日刊IWJガイド・非会員版「6月最後の1日となりました! 27日までのご寄付・カンパは、約64万円で、目標額の約18%です! 緊急のご支援をお願いいたします!」2025.6.30号~No.4560


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~6月も最後の1日となりました! 6月1日から27日までのご寄付・カンパは、63万9000円で、月間目標額の約18%です! 82%分、286万1000円が足りていません! 今期第15期の期末である7月末まで、あと1ヶ月です! 今期のご寄付の目標額の不足分は、8月から5月までの10ヶ月間で約1863万円にのぼっています! 代表の岩上安身の個人貯金で支えるのは、もはや限界です! 緊急のご寄付、カンパをどうぞよろしくお願いいたします! 会員登録もぜひ、よろしくお願いいたします!

■【中継番組表】

■【本日のニュースの一撃!】

■【第1弾! イランのハメネイ師が「イランはイスラエルと米国に勝利した」と宣言したことに対し、トランプ米大統領が「嘘」「愚かなこと」と非難!「(検討していた)制裁解除などのすべての作業を即座に中止した」と発表! イランがウラン濃縮を進めれば、再び爆撃すると断言!】イランのアラグチ外相は、IAEAのグロッシ事務局長が、米・イスラエルへの「政治的動機」から、「イラン非難決議やイラン爆撃を助長し、非難もしなかった」と非難! IAEAへの協力を拒否!(ホワイトハウス、2025年6月27日ほか)

■<岩上安身による最新インタビュー報告>「イスラエル軍が、イランへの大規模攻撃を開始! G7も『自衛権』を認める! さらに米軍もイランの核施設を爆撃し、破壊! 核の脅威を口実にした『先制攻撃』は許されない!」岩上安身による現代イスラム研究センター 理事長宮田律氏インタビュー(その3)G7はイスラエルの自衛権を支持する一方、イランを「テロの根源」と非難、石破総理もG7共同声明に署名!「そういうことをやっているから、国際社会で日本がイニシアチブを発揮できない」! インドネシア大統領はG7を蹴ってロシアへ! 孤立しているのはG7側!

■<IWJ取材報告>「イスラエルは、核兵器保有が許され、イランはウラン濃縮すら許されない。イスラエルが国際法違反の先制攻撃をしても、イスラエルの自衛権だけが認められ、攻撃を受けたイラン側の自衛権は認められない」というG7の不平等な共同声明に、なぜ日本政府は署名したのかとのIWJ記者の質問に、岩屋大臣は「イスラエルもNPTに参加すべきだということも、一貫して伝えてきている」「G7声明は、イスラエルの一連の行為を自衛権の発動として認めるという趣旨ではない」とまわりくどい回答!~6.27 岩屋毅 外務大臣 定例会見

■6月発行の『岩上安身のIWJ特報!』は、5月に続き、3月14日に初配信した「岩上安身による京都大学名誉教授・ワクチン問題研究会代表理事 福島雅典医師、外務省元国際情報局長 孫崎享氏インタビュー」より、前半の福島医師のレクチャーとその後の鼎談部分の抜粋をテキスト化、詳細な注釈をつけ発行します! ぜひ「まぐまぐ」からご登録ください!! IWJサポート会員になれば、IWJサイトでバックナンバーをすべて読めます! ぜひサポート会員にご登録を!!
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■はじめに~6月も最後の1日となりました! 6月1日から27日までのご寄付・カンパは、63万9000円で、月間目標額の約18%です! 82%分、286万1000円が足りていません! 今期第15期の期末である7月末まで、あと1ヶ月です! 今期のご寄付の目標額の不足分は、8月から5月までの10ヶ月間で約1863万円にのぼっています! 代表の岩上安身の個人貯金で支えるのは、もはや限界です! 緊急のご寄付、カンパをどうぞよろしくお願いいたします! 会員登録もぜひ、よろしくお願いいたします!

 IWJ編集部です。

 いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。

 6月も残すところあと1日となりましたが、IWJの財政が、危機的状況です!

 6月は、1日から27日までの27日間で、41件、63万9000円のご寄付・カンパをいただきました。これは、目標額の約18%に相当します。82%、286万1000円がまだ足りません。

 ご支援くださった皆様には、感謝いたします。本当にありがとうございます!

 IWJの今期第15期は、昨年8月にスタート、5月末で10ヶ月が経過し、7月末の期末まで、あと1ヶ月となりました。

 残念ながら、昨年8月からの今期第15期は、5月までの10ヶ月間で一度も、月間目標額に達していません!

 この不足総額は、寄付部門だけで、1862万9645円にもなります! 現在、こうした不足額は、IWJ代表の岩上安身が、個人の貯金を投じて穴埋めしていますが、限界があります! その限界は近づいています!

 IWJが6月以降も活動を続けられますように、ご寄付・カンパによる緊急のご支援をよろしくお願いいたします!

 今期10ヶ月間の累計のマイナス約1863万円を少しでも埋められるよう、皆様の緊急のご支援をお願いしたいと存じます!

 会費を据え置きながら、より一層、支出を切りつめる努力もしています。

 今後は、土曜日に発行していた『日刊IWJガイド』は、原則として、お休みさせていただきます。もちろん、何か事件などがあれば、『速報』や『号外』などは、週末であっても、発行させていただきます!

 目標額を下げ、支出を切りつめても、収支が改善されないようならば、IWJは今後、活動を続けてゆくことが困難になります!

 第15期が、赤字に転落しないように、無料でご視聴の方は、是非とも有料会員登録を、また、会員・非会員を問わず、緊急のご寄付・カンパによる、財政難のIWJへのご支援を、どうぞよろしくお願い申し上げます!

 なお、IWJでは、インタビューなどを、お見逃しになった方も、会員であれば2ヶ月間全編視聴が可能です!

 サポート会員ですと、過去のすべてのコンテンツについて、いつでも、いくつでも御覧になれます!

 公開済みのコンテンツの本数は、動画とテキスト記事あわせて2万6113本あります。このうち、動画が2万3502本、テキスト記事が1万1196本、ブックレビューなどその他248本あります(カテゴリーは重複するものもあります)。

 「IWJ特報」のバックナンバーも、1ヶ月遅れの分から、すべて読むこともできます!

