「ファクトチェックとは検閲のこと」!! ~2.19 たんぽぽ舎 ペテン学基礎講座2022「これは『報道』か『プロパガンダ』か?はたまた『ウソ八百』か?-戦時下の新聞と今のぼくら―」―講師:浅野健一氏、アーサー・ビナード氏 2022.2.19

記事公開日:2022.3.22取材地: テキスト動画
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(取材、文・浜本信貴)

 2022年2月19日午後1時30分より、東京都千代田区のたんぽぽ舎にて、たんぽぽ舎講座会議の主催、人権と報道・連絡会、創出版、同志社大学社会学部浅野ゼミOB・OG会の協賛により、「戦時下の新聞と今のぼくら-アーサー・ビナード&浅野健一による『ペテン学』レッスン!」が開催された。

 この講座は、元共同通信社記者であり、同志社大学社会学部で教鞭もとるアカデミックジャーナリスト・浅野健一氏が選ぶ講師による「人権とメディア」連続講座の再開第1回目である。

 この日は、詩人のアーサー・ビナード氏をゲストに迎え、浅野氏の著作『天皇の記者たち-大新聞のアジア侵略』(スリーエーネットワーク、1997年)をもとに、第二次世界大戦当時のマスメディアの侵略戦争に対する責任と、現在のメディアの状況、特に「報道」と「プロパガンダ」は何が違うのかについて、両氏が講演・討論するものであった。

 まず、浅野氏が「戦時下の大本営発表報道より悪い現在のマスメディア報道」と題した報告を行った。

 浅野氏は2020年4月、下咽頭がんのため声を失ったが、今回はパソコンで打った文字をプロジェクターで投影し、スライドとAIによる音声読み上げ機能を駆使した「無声ジャーナリスト」「生涯一記者」として、新たな出発となる記念すべき講演となった。

 浅野氏は日本のメディアの現状について、次のように指摘した。

 「北京の冬のオリンピックをめぐり、日本のメディアは、中国には、表現の自由、報道の自由がない、と批判しています。たしかに、国境なき記者団の『世界報道自由度ランキング』では、中国は最下位に近い177番目です。

 しかし、日本も67位です。これは、G7、主要7カ国の中では最下位にあたります。ほかの国の人権やメディアの問題をいうのと同時に、自分の住む国の状況も忘れないことです。

 日本では、憲法で一切の表現の自由が保障されていて、法律では、世界でトップ級の自由度があります。ところが、人民の知る権利を代行する新聞・テレビなどのマスメディアは、ジャーナリズムとして十分には機能していません」。

 浅野氏は、その背景を以下のように説明した。

■ハイライト

  • 日時 2022年2月19日(土)13:30~16:30(開場13:00~)
  • 場所 たんぽぽ舎(東京都千代田区)
  • 主催 たんぽぽ舎講座会議(詳細
  • 協賛 人権と報道・連絡会、創出版、同志社大学社会学部浅野ゼミOB・OG会

(…会員ページにつづく)

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