┏━━【目次】━━━━
┠■はじめに~プーチン大統領がトランプ大統領を「勇敢な人物」と称賛! ウクライナ紛争の解決に向けたトランプ大統領の努力を称賛! トランプ大統領も、ロシアが米国を「尊敬」していることに感謝! ロシアと米国との緊張緩和が一段と進みつつある! 他方、NATOとロシアは逆に緊張が高まる! 独仏首脳が「ロシアは帝国主義的な戦争を続けている」と共同で非難! ロシアのラブロフ外相も、独仏両首脳は「健全な思考を完全に失った」「独仏が全欧州の支配を狙っていた時代に回帰しようとしている」と応戦! また、エストニアは、「核兵器搭載可能な、米国製ステルス戦闘機F-35Aを受け入れる用意がある」と表明!
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┠■7月になりました! IWJの今期第15期の期末である7月末まで、あと1ヶ月です! 6月のご寄付・カンパは、63万9000円で、月間目標額まで82%分、286万1000円届いていません! 今期のご寄付の目標額の不足分は、8月から6月までの11ヶ月間で、暫定ですが、約2149万円にのぼっています! 代表の岩上安身の個人貯金で支えるのは、もはや限界です! 緊急のご寄付、カンパをどうぞよろしくお願いいたします! 会員登録もぜひ、よろしくお願いいたします!
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┠■【中継番組表】
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┠■<岩上安身による最新インタビュー報告>「イスラエル軍が、イランへの大規模攻撃を開始! G7も『自衛権』を認める! さらに米軍もイランの核施設を爆撃し、破壊! 核の脅威を口実にした『先制攻撃』は許されない!」岩上安身による現代イスラム研究センター 理事長宮田律氏インタビュー(その4) 米国の爆撃によって、イランとロシアが急接近!?
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┠■<ジェフリー・サックス教授かく語りき>「多くの証拠が示しているように、イランが核兵器を保有する能力は、損なわれていない」! 米国がバンカーバスターでイランの核施設を攻撃した「ミッドナイト・ハンマー作戦」は一種の「ショー」!「大統領が攻撃直後に『完全な成功』を宣言した事実は、本質的に私達が、危険な『スピン(情報操作)とハリウッドの時代』に生きていることを示している」!「憲法に反して爆弾を投下するか否かを決定する少数の人物に、深刻な無罪放免感を与える可能性がある」!!
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■はじめに~プーチン大統領がトランプ大統領を「勇敢な人物」と称賛! ウクライナ紛争の解決に向けたトランプ大統領の努力を称賛! トランプ大統領も、ロシアが米国を「尊敬」していることに感謝! ロシアと米国との緊張緩和が一段と進みつつある! 他方、NATOとロシアは逆に緊張が高まる! 独仏首脳が「ロシアは帝国主義的な戦争を続けている」と共同で非難! ロシアのラブロフ外相も、独仏両首脳は「健全な思考を完全に失った」「独仏が全欧州の支配を狙っていた時代に回帰しようとしている」と応戦! また、エストニアは、「核兵器搭載可能な、米国製ステルス戦闘機F-35Aを受け入れる用意がある」と表明!
