「私たちの願いと野党は少しずれているんじゃないか?」評論家・佐高信氏らが憲法擁護、米中双方への等距離平和外交、脱原発を掲げ、新しい野党共闘のプラットフォームを結成!〜8.18「共同テーブル」発足の記者会見 2021.8.18

記事公開日:2021.8.20取材地: テキスト動画
このエントリーをはてなブックマークに追加

(取材、文・IWJ編集部)

 「これだけ、安倍、菅とひどい政権になっているのに、野党の人気がもう一つ上がらない。野党の顔が見えない」

 こう述べた上で、評論家の佐高信氏は「私たちの願いというものと野党は少しずれているんじゃないか。野党にはっきりと目鼻立ちをつける、そういう運動が必要なんじゃないか」と訴えた。

 2021年8月18日、佐高氏をはじめ、日本体育大学教授の清水雅彦氏、山口大学名誉教授の纐纈厚氏、東京造形大学名誉教授の前田朗氏、安保法制違憲訴訟共同代表の杉浦ひとみ弁護士、NPO法人官製ワーキングプア研究会理事長の白石孝氏、ジャーナリストの竹信三恵子氏の7人が、参議院議員会館で記者会見を行った。

 清水教授は、7月28日に「いのちの安全保障確立に向けて非正規社会からの脱却を目指す運動を起こす」という理念で「共同テーブル」を結成したと発表した。賛同者は17日時点で185人とのこと。

 佐高氏が起草した呼びかけ文によると、「非正規社会からの脱却をめざす革新勢力の結集の軸に私たちは憲法の理念の実現を据える」とのことで、憲法擁護、米中双方への等距離からの平和外交、脱原発の立場を明らかにして、「新たなるプラットフォームを形成したい」としている。

 さらに、呼びかけ文では「社会民主党は『革新勢力』が『分裂や対立を繰り返してきた』ことを反省し、『新社会党や緑の党をはじめ、基本政策が一致する多くの政党・政治団体・市民団体と日本を変えるためにネットワークを強化する』と表明したが、それを実現するために新たなるムーブメントを起こしたい」と訴えている。

 IWJ記者は「野党共闘を進めてきた市民連合とは、どのような形の連携なり、あるいは関係性を持たれる可能性があるのか」と質問した。

 これに対して清水教授が次のように答えた。

 「今、日本の運動体であれば、2014年に総がかり行動が誕生し、それは基本的には戦争法反対の大衆運動として作られた。

 そのあと、20215年に市民連合ができて、こちらは野党共闘を目指してできた組織です。

 その中で、私たちもこの共同テーブルという組織を作りましたが、別に総がかり行動や市民連合と対立するのではなくて、そういう野党共闘、市民と野党、そして労組を含めた共闘を作るために、一緒に取り組みたいと思っています。

 どういう形で一緒に取り組むのかは、またこれから話し合いをしなければいけませんけども、そういう方向で取り組んでいきたいとは思っています」。

 詳しくはぜひ、全編動画を御覧いただきたい。

■全編動画

  • 日時 2021年8月18日(水)15:00~
  • 場所 参議院議員会館 B109室(東京都千代田区)
  • 主催 「共同テーブル」事務局

IWJの取材活動は、皆さまのご支援により直接支えられています。ぜひ会員にご登録ください。

新規会員登録 カンパでご支援

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です