2021年4月27日、東京都千代田区の内閣府前で、ミャンマーで拘束されたジャーナリスト、北角裕樹さんの釈放を求めるネット署名を内閣府に提出したジャーナリストらが会見を行った。
東京新聞の望月衣塑子記者によると、提出した署名は3万3908名、27日11時の時点で3万3985名の署名が集まっているとのこと。
望月記者は「(署名に応じた)皆さんの一言一言を見ますと、多くのメディアが入れない現地から、ミャンマーの圧政や暴力に苦しむ人達の現状を、記者の視点でジャーナリストとして伝えてくれた北角さんへの不当な行為は絶対に許されない」「ジャーナリストを守ることで民主主義をもう一回取り戻してほしいという、多くの市民の力、フリーを含めたジャーナリストの方たちのたくさんの声が集まってきた」と述べ、「(政府に対し)北角さんへの解放を求めると同時に、市民への弾圧を止めるよう、しっかり行動を取っていただければ」と述べた。
また、フリージャーナリストの綿井健陽氏は、「報道関係者が現状これまで74人逮捕された」「その内、40人が拘束中だ」と述べ、「70日以上拘束されている人が1人、50日以上拘束されている人が5人、北角さんは今日で10日目」だとして「開放されているケースを見ると基本的に1日か2日で解放されている方が半分くらい」「(北角さんの拘束が)長期化することを恐れている」と、懸念を表明した。