 皆様、会員登録を、ぜひ、よろしくお願いします!

※会員登録のご案内
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 5月末現在、IWJ会員の総数は1758人、このうちサポート会員の方は680人でした。

 ぜひとも、サポート会員様におかれましては、サポート会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 会員総数が5000人、そのうちサポート会員が2000人いてくれたら、IWJの経営はご寄付を募らなくても格段に安定します!

 また、休会中の皆様は、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、会員番号は変わりませんので、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

※会員の再開、新規会員登録はこちらからお願いします。
(会員登録済みの方)https://iwj.co.jp/ec/mypage/login.php
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 年会費をまとまってお支払いいただければ、12ヶ月中2ヶ月分がサービスとなります。即ち、一般会員が月1100円で、年間だとその12ヶ月分1万3200円のところ、一括払いなら、1万1000円(消費税込み)となります。

 同じくサポート会員が、1ヶ月3300円で、毎月支払ってゆくと、12ヶ月で3万9600円のところ、一括払いですと、3万3000円(消費税込み)ですみます! 2ヶ月分おトクです! ぜひ、ご検討ください!

※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です(各金融機関ごとに口座名が非統一ですが、どれも、各銀行の仕様に従ったもので、間違いではありません)。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうぞ、皆様、米国の従属下のまま、憲法に緊急事態条項を導入し(自民党、公明党、維新、国民民主らが賛成)、無謀な戦争へと駆り立てられてゆく日本の対米従属権力(与野党を問わず)に対し、一切忖度しないで真実をお伝えしてゆく独立メディアIWJの活動をご支援ください!

 よろしくお願いします!

 岩上安身 拝


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◆中継番組表◆

**2025.6.30 Mon.**

調整中

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◆中継番組表◆

**2025.7.1 Tue.**

調整中

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

「イスラエルによる『先制攻撃は到底許されない』と毅然として発言した石破総理は、なぜG7では、イスラエルの自衛権のみ特筆して認める不平等の声明に署名したのか?」G7のイランに対する不平等な姿勢に日本が迎合する理由について、IWJ記者が再度、質問!~6.27岩屋毅 外務大臣 定例会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527990

◆しばらくフルオープン! 動画をご視聴になり、記事をお読みになった方々は、ぜひ、この機会に会員登録をお願いします!◆

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「トランプ関税」の衝撃波が世界を襲う! 貿易政策と安全保障政策の融合!? 逆に米国と同盟国に、経済破綻と社会崩壊の危機が迫る!? 岩上安身によるインタビュー第1188回ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 第1弾 2025.5.2
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527367

40年間続いた米国債の価格上昇が、下落へ! 世界一米国債を保有する日本には、巨大な含み損が発生! 米国債務は対GDP比100%を超え、利払い費だけで、米防衛費を超過!「アメリカの、世界に対する覇権を支えている財政システムが、大変動を起こしている」! 岩上安身によるインタビュー第1195回ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 第2弾 前編 2025.6.8
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527763

フォン・デア・ライエン委員長は「我々が知っていた西側は、もはや存在しない」と宣言!「日本人がもっと真面目に考えないと。日本の立ち位置って何ですか?『西側の一員です』と。でも、その『西側』はないんです」! 米国債がクラッシュしてしまえば、最大保有国である日本は、最大の被害国に! 岩上安身によるインタビュー第1195回ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 第2弾 後編 2025.6.8
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527782

ヒンドゥー至上主義のインド・モディ政権によって酷い差別を受けているカシミールは、ユダヤ人至上主義によって民族浄化を受けるガザと共通性がある! パレスチナ問題とカシミール問題はともに大英帝国支配の負の遺産! しかし、英国は責任を果たさない! 岩上安身によるインタビュー第1194回ゲスト 現代イスラム研究センター理事長 宮田律氏 第1回 2025.5.30
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527633

イスラエルは、トランプ米大統領のリゾート開発構想のために、ガザ戦争を再開! 毎日100人単位でパレスチナ人を殺害しているのに、主要メディアではほとんど報じられず、批判もされない! ユダヤ教の極右政党と連立するネタニヤフ政権は、UNRWA施設を破壊し、職員も殺害! 人道援助を妨害し、ガザは「国際法の墓場」に! 岩上安身によるインタビュー第1194回ゲスト 現代イスラム研究センター理事長 宮田律氏 第2回 2025.6.6
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527726

「トランプは戦争をしない」は嘘! 米大統領がバイデンでもトランプでも、イスラエルのやることは全部支持! キリスト教に妥協したユダヤ教徒と、キリスト教シオニストの福音派の猛烈な支持を抜きには考えられず、イスラエルの利益を最大限に追求!~岩上安身によるインタビュー第1176回ゲスト 現代イスラム研究センター理事長・宮田律氏
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/526058

「戦争をやめさせる」はずのトランプ内閣が、ウクライナ紛争を剛腕で停戦させようとしているのに対し、イスラエルのジェノサイドはなぜ野放し!? その謎に迫る!!【ガザ戦争とハマス】15ヶ月に及ぶ戦争は中東地域に何をもたらしたか? トランプ政権によってパレスチナはどうなるのか? 岩上安身によるインタビュー第1184回ゲスト 現代イスラム研究センター理事長・宮田律氏 2025.2.25
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/526531

2024年を振り返る! そして1ヶ月後に始まる第2次トランプ政権で、米国は、そして世界はどう変わる!?~岩上安身によるインタビュー第1175回 ゲスト 元外務省国際情報局長・孫崎享氏
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/525988

ハミッド・ダバシ氏が指摘「ガザのおかげでヨーロッパ哲学の倫理的破綻が露呈した」!「ガザ攻撃における植民地主義の視点」~岩上安身によるインタビュー第1145回 ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏 2024.2.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/521575

「イスラエルがどんな戦争犯罪、人道に対する罪を行っても一度も裁かれなかった。こういう国際社会の『伝統』がジェノサイドを可能にしている」!!~岩上安身によるインタビュー第1144回 ゲスト 早稲田大学文学学術院教授・京都大学名誉教授・岡真理氏 2024.2.2
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/521515