おはようございます。IWJ編集部です。
6月27日、ベラルーシのミンスクで開催されたユーラシア経済連合の首脳会議の後、記者団を前にして、プーチン大統領が、「トランプ大統領を尊敬している」という意外な発言を行いました。
「私(プーチン大統領)は、現在の米国大統領に大きな敬意を抱いています。
彼(トランプ大統領)は権力、そしてホワイトハウスに戻るまでに、非常に困難で複雑、そして危険な道のりを通ってきました。
我々は皆、それをよく知っています。
暗殺未遂にまで遭った。しかも、命を狙われたのは、1度ではありません。
彼が、勇気ある人物であることは、明白です。
彼が国内で行っていること。中東情勢で行っていること。
ウクライナ危機の調停にかける、彼の尽力。
こうしたすべてを、もちろん、私達は非常に高く評価しています。(中略)
トランプ大統領は、何とかして、ウクライナ問題を調停しようとしています。
私はこう考えています」。
※『スプートニク日本』のXへのポスト(2025年6月28日)
https://x.com/sputnik_jp/status/1938677461707038861
他方、このプーチン大統領のスピーチを受けて、すぐに、トランプ大統領も、ホワイトハウスの大統領執務室で、こう反応しています。
「ウラジーミル・プーチン氏は、非常に素晴らしい発言をしました。
再び、我が国を尊敬してくれているのです。
今だから言えることですが、1年前には、そうではありませんでした。
しかし、プーチン氏は、再び、尊敬してくれています。
そして、中国の国家主席も、我々を尊敬しています。
金正恩氏も、再び、我々を尊敬しています」。
※『スプートニク日本』のXへのポスト(2025年6月28日)
https://x.com/sputnik_jp/status/1938744886767104102
トランプ大統領とプーチン大統領は、これまで確認できているだけで、ウクライナ紛争の終結に関して、5回の直接電話会談(2月12日、3月18日、5月19日、6月14日、6月25日)を行ってきました。
これ以外にも、クレムリンによれば、さらに少なくとも2回ほど、非公開で話しあっている可能性があります。
この米露首脳の直接電話会談の成果は、ロシアとウクライナが、3年以上の中断を経て、5月16日と6月2日にイスタンブールで直接対面の協議を行い、一連の捕虜交換と戦死した兵士の遺体返還が実現したことです。
しかし、ロシアが5月24日夜から25日にかけ、ドローン298機とミサイル69発でウクライナを攻撃したあと、トランプ大統領は、トゥルース・ソーシャルに、「(プーチン氏に)何かが起こった」、「彼はまったく狂ってしまった」、「不必要に多くの人を殺している」と、プーチン大統領を非難する投稿をしました。
これは、停戦協議中のロシア側の攻撃に、トランプ大統領が激怒した形ですが、実は、停戦協議中に、ウクライナがロシアのエネルギー施設を攻撃したことへの報復だったことが明らかとなっています。
※ロシア、トランプ氏は「感情的」と プーチン氏を「狂った」と非難したことを受け(BBC、2025年5月27日)
https://www.bbc.com/japanese/articles/cn4q0y9n287o
この時まで、「1日で紛争を終結させる」と豪語していたトランプ大統領の調停は上手くいかず、一時期、「米国は、ウクライナ紛争の調停から離れる」とさえ、述べていました。
局面に変化の兆しが訪れたのは、6月24日に、イスラエルとイランの停戦が成立してからです。
上述したように、プーチン大統領による、トランプ大統領の停戦の努力への高い評価があり、それに対応するトランプ大統領の感謝が続きます。
これは、米国による調停の前提にある、米露の緊張緩和が進む兆しが出てきた、と言えます。
ただ、手放しで米露の緊張緩和を喜べるかどうかは、わかりません。
この緊張緩和が、本物になるためには、米国が主導して、西側諸国が追従した対露経済制裁の解除につながるのかどうかが問題だからです。
トランプ政権としては、中東に専念したいので、ロシアのことは、欧州に任せて、自国米国は、とりあえずいい顔をプーチンに対してしておこう、という一時的なポーズと考えることもできます。
それでも、トランプ大統領とプーチン大統領の直接の会談が実現するかもしれない、と言われてもいます。
ドイツの『ビルト』紙は、6月27日付記事で、「プーチン、トランプとの会談に応じる用意あり」という記事を配信しています。
※Putin bereit fur Treffen mit Trump(ビルト、2025年6月27日)
https://www.bild.de/politik/inland/russen-diktator-lobt-ihn-sogar-putin-bereit-fuer-treffen-mit-trump-685ec56e5810b451b260d240
同日付『ビルト』は、こう報じています。
「ロシアの独裁者ウラジーミル・プーチン(72)が、米大統領ドナルド・トランプ(79)に対して扉を開き、さらには会談の可能性まで示唆した!
