【2】世界最大の電力消費国はクリーンエネルギー大国! 中国は「西電東送」で、環境保護と貧困撲滅、エネルギー自立を目指す! 岩上安身によるインタビュー第1237回ゲスト 拓殖大学教授・ジャーナリスト 富坂聰氏 2026.9.22

記事公開日:2026.10.7取材地: テキスト動画独自
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(文:IWJ編集部)

特集 中東
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 岩上安身は2026年9月22日、拓殖大学海外事情研究所教授でジャーナリストの富坂聰氏にインタビューを行った。

 富坂氏は、2026年5月29日に小学館より『おそるべき「中国一強」時代』を上梓した。

 インタビューは、この本の内容に沿って、「戦争をしない大国」である中国が、いかにして最先端の科学技術を急激に発展させているのかを、富坂氏に詳しく解説していただいた。

 まず、中国の電力インフラ政策について、富坂氏に解説していただいた。

 米国エネルギー情報局の2024年統計によると、中国の電力消費量は世界最大で、米国の2倍以上であり、世界全体の約34.3%を占めている。

 富坂氏によると、「中国は早い段階で、これからの経済発展のベースは電力になる、という見極めをつけていた」とのことで、次のように語った。

 「1ヶ月くらい前にも、私、中国を回ってきました。

 いくつかのところで聞いてきましたが、電力の逼迫ということに関しては、まったく心配がないようです」。

 富坂氏によると、中国では、西部の人口の少ない乾燥地帯や高地に、太陽光発電と風力発電の大規模な設備を設置し、さらにその不安定さを補うために、水力発電や蓄電池を利用しているとのことである。

 富坂氏があげた一例として、ゴビ砂漠のある甘粛(かんしゅく)省では、2025年12月時点で、総発電設備容量が1億2500万キロワットあり、そのうち64%の8041万キロワットがクリーンエネルギーだという。

 同様に、こうしたクリーンエネルギーによる大規模発電が、新疆ウイグル自治区やチベット自治区、内モンゴル自治区や青海省などでも行われており、それらの電力は、中国東部の人口の多い都市部に送電されている。

 さらに富坂氏は、中国では、こうした大規模な太陽光パネルや送電設備のメンテナンスが自動化されていることを明らかにし、「そういう技術がセットでないとできない」のだと解説した。

 富坂氏によると、西部で生産したクリーンエネルギーによる電気を東部の都市部に送る(西電東送)政策は、2000年の第10次5ヶ年計画で始まったという。日本の大手メディアではまったく報じられていないが、中国政府は4半世紀も前に、国の政策として、こうした計画を公表していた。

 また、富坂氏によると、中国の2024年時点での電源別発電設備容量の割合は、火力が43.1%、原子力が1.8%に対して、太陽光、風力、水力などの再生可能エネルギーが55%を占めている。

 さらに、世界の建設中の大規模太陽光・風力発電の国別の比率では、中国が世界の64%を占めている。

 中国がクリーンエネルギーを推進する理由について、富坂氏は以下のように語った。

 「(石炭火力発電によるPM2.5の排出で、世界中から批判を浴びた)あそこまで行ったから(クリーンエネルギーの推進を徹底して)やったと、逆説的に言えるかもしれないけども、でも、やっぱり石油に頼っている(中国は世界最大の原油輸入国)自分達の弱さ、これはいつかどこかで、本気で蛇口を締められるということは、あると思っていると思います。

 だから、それはもう、彼ら(中国人)にとっても、これ(クリーンエネルギー)にかけるしかない、ということです」。

 富坂氏によると、習近平国家主席は2021年の全国人民代表大会で、青海省に対し、「循環型経済の発展に重点を置き、生態環境の保護、貧困撲滅と、民族地区の発展を確実に推し進める」ように指示したという。

 YouTubeのメンバー限定動画【2】では、実際に中国西部のチベット自治区や新疆ウイグル自治区などの発電施設を視察した富坂氏が、実際に目にした、少数民族自治区の地方都市の経済発展の現実などについても語っている。

 また、会員向け完全版【2】では、世界的な経済学者であるジェフリー・サックス教授が、中国製の電気自動車で、ローマから中央アジアを横断して、中国まで旅をした話を、岩上安身が披露している。

■【2】エッセンス版

【2】のメンバー限定動画は、以下のURLで御覧いただけます! こちらの内容は、ハイライト版には収められていないので、Movie IWJのメンバーとなって、詳しいお話をお聞きになってください!

【メンバー限定・2】世界最大の電力消費国はクリーンエネルギー大国! 中国は「西電東送」で、環境保護と貧困撲滅、エネルギー自立を目指す! 岩上安身による拓殖大学教授・ジャーナリスト 富坂聰氏インタビュー
https://youtu.be/v4nbaRRExyE

  • 日時 2026年9月22日(火)17:00~19:00
  • 場所 IWJ事務所(東京都港区)

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