2021年10月12日、東京都千代田区の参議院本館で、日本共産党の志位和夫委員長の記者会見が行われた。
この日、志位委員長は、衆議院で岸田文雄総理への代表質問を行った。
岸田総理の答弁を受けて、記者から「岸田カラー」について問われた志位委員長は「岸田カラーというのは元々ない」と話し「経済はアベノミクスの三番煎じ」「外交・安保も安倍外交の三番煎じ」「何も新しいものはない」とバッサリ切り捨てた。
さらに志位委員長は「ジェンダー平等の日本を作らなければならない、ということが彼(岸田総理)の頭の中にない」「(8日の)30分の所信表明の中に一言も出てこない」と批判した。
代表質問の最後に、平和問題で「核抑止」に触れた志位委員長は「核抑止は核の使用を前提としている」と批判した。
これに対して岸田総理は「核抑止は核の存在が前提だ」と答弁した。
志位委員長は会見で、この答弁について「存在だけではない、いざという時には使用するということが前提になっている」と反論し、岸田総理は核について「『不使用』には賛成しない」「一番肝心なところで問題を逃げた」と重ねて厳しく批判した。