東京都知事選 宇都宮健児候補は、2020年6月20日(土)、14時30分から予定の小金井市武蔵小金井駅での街頭演説の前に、約1時間かけて、都市計画道路整備の問題に揺れる小金井市内・国分寺崖線(はけ)周辺を視察した。
東京都は、現在、都市計画道路 小金井3・4・1号線および3・4・11号線の整備を住民合意のないままに進めようとしており、小金井市では市民、市議会、市長も道路建設の見直しを訴えているが、都の方針が根本的に変わらないかぎり、計画は変わらない。
4年前の都知事選で「現地を視察する」と約束した小池都知事が現地を訪れる気配は一切ないそうである。
- はけの道都市計画道路予定地視察 宇都宮健児氏(東京都知事選挙候補、弁護士、元日本弁護士連合会会長)
- 弁士 宇都宮健児氏/笠井亮氏(日本共産党政策委員長、衆議院議員)/菅直人氏(立憲民主党最高顧問、元内閣総理大臣、衆議院議員)ほか
- タイトル 東京都知事選 宇都宮健児候補 都市計画道路予定地現地視察/街頭演説(小金井市)
- 日時 2020年6月20日(土)13:30〜(現地視察)/14:20頃〜(街頭演説)
- 場所 武蔵野公園はけの道周辺/武蔵小金井駅北口(東京都小金井市)
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宇都宮候補は、自身の重要政策の一つとして、「『気候危機』に対応した地域経済の振興。防災減災重視のまち東京をつくる」とし、その中で、「都市計画道路を全面的に見直し、道路予算を削減する」、また「環境とコミュニティを分断し、住民に立ち退きを強いる、防災・『不燃化プロジェクト』に名を借りた大型都市計画道路の整備は行わない」ことを掲げている。
視察中に、宇都宮候補を案内していた地元の都市計画道路反対運動に参加している女性から、「都市計画道路というのは、やっぱり、都知事の立場の方なら、止めることができるのでしょうか?」という質問を受け、宇都宮候補は、「それは都の計画だからね。それから、住民の意見を聴いて、東京都のトップが判断すれば、中断とか見直しはできるんじゃないかと思いますよ」と答えた。
14時30分から行われた武蔵小金井駅北口での街頭演説において、宇都宮候補は、東京都の都市計画道路に関する強硬姿勢について、「この問題は、漢人(かんど)あきこさんが都議選に出るときに、しっかりと訴えていたので、こういう問題が小金井にあるということは知っていました。ただ、現地に行かないとどういう問題なのか、どういうところなのか、わかりませんので、今日は案内してもらいました。
本当に緑豊かで、自然豊かなところだと思います。そして、そこで反対運動をやられている方にいろいろと話しをうかがいました。
そういう自然豊かな緑を分断するような都市計画道路。これは60年前に決定したことのようです。その60年前に決めたことをですね、現在多くの住民が反対しているのに、それを押し通そうとしている。これは、民主主義や住民自治の観点からは許されないことだと思います」とはっきりと反対の意思を表明し、集まった聴衆をうなずかせた。