2023年7月7日、午前10時45分より、東京都新宿区の防衛省にて、浜田靖一防衛大臣の定例記者会見が行われた。
冒頭、浜田大臣からの報告はなく、そのまま、各社記者と浜田大臣の質疑応答となった。
IWJ記者は、米軍横田基地のPFAS(有機フッ素化合物)問題(7月5日、在日米軍が横田基地での、過去3回にわたるPFAS漏出を認めた)について、以下のとおり、浜田大臣に質問をした。
IWJ記者「米軍横田基地のPFAS問題についておうかがいします。
『東京新聞』の報道によると、2010年から12年に起きた3件の泡消火剤漏出事故について、東京都の問い合わせに対し、6月30日に北関東防衛局から事故があったことを認める回答がメールであり、『防衛省から公表の了承が得られたとして、7月5日』に明らかにしたとのことです。
防衛省が横田基地での泡消火剤漏出事故を知ったのはいつで、なぜ、事故から10年以上もたつ今まで、基地内の立ち入り調査を米側に求めていないのでしょうか?
また、この件について、今後、国として調査を進める方向かどうか、現時点で分かる範囲でお聞かせください」。
これに対して、浜田大臣は次のように答弁をした。
浜田大臣「2018年の12月の報道を受けまして、米側とはさまざまなやりとりを行ってきたところでありますが、その詳細については、今後の調整に支障を及ぼすおそれがあるため、お答えできないことをご理解いただければと思います」。
IWJ記者「調査についても、進めるか進めないかというのは、今現在ではわからない?」
浜田大臣「我々としては、今も、いろいろな場面、場面で、米側といろいろな話などをさせていただいているところでもありますので、この報道されている分析の詳細を承知していないという部分もありますので、お答えは差し控えたいと思います。
ですが、防衛省として、PFAS等をめぐる問題に関する地域住民の皆様方の不安をしっかりと受けとめており、引き続きですね、事実関係の把握に努めるとともに、関係省庁において、各関係自治体とも連携をしつつ、必要な対応を行っていきたいと考えております」。
他社の記者からは、防衛装備品移転・武器輸出についての質問が多く行われた。
定例会見の詳細については、ぜひ全編動画にてご確認ください。