『私は常に接触や会談に対して開かれている』と、プーチンはベラルーシのミンスクで開かれたユーラシア経済連合の首脳会議の傍らで、国営通信社『タス』の取材に対して語った。
しかし、プーチンはこうも明言した――『そのようなプーチン=トランプ会談が、すぐに実現する見込みは、あまりない』。
というのも、このような会談は、新たな協力の段階に到達するために、準備が必要だからだ」。
その「準備」のためなのかどうか、米露の情報機関同士の緊張緩和が進み始めています。
ロシアの情報機関である対外情報局(SVR)のナルイシキン長官は、米中央情報局(CIA)のラトクリフ長官と電話会談し、共通の関心事について、今後いつでも協議することで合意したのです。
30日付『ロイター』は、こう報じています。
「ナルイシキン氏は『互いにいつでも電話し、我々が関心を持つ問題について、話しあう可能性を確保した』と語った。
ロシアメディアによると、ナルイシキン氏がラトクリフ氏と電話で協議するのは、今年3月以来という」。
※ロシア情報機関トップ、米CIA長官と「今後いつでも電話」で合意(ロイター、2025年6月30日)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/PSTK4Q2JH5MXTOOFM6PVLDWW3Q-2025-06-30/
米露の緊張緩和が、長続きして、米国が対露経済制裁を解除するに至るかどうかはわかりません。しかし、仮にそのような事態に至ると、欧州は、取り残される形になります。
ウクライナ紛争のもう一方の当事者である欧州とロシアとの関係はますます悪化し、緊張が一段と高まっています。
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■7月になりました! IWJの今期第15期の期末である7月末まで、あと1ヶ月です! 6月のご寄付・カンパは、63万9000円で、月間目標額まで82%分、286万1000円届いていません! 今期のご寄付の目標額の不足分は、8月から6月までの11ヶ月間で、暫定ですが、約2149万円にのぼっています! 代表の岩上安身の個人貯金で支えるのは、もはや限界です! 緊急のご寄付、カンパをどうぞよろしくお願いいたします! 会員登録もぜひ、よろしくお願いいたします!
いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。
IWJの財政が、危機的状況です!
6月は、1日から27日までの27日間で、41件、63万9000円のご寄付・カンパをいただきました。これは、目標額の約18%に相当します。6月は月間の目標額まで、82%、286万1000円届いていません。
ご支援くださった皆様には、感謝いたします。本当にありがとうございます!
IWJの今期第15期は、昨年8月にスタート、6月末で11ヶ月が経過し、7月末の期末まで、あと1ヶ月となりました。
残念ながら、昨年8月からの今期第15期は、6月までの11ヶ月間で一度も、月間目標額に達していません!
この不足総額は、寄付部門だけで、約2149万円にもなります! 現在、こうした不足額は、IWJ代表の岩上安身が、個人の貯金を投じて穴埋めしていますが、限界があります! その限界は近づいています!
IWJが7月以降も活動を続けられますように、ご寄付・カンパによる緊急のご支援をよろしくお願いいたします!
今期11ヶ月間の累計のマイナス約2149万円を少しでも埋められるよう、皆様の緊急のご支援をお願いしたいと存じます!
会費を据え置きながら、より一層、支出を切りつめる努力もしています。
今後は、土曜日に発行していた『日刊IWJガイド』は、原則として、お休みさせていただきます。もちろん、何か事件などがあれば、『速報』や『号外』などは、週末であっても、発行させていただきます!
目標額を下げ、支出を切りつめても、収支が改善されないようならば、IWJは今後、活動を続けてゆくことが困難になります!
第15期が、赤字に転落しないように、無料でご視聴の方は、是非とも有料会員登録を、また、会員・非会員を問わず、緊急のご寄付・カンパによる、財政難のIWJへのご支援を、どうぞよろしくお願い申し上げます!
なお、IWJでは、インタビューなどを、お見逃しになった方も、会員であれば2ヶ月間全編視聴が可能です!
サポート会員ですと、過去のすべてのコンテンツについて、いつでも、いくつでも御覧になれます!
公開済みのコンテンツの本数は、動画とテキスト記事あわせて2万6113本あります。このうち、動画が2万3502本、テキスト記事が1万1196本、ブックレビューなどその他248本あります(カテゴリーは重複するものもあります)。
「IWJ特報」のバックナンバーも、1ヶ月遅れの分から、すべて読むこともできます!
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5月末現在、IWJ会員の総数は1758人、このうちサポート会員の方は680人でした。
ぜひとも、サポート会員様におかれましては、サポート会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!
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また、休会中の皆様は、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、会員番号は変わりませんので、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!
