「警察の暴走とメディアスクラム、影に潜む米国への配慮~PC遠隔操作事件の全貌に迫る!」 佐藤博史弁護士緊急インタビュー 2013.3.4

記事公開日:2013.3.4取材地: テキスト動画独自
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(IWJテキストスタッフ・関根/奥松)

特集 PC遠隔操作事件
※サポート会員記事に全文文字起こしを掲載しました(2014年6月26日)

 2013年3月4日(月)19時より、東京都港区の初沢スタジオで、パソコン遠隔操作事件の主任弁護人を務める佐藤博史弁護士に、岩上安身が緊急インタビューを行った。佐藤氏は、足利事件における控訴審以降の主任弁護人を務め、DNA再鑑定により、冤罪を立証した実績を持つ。今回の事件について、佐藤氏は、誤認逮捕の可能性、証拠の矛盾点、取り調べの可視化に応じない捜査機関の問題を指摘したほか、警察がマスコミに捜査情報をリークし、メディアスクラムによる事件のイメージ操作が先行していることなどを批判した。

■ハイライト

 佐藤氏は、この事件の主任弁護人となった経緯を、「2月10日に、容疑者として片山祐輔氏が逮捕された。私の後輩の竹田真弁護士が、当番弁護士として担当になったので、自分も手伝うことになった。この事件は刑法犯では軽い事件だが、警視庁、神奈川県警、三重県警、大阪府警の合同捜査で、警察の威信をかけた事件になっており、報道も破格の扱いだった。読売新聞は、『容疑者が猫に首輪をつける鮮明な映像が、防犯カメラに映っていた』と書いていたが、片山氏に接見して話を聞くと、報道されているような証拠はないと感じた」と話した。

 岩上は、この事件のポイントを、「13件の事件は同一犯か。4人の逮捕者は誤認逮捕だったが、今回の逮捕はどうなのか。なぜ、警察はハイジャック防止法を適用したのか。『真犯人』からのメールの問題。拘禁状況下で取り調べをしていること。警察のリークによるメディアスクラムも大きな問題である」と列挙した。

 佐藤氏は「はじめに脅迫メールからIPアドレスを調査し、4人を逮捕した。うち2名は、取り調べ中に犯行を認めてしまったが、真犯人からのメールで、彼らのパソコンが遠隔操作ウイルスに感染していたことがわかり、誤認逮捕ということで一旦収束した。しかし、今年の元旦、真犯人から『雲取山の山頂にUSBメモリーを埋めた』という新たなメールが複数の報道機関に送られた。1月5日には猫の写真が送りつけられ、マスコミが猫探しを始めて、江ノ島の猫の首輪に記憶媒体がみつかった。その後、米国のFBIのサーバに、この事件に使われたウイルスの痕跡が残っており、同じものが、片山氏の派遣先のパソコンからも出たということで、彼は2月10日に逮捕された」と、一連の経緯を語った。

 岩上は「米国のサーバを経由したこと、成田発ニューヨーク行きの日航機に爆破予告があったことで、警察はFBIに捜査協力を求め、唐突とも思えるハイジャック防止法を持ち出して来た。昨年夏に発表された、第3次アーミテージレポートに『日本はサイバーセキュリティを強化すべき』という記載がある。これが、背景にあるのではないか」と指摘した。佐藤氏は「確かに警察は、日本のサイバー捜査には限界がある、と言っている。今回の事件を、米国との共同捜査で解決したとなると、今後の予算付けや捜査方法が変わっていく可能性もある。『日本はサイバー捜査体制が弱く、4人も誤認逮捕してしまったが、米国の協力を得て、見事に解決した』というストーリーを考えた人がいるのかもしれない」と語った。

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「「警察の暴走とメディアスクラム、影に潜む米国への配慮~PC遠隔操作事件の全貌に迫る!」 佐藤博史弁護士緊急インタビュー」への1件のフィードバック

  1. 山田 より:

    自分は片山氏は50%疑わしいと思っていますが、仮に真犯人が別にいると考えると
    いくつか不自然な点があります。
    1)インターネット犯罪に詳しい。また、技術を誇示するのではなく
      必要な時に必要な分の技術で物事に当たっている。
    →愉快犯というよりはプロの仕事のように見える。
    2)クイズ以前と以降で同一人物とは思えない程、印象が変わっている。
    →複数人物の疑い、単独であれば最初から作られた人格であった可能性がある。
    3)片山氏に対する、通常では考えられないストーカー行為
    →前の苗字や勤務先、もしくは自宅を知るのは遠隔操作だけで知るのは難しい。

    特に3)は、どんなに腕の良いハッカーでも民間人でも入手は難しく、犯人のクイズの行動開始時期が
    警察が片山氏をマークし始めた時期に近いように見えます。
    以上より、別に真犯人がいた場合、公安もしくは関東のサイバー犯罪対策課の中の人物の
    可能性も考慮に入れる必要があるかもしれません(陰謀説は好きではありませんが・・・)。

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