デルタ株の登場で、アジア諸国をパンデミックから守ってきた「ファクターX」が打ち破られる! 岩上安身による7月19日のインタビューで上昌広医師の予測が的中! 2021.8.22

記事公開日:2021.8.22 テキスト動画
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(文・IWJ編集部)

 全国の新規コロナウイルス感染者数が、8月18日に2万3917人と、過去最多を記録した。

 worldometerによると、8月18日19時45分現在、日本の累計感染者数は117万9176人となり、とうとう世界ワースト28位にまで順位を上げてきた。

 同じくworldometerによれば、8月16日時点の1日あたり新規感染者数1万8381人は、米国(10万5942人)、イラン(4万1194人)、英国(2万8363人)、インド(2万4725人)、タイ(2万1157人)、ロシア(2万765人)、マレーシア(1万9740人)についで、日本は世界8位と、こちらもワースト順位を繰り上げている。9位と10位は、トルコ(1万8163人)とインドネシア(1万7384人)である。

 世界ワースト10位内を、日本やインドを含めた南アジア・東アジア・オセアニアの諸国が半分を占めるようになるとは、1年前は想像もできなかったことである。

 アジア諸国は新型コロナでは欧米のように重症化率や致死率が高くならず、これは遺伝的な理由があるか、社会的な要員が原因なのか、原因は不明なので、「ファクターX」と呼ばれ、それがアジア諸国を守ってきたと考えられてきた。

 しかし、デルタ株の登場で、その「ファクターX」は突破されてしまった。実は、上昌広医師は、7月19日の岩上安身のインタビューで、以下のように予測していた。

 「デルタ株で注目すべきことは、アジアで欧米並みの感染を起こしていることなんです。1日あたりの感染者100万人あたりで何人くらいかっていう、欧米、西アジアが200から500人超えるくらいまでいくんです。

 日本は大体10分の1、50人なんです。インドが欧米並みの感染をしたんですよ。南アジアの周辺国や東南アジアもそうなっていて、東アジアで同じことが起こるのかはまだわからないんですが。

 これまで『ファクターX』といわれていたんですが、どうやらデルタ株ではアジアも守られないみたいなので。これが東アジアでどうなるかは今後の検討ですね」

 その予測は的中してしまった。8月18日の日本の新規感染者数2万3917人を100万人あたりに換算すると190人となり、欧米並みになってきている。

 その他の東アジア・東南アジア諸国を見ると、マレーシアが2万2242人で100万人換算677.4人、タイが2万515人で100万人換算293.1人、フィリピンが100.0人と、やはり欧米諸国並みになってきている。

 ただし、ベトナムは8800人で100万人換算89.5人、インドネシアは1万5768人で100万人換算57.0人、ミャンマーは2878人で100万人換算52.5人、韓国は1803人で100万人換算35.1人、シンガポールが53人は100万人換算9.0人と比較的低い水準にとどまっている。

 上医師が「水際対策に成功している中国と台湾は別ですけれどね」と述べていた、両国の18日の新規感染者数は、中国が28人で100万人換算0.02人、台湾が11人で100万人換算0.5人と、東アジア・東南アジア諸国の間で際立って低く抑えこまれている。

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