コロナ禍で緊急事態宣言! 見えてきた「安倍独裁」へのシナリオ!? 岩上安身が引き出した総理の「本音」を痛烈解説! 2020.3.27ジャーナリスト浅野健一氏インタビューから 2020.4.13

記事公開日:2020.4.13 テキスト動画
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(文・奥松由利子)

 新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。4月11日現在、国内の感染者は6005人、死亡者は94人に上った(クルーズ船を除く)。安倍晋三総理は4月7日、東京をはじめとする7都府県に緊急事態宣言を発令したものの、ロックダウン(都市封鎖)はせず、「人と人の接触を7割から8割削減すれば感染者数を抑えられる」として、強制力のない外出自粛を国民に呼びかけている。

▲安倍晋三総理大臣(4月11日、首相官邸ホームページより)

 一方、緊急事態宣言に先立って開かれた衆議院の議院運営委員会では、日本維新の会の遠藤敬議員が、「現行憲法は、未知のウイルスとの闘いを想定していなかった。憲法改正による緊急事態条項の創設が不可欠だ」と主張し、安倍総理は、待ってましたとばかりに「新型コロナウイルスへの対応も踏まえつつ、国会の憲法審査会の場で、与野党の枠を超えた活発な議論が展開されることを期待したい」と応じた。

▲遠藤敬衆議院議員(日本維新の会ホームページより)

 岩上安身は3月14日、新型コロナウイルス対策の特別措置法の成立を受けて行われた総理会見に参加し、「特措法の非常事態宣言がひとつの布石となって、国民を慣らし、その後に(改憲で)緊急事態条項を導入するのではないか、という懸念がある。これは『安倍独裁』を可能にする」という質問を、安倍総理に直接投げかけている。以下の記事を、ぜひ、ご覧になっていただきたい。

 新型コロナウイルス感染への恐怖と不安が広がる中で、特措法にもとづく緊急事態宣言が現実となった今、これが国民の改憲への心理的ハードルを下げ、「安倍独裁」への慣らし運転になるのではないか――。

 総理会見で安倍総理に、「安倍独裁」という言葉を用いて直接質問した岩上安身のその懸念は、やはりというべきか、今、現実のものとなりつつある。

 2020年3月27日に岩上安身が行った、ジャーナリストの浅野健一氏へのインタビューの中から、その危機感を語った部分を抜粋してお届けする。

総理会見で岩上安身が放った渾身の一撃! 「安倍独裁」というパワーワードをぶつけられた安倍総理から反射的に出た「本音」とは!?

 3月14日の安倍総理の記者会見について、岩上安身は、「最初に安倍総理が原稿を読んだあと、(記者クラブの)幹事社2社を含めて6社が質問した。これは、順番も原稿も決まっている。司会者はこれで打ち切ろうとしたが、記者たちから抗議の声が上がって延長した。終わろうとして、また手が上がり、再延長。そして、再々延長となり、最後の最後に私が当たった」と説明し、その時の質疑の様子を動画で紹介した。

(以下、質疑の書き起こし)

岩上「今回の特措法に盛り込まれた非常事態宣言(=緊急事態宣言)、これが発令されたときに私権が制限されるということですけれども、報道それから言論の自由、ここは担保されるのでしょうか。

 また、総理は改憲に大変熱心でらっしゃいますけれども、自民党改憲草案の中には9条の改憲とならんで、緊急事態条項が盛り込まれております。

 今回の特措法の非常事態宣言がひとつの布石となって、国民を慣らし(*安倍総理がフフッと笑う)、その後にこの緊急事態条項を導入するのではないか、という懸念があります。

 これは大変強力な内容、安倍独裁を可能にするような内容を含んでおります(*安倍総理、下を向き、左手で目をこする仕草)。その点につき、ぜひお答え願いたいと思います」

▲岩上安身の質問を聞く安倍晋三総理(2020年3月14日、首相官邸ホームページより)

安倍総理「あのぉ、まず報道の自由は守られます。これは明確に申し上げておきたいと思います。

 それと、あのいわば、報道の内容を変えるようにお願いすると言った答弁については、それは訂正したと承知しております。すでにですね。

 えー、そして、あのぉ、緊急事態宣言については、先ほど申し上げましたように、国民のまさに生活、そして健康と命を守るために、これは発動宣言するわけでありますし、これは各都道府県にそういう措置をとっていただくように、これはやっていただくようになるわけでございまして、これは我々がこの独裁するということではまったくないということであります。

 それと、これとですね、自民党の改憲案とはまったく別のものであると思います。そもそも憲法改正というのは、3分の2の発議があって、さらには国民の皆様の国民投票によって、皆様の過半数の皆様の賛成を得て、成立するものであります。さらに国民の皆様が決めるものであるということを、どうか理解をいただきたいと、このように思います」

(書き起こし終わり)

「安倍独裁」を選ぶのは国民!? コロナ禍の後に、民主的な手続きで民主主義を否定するディストピアが出現?

 安倍総理は、岩上安身への短い回答の中で、「皆様の国民投票」「皆様の賛成」「まさに国民の皆様が決める」と連発し、改憲の手順を語っているが、そこに導入される緊急事態条項への懸念については答えていない。このような会見で権力者が何を語らなかったかも、私たちは慎重に見ておく必要があるだろう。

 そして、安倍総理が「報道の自由は守られる」と胸を張ったことで、総理にきれいごとを言うチャンスを与えてしまった質問だという声があったことに対し、岩上安身は、こう反論した。

(…会員ページにつづく)

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