2021年7月27日(火)、午後1時50分より、東京・中央合同庁舎 会見室にて、河野太郎 新型コロナワクチン接種推進担当大臣の記者会見が開催された。
冒頭、河野大臣より、沖縄の台風被害、7月26日開催の世界遺産委員会(奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島が世界遺産登録決定)、ワクチン接種実績(7月27日現在の総接種回数7938万3659回)などについての報告があった。
河野大臣からの報告に続き、各社記者と河野大臣との質疑応答となった。IWJ記者は、東京五輪に関するワクチン等の問題について、以下のとおり質問した。
IWJ記者「東京五輪に出場する米国の代表選手613人のうち約100人が新型コロナウイルス・ワクチン未接種であることが、7月24日の時事通信社の報道で明らかになりました。また、選手村では、アスリートや関係者の陽性が相次いでいるのに、組織委が『個人のプライバシー』として、その国名・競技名・選手名を明らかにしておらず、疑心暗鬼がますます強まっています。
選手村はすでに『危険な場所』扱いされ、米国の女子体操チームは選手村に宿泊せず、ホテルに泊まることを決断しています。これもルール崩壊の一端です。選手村以外に泊まれば、行動制限や行動確認ができません。
また、日本選手団のうち一部種目の代表チームも、選手村ではなく、別の宿泊施設に滞在することが認められている状況であり、こういったことも五輪の不公正さとルールの崩壊に拍車をかけています。
五輪選手たちのルールの不遵守は、国内で自粛生活を求められている一般の人々の行動に影響を与えるでしょうし、五輪選手のワクチン未接種がアナウンスされれば、それを見た一般の人々の意識に影響を与えて、接種を回避するかもしれません。
日本政府の『コロナ五輪』の運営手腕に、世界中が厳しい視線を注いでいる中で、『最後の切り札』であるワクチン接種の推進・指揮を一任された担当大臣として、PCR検査も徹底されず、ワクチンが軽視され、バブル方式などの運営ルールが崩壊しつつあるオリンピックをどのように御覧になっているのでしょうか? ご教示下さい」
これに対して、河野大臣は「組織委員会、および担当大臣にお聞き下さい」として、回答を拒否した。
河野大臣の報告、ならびに各社記者と河野大臣の質疑応答の一部始終については、全編動画にてご確認下さい。