「過疎化の進む長崎県対馬市に、放射性廃棄物の最終処分場建設の動き。交付金で自治体の財政は一時的に潤うだろうが、対馬の有力な産業である漁業や観光産業は大打撃を受ける」~7.14 原発反対八王子行動 2023.7.14

記事公開日:2023.7.15取材地: 動画
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 2023年7月14日(金)午後6時より、東京都八王子市の船森公園において、第329回目の原発反対八王子行動が行われた。

 参加者は、過疎化の進行する長崎県対馬市に、放射性廃棄物の最終処分場建設の動きが起こっていることを紹介した。

 「九州でも過疎化の進む対馬市に、核の最終処分場誘致の動きが起こっているということを、あの私の知り合いが記事にしてくれたので、これはぜひ紹介しておこうと思って持ってきた。

 『対馬は最盛期が7万人を起こす人口を有していましたが、年々減少を続けており、今後さらに人口が減少する見込みと言われています。

 2023年6月3日時点で、現在人口は2万7811人。世帯数は1万4512世帯で一世帯当たり1.9人という過疎化が進んでいます。

 7万人からもう本当に半分以下になって、高校を卒業するほとんどの若者が島外(地域外)に出てしまうのは、対馬に受け皿となる産業があまりないという深刻な状況にあります。

 毎年30万人以上の韓国からの観光客が訪れて賑わっていましたが、コロナ禍で激減してしまいました。

 そういった観光産業が、コロナ以前までに回復していないことが大変深刻になっています。

 四日間かけて対馬観光を楽しむと、色々な学ぶことが多かったのですが、深刻さに輪をかけて、本当に残念ながら、各地の観光地のように賑わいや売り上げを取り返す取り組みがなされていません。

 今対馬では、商工会や建設業界が、原発から出る高レベル核廃棄物の最終処分場建設受け入れに前向きです。

 対馬市と市議会に、最初に文献調査を受け入れるよう嘆願書を出していくとのことです。

 最終処分場が移設されれば、半永久的に核関係施設建設の立地自治体には多額の給付金が交付され、自治体の財政は一時的に潤いますが、対馬の有力な産業である漁業や観光産業が大打撃を受けることになります』

 このままでは、北海道の最終処分場と同じような状況になってくる。東アジア諸国との間にさらなる緊張関係のことも、これもまた大きな問題。

 成功例の一つになってしまうと、今でももう自衛隊が随分敷地を持っているが、それ以上に今度その緊張感の中で、最終処分の核のゴミが来てしまったら、本当に攻撃目標(批難の対象)になってしまう」

■Twitcasting録画(18:02〜 30分)

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