原発再稼働に向けた優先審査が行われている九州電力川内原発について、火山リスクや避難計画の問題などの現状を報告する緊急集会が6月6日(木)、文京区民センターで行われた。集会では、川内原発周辺の地元に住む人と直接電話をつないでの報告もあった。
人口約3万人の川内原発近隣自治体で1万2千筆を超える反対署名 2014.6.5
(IWJ・松井信篤)
記事目次
- 火山学者「川内原発は立地するべきではない」
- 「立地不適」という結論
- 人口約3万人の内1万2千筆を超える緊急署名
- 避難場所は一箇所のみで風下になる可能性も
- 人口9800人に対し7644人が避難
■ハイライト
- 原子力規制人事案とんでもない!
- 「川内原発の火山審査の問題点について」 阪上武氏(福島老朽原発を考える会代表)
- 「どうなっているの?原発事故の避難計画」 満田夏花氏(FoE Japan)
- 「串木野・川内の現場の状況」 堀田千栄子氏、高木章次氏
- 電話で報告 石神斉也氏(避難計画を考える緊急署名の会会長)、江藤卓郎氏(避難計画を考える緊急署名の会事務局長)、鳥原良子氏(川内原発建設反対連絡協議会代表)
- 主催 原子力規制を監視する市民の会/福島老朽原発を考える会/FoE Japan
火山学者「川内原発は立地するべきではない」
川内原発の火山リスクに関する審査の問題点について、「フクロウの会」代表の阪上武氏が説明した。原子力規制委員会には、火山の専門家は1人もおらず、審査のガイドラインを作る時に外部の4人からヒアリングしたという。
(…会員ページにつづく)
人口約3万人の川内原発近隣自治体で1万2千筆を超える反対署名 噴火の周期については阿蘇山の調査で、定期的な周期で噴火を起こしていないが、勝手にその平均値を算出し、「鹿児島地溝における破局的噴火の活動間隔」が約9万年だとしている。