イスラエルがパレスチナ・ガザ地区に対して行なっているのは「民族浄化」! イスラエルによる「報復」でもなければ、ハマスとの戦争でもない!~岩上安身によるインタビュー第1138回 ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏 2023.11.13
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519713

「絶望」に突き動かされたハマスがイスラエルを急襲! イスラエルは、「報復」の名のもとに「民族浄化」を開始! パレスチナ人の「完全追放」まで至るのか!?「第2のナクバ」に~岩上安身によるインタビュー第1137回 ゲスト 放送大学名誉教授 高橋和夫氏 2023.11.9
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519653

対等な者同士の「ハマス・イスラエル戦争」ではない!「植民地主義とそれへの抵抗であるという基本的な視点が必要」~岩上安身によるインタビュー第1136回 ゲスト 東京大学名誉教授 板垣雄三氏 2023.11.2
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519527

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■【本日のニュースの一撃!】

■【第1弾! イランのハメネイ師が「イランはイスラエルと米国に勝利した」と宣言したことに対し、トランプ米大統領が「嘘」「愚かなこと」と非難!「(検討していた)制裁解除などのすべての作業を即座に中止した」と発表! イランがウラン濃縮を進めれば、再び爆撃すると断言!】イランのアラグチ外相は、IAEAのグロッシ事務局長が、米・イスラエルへの「政治的動機」から、「イラン非難決議やイラン爆撃を助長し、非難もしなかった」と非難! IAEAへの協力を拒否!(ホワイトハウス、2025年6月27日ほか)

 米国のトランプ大統領は、6月25日のNATO首脳会議終了後の記者会見で、「我々は、来週、イランと話すことになる」と述べ、イランとの交渉を再開させ、核開発計画の放棄を求める考えを表明していました。

 ホワイトハウスのレビット報道官は、26日の記者会見で、「現時点で予定は決まっていない」とした上で、イラン側と、協議に向けた調整を続けていることを明らかにしていました。

※Press Secretary Karoline Leavitt Briefs Members of the Media, June 26, 2025(THE WHITE HOUSE)
https://www.whitehouse.gov/videos/press-secretary-karoline-leavitt-briefs-members-of-the-media-june-26-2025/

 これに対して、イランのアラグチ外相は、26日、「協議について合意に至っていない。何の約束も調整もされていないし、議論も行われていない」と、トランプ大統領とホワイトハウス側の発言を全面的に否定していました。

※トランプ大統領の発言を受け、イランのアラグチ外相は米国との核協議を否定(Firstpost、2025年6月27日)
https://youtu.be/ZoD_RERWS0I

 6月27日付のインドのメディア『ヒンドゥスタン・タイムズ』は、『CNN』の報道を引用し、「トランプ政権は、イランに対する複数の救済措置を検討している」として、トランプ大統領が、イランを交渉のテーブルにつかせるため、イランへの制裁解除などを検討していることを報じていました。

※トランプ大統領、イランに軟弱?制裁解除、カード凍結解除など、ビビが激怒(ヒンドゥスタン・タイムズ、2025年6月27日)
https://youtu.be/3FX5z6L3Rx8

 6月27日、トランプ米大統領は、ホワイトハウスでの記者会見で、「もし、諜報機関が、イランがウランを濃縮できると結論づけた場合、再びイランを爆撃することを検討するか?」との質問を受け、「もちろん、間違いなくそうする」と、即答しました。

 さらにトランプ大統領は、「イランの秘密核施設について、何か懸念はあるか?」との質問を受け、「あるかもしれません」「いや、全然(心配は)ない」と振り幅の大きい回答をした上で、以下のように語りました。

 「昨日(6月26日)、アヤトラ(ハメネイ師)が、『我々は戦争に勝利した』と表明したことに反論するつもりです。

 『戦争に勝った』と。そこで、私は言いました。

 『いいですか。あなたは偉大な信仰の持ち主で、そしてこの国で非常に尊敬されている人物だ。

 だから、真実を語らなければならない。

 あなたは、ひどく打ちのめされた。イスラエルも、同じように打ちのめされた。どちらも打ちのめされたのだ』。

 そして、それを終わらせるには、(停戦合意は)絶好のタイミングでした。それは、迅速でした。

 彼らは、憎しみを吐き出しました。たくさんの憎しみがありました。たくさんの憎しみです。

 彼らにその憎しみがなければ、どんなに素晴らしいでしょうか。

 しかし、彼らが今、最も考えていないのは、核兵器のことです(ひどく打ちのめされて、核兵器のことを考えることができなくなった、という意味)」。

※President Trump Holds a Press Briefing, June 27, 2025(THE WHITE HOUSE)
https://www.whitehouse.gov/videos/president-trump-holds-a-press-briefing-june-27-2025/

★イランの最高指導者ハメネイ師は、26日、国営テレビで演説し、「イスラエルとアメリカに勝利した」と主張しました。

※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!

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■<岩上安身による最新インタビュー報告>「イスラエル軍が、イランへの大規模攻撃を開始! G7も『自衛権』を認める! さらに米軍もイランの核施設を爆撃し、破壊! 核の脅威を口実にした『先制攻撃』は許されない!」岩上安身による現代イスラム研究センター 理事長宮田律氏インタビュー(その3)G7はイスラエルの自衛権を支持する一方、イランを「テロの根源」と非難、石破総理もG7共同声明に署名!「そういうことをやっているから、国際社会で日本がイニシアチブを発揮できない」! インドネシア大統領はG7を蹴ってロシアへ! 孤立しているのはG7側!

