2024年1月26日(金)午後6時より、東京都八王子市の船森公園にて、第452回目の原発反対八王子行動が開催された。今回の冒頭の話題は、能登地震の激甚災害への指定について、およびパレスチナ・ガザ地区占領の発端・端緒に迫るものだった。
「能登の人たちは、まだまだ一番寒い時に大きな雪が降って、本当に大変な思いをなさってるんじゃないかと思う。
なんか復旧っていうか、その支援の体制がもうちょっと早くできたのかなと思いながら、確かに雪で大変だろうけれど、もっとなんかできるんじゃないだろうか。
本当かどうか分からないが、震災に対するランクがあって、その大きいランク付けをした時には、支援体制が早くできるようなことも聞いたんで、その辺の加減が、どうも政府の激甚災害とかそういう指定に関して、もう少しきちんとやった方が全国的にできたんじゃないかなと思う。
(支援)金額など見ても、やっぱりどうしても人口に合わせた感じで阪神淡路大震災の時の方が、ずっと支援の規模が、人口が多いからなのだろうか? 人口だけの問題ではないだろう。
そういう災害に対するという支援活動をできるようになっていかなきゃいけないなと思っている」。
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「今、世界1月号の岡真理さんの論文についてのコピーを配ってるが、この間YouTubeで京大での公演、それから沖縄での講演、結構長い時間出ておられるが、この中に書いてない問題がある。
この論文では『占領』っていう風に書いてあるが、実はこのユダヤ人問題が、第二次世界大戦の終了とともに、ドイツ及びドイツの占領した地域でのユダヤ人の財産、ユダヤ人の方が住んでたところが、当然占領されてアウシュビッツに放り込まれちゃったから、空いたところにもう別の人々が入っている。
そういう行く当てのないユダヤの人(難民)が、何10万人もいた。第二次世界大戦の戦後処理として、この何10万人も残ったこの人たちの問題にどう始末を付けるか?
イキリス帝国主義は『サイクス・ピコ協定』とかって3枚舌外交で、第二次世界大戦前からフランスとイギリスとロシアでパレスチナを植民地支配することを目論んだ。
パレスチナの人に対しては、そこに建国する(新しく国を作る)んだとか、ユダヤの財閥に対しては、金を取るためにあそこにユダヤ国家を作るんだとか、そういう本当に3枚舌外交をやってきたんだけれども、第二次対戦後にイギリスは、結局完全に投げて国連に委ねる。つまりアメリカに委ねるという形をとって、イスラエルが建国された。
あのイスラエルの建国っていうのは、いわば帝国主義戦争の結果としての(形だけの)平和、難民の始末を付けるための強引な方策だから、逆に言えばパレスチナの人々にしてみれば暴力的に、この論文の中では『占領』と書かれているが、本当に暴力的に占領された。
その暴力的な占領に対する解放闘争が、植民地の現状を打ち破っていく戦いとしてあった。で実際に3000人ぐらいの人が、この10月7日に放棄したわけだけれども、彼らはほとんど生きて戻ってくることを考えていない、圧倒的多数の人たちが死ぬことを覚悟して蜂起した。
それで、あのアラブ問題を抹殺しようとするイスラエルとアメリカの策動を、なんとか押し返した。
今現在圧倒的多数の、ごくごく普通の労働者市民が・学生が世界中で反戦闘争を戦っている。今のそのパレスチナ・ガザを巡る情勢っていうのは、今そこに救急車が通ったけれども、そういう救急車までイスラエル軍っていうのは狙って潰す、学校・病院全部潰していく。
本当に民族浄化に向かって、デタラメやって、これを支えてるのが誰かということだ。アメリカだ。そして日本だ。
日本の上川外相はわざわざ行って、自衛権の行使だって言って握手して、いわゆるアメリカがお金を出せないから、日本が代わって出すような方向に動いてる。本当に許せないと思う。
石油の利権巡っての問題でもあるだろうし、もっと言うとこれから起こるだろう中国への侵略戦争を、アメリカはもう対ソ・対中戦争を見据えて、ずーっと準備を進めてる。そういう中での今の日本政府のものすごい規模の軍備増強、琉球弧にミサイルを配備する。そして法制的にも、もういろんな法律を作って、全部戦争に向かって進もうとしている。これを止めなきゃいけない。
今年になって非常に思ったのは、やっぱり僕らは、僕らの子供たちに、孫たちの人たちからお前らあの時何やってたんだと、かつて第二次世界大戦に対して、俺のおばあちゃんなんかもうやっぱ何にもできなかったんだっていう言い方をしていた。僕らは、そういう言い方を未来の世代に向かってしちゃいけない。今こそやらなきゃいけない本当に」。
- 日本人に見えなかった中東の真実 なぜ、パレスチナでは紛争が絶えないのか? 福富満久(2016.9.13、エコノミストOnline)