11月12日、参議院議員会館で、川内博史前衆議院議員をゲストに招いた「特定秘密保護法案」に関する勉強会が開かれた。
川内氏は「政府の都合によって秘密指定され、公表されなくなる。政府にとっては統治しやすくなるだろうが、国民にとっては不利益となる」と、秘密保護法案の危険性について語った。
(IWJ・原佑介)
特集 秘密保護法
11月12日、参議院議員会館で、川内博史前衆議院議員をゲストに招いた「特定秘密保護法案」に関する勉強会が開かれた。
川内氏は「政府の都合によって秘密指定され、公表されなくなる。政府にとっては統治しやすくなるだろうが、国民にとっては不利益となる」と、秘密保護法案の危険性について語った。
■ハイライト
当時の民主党政権は、東日本大震災で発生した瓦礫を全国で処理しようと計画を進め、実行してきた。これに疑問を呈する川内氏は、次のようなエピソードを紹介した。
「焼却炉で瓦礫を焼却したら、バグフィルターが放射性物質の99%を吸着する、と政府は言っていた。そこで、『本当に吸着しているかどうか実験した結果はあるのか?』と聞いた。その回答は『環境省は、実証事業は行っていない』というものだった。そして『多分、大丈夫』と返ってきた」
秘密保護法が通れば、情報そのものが隠され、こうした質疑もできずに「政府の言うことを信じろということになってしまう」と、川内氏は危機感を示した。さらに川内氏は、福島第一原発3号機の爆発は「核爆発」だった可能性に言及。また、福島第一原発1号機建屋内を視察して、「地震による配管損傷」を強く疑わせる根拠を発見したことなどを報告し、政府や東電の公式発表は必ずしも真実ばかりではないという事例を紹介した。