 6月25日、「岩上安身による現代イスラム研究センター 理事長宮田律氏インタビュー」を、撮り下ろし初配信しました。(その1)、(その2)に引き続き、インタビューの続きをご紹介します。

※<インタビュー配信報告>「イスラエル軍が、イランへの大規模攻撃を開始! G7も『自衛権』を認める! さらに米軍もイランの核施設を爆撃し、破壊! 核の脅威を口実にした『先制攻撃』は許されない!」岩上安身による現代イスラム研究センター 理事長宮田律氏インタビュー(その1)自由化が進むイラン社会は、「トランプのアメリカよりも、よっぽど自由があるかもしれない」(日刊IWJガイド、2025年6月26日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20250626#idx-5
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/54783#idx-5

※<インタビュー配信報告>「イスラエル軍が、イランへの大規模攻撃を開始! G7も、国際法違反の、先制攻撃したイスラエルの『自衛権』だけを認める! 米軍もイランの核施設を爆撃! 核の脅威を口実にした『先制攻撃』は許されない!」岩上安身による宮田律氏インタビュー(その2)イスラエルの被害や迎撃ミサイル枯渇を隠す一方で、イランを悪魔化する西側メディア! ネタニヤフ首相は「イランの核兵器開発は、イスラエルの存続に対する現在進行形の危機である」というが、宮田氏は「1995年から『イランは5年以内に核兵器を持つ』ということを、ずっと言い続けている」と述べ、「相当な嘘つき」と指弾!
(日刊IWJガイド、2025年6月27日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20250627#idx-7
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/54785#idx-7

<G7声明、イランの自衛権を認めず、「テロの根源」だと非難>

 6月16日、G7は「イスラエルは自国を防衛する権利がある」という声明を出しましたが、イランの自衛権は認めず、「テロの根源」だと非難しています。

 しかし、そのイスラエルは、現在進行形で、パレスチナ人に対するジェノサイドを展開中ですが、これほどの非人道的な行動に対して、G7は、まったく責めようとはしません。

G7声明「我々は、イスラエルは自国を防衛する権利があることを確認する。イスラエルの安全保障に対する支持を改めて表明する。(中略)

 イランは、地域の不安定な情勢とテロの根源である」

宮田氏「『テロの根源』というのは、よくわからないですよね。何をもってテロの根源とするのかよくわからない。やはり、これもイスラエルから見た見方かな、という感じがするんですよね。

 イランが『テロの支援者』ということを言うんだったら――ヒズボラとか、あるいはハマスを支援するということを、おそらく言ってると思うんですけれども――、ハマスの活動というのはやっぱり、(パレスチナ人の)民族自決権の延長にある運動だと思います。『抵抗権』です」

岩上「先住民としての、自衛権ですよね」

宮田氏「はい。それを『テロ』というのは、変な話だと思うんですよね。

 よっぽど、イスラエルの方が、テロをやっているという感じもしますけれども」

 他国の要人に対して暗殺や爆殺を試みる、というのは、明らかにテロ行為ですが、イスラエルのモサドは、これまで2700回も試み、実際に殺害している、と言われます。

 なぜ「入植者植民地」主義のもと、侵略してきた側の暴力は問われないのでしょうか。

 結局、欧州からパレスチナへ入植していったユダヤ人(アシュケナージ)は、ユダヤ人である以前に、ヨーロッパ人なのだ、と思わずにいられません。結局、この500年間続いてきたヨーロッパの白人レイシズムとユダヤ=キリスト教徒の、傲りが、いまだに根底にあると言わざるをえません。

岩上「結局、レイシズムですよね。結局、(ユダヤ人といっても)ヨーロッパ白人の入植じゃないですか。アシュケナージ(主としてドイツ・東欧圏に居住していたユダヤ人)の人達の入植を、イギリスが応援して、そして3枚舌(※)で入植を認めて。ヨーロッパから(アシュケナージを)追放していって」

(※)3枚舌:
 第一次世界大戦中、英国は、アラブ人、ユダヤ人、フランスに対して、中東地域の分割を巡って、それぞれ異なる内容の約束をした。具体的には、フサイン・マクマホン協定(1915年、戦後のアラブ人国家の建設を約束、)、サイクス・ピコ協定(1916年、中東を英国とフランスの勢力範囲に分割することを決定)、 バルフォア宣言(1917年、パレスチナにユダヤ人の民族的郷土を建設することを支持すると声明)を指す。
・【わかりやすく解説】パレスチナめぐる歴史とは――英の三枚舌外交、4度の中東戦争、オスロ合意(六辻彰二、2023年11月8日)
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/9ea754b01e2d6a1352ca7ff4361590a01573f9c2

岩上「そこ(パレスチナ)で(入植者を)受け入れさせた後は、(勝手に国を建国し)そこに(欧州本国の)自分達と連携できる足場を(作り出す)、『入植者植民地主義』っていうんですかね。セトラー・コロニアリズムとか言われますけれども」

※セトラー・コロニアリズム
https://en.wikipedia.org/wiki/Settler_colonialism

岩上「そういうやり方でアメリカだって作られたし、オーストラリアだってつくられたし、カナダもつくられたし。それの小型版でユダヤ人版を、遅れて、20世紀から21世紀にやっていこう、という。

 そういうのはもうやめよう、ということが、第2次大戦のあとに言われたわけですが(イスラエルは逆に第2次大戦後に、暴力によって建国された)。『国境をもう変えないよ』とか、『それが国際秩序だよ』とかいうんですが、ここでは全然続いていくと」

宮田氏「うん。この人(トランプ大統領、画面を指しながら)は、(G7から)1日で帰っちゃうし」

岩上「そうですね。トランプさん、初日だけいて、帰っちゃった。

 石破さんは、はじめ、勇ましいことを言っていたんですけれどもね、結局、署名をしちゃった」

<パレスチナに同情するインドネシア・東南アジアのイスラム教国家の動き、そして存在感のない日本>

宮田氏「インドネシアも(G7)に招待されたけど、行かなかったんですよね(※)」

岩上「インドネシア、招待されなかった?」

宮田氏「G7に招待されたんですけれども、行かなかったんですよ、インドネシアの大統領(プラボウォ・スビアント氏、代わりにロシア訪問を優先した)は」

(※)インドネシア大統領、プーチン氏と会談 G7欠席で経済実利優先(日本経済新聞、2025年6月19日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM187CE0Y5A610C2000000/

宮田氏「やっぱり、(イスラム教徒の多い)インドネシアでは、パレスチナに対する同情があって。こういう、G7のイスラエルに対する姿勢というのを、かなり批判的に、インドネシアは見ているわけですよね。欧米の偽善ということを、インドネシアは言うわけです。

