検察の証拠不十分も、裁判官の姿勢に「変化」 ~PC遠隔操作事件 公判前整理手続後記者会見 2013.9.24

記事公開日:2013.9.24取材地: 動画
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(IWJ・須原拓磨)

 「裁判所も、ようやく事件の本質がわかってきたのではないか」-。

 2013年9月24日、PC遠隔操作事件の弁護団は公判前整理手続後、司法記者クラブで記者会見を行なった。五回目となる公判前整理手続を終え、佐藤弁護士は検察の証拠が不十分であることを指摘した。

■ハイライト

片山被告がUSBメモリを埋めた証拠を出せない検察

 雲取山の山頂に、ウイルスのソースコードが書き込まれたUSBメモリが、犯人によって埋められていたことに関して、弁護団は昨年12月1日に片山被告が雲取山へ登っていた事実は認めている。検察は、片山被告が雲取山へ登った際に、片山被告がUSBメモリを埋めたとみているが、弁護団は真っ向から否定。佐藤弁護士は「検察は、USBメモリを埋めたのは片山氏だと明言しているものの、 片山氏が埋めたという証拠を持っていない」と話し、「これまで検察から、そのことを示す証拠は開示されていない」と説明した。

2ch事件の犯行は片山被告ではない!?

 2ch事件とは、コミックマーケット襲撃予告等が2ちゃんねるに書き込まれた事件であり、弁護団はこの事件に関して、9月9日に証拠開示請求をしている。佐藤弁護士は、検察官がこの日の公判前整理手続で、「この事件については、本件の犯人が行った犯行ではないと考えている」と発言したことを明らかにした。佐藤弁護士は、「この時間は、片山氏が派遣先で仕事をしていた時間。アリバイが成立する。論理的に考えて、2ch事件の犯人が片山氏だとまずい、ということから言っているに過ぎない」と2ch事件を語った。

弁護団の木谷明弁護士が話す、裁判所の態度の「変化」

 「最初からずっと彼(=片山被告)の様子をみてきた」と話す木谷弁護士は、「彼は意外に良い表情になってきた」とコメント。加えて、木谷弁護士は「裁判所の態度が変わってきた」と述べ、「(公判前整理手続の)最初の頃は検事の方ばかり向き、こちらを相手にしなかったが、今日は弁護人の言い分を聞きましょうという態度がありありとみえた」と、今回の公判前整理手続を評価した。

 第一回公判は、早ければ来年の2月から3月頃に行われるという。

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