2024年11月2日(土)18時15分より、ひと・まち交流館第1・2会議室(京都府京都市)にて、パレスチナの平和を求める会・京都の主催による、「トゥー・キッズ・ア・デイ」制作者のトークが開催された。
この日は岡真理氏(早稲田大学文学学術院教授)が司会を務め、ドキュメンタリー映画「トゥー・キッズ・ア・デイ」監督のダヴィド・ヴァクスマン氏と、同プロデューサーのムハンマド・ババイ氏に本作と、パレスチナの現状について話を伺った。
ドキュメンタリー映画「トゥー・キッズ・ア・デイ」
このドキュメンタリーは イスラエル人監督、パレスチナ人プロデューサーが製作をしたイスラエル・フィンランド共同制作で、2024年度NHK主催の教育コンテンツの国際コンクール「日本賞」のグランプリを受賞した。
舞台はヨルダン川西岸地区。ここでは毎年700人、平均して一日に二人のパレスチナ人の子どもがイスラエル軍に逮捕されているという。作品に登場する4人の少年は、イスラエルの兵士に石を投げた罪で長期間拘留された。尋問の様子を記録した映像と、釈放後3年が経ちすでに青年となった彼らへのインタビューを通して、子ども時代を失った彼らの姿を映し出す。
一方、イスラル軍の元兵士や元将校、さらに軍の元検察部門責任者へのインタビューを通して、イスラエル側の立場も紹介。イスラエルとパレスチナの間で憎しみの連鎖が続く背景を描き、子どもたちの未来のために解決の糸口を探ろうとする2022年製作のドキュメンタリーだ。
(日本賞ライブラリー https://www.nhk.or.jp/jp-prize/library/details/23-1/ より)