2024年3月8日(金)午後6時より、東京都八王子市の船森公園において、第457回目の原発反対八王子行動が開催された。
今回はいつものキンパチデモと違い、「311を忘れないキンパチデモ」との位置づけで、改めて現在の原発回帰の兆候や被ばくの実態を振り返り、反原発への決意を新たにする内容となった。
「私たちは原発を何とかなくしたい、原発を止めたいということでずっと声を上げてきたが、なんと原発を推進するGX法案が、昨年通ってしまった。
本当に私たちの思いと裏腹のことが進んでいるが、私たちのこの声(主張)が絶対に正しいということは、お正月の能登半島地震であんなに悲惨なことが起きて、そしてそこに志賀原発がもし稼働していたら、どんなに悲惨なことになったのかということを想像するだけで、もうわかると誰でも思うはず。
絶対にこの日本という地震帯だらけの地震国と原発は相容れないと思う。なので、これからも本当に声を上げていきたい。
どうしてこういう風に原発を止めて欲しいかと言うと、事故が起こったら本当に子供たちが、一番の被曝被害者になるということは明らかだから。
2日前の6日、311の子ども甲状腺がん裁判に行ってきた。子どもたち7人が原告だが、それは390人ぐらいの甲状腺がんになっている人たちの本当に一部。
どんなにその人たちの精神が奪われているか、きっともっと他でもがんが進行してるはず。その甲状腺がんははっきりしているのに、東京電力はそれを自分たちの、あの311事故のせいではないと言っている。
そのこと一つ取ってもやっぱり原発は罪深い。絶対に止めていこう」。
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「原発に対してもう忘れよう、忘れたよという雰囲気があるようだが、依然として地震はあっちこっちで起きている。
大分の人たちは、伊方原発は差し止めてくれということで裁判を起こしたが、その判決は昨日(3/5)棄却された。惨い仕打ちだと思う。
あれだけの地震の根元、中央構造線の上に建ってる原発を、平然とそのまま動かしてるってこと自体が信じられない。犯罪だと思う。
あの周辺に住んでいる人たちは、一たび何か事故が起きると逃げることができない。
そういう現状を許している私たちに突きつけられている問題だと思っている。
私一人では怒りや反対の声を、なかなか大きく表に出すことはできないが、皆さんがこれだけ熱意を持って続けていることに感謝し、敬意を表したい」。
- 伊方原発差し止め棄却に原告側「四電の主張丸のみ」…四国電力は「引き続き安全最優先で」(2024.3.8、読売新聞)
- アイキャッチ:伊方原発3号機の運転差し止め訴訟、原告の請求を棄却(2024.3.7、朝日新聞デジタル、Youtube)