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同じくサポート会員が、1ヶ月3300円で、毎月支払ってゆくと、12ヶ月で3万9600円のところ、一括払いですと、3万3000円(消費税込み)ですみます! 2ヶ月分おトクです! ぜひ、ご検討ください!
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みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
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城南信用金庫
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店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル
ゆうちょ銀行
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店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
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どうぞ、皆様、米国の従属下のまま、憲法に緊急事態条項を導入し(自民党、公明党、維新、国民民主らが賛成)、無謀な戦争へと駆り立てられてゆく日本の対米従属権力(与野党を問わず)に対し、一切忖度しないで真実をお伝えしてゆく独立メディアIWJの活動をご支援ください!
よろしくお願いします!
岩上安身 拝
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◆中継番組表◆
**2025.7.1 Tue.**
調整中
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◆中継番組表◆
**2025.7.2 Wed.**
調整中
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◆昨日アップした記事はこちらです◆
継承されない声から沖縄戦・沖縄戦後史を「紡ぎなおす」~6.21『継承』ってなんだろう?若者が語る沖縄戦 2025.6.21
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527927
◆しばらくフルオープン! 動画をご視聴になり、記事をお読みになった方々は、ぜひ、この機会に会員登録をお願いします!◆
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「トランプ関税」の衝撃波が世界を襲う! 貿易政策と安全保障政策の融合!? 逆に米国と同盟国に、経済破綻と社会崩壊の危機が迫る!? 岩上安身によるインタビュー第1188回ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 第1弾 2025.5.2
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527367
40年間続いた米国債の価格上昇が、下落へ! 世界一米国債を保有する日本には、巨大な含み損が発生! 米国債務は対GDP比100%を超え、利払い費だけで、米防衛費を超過!「アメリカの、世界に対する覇権を支えている財政システムが、大変動を起こしている」! 岩上安身によるインタビュー第1195回ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 第2弾 前編 2025.6.8
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527763
フォン・デア・ライエン委員長は「我々が知っていた西側は、もはや存在しない」と宣言!「日本人がもっと真面目に考えないと。日本の立ち位置って何ですか?『西側の一員です』と。でも、その『西側』はないんです」! 米国債がクラッシュしてしまえば、最大保有国である日本は、最大の被害国に! 岩上安身によるインタビュー第1195回ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 第2弾 後編 2025.6.8
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527782
ヒンドゥー至上主義のインド・モディ政権によって酷い差別を受けているカシミールは、ユダヤ人至上主義によって民族浄化を受けるガザと共通性がある! パレスチナ問題とカシミール問題はともに大英帝国支配の負の遺産! しかし、英国は責任を果たさない! 岩上安身によるインタビュー第1194回ゲスト 現代イスラム研究センター理事長 宮田律氏 第1回 2025.5.30
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527633
イスラエルは、トランプ米大統領のリゾート開発構想のために、ガザ戦争を再開! 毎日100人単位でパレスチナ人を殺害しているのに、主要メディアではほとんど報じられず、批判もされない! ユダヤ教の極右政党と連立するネタニヤフ政権は、UNRWA施設を破壊し、職員も殺害! 人道援助を妨害し、ガザは「国際法の墓場」に! 岩上安身によるインタビュー第1194回ゲスト 現代イスラム研究センター理事長 宮田律氏 第2回 2025.6.6
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527726
