【ネタニヤフ首相再選】イスラエルに急速に接近する安倍政権の「不用心」 ~「日イはシオニズム国家同志だ」両国の姿勢を痛烈に批判する岡真理・京都大学教授インタビューを会員限定で緊急再配信! 2015.3.20

記事公開日:2015.3.20 テキスト動画
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※本日(3月20日)19時より、岡教授への今年1月末に行われたインタビューを【会員限定配信】!会員登録はこちら

 再選したら、パレスチナを国家として認めない―。

 2015年3月17日のイスラエル総選挙を前に、16日、首相続投を目指すネタニヤフ氏はインタビューで、パレスチナの国家樹立を認めず、占領地への入植活動も継続する考えを示した。ネタニヤフ氏は、昨年のガザ攻撃など、パレスチナに対する強硬な姿勢で知られている。選挙ではネタニヤフ氏率いる右派政党「リクード」が圧勝し、首相の続投が決まった。

 イランの核開発協議などで、中東和平政策を進める米オバマ政権は、16日のネタニヤフ氏の発言について、和平を成立させる基盤を「崩した」と厳しく批判。ネタニヤフ氏が、米国や国連がこれまで講じてきた2国家共存という前提を順守しないと述べた以上、米国は今後の政策について見直すことになるとした。

 これを受けてネタニヤフ氏は19日、同コメントを撤回し、そうした国家を樹立できる状況が現在のところ「達成不能」だと考えているだけだと釈明した。しかし、ネタニヤフ氏は今回の選挙公約で、「数千軒」の入植住宅の建設を公約としており、パレスチナへの強硬姿勢を緩めてはいない。米ホワイトハウスのアーネスト報道官も、ネタニヤフ氏の19日の釈明のいかなる部分においても、ネタニヤフ氏は(元々の)方針を変えていないと喝破した。

 今、国際社会におけるネタニヤフ氏への風当たりは極めて強い。

 オバマ政権ですらネタニヤフ氏と距離を置きつつあるなかで、唯一、ネタニヤフ氏との関係を深めている国がある。日本だ。

 安倍総理は、チュニジアの首都チュニスで18日に起きた武装グループによる博物館襲撃事件を受けて、「テロは断じて許されず、強く非難する。国際社会と連携を深めながらテロとの戦いに全力を尽くしていく」と述べた。外国人観光客20人を含む23人が死亡(うち日本人3人が死亡、3人が負傷)したこの事件について、過激派組織「イスラム国」(以下「IS」)関連のメディアは19日、インターネット上に「犯行声明」と題するメッセージを公開した。

 安倍総理のこの「対テロ」発言は、今年発覚した「IS」による邦人人質・殺害事件を受けて、訪問先のイスラエルで会見した時に発した言葉と同じものだ。安倍総理の言う「国際社会」には、もちろんイスラエルが含まれる。

 安倍総理はイスラエルとの間で、武器の相互輸出入や共同開発も視野に入れた投資協定を、年内に妥結することで一致するなど、急速に連携に強めている。

 そんな安倍政権の「不用心な」外交政策を批判し、その危険性を指摘し、イスラエルがパレスチナで行っている残虐行為を告発しているのが、京都大学の岡真理教授だ。本日(3月20日)19時より、岡教授への今年1月末に行われたインタビューを【会員限定配信】する。

 「イスラエルと日本は『歴史的否認の同盟』を結んだと思います。ともに、アジアでの植民地的侵略を目指した、シオニズム国家同志だ」―。

 インタビューで岡教授は、イスラエルの強硬な姿勢と、そのイスラエルに近づく安倍政権の思惑を痛烈に批判した。

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