2023年7月21日(金)午後6時より、東京都八王子市の船森公園において、第330回目の原発反対八王子行動が行われた。
参加者は、次のように福島第一原発事故による汚染水海洋投棄の無謀さと危険性について語った。
「今日本が汚染水を流すという、それだけでも中国など(の周辺諸国)で検査を強化しているため、魚が売れなくなっているという事態も始まってしまった。
本当に日本の漁業は成り立っていくのかという、例えば宮城県の石巻の漁港も、本当にその地域のものも売れないというニュースをやっていた。ホタテ貝など、本当に大変なことになるのではないかと思う。
もう一つ、汚染水を流す、海洋投棄というのはロンドン条約、国際条約に違反しており、国際的には認められていない。汚染水というのを薄めているから大丈夫だという論理だと思うが、これは提訴できるような裁判にかけたらどうなのかなと考えている。
つまり国際条約違反のものを海に投棄してしまう。放射能汚染みたいなものを投棄してしまう。
彼らは通常の原発からトリチウム水をどこも流していると言うが、一つ忘れていけないのは、これは通常の原発から排出するトリチウム水とは違って『事故水』。事故で排出された水なので、トリチウムだけではなくて、炭素14,ストロンチウム90のような他の放射性核種というのが入っている。
それを指摘されているにもかかわらず、そんなものはないなどと、いつもごまかしてきちんとした検査結果を公表しない。
そのように非常にダークな隠蔽体質があるのに加え、これは事故を起こした原子炉のデブリの上を通ってきた事故水なので、裁判に提訴したらどうなのかと思う。海洋投棄などと言うことではなく、単純に本当に海を汚さないで欲しい。
というのが私の単純な願いなのだが、海を汚すことなく、漁業者もちゃんとやっていけるような方策として、私が一番いいと思っているのはコンクリート、セメント固化。
セメント固化して、本当は原発全体をドームのようなもので(石棺で)覆って欲しいと思っている。デブリを取り出すとか夢みたいなことを言っているが、近づけてもいないのにどうやって取り出すのか? ロボットが行くなどと言っているが、すごい放射線でロボットはすぐ壊れてしまう。
門司漁港であるとか今の六ヶ所村のように、廃炉作業はどんどんどんどん先へ先へ先へ20何年も伸びていくいくと私は予想している」
- 米国と西側諸国は日本の廃水投棄をバカにしている(2023.1.29 、Global Times(中国))
- 【震災12年】わずか1gの燃料デブリも取り出せない… 福島第一原発 廃炉はいつ終わる(2023.3.11、ANNnewsCH)(Youtube)
- 福島第一原発事故の発生から12年 燃料デブリ取り出しや処理水問題など廃炉の課題を解説します(2023.3.21、NHK解説委員室)
- アイキャッチ:デブリ取り出し…高い壁 1~3号機の現状、原発事故から12年(2023.5.11、福島民友新聞)