「トランプは戦争をしない」は嘘! 米大統領がバイデンでもトランプでも、イスラエルのやることは全部支持! キリスト教に妥協したユダヤ教徒と、キリスト教シオニストの福音派の猛烈な支持を抜きには考えられず、イスラエルの利益を最大限に追求!~岩上安身によるインタビュー第1176回ゲスト 現代イスラム研究センター理事長・宮田律氏
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/526058
「戦争をやめさせる」はずのトランプ内閣が、ウクライナ紛争を剛腕で停戦させようとしているのに対し、イスラエルのジェノサイドはなぜ野放し!? その謎に迫る!!【ガザ戦争とハマス】15ヶ月に及ぶ戦争は中東地域に何をもたらしたか? トランプ政権によってパレスチナはどうなるのか? 岩上安身によるインタビュー第1184回ゲスト 現代イスラム研究センター理事長・宮田律氏 2025.2.25
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/526531
2024年を振り返る! そして1ヶ月後に始まる第2次トランプ政権で、米国は、そして世界はどう変わる!?~岩上安身によるインタビュー第1175回 ゲスト 元外務省国際情報局長・孫崎享氏
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/525988
ハミッド・ダバシ氏が指摘「ガザのおかげでヨーロッパ哲学の倫理的破綻が露呈した」!「ガザ攻撃における植民地主義の視点」~岩上安身によるインタビュー第1145回 ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏 2024.2.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/521575
「イスラエルがどんな戦争犯罪、人道に対する罪を行っても一度も裁かれなかった。こういう国際社会の『伝統』がジェノサイドを可能にしている」!!~岩上安身によるインタビュー第1144回 ゲスト 早稲田大学文学学術院教授・京都大学名誉教授・岡真理氏 2024.2.2
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/521515
イスラエルがパレスチナ・ガザ地区に対して行なっているのは「民族浄化」! イスラエルによる「報復」でもなければ、ハマスとの戦争でもない!~岩上安身によるインタビュー第1138回 ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏 2023.11.13
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519713
「絶望」に突き動かされたハマスがイスラエルを急襲! イスラエルは、「報復」の名のもとに「民族浄化」を開始! パレスチナ人の「完全追放」まで至るのか!?「第2のナクバ」に~岩上安身によるインタビュー第1137回 ゲスト 放送大学名誉教授 高橋和夫氏 2023.11.9
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519653
対等な者同士の「ハマス・イスラエル戦争」ではない!「植民地主義とそれへの抵抗であるという基本的な視点が必要」~岩上安身によるインタビュー第1136回 ゲスト 東京大学名誉教授 板垣雄三氏 2023.11.2
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519527
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■<岩上安身による最新インタビュー報告>「イスラエル軍が、イランへの大規模攻撃を開始! G7も『自衛権』を認める! さらに米軍もイランの核施設を爆撃し、破壊! 核の脅威を口実にした『先制攻撃』は許されない!」岩上安身による現代イスラム研究センター 理事長宮田律氏インタビュー(その4) 米国の爆撃によって、イランとロシアが急接近!?
6月25日、「岩上安身による現代イスラム研究センター 理事長宮田律氏インタビュー」を、撮り下ろし初配信しました。(その1)(その2)(その3)に引き続き、インタビューの続きをご紹介します。
※<インタビュー配信報告>「イスラエル軍が、イランへの大規模攻撃を開始! G7も『自衛権』を認める! さらに米軍もイランの核施設を爆撃し、破壊! 核の脅威を口実にした『先制攻撃』は許されない!」岩上安身による現代イスラム研究センター 理事長宮田律氏インタビュー(その1)自由化が進むイラン社会は、「トランプのアメリカよりも、よっぽど自由があるかもしれない」(日刊IWJガイド、2025年6月26日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20250626#idx-5
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/54783#idx-5
※<インタビュー配信報告>「イスラエル軍が、イランへの大規模攻撃を開始! G7も、国際法違反の、先制攻撃したイスラエルの『自衛権』だけを認める! 米軍もイランの核施設を爆撃! 核の脅威を口実にした『先制攻撃』は許されない!」岩上安身による宮田律氏インタビュー(その2)イスラエルの被害や迎撃ミサイル枯渇を隠す一方で、イランを悪魔化する西側メディア! ネタニヤフ首相は「イランの核兵器開発は、イスラエルの存続に対する現在進行形の危機である」というが、宮田氏は「1995年から『イランは5年以内に核兵器を持つ』ということを、ずっと言い続けている」と述べ、「相当な嘘つき」と指弾!
