IWJ代表の岩上安身です。
中東で、先住民のパレスチナ人を虐殺する侵略国家・イスラエルを真に必要としているのは、米国であることを、バイデン大統領が明言していました!
「ナクバ(大厄災)」を生んだ欧州のシオニズム運動の実現であり、欧州からのユダヤ人の「厄介払い」に好都合だったイスラエル建国がなければ、米国自身が自国の利益のためにイスラエルを建国していたというのでしょうか。
現在、イスラエルと西欧文明によるパレスチナ人の民族浄化は、ジェノサイド(大量無差別虐殺)に加え、記憶を抹殺する「メモリサイド(Memoricide)」と、生きる空間を抹殺する「スペシオサイド(Speciocide)」が加わって三位一体で進行中です。
バイデン大統領が、1986年6月5日の上院議会演説で、「もしイスラエルが存在しなければ、米国はこの地域の利益を守るためにイスラエルを発明しなければならなかったろう。米国にはイスラエルを発明する権利が与えられなければならない」と驚くべき発言をしていたことが暴露されました!
この映像は、すでに、2019年時点でSNSで炎上していました。
ハマスとイスラエルが全面戦争状態になった今、再び、この議会映像が注目を集めているのです。
1948年、イスラエル国家の建国時に、もともとそこに住んでいたパレスチナ人の追放や虐殺、土地の収奪が大規模に行われました。その上で、パレスチナ人の土地の記憶をすべて消し去り、そこに、新たに入植してきたユダヤ人が新しい街を建設していったのです。もとのパレスチナの風景は消され、まったく異なった景観がつくり出されました。
パレスチナ人は、イスラエルが建国された1948年5月14日以降、このパレスチナ人の虐殺と土地の収奪、そしてパレスチナの歴史の抹殺を記憶に刻むため、この日を「ナクバ」(大厄災)と呼んできました。
このパレスチナ人の「ナクバ」と、その後に高いフェンスで囲われた「天井のない監獄」、ガザでの20年近い幽閉生活から、歴史的な記憶を抹殺するジェノサイドである「メモリサイド(Memoricide)」と、生きる空間を抹殺するジェノサイドである「スペシオサイド(Speciocide)」という重要で悲しい対概念が生まれました。
現在、イスラエル軍が昼夜分たず空爆しているガザ地区では、1948年以降、ジェノサイド(大量無差別虐殺)とメモリサイド(記憶の抹殺)、スぺシオサイド(居住空間の抹殺)が三位一体で進められてきたのです。
このイスラエル建国は、19世紀から欧州で始まった在欧ユダヤ人(アシュケナジー)の中東への送還であるシオニズム運動の目標でした。
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