加藤候補「都民の命と健康が守られる政治に変えていく!」枝野代表は自己責任論を批判、支え合う社会の実現を訴え!~6.27東京都議選・北多摩第3選挙区 立憲民主党 加藤良哉候補 街頭演説―応援弁士:枝野幸男代表 2021.6.27

記事公開日:2021.7.2取材地: テキスト動画
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(取材、文・田上壮彌)

 2021年6月27日、19時より、調布市・調布駅前で、7月4日投開票の東京都議会選挙に向け、北多摩第3選挙区(調布市、狛江市)立憲民主党公認候補・加藤良哉氏による街頭選挙演説が行われた。

 北多摩第3選挙区は、定数3に立候補者が5人。都民ファースト、自民、公明の現職に、立憲民主の加藤候補と共産党の候補が挑んでいる。

 この街頭演説には立憲民主党・枝野幸男代表、立憲民主党・山花郁夫衆議院議員らが応援弁士として参加した。

 加藤候補は現在30歳で山花議員の元秘書。

 山花議員は保健所の統廃合の結果、23区には保健所がひとつずつ設置されているのに対し、府中保健所ひとつで6市の100万人を対象にしていることを「三多摩格差」と指摘。「いざという時に公的な機能が果たせなくなってしまった」と述べ、コロナ禍での保健所が対応しきれなかったのは、設置者である東京都の責任だと批判した。

 さらに山花議員は、東京五輪を前に新型コロナ感染「第5波」の兆候があるにもかかわらず、都議会の6月定例会がわずか7日間で終了したことを指摘し、「もし都議会で、もっと私たちの仲間が多ければ、こんなことにはならなかった」と、加藤候補を都議会に送る必要を訴えた。

 加藤候補は演説で以下のように訴えた。

 「私は2015年、あの安保法制の時に『このまま集団的自衛権の解釈改憲が進んでしまったら、日本の立憲主義、民主主義、そして平和主義が脅かされてしまう』、そうした強い危機感をもって、当時の山花事務所の門をたたいて学生のボランティアを始めました」

 「あれから6年が経って、たとえ戦争や災害、こうしたことがおきなくても政府が、政治が、その役割を、機能をしっかり果たさないことによって多くの命や暮らしが脅かされている。そうした現実を山花郁夫衆議院議員の秘書として、目の当たりにしてきました。

 この日本の豊かさの象徴である東京で、その豊かさの陰に隠れてどんどんと公のサービス、あるいは政治の機能が削られていった。結果、日々の暮らしや命や健康を守るような事ができない、そんな都市に東京がなってしまった。そのことを気づき、改めて強い危機感を感じて、今回の都議会議員選挙にのぞませていただいています」。

 枝野代表は「年が明けてから(コロナ禍への)支援は、ほんのわずかばかりの飲食店にだけ」と指摘し、倒産、廃業、失業や生活が苦しいのは「自己責任なのか?」と問いかけた。

 さらに枝野代表は、山花議員や加藤候補の演説を受け、「強いものをより強くする新自由主義という考え方が役所の公的なサービスにまで及んだ」と述べ、次のように聴衆に問いかけた。

「保健所を統廃合した結果がこのザマでしょう? この間、東京都立病院などの公的病院をどんどん削ってきませんでしたか? 高齢化は東京も進んでいるんでしょう? 感染症なんかなくたって、高齢化が進めばどうしても人間、病気がちになる方が増えていくのはわかっているのに、何でカットするんですか?」

 その上で枝野代表は以下のように訴えた。

 「自己責任だ、競争だといくら言っても、どんな方にも人生の中には必ず、自分の力だけではどうにもならない時がある。

 政治というのは、自己責任ではどうにもならない時のために、自分の自助では、自己努力ではどうにもならないときのために政治があるんだと私は思うし、政治はその原点に立ち返らなければならない時を迎えている」。

 枝野代表は、「この秋までの総選挙でこうした政権構想を明確にかかげて、新しい政権を作り、支え合う社会を作ります」と宣言したうえで、「今の仕組みの中でも都道府県がやればできることはたくさんある」と述べた。

 「東京都政は、命を守る、暮らしを守る、そのための大事な実務を担っている」と指摘した枝野代表は、「都政を変えるために、私も、私が信頼する山花郁夫さんも、彼ならばということで自信を持って若い加藤良哉を送り出した」と訴えた。

■全編動画

  • 日時 2021年6月27日(日)19:05~
  • 場所 京王線調布駅南口前(東京都調布市)

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