(日刊IWJガイド、2025年6月27日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20250627#idx-7
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/54785#idx-7
※<岩上安身による最新インタビュー配信報告>「イスラエル軍が、イランへの大規模攻撃を開始! G7も『自衛権』を認める! さらに米軍もイランの核施設を爆撃し、破壊! 核の脅威を口実にした『先制攻撃』は許されない!」岩上安身による現代イスラム研究センター 理事長宮田律氏インタビュー(その3)G7はイスラエルの自衛権を支持する一方、イランを「テロの根源」と非難、石破総理もG7共同声明に署名!「そういうことをやっているから、国際社会で日本がイニシアチブを発揮できない」! インドネシア大統領はG7を蹴ってロシアへ! 孤立しているのはG7側!(日刊IWJガイド、2025年6月30日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20250630#idx-5
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/54788#idx-5
<6月21日、米国がイランの核施設3ヶ所を爆撃! 米国憲法違反、国連憲章違反のメチャクチャな攻撃>
米国は、6月21日、「ミッドナイト・ハンマー作戦」に踏み切り、イランの3ヶ所の核施設を爆撃しました。最初に、トランプ大統領が、トゥルース・ソーシャルで、「イランの主要な核濃縮施設は、完全かつ徹底的に抹消された」と発表しました。
日本の記者クラブメディアでは、ほとんど報じられていませんが、トランプ大統領の決定に対しては、米国憲法に違反していると、米国の連邦議会の議員の中にも、バーニー・サンダース上院議員のように批判した議員もいると、宮田氏は指摘しました。
※Bernie Sanders speaks on US attacks on Iran in full speech(WFAA、2025年6月23日)
https://youtu.be/y7VMyLnwnc8
米国防総省による、22日の記者会見では、「ミッドナイト・ハンマー作戦」は、数ヶ月にわたって計画され、125機以上の飛行機、1隻の潜水艦、14発の地中貫通爆弾(バンカーバスターGBU57)が使用された、と発表されました。
13.6トンのバンカーバスター弾が実戦で使用されたのは、初めてのことです。
・現地時間22日0時半、米軍の潜水艦が、イランのイスファハンに向け、巡航ミサイル「トマホーク」を20発以上発射。
・同午前2時10分ごろ、B2爆撃機が、フォルドゥの核関連施設に、重量約13トンの「バンカーバスター」GBU57を2発投下。B2爆撃機は、米本土ミズーリ州から出発した。
・「ミッドナイト・ハンマー作戦」で用いられたGBU57は、合計14発。
・米海軍潜水艦は、イランの他の主要核施設であるナタンズとエスファハーンに向けて、トマホーク巡航ミサイル30発を発射。
・イラン側の戦闘機は、飛行していなかった。
・イランのミサイルシステムは、米軍機を探知していなかったと思われる。
岩上「米国は、外交的にイラン政府に接触して、米軍による攻撃が、核施設の破壊のみが目的で、体制転換(レジームチェンジ)という取り組みを計画していないと、事前に伝えておいた、というんですよ。
ということは、茶番っぽいな、という気もするんですけど」
岩上安身は、トランプ大統領の武力行使の決定に対して、他国に宣戦布告し、武力行使を決断する権限は大統領の権限ではなく、連邦議会の権限であるとして、米議会が強く反発している、と紹介しました。
米議会下院では、16日、米国がイスラエルとイランの戦争への関与を禁止するための「イラン戦争権限決議案」が、民主党と共和党の超党派議員によって提出されたばかりでした。
※米上院議員が戦争権限決議案、トランプ氏のイラン軍事攻撃阻止(ロイター、2025年6月16日)
https://jp.reuters.com/world/us/2W7VUDVT6NJPVCILJSQOBWDUHY-2025-06-16/
岩上「それで、カンカンになっているのは議会ですよね。ティム・ケイン上院議員、民主党ですが、『これは我々の戦争ではない。だから、もしそうだとすれば、議会は憲法に従って決定しなければならない』と。
アメリカ議会下院では先週、米国がイスラエルとイランの戦争への関与を禁止するための、『イラン戦争権限決議案』が、民主党と共和党の超党派の議員によって提出されたばかり。これから議会で話すんでしたね。議会が承認しないと戦争することができないと」
宮田氏「戦争法ですね、アメリカの」
岩上「しかし、トランプ大統領は、議会の承認も、イランへの宣戦布告もなしに、イランを爆撃した。これは対外的に見ても、無法ですよね。宣戦布告なしの攻撃ですよね。その上でアメリカ議会の承認を得ないといけない、と。
