PC遠隔操作事件の弁護団が9日、検察に対して7つの新たな証拠開示請求を行った。主任弁護人の佐藤博史弁護士は同日、記者会見を開き、片山裕輔容疑者の無罪を改めて強調した。
(IWJ・大西雅明)
特集 PC遠隔操作事件
PC遠隔操作事件の弁護団が9日、検察に対して7つの新たな証拠開示請求を行った。主任弁護人の佐藤博史弁護士は同日、記者会見を開き、片山裕輔容疑者の無罪を改めて強調した。
■ハイライト
会見で、佐藤弁護士は、今回検察によって新たに開示された証拠から、「(片山容疑者の)同僚のPCの中に iesys.exe が発見されたことがわかった」と述べ、片山容疑者の身近に遠隔操作ウイルスに感染していた人物がいることが明らかになった。 検察は、片山容疑者の派遣先から合計19台のPCを押収しているが、そのうちの何台から iesys.exe が発見されたのかは明らかにされていない。 iesys.exe が発見されたPCの所有者は「自分は犯人ではない」と主張しているという。
今回、弁護団が新たに証拠開示請求を行ったのは、以下の7点。
- 犯人が、単独犯か複数犯か、という点に関する証拠開示請求
- 片山容疑者のPCが遠隔操作された可能性がある、という点に関する証拠開示請求
- 片山容疑者は、C#でプログラムを書くことができなかっただけでなく、iesys.exeの開発環境を持っていなかった、という点に関する証拠開示請求
- 2012年8月9日に発生した「2ch 事件」に関する証拠開示請求
- 2012年9月10日に起こった「ドコモショップ事件」に関する証拠開示請求
- 雲取山に関する証拠開示請求
- 江ノ島に関する証拠開示請求