IWJでは、2021年11月28日にWHO(世界保健機関)が更新したオミクロン株に関する最新情報の6項目を全文仮訳したので、御覧いただきたい。
項目は「感染力」「重症化」「再感染」「ワクチンの効果」「現行検査の有効性」「現行治療の有効性」なのだが、もうひとつ特に注目すべき項目がある。オミクロン株が従来の変異株とはっきりと異なる点を著す項目で、それが「再感染力」という項目である。
WHOは、「予備的なエビデンスによる」としながらも、オミクロン株は、他の「懸念すべき変異株」に比較して、「新型コロナ感染経験ある人」の方が感染しやすくなる可能性があると述べているのだ。
各種ワクチンの接種経験者も「感染経験ある人」に含まれるのだろうか!? 大変気になる点である。
また、WHOは、オミクロン株を含め、全変異株は「重篤な疾患や死を引き起こす可能性がある」として、「特に最も弱い立場にある人々にとっては、常に予防が重要」と警告している。
そのためにWHOは、ソーシャルディスタンスやマスク、ワクチンなどの各種の予防行動を改めて人々に推奨するとともに、各国に対しては、症例のサーベイランス(監視)とシークエンス(ゲノム配列の同定)の強化をはじめとする各種措置を推奨している。
オミクロン株の「感染力」や「重症化」など、WHOの最新情報6項目を全文仮訳!
WHO(世界保健機関)は、2021年11月28日に、オミクロン株に関する最新情報を更新した。
- Update on Omicron(WHO、2021年11月28日)
WHOは、オミクロン株の最新知見として、1)感染力、2)重症化、3)再感染、4)ワクチンの効果、5)現行検査の有効性、6)現行治療の有効性の6項目に渡って述べている。以下、6項目のWHOの最新知見を全文仮訳した。