菅義偉総理の2020年12月25日記者会見に、岩上安身が参加。新型コロナウイルス突然変異株に対する菅政権の危機感不足に懸念を表明した。岩上は「変異株にワクチンが効かない可能性」を指摘したうえで、コロナ対策として「ワクチン頼み」ではなく、「全国民PCR検査」への戦略的な転回を提案した。
しかし、菅総理の回答は「突然変異でワクチンの効果はなくならない」「全量検査は必要ない」というものであった。
同席した政府新型コロナ感染症対策分科会の尾身茂会長は、岩上安身の質問に、変異株が日本上陸し感染拡大すれば「きわめて危機的状況」と回答。感染リスクが低い無症状者にも「民間活用で検査すべき」であり、変異株へのワクチン無効の可能性も「検討すべきだ」と、総理と異なる見解を述べた。
そして実は、この総理会見と同日に、すでに英国型変異株の日本上陸が判明していた。岩上安身の懸念は、残念ながら的中していたのである。
さらにその後1月18日には、変異株の日本初の市中感染も確認された。岩上安身の懸念は一層、緊急度と深刻度を増しつつある。