していたのであり、ひとりでしゃべっていたわけではない」と指摘した。大西議員は「その番組は1月1日のNHKスペシャルではなく、2012年8月の『NHK NEWS WEB24』であった」と訂正した。

■イントロ

  • 日時 2013年05月14日(火)14:00~
  • 場所 衆議院第二議員会館 大西英男議員事務所(東京都千代田区)

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 次に岩上は、大西議員が「孫崎享氏は、自身のツイッターで、2012年7月10日に、尖閣諸島は日本の固有の領土とはいえない旨の発言をしている」と述べたことについて、「その日に、孫崎氏のツイッターには、そうした記述は見られないが」と質問した。大西議員は「7月11日の間違いであった」と答え、その内容について、「中国の言い分に対して、それは正当だと言うことは、尖閣諸島は中国の領土である、とツイッターの読者は捉える」と指摘した。岩上はそれに対して、「(尖閣問題の)棚上げというのは、日本にとって有利だと、孫崎氏は述べている」と説明したが、大西議員は「棚上げというのは、暗黙の合意も何もない」という認識を示し、さらに「孫崎氏は、自分(大西議員)がTPP反対を掲げて衆院選で当選した、と言っているが、自分はTPPには条件付き賛成であり、選挙前の毎日新聞のアンケートの問いが偏っていたのだ」と釈明した。

 岩上から「国会の総務委員会で、孫崎氏をNHKに出すのは好ましくないと発言するのは、言論弾圧ではないか」と問われると、大西議員は「NHKに対して、国民一般がどういう印象を持っているか、伝えるというのは、委員会の場で大切なことだ。また、自分自身の考えを、一議員として述べたものである。政府答弁で総務省の役人が言ったり、 委員会で採決して、NHKがおかしい、と言うなら問題かも知れないが、委員会での発言が、委員会外で問われない、国会議員の言論の自由の範囲である」と語った。

 最後に、岩上の「自民党の憲法改正草案には、『公共の秩序を害するかどうかで、言論の自由を制約する』とあるが、公共の秩序の線引きは誰がするのか」という質問に対して、大西議員は「政府は国民から選ばれて作っているので、(政府の判断が)国民が判断した公共の秩序、ということになる」と述べた。

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■視聴者ツイート

■実況ツイート

「NHKに対し、孫崎享氏を番組に起用するなと圧力をかけた自民党・大西議員、自身の発言については「言論の自由」~岩上安身によるインタビュー 第303回 ゲスト 大西英男議員」への5件のフィードバック

  1. 藤崎ひさよ より:

    認識の甘さ、ちらちらと見え隠れする傲慢不遜な態度、筋の通らない話の持っていきかた、大変不快に思いながらも最後まで聞きました。こういう人たちが憲法を変えようとしている、有権者のみなさんにはもっと危機感を持ってほしいです。大変不愉快な番組でしたが、岩上さんのインタビュ-に臆せず出てきたところは、政治家として評価します。孫崎さんとの対談を是非実現させてください。お願いします。

  2. おかめ S24 より:

    大西議員の決定的矛盾は、自分が国会の場で孫崎さんの発言を批判しつつ、NHKでの発言を控えさせようとするのは言論の自由であるとすること。では、一般人の孫崎さんがNHKに限らず自由に発言するのはおかしいというのは、相手の言論の自由は認めないという事ではないのか?大西議員はインタビューでたびたび「言論の自由」を口にしてたが、孫崎さんの言論の自由は認めないというのか? むしろ、権力を持つ国会議員としては一般人の自由な言論を守る立場にあるはず。それを逆に制約するような発言をNHKに対して要請するような発言は、大西議員が明らかに憲法を無視し、言論の自由を侵害してると思われる。と私は思う。
    番組最後に孫崎さんとの直接討論をいつでも受けると云ってたが、あの態度では平行線をたどることになると思う。 また、「棚上げ論」について、両国の合意文書がないと一点張りだったが、そもそも「棚上げ論」という物はそう言うものだろう。文書を交わせないから「棚上げ論」なんだから。
    結論としては、明らかに孫崎さんの言論の自由を制約しようと意図したと認めざるを得ない。もし大西議員が、彼の言うところの「言論の自由」を認めていれば、国会での発言はなかったであろう。謝罪すべきだ。

  3. 黄金千貫 より:

     残念ですね。彼を議員として選出したのは紛れもなく私たち有権者であるということが。
     岩上さんの話を遮る場面が何度もありますが「聞きなさい」と言っていますね。そしてさすがにそれでは印象が悪いと感じたのか、「聞いてください」と言いなおしています。普段は「聞きなさい」と言って相手の言うことを遮る方なんでしょうか。
     つくづく残念です。

  4. 高津 公男 より:

    上の投稿者のご意見を見て、観るのをやねたー。どーせ詭弁だしょう。

  5. 小島太郎 より:

    衆議院選挙が近づいてまいりました。国民が正しい判断をする為に、忘れてはならない事実の記録を頂きありがとうございます。

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