 ですから、(ウクライナ紛争に伴う)対露制裁にも、インドネシアは加わっていないです。

 最近、やっぱりイスラム教の国、マレーシアも、ガザの封鎖を解くために、1000隻のボートを送るっていうことを、民間団体が行ってますね(※)。

 東南アジアのイスラム系諸国が、かなり、今、頑張ってるなという」

(※)「マレーシアの市民団体が、大陸を越えて集結する船舶で構成される国際的な「1000隻船団」の計画を発表した。この船団は、イスラエルのガザ封鎖を突破することを目的としている」(Palestine Deep Dive@PDeepdive、午前6:08・2025年6月20日)
https://x.com/PDeepdive/status/1935806903918948366

岩上「経済力もついてきていますしね。インドネシアなんて、人口が1億人(現在2.7億人)を超えていて、日本以上に(人口が)あって、そして、非常に経済が発達しつつある。成長期にあって、GDPでそう遠くないうちに、日本を抜くと言われていますね」

宮田氏「技能実習生なんか、インドネシアから取ってますけども、いずれ、インドネシアから取れなくなるんじゃないかと思うんです。

 一度、フィールドワークで見に行ったことがありますけど、インドネシアって島嶼国で、日本と同じように、海の国ですよね。

 ですから、漁業が盛んで。日本の漁船なんか、結構すごい、かなりの数のインドネシア人が働いている。日本の漁業を支えているのは、インドネシア人なんです。

 いずれでも、彼らは来なくなるんじゃないかなと」

岩上「特に、こんなに円安になっていくと、外貨に換算した時に、目減りしてくわけですね。

 いつまでもこんな、人口減少、(生産年齢人口=働き盛りの年代の)空洞化、そして少子化を放置してるような政策をやっていると、どうしようもなくなってくるということは、わかりますよね」

宮田氏「国会議員あたりは、そういうことをあまり感じていないんじゃないかと」

岩上「子供の(数を増やす)ために何かする施策をしても、その子供達が選挙権を持つのは、18歳、18年後になる。

 今しか考えないから、『今だけ。票だけ』ということを叫んで、(少子化の問題を)考えないらしいですよ。自民党のお偉いさんの話ですね」

宮田氏「特に小選挙区制になってから、狭いコミュニティの利益しか、選挙民も考えないですし。つまり、物価対策をやってほしいとか」

岩上「ここの地域に、とにかく公共事業を持ってきて。何でもいいからと。そういういうことだけですよね」

宮田氏「だから、こういう問題については、全然、選挙の争点にならないという、情けない国になって(しまっている)。

 そういうことをやっているから、国際社会で日本がイニシアチブを発揮できない。だから、最近のパレスチナ問題の調停。例えば、イランとアメリカの間の調停なんて、あるいはイスラエルの和平調停だって、もうEUとかロシア、中国が出てきますけれども、日本は出てこないですよね。

 そういうところで、やっぱり日本がイニシアチブを発揮しなければ、だんだん、だんだん、日本の存在感というのが薄くなってくるんじゃないかな、という気はするんですね」

岩上「こういうような形で、本当に『G7はゴミ箱に入れたらいいんじゃないの』なんてことを、さっきも言ったように、世界中の人達が(SNSで)書き込むような。『コメント欄』では、もう(G7は)『ゴミ箱行き』とか言われる始末です」

宮田氏「G7を全然重視しない、こういうおじさん(トランプ大統領)もいますしね」

岩上「事実上、G6みたいな感じ。トランプはここにいるけれども(画面を指す)、後の人達は何で、ここに足並みそろえているんだろう、と。

 ウクライナのことで、他のヨーロッパの国々は足並みそろえていきり立ったんだけど、放り出されるわけですよね」

宮田氏「そうですね」

<石破茂総理が、イスラエルのイラン攻撃を批判するも…>

 石破茂総理は、6月13日に行われたイスラエルによるイラン攻撃を、(「到底許容できることではない」と)強く批判する声明を、同日夜、出しました。

石破総理「イラン核問題の平和的解決に向けた外交努力が継続している中、イスラエルにより軍事的な手段が用いられたことは、到底許容できるものではない。極めて遺憾で、今回の行動を強く非難する」

※イスラエルとイランの軍事衝突 日本政府 最大限の自制求める(NHK、2025年6月14日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250614/k10014834961000.html

 しかし、結局は、上述のG7共同声明に、署名してしまいます。

岩上「石破総理が、イスラエルに対してイランへの攻撃を批判したんですけれども」

宮田氏「石破さんという人は、ガザの人道外交議連(超党派、人道外交議員連盟)の会長もやってましたし(※)。パレスチナ問題については、結構関心があるみたいですね」

(※)IPPFパレスチナ事務局長が国会議員にガザの状況を報告来日(IPPFパレスチナ、2024年6月12日)
https://www.ippf.org/jp/news/ippfharesuchinashiwujuzhangkaguohuiyiyuannikasanozhuangkuangwobaogaolairi

宮田氏「手前みそみたいになるんですけど、石破さん、僕の本を読んで『よく考えてましたよ』って言ってくれたので、私の本まで読んでくださっているみたいです。非常に勉強家だとは思うんですよね。だから、前の岸田さんよりは、はるかにましだ、と。

 岸田さんというのは、アメリカしか見てない政治家でしたし。パレスチナ問題には、ああいうふうにイスラエルの攻撃があっても、ほとんどコメントがなかったですから。

 彼はウクライナに行って『胸が張り裂けそうになった』とか何とか言いましたが、だったら、ガザの人達はどうなるんだっていうことですよね」

岩上「あるいはウクライナだったら、ウクライナ東部のロシア人達は一体どうなってるんだ、と?

