【4】非同盟を重視する中国は、無人ロボタクシーやドローン配送を世界で実用化! 国内では「空飛ぶ車」での通勤も視野に! 岩上安身によるインタビュー第1237回ゲスト 拓殖大学教授・ジャーナリスト 富坂聰氏 2026.9.22

記事公開日:2026.10.9取材地: テキスト動画独自
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(文:IWJ編集部)

特集 中東
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 第1回目のインタビューの最後のパートとなる【4】では、富坂氏に、中国のAI、工場や倉庫の自動化、完全自動運転タクシー、空飛ぶ自動車などの最先端技術の現状や、こうした技術に対する中国政府の政策などについて、詳しく解説していただいた。

 中国とのAI競争をめぐり、トランプ大統領は昨年2025年に行われた米中首脳会談に向かうエアフォース・ワンの中で、中国との共存を意味する「G2」を口にした。

 しかし富坂氏は、「第3世界の盟主を自認する中国は、西側先進国だけが大きな権力を持つ世界のトップであるG2の座に座る気はない」と断言した。

 富坂氏によれば、非同盟の考えを重視する中国は、「アメリカ中心の国際秩序から、グローバルサウスの声を反映させる国連中心の世界秩序を再構築していく」ことを目的としているのだという。

 中国ではすでに、「ダークファクトリー」と呼ばれる、照明も暖房も必要ない、完全自動化された無人の工場が数多く稼働している。富坂氏によれば、中国の新興EVメーカー「ジーカー」の工場では、885台のロボットが置かれ、管理する人間は100人ほどだとのこと。「ジーカー」は、すでに100ヶ所近くの「ダークファクトリー」を稼働させている。

 「結局、効率を考えていくと、人間がいない方が圧倒的にいいんですよね」と語る富坂氏は、「エネルギー消費の効率化や、AIによるいろんな予測や判断の効率化を進めていくと、この『ダークファクトリー』に象徴されるような世界が、どんどん広がっていくという未来が見えてきます」と解説した。

 また、富坂氏によれば、中国の宅配便の倉庫では、自動仕分けロボットが、1日で7億2900万件の荷物の仕分けを処理し、90%超が自動化されているという。

 さらに、北京、上海、深セン、広州などの一線級都市では、すでに無人のロボタクシーが運用されており、中国は、中東など、世界11ヶ国30以上の都市で、ロボタクシーの研究開発・実験から、実用化・運用まで展開していると、富坂氏は紹介した。

 中国は、インターネットに常時接続され、リアルタイムで情報を取得・送信するスマートカーの分野でも、世界のトップに立っている。スマートカーの運用には、このインタビューの【3】で紹介した衛星測位システム「北斗」が必須である。

 自動運転技術の開発では、米中が激しく競いあっているが、米国はEVメーカーがテスラ1社なのに対し、中国にはEVメーカーが5~6社存在している。

 これについて富坂氏は、「ひとつの熾烈な競争が終わって、(勝ち抜いたメーカーが)出てきた結果ですから」と、中国の優位性を説いた。

 続いてインタビューでは、中国での「水陸両用車」や「空飛ぶ車」の開発の現状を紹介した。

 富坂氏によると、中国は2024年に、「低空経済」を新たな消費喚起策として、発展戦略に位置付けたという。「低空経済」とは、高度3000m以下の低空域における飛行活動を開放し、需要喚起を目指すもので、富坂氏は「ドローンでの配達・輸送から、『空飛ぶ車』での通勤まで、視野に入っている」と解説した。

 富坂氏は、「今、ちょっと湿っている中国の消費の刺激策・突破策として、(中国政府は)3つ、出している」と、以下のように述べた。

 「『銀髪経済』といって、老人が今、お金持っていますから、その人達を活性化させるというのと、『氷雪経済』というんですけど、ウィンタースポーツ。そしてこの、『低空経済』というのを、3本柱として出しています。

 ですから、その中のこれ(『低空経済』)というのは、かなり期待しているものじゃないかな、と思いますね。

 実用的なところでいうと、やっぱりドローン輸送ですね。これはもう、基地と基地の間をつなぐというのが入り口で、基地から個人に直接という、そこまで行くというのが、これからの目標だと思います」。

 最後に、こうした中国の衛星測位システム、5G通信、映像認識AI、ドローンなどを組み合わせた技術が、東南アジアや中東、アフリカなどに進出している現実を紹介した。

 富坂氏は、次のように語った。

 「この前、ヒマラヤで、ドローンのデモンストレーションをやっていました。

 ドローンは、浮揚力に限界があって、空気の薄いところは飛びにくい。それと同時に、山岳地帯というのは、GPSが届きにくい。

 そこできっちり物を届けるというデモンストレーションを、この前、やっていました。

 中国は、そういう非常に高い技術を見せるために、わざわざ(ヒマラヤで)やったということです」。

 YouTubeのメンバー限定動画【4】では、富坂氏が実際にロボットタクシーに乗った時の感想なども、詳しく語っている。

 また、会員向け完全版【4】では、「ダークファクトリー」をめぐって、岩上安身が、世界に広がったトヨタのカンバン方式や、中国と日本の少子高齢化問題について語り、それに対して富坂氏が、中国で視察した経験をもとに、甘粛省やチベットなどの、人間の活動に制約のある山岳地帯などで実用化されているロボットの話を、詳しく語っている。

■【4】エッセンス版

【4】のメンバー限定動画は、以下のURLで御覧いただけます! こちらの内容は、ハイライト版には収められていないので、Movie IWJのメンバーとなって、詳しいお話をお聞きになってください!

【メンバーシップ・4】
https://youtu.be/GQxa0m4o4Uo

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