2003年より4年間防衛事務次官を務めた守屋武昌氏が、「中国から尖閣諸島をどう守るか」というテーマで講演を行った。
守屋氏は、日米安保体制下における自衛隊の米軍へのサポートの実績に触れ、自衛隊の能力を強調。また、尖閣諸島問題を含めた中国の海軍増強は「不合理」であるとの認識を示した。
2003年より4年間防衛事務次官を務めた守屋武昌氏が、「中国から尖閣諸島をどう守るか」というテーマで講演を行った。
守屋氏は、日米安保体制下における自衛隊の米軍へのサポートの実績に触れ、自衛隊の能力を強調。また、尖閣諸島問題を含めた中国の海軍増強は「不合理」であるとの認識を示した。
■ハイライト
守屋氏は、「日米安保体制において、日本がアメリカに従属しているのではない。アメリカが日本のサポートを必要としている」と主張、二つの事例を挙げてその理由を説明した。
守屋氏によれば、米ソの対立が緊迫していた冷戦時、米国は日本の力を借りてソ連の軍事力を把握していたという。さらに、在日米軍は他国を攻撃する能力しか保持しておらず、基地を防衛する能力を持っていないと説明。在日米軍基地を守っているのは約5万人の日本の陸上自衛隊と航空自衛隊であると語り、「米国は日本のサポートがなければ行動できない」と強調した。
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