 まったく、それについて質問しても、答えなかったです」

※2021.10.14 【改憲について・質疑応答部分切り抜き】岸田総理記者会見
https://youtu.be/m9FquaeAtDM

※岸田文雄総理の記者会見で岩上安身が官邸に送った質問に回答が届く! 財政の方向は玉虫色! 憲法改正の「緊急事態対応」については「内閣総理大臣としてお答えすることは差し控えたい」と明言せず! 2021.10.28
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/498565

※原発が標的となったウクライナ戦争3週経過、岩上安身が岸田総理の会見で質問! 岩上安身の「武力攻撃に対する原発の防衛について、新法とか法改正が必要なのではないか」という質問に岸田総理は正面から答えず! 2022.3.16
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/503812

※【IWJ代表:岩上安身質問】ノルドストリーム爆破疑惑について、日本は独自に検証や調査を行なっているのか?岸田内閣総理大臣記者会見ー令和5年2月24日
https://youtu.be/9uUrTxr_Mss

宮田氏「まったく情けない首相でしたけど。

 本当に石破さんって、こういう発言したのは偉い、と。『強く非難する』と。日本の首相とすれば、非常に珍しかったですよね」

 岩上安身は、石破総理の声明を読み上げ、「ここまではまともだった」のに、「イスラエル擁護のG7声明に署名してしまった」と嘆きました。

 この腰くだけぶりについては、IWJ記者が、外務省における岩屋毅外相会見において、6月27日に質問しています。その質問と回答は、この本日の『日刊IWJガイド』の後段に掲載しています。

※「イスラエルは、核兵器保有が許され、イランはウラン濃縮すら許されない。イスラエルが国際法違反の先制攻撃をしても、イスラエルの自衛権だけが認められ、攻撃を受けたイラン側の自衛権は認められない」というG7の不平等な共同声明に、なぜ日本政府は署名したのかとのIWJ記者の質問に、岩屋大臣は「イスラエルもNPTに参加すべきだということも、一貫して伝えてきている」「G7声明は、イスラエルの一連の行為を自衛権の発動として認めるという趣旨ではない」とまわりくどい回答!~6.27 岩屋毅 外務大臣 定例会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527990

宮田氏「日本に帰ってきてから、共産党の委員長の女性(田村智子氏)に質問されて、『これ、矛盾するんじゃないか』と言われたら、『G7は、G7です』と言った、という話なんですよね」

岩上「そういうところを、本当に、取り繕わないっていうか、取り繕えないというか。

 G7はG7で、言っておかなきゃいけないし、自分の思いは思いだと」

宮田氏「この辺(イスラエル批判)は、我々の勉強会でやったことが効いているのかなっていう感じもしたんですけどね」

岩上「でもこれ(イスラエルの暴力)はですね、(G7の場においても)認めたらダメですよね。G7だけの国際社会じゃない、なんていうのは、もう明らかなんですから」

宮田氏「そうです。むしろこっちの方(G7)が例外ですからね」

岩上「例外ですよね。

 イスラエルというのは、特殊すぎますし、あまりにも国際法を破っている塊みたいな国ですからね。破り続けているわけですから」

 岩上安身は、IWJ記者が20日、G7声明について、岩屋毅外務大臣に質問したところ、岩屋大臣は「平和と安定に関するコミットメントの文脈において、イスラエルには自国を守る権利があります」「イスラエルによる先制攻撃については事実関係が確認されていないので、国際法的な評価というのも、今は下すことがここではできないので、答えません」と述べただけであった、と報告しました。

※イラン・イスラエル戦争で、奇襲の先制攻撃を行ったイスラエルの「自衛権」を認めたG7声明について、岩屋外務大臣は、「中東地域全体における平和と安定に対するコミットメントを強調し、その文脈において、イスラエルには『自衛権』があるという意味。イスラエルが行った行為を自衛権として確認しているという意味ではない」と、無理筋な答弁! 先制攻撃を受けたイランの「自衛権」は認めない! これは、核を保有していない国は「自衛権」を認めないというのと同じで、日本の首をもしめる論理!~6.20 岩屋毅 外務大臣 定例会見 2025.6.20
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527924

宮田氏「それって、外務大臣としては、困りますね」

岩上「何を言っているんですか、という。即座に、即断して答えていただかないとね。

 何か、暗闇で戦闘が起こりましたと言うんだったら、『事実関係はわかりません』と。

 『柳条湖事件みたいなものが起こりました。何か、わかりません』というんじゃ、ないじゃないですか。イスラエルは」

宮田氏「イラン領内に入って、やってるわけですからね」

岩上「(誰の目にも先制攻撃であるとわかる上に)イスラエル自身も(先制攻撃をしたと)認めているわけですから。『戦果が上がった』と言っているわけですから。

 『事実関係はわからない』とか、『これは国際法に照らして』とか。公然と、泥棒が強盗をやって、それで、それに対して、警官が首をひねりながら、目の前で現行犯なのに、『いやいや、刑法上どうなるのか判断がつかないんですよね』とか言って動かない、みたいな話ですよね」

宮田氏「外務大臣、情けないじゃないですか、と言えば、岩屋さんも石破さんもそうですけど、『尊敬する政治家は石橋湛山』って言ってるんですよね。

 だったら、石橋湛山の姿勢を見習ってほしいですよね」

岩上「そうですよ。腹を据えてほしいですね。(石橋湛山は)第2次大戦中に、『植民地を放棄せよ』と訴えた人なんだから」

宮田氏「本当にその通りです。次、質問する時に、そう言ってください」

 岩上安身は、「イランだって、どこの国だって、自衛権がある」ということを認めないと、それは(欧州ではない、白人の国ではない、キリスト教文明の国ではない)日本の自衛権にもはね返ってくる問題だ、と指摘しました。

岩上「非核保有国、核を保有していない国が、核保有している国から攻撃された時こそ、自衛権が発動できなかったら、『強い者が弱い者をいじめていい』という話になっちゃうんですよね。

 これは、大変な問題なんじゃないかと思うんですよね。

 この論理でいくと、日本がプルトニウムを蓄積している。で、蓄積しているということは、公には核兵器を作りたいと言っているわけじゃないんですが、一方で自民党とか保守の人達の本音としてですね、『あのプルトニウムを1回、2回濃縮すれば、すぐ兵器級のプルトニウムになって、そして日本の技術をもってすれば、運搬手段=ミサイルに取りつけて、核兵器なんてすぐ作れる』ということを(時々)言うわけですね。

