2023年7月7日(金)午後6時より、東京都八王子市の船森公園において、第428回目の原発反対八王子行動が行われた。
最初に登壇した参加者は、小学校教科書への「国家イデオロギー」浸透への危機感と市民の側からの「監視する姿勢」の重要さについて、次のように語った。
「小学校の教科書について、先々週の日曜に八王子駅南口の総合事務所で、来年度採択予定の小学校の教科書を見てきた。
本の出版社は減っているが、小学校の教科書にも英語と道徳が入っているので10教科。しかも上下巻。
毎日A4版の教科書4教科分とタブレット端末を持たされ、それに体育着・給食袋に加えて図工や音楽の場合はさらに用具類も加わるので、ランドセルもかなりの重さになる。
国語の教科書に『再生エネルギーについて考えよう:再生エネルギーを使う際の課題』という記述があったが、『設備が高い、場所を広く取るので自然破壊』と出ていた。本当に再生エネルギーのことなのか? 原子力発電のことではないのか? いっぱい付箋を付けたくなるおかしな内容だった。
社会科の教科書には、『年表:何を書くかを決めよう』という記述があったが、『時代は元号を使って表わそう』とあった。
教科書の中に『国家イデオロギー』が浸透していくようになっている。教科書採択の教育委員会検討会議が7月、採択の決定が8月初旬ごろ。だが秘密会議が多くなったと教育委員会ウォッチをしている人から聞いた。
今年の教科書採択の閲覧期間は終わってしまったが、市民の側が傍聴すべきものは傍聴しないと、あらゆることが5名の教育委員会メンバーの秘密会議で決められてしまう」
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次に登壇した参加者は、国内外から多数反対の声が上がっている中での、福島第一原発・汚染水放出の理不尽さについて語った。
「毎月第一水曜日に、日本原電本社と東京電力の本店の前で、(原発反対の)抗議デモをやっている。今回は、福島第一原発汚染水放出が決定されたため、韓国メディア・中国メディアの方も取材に来ていた。
中央テレビ(中国中央電視台:CCTV)からインタビューを受けたので、「もちろん反対。原発というものは、事故がなくても海を汚すもの。中国人民の方にも、原発をなくすことを考えて欲しいと発言した。
日本原電,東京電力とも八王子からは遠いが、来れるようならご参加いただきたい」
- 処理水の海洋放出に反対 宮城県議会が全会一致で可決(2023.7.4、NHK 宮城 NEWS WEB)
- 中国駐ASEAN代表部報道官「日本が核汚染水の海洋放出に固執するのは極めて利己的で無責任だ」(2023.07.03、CCTVニュース(中国))
- アイキャッチ:「IAEAレポートは信頼できない…日本は汚染水海洋投機を中断せよ」(2023.7.5、市民メディアより探査(韓国))