 だから、核抑止力として(核兵器を保有はしていないが、持とうとすればいつでもすぐに持てる)寸止めの状態、『核兵器を保有する直前状態にしておくことは、核抑止力になるんだ』と、声高に言う人がたくさんいるわけですよ。

 (イスラエルの先制攻撃を自衛権として認め、イランの核開発はIAEAの監視下の平和利用であっても認めない、先制攻撃され、核施設まで攻撃されても、イランの自衛権を日本が認めないと言うと)こうやって、イスラエルのような国が、隣国が聞きつけたら、直ちに(日本に対しても核施設に)奇襲攻撃をかけていい、ということになっちゃうじゃないですか。

 だから、今までの『寸止め抑止力理論』みたいなものが、全部破綻したんだと思うんですよ。

 今回、そこへの議論というのは、全然起きていないんですよね、日本で。

 これは、大変な問題なんじゃないかなと思うんですけれども」

宮田氏「そうですね。次、行った時に、ぜひ岩屋さんに言ってみてください」

(その4)に続く

■<IWJ取材報告>「イスラエルは、核兵器保有が許され、イランはウラン濃縮すら許されない。イスラエルが国際法違反の先制攻撃をしても、イスラエルの自衛権だけが認められ、攻撃を受けたイラン側の自衛権は認められない」というG7の不平等な共同声明に、なぜ日本政府は署名したのかとのIWJ記者の質問に、岩屋大臣は「イスラエルもNPTに参加すべきだということも、一貫して伝えてきている」「G7声明は、イスラエルの一連の行為を自衛権の発動として認めるという趣旨ではない」とまわりくどい回答!~6.27 岩屋毅 外務大臣 定例会見

 2025年6月27日午後1時45分より、東京都千代田区の外務省にて、岩屋毅外務大臣の定例会見が行われました。

 会見冒頭、岩屋大臣より、岩屋大臣の米国訪問、イラン・イスラエルからの邦人退避、参院選に伴う在外公館等での投票の実施、の3点について、報告がありました。

※岩屋外務大臣の日米豪印外相会合出席(外務省、2025年6月27日)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/pressit_000001_02327.html

※参議院議員通常選挙に伴う在外公館等投票の実施(外務省、2025年6月27日)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/pressit_000001_02330.html

 続いて、岩屋大臣と各社記者との質疑応答となりました。

 各社記者からは、ドイツにおける慰安婦像、岩屋大臣のオランダ訪問、原爆投下に関するトランプ大統領の発言、フェンタニルの不正輸出などについて、質問がありました。

 IWJ記者は、前回参加した会見で、イラン・イスラエル情勢における「G7のイランに対する不平等な姿勢」に、日本政府がなぜ迎合するのかについて、質問したが、岩屋大臣から具体的な答弁がなかったため、再度、質問しました。

IWJ記者「前回の会見で質問し、御回答いただけなかった点について、重ねて質問いたします。

 イスラエルは、核兵器保有が許され、イランはウラン濃縮すら許されない。イスラエルが国際法違反の先制攻撃をしても、イスラエルの自衛権だけが認められ、攻撃を受けたイラン側の自衛権は認められない。これは、非核保有国に対する差別的扱いのように思われます。

 また、石破総理は、(日本国内では)『イスラエルによる「先制攻撃」は「到底許されない」』と、毅然として発言されましたが、G7では、イスラエルの自衛権のみ特筆して認める不平等の声明に署名されました。

 日本も非核保有国であり、プルトニウムを蓄積している国でありながら、なぜ、このような署名をしたのでしょうか?」

 この質問に対して、岩屋大臣は、以下のように答弁しました。

岩屋大臣「まず、イスラエルは、自国の核兵器保有を確認も否定もしないという方針をとっていると承知しておりますが、我が国は、国際的な核不拡散(核兵器の不拡散に関する条約:Treaty on the Non-Proliferation of Nuclear Weapons, NPT)体制の維持・強化を重視する立場ですので、こうした我が国の考えは、イスラエルを含む関係国に対して、様々な機会をとらえて伝達してきております。

 イスラエルもNPTに参加すべきだということも、一貫して伝えてきているところです。

 今後も、こういう外交努力を続けていきたいと思います。

 その上で、先般のG7サミットでは、当然、サミットでの合意文書ですので、我が国の考え方だけではなくて、イスラエル・イラン間での攻撃の応酬が行われていた情勢を受けて、首脳間での議論を踏まえて、首脳声明の発出に至ったという経緯でした。

 その声明の中で、中東地域における平和と安定に対するG7としてのコミットメントをまず強調し、その文脈において、イスラエルは自国を守る権利を有するということを確認したところでして、イスラエルの一連の行為を自衛権の発動として認めるという趣旨の文章ではないと、ご理解をいただきたいと思います。

 また、同文書の中で、協議を通じたイラン核問題の解決の重要性が、首脳間で確認をされたということでした。

 我が国としては、言うまでもなく、事態の沈静化が極めて重要だと、そして、交渉によって問題が解決されるべきだという考え方でございまして、24日に行われた米国によるイスラエルとイランとの停戦合意が、双方において着実に実施されていくことを期待しております。

 そして、米・イラン協議を始めとする対話の道が、他にも、E3(2015年、イラン核合意に署名した英国、フランス、ドイツの欧州3ヶ国)を始め、様々な国が、この対話の再開に努力していただいていますし、私どもも、働きかけていますけれども、この対話の道が再開されるように、引き続き、必要なあらゆる外交努力を行っていきたいと考えております」

 会見の詳細については、全編動画を御覧ください。

※「イスラエルは、核兵器保有が許され、イランはウラン濃縮すら許されない。イスラエルが国際法違反の先制攻撃をしても、イスラエルの自衛権だけが認められ、攻撃を受けたイラン側の自衛権は認められない」というG7の不平等な共同声明に、なぜ日本政府は署名したのかとのIWJ記者の質問に、岩屋大臣は「イスラエルもNPTに参加すべきだということも、一貫して伝えてきている」「G7声明は、イスラエルの一連の行為を自衛権の発動として認めるという趣旨ではない」とまわりくどい回答!~6.27 岩屋毅 外務大臣 定例会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527990

■6月発行の『岩上安身のIWJ特報!』は、5月に続き、3月14日に初配信した「岩上安身による京都大学名誉教授・ワクチン問題研究会代表理事 福島雅典医師、外務省元国際情報局長 孫崎享氏インタビュー」より、前半の福島医師のレクチャーとその後の鼎談部分の抜粋をテキスト化、詳細な注釈をつけ発行します! ぜひ「まぐまぐ」からご登録ください!! IWJサポート会員になれば、IWJサイトでバックナンバーをすべて読めます! ぜひサポート会員にご登録を!!

 IWJでは、メルマガサイト「まぐまぐ」で、毎月『岩上安身のIWJ特報!』を発行しています。

 6月発行の『岩上安身のIWJ特報!』は、5月に引き続き、2025年3月14日に初配信した、「米CDC元所長が上院で証言『新型コロナワクチンはビッグミステークだった』! 全身の細胞が取り込んだナノ粒子の毒性で急増した癌! 跳ね上がった死亡率!! 後遺症の症状に、岩上安身もあてはまる!~福島雅典氏 岩上安身によるインタビュー第1185回ゲスト 京都大学名誉教授・ワクチン問題研究会代表理事 福島雅典氏、外務省元国際情報局長 孫崎享氏(前半)」から、福島氏の講演と、その後の鼎談部分の抜粋をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行します。

 新型コロナワクチンを接種した後、体調に異変が起きたという訴えは多く、後遺症と見られる症状は、希少難病、神経変性疾患、自己免疫疾患、生活習慣病など多岐にわたります。ワクチン接種が原因とされる死亡例も、厚生労働省が認めたものだけで2000人以上あります。

 「パンドラの箱を開けちゃったんですよ、こういう(遺伝子操作)技術が。どうしてくれるんだ!」と語気を強めるのは、ワクチン問題研究会代表理事の福島雅典氏です。

 薬剤疫学の専門家である福島氏は、新型コロナウイルスワクチンは「ワクチン」ではなく「m(メッセンジャー)RNA脂質ナノ粒子製剤」だと指摘し、その危険性や被害者救済を広く訴えています。

 一般的なワクチン接種の場合、リスク(有害事象=重症化や死亡、副作用など)とベネフィット(効果・利益=感染しにくい、感染しても軽症など)のバランスを慎重に見極めて実施されます。

 しかし、遺伝子製剤である新型コロナワクチンの場合、福島氏は「利益がリスクに勝るなど、まともな医者なら口が裂けても言えない」と話します。ワクチンを打ったら、症状を抑えられるのか、仕事を休まないで済むのか、通院や入院をしなくていいのか、重症化や死亡がないのか。これらについて、すべて定義して調査しない限り、利益について何にも言えないはずだ、と言うのです。

 2021年6月、「コロナ禍の世界を救うのは、このワクチンしかない!」と言わんばかりの大キャンペーンのもと、日本でも公費による接種事業が開始されました。

 厚生労働省は、同年7月のコロナによる致死率、ワクチン未接種の人の致死率、ワクチン1回接種の人の致死率、2回接種の人の致死率などを、当時のHER-SYS(新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理システム)のデータにもとづいて調査し、評価委員会に提出しています。

 それは、ワクチンを打てば打つほど死亡率が下がるという「利益が上回ったデータ」ではありましたが、実は、全年齢のデータではなく「65歳以上」のみをピックアップしたものでした。

 ところが、全年齢で見ると、未接種者の場合、コロナ感染で1000人に1人か2人が亡くなり、ワクチン1回接種の人では1000人に4人が、ワクチン2回では1000人に6人ほどが亡くなっているのです。つまり、ワクチンを打てば打つほど、死亡したり、重い後遺症になるリスクが高まる、ということです。

※ワクチン接種者と非接種者における新型コロナ感染者の年齢層別致死率(2021年7月)(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000826597.pdf

 「(全年齢のデータだと)ワクチンを打つほど、死亡率が高くなるんですよ。それでは(都合が)悪いって、次から(2022年7月)死亡率を出さなくなっちゃった。証拠隠滅だ。だから、私は間髪入れずに情報開示請求したわけです」と福島氏は説明しています。

 さらに、コロナワクチン接種後に多くの人が苦しんでいる、慢性疲労症候群に対するビタミンDの重要性や養生法の基本、近年、増えつつある自由診療の危うさ、歴史から学ぶことの大切さについても、幅広く語っていただきました。

 以下は、6月発行の『岩上安身のIWJ特報!』の目次です。

(第689号の目次)
◆新型コロナワクチンは遺伝子製剤。だが、薬なら要求される毒性の審査を「ワクチン」だからノーチェック。異例の速さで特例承認!
◆世界トップクラスだった日本の平均寿命、ワクチン接種開始の2021年から降下!「国が調査すべき重要なこと。このまま行くと日本は破綻する」
◆2024年4月までに接種後の死亡者が2000人以上、重症者は約1万人!「だから被害届を出しなさい。ワクチン救済制度があるんです」

(第690号の目次)
◆患者さんを診てワクチンの副作用を疑う若い医師に「副反応と言え!」とパワハラが横行!「サイドエフェクトを『副反応』だなんて学術的に間違っている」
◆新型コロナワクチンの死亡率は10万人に2人! 健康な若者や子供も亡くなっているのに「集団の利益のためだから仕方ない」という話なのか?
◆ワクチン接種と症状との因果関係は恣意的に判断されやすい。「わからないと言って頬かぶりする奴がいる! だから検査法が必要なんです」

(第691号の目次)
◆あの国策が本当に正しかったのか、検証するべき! 健康被害の全例調査、それぞれの補償、必要な医療の提供を!
◆日本国憲法の「国民の権利」や「不断の努力」を再認識して、ワクチンで被害を受けたなら泣き寝入りせず、救済や法整備を訴えること!
◆新型コロナワクチンは「パンドラの箱」を開けてしまった! 一気に噴き出す多様な疾患!「それに向き合わないのは医者失格だ」

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