これってブッシュJr.がやった時ですらも」
宮田氏「承認を得ていますよね、議会でね」
岩上「ですよね。権限法を、自分達に全面的に、一時的に、だけど委任してくれという法律を通しましたよね。
だから、ブッシュJr.もやったこともやらない、議会でも承認もしていない。それをやっちゃう、という」
宮田氏「なおかつ、国連にも諮ってない」
岩上「そうですよね。だから、(国連の承認を得ない武力行使は)国連憲章違反であり、国際秩序を乱しているのは、アメリカでもあるということ」
宮田氏「そうです」
岩上「要するに、『議会は、戦争を宣言する唯一の権限を有する』と定めているアメリカの憲法違反であり、法律違反であり、国際法違反である。国連憲章違反である。
もう、何か、めちゃくちゃ」
宮田氏「めちゃくちゃな攻撃です」
岩上「しかも、核施設に攻撃しているわけですから、とんでもないことですよね。
今まで、イスラエルはアウトロー国家だから、イラクの核施設に攻撃したことがありました(1981年6月7日、イラクのバグダッド南東約17kmのタワイザ核研究センターで建設中だったタミムズ1号原子炉を空爆した)けれども、こんなことをアメリカがやるわけですよ。
これで『法の支配』とかあるのか。民主主義があるのか。議会を無視しているということは、民主主義がないということですからね」
宮田氏「そうですね」
その後、24日、米議会下院は、議会の承認なしにイランを攻撃したトランプ大統領に対する弾劾決議案の取り下げ動議を、賛成多数で可決しています。決議案は、トランプ氏が「議会が持つ宣戦布告権を侵害し、三権分立を無視した」と非難する内容でした。
※トランプ氏の弾劾決議失敗 イラン攻撃で民主議員提出―米(時事通信、2025年6月25日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025062500232
27日、上院議会は、民主党議員が提出した、「トランプ大統領によるイランへのさらなる軍事力行使に議会承認を義務づける戦争権限決議案」を、反対多数で否決しています。
※米上院、大統領の対イラン軍事力行使権限を制限する法案否決(ロイター、2025年6月27日)
https://jp.reuters.com/world/us/HIFHJ5WMDBLE5PVSBIKCTVCWV4-2025-06-28/
<ネタニヤフ首相がトランプ大統領を称賛し、イランは反発! ロシアはイランを支援する!? 日本は>
米国によるイランの核関連施設への攻撃のあと、ネタニヤフ首相は、「米国の大胆な決断は歴史を変える」、「中東や世界を平和の未来へと導く歴史の転換点を作った」などと、称賛する声明を出しました。
これに対して、イランのアラグチ外相は、「国連憲章、国際法、核拡散防止条約(NPT)に重大な違反を犯した」と米国を非難しました。
※米国、イラン核施設3カ所を攻撃 イラン「重大な国際法違反」(日本経済新聞、2025年6月22日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN2208O0S5A620C2000000/
岩上「発表後の流れなんですけど、ネタニヤフがトランプ大統領を称賛したわけですね、スピーチで。
イラン外相はアメリカを非難して、『米国は核施設を爆撃しただけでなく、国連憲章、NPT、そして国際法の重大な違反だ』と述べた」
宮田氏「アラグチ(外相)という方は、前の駐日大使だった人ですよ。非常に熱心な大使で、我々の少人数の勉強会にも来ていまして。
非常に何というか、仕事熱心で、イランの立場を熱心に説いて回りました。彼は、本当に、仕事に情熱がある感じの大使でしたよね」
岩上「そして、イラン革命防衛隊が、同地域の米軍への攻撃を示唆する、と」
宮田氏「よく言われるのは、イランは、今回のあれ(イスラエルによる奇襲攻撃)で、制空権がなくなってしまったから、別の反撃の仕方をやる、と。
別の反撃の仕方というのは、いわば、非通常戦争ですよね。だから、米軍関係者であるとか、あるいはアメリカ市民に対して、戦争を仕掛ける。
通常の戦争じゃなくて。欧米から見れば、テロということになるかもしれないですけれども、そういうことをやるというふうに言いましたよね」
岩上「この間にね、サンクトペテルブルグでは、プーチン大統領と、それから各国のいろいろな政治家とか、ビジネスマンとかが集まって、フォーラム(SPIEF)をやっていたんですよね(※)」
(※)Plenary session of St Petersburg International Economic Forum(President of Russia、2025年6月20日)
http://en.kremlin.ru/events/president/news/77222
岩上「そういう中で、プレスの対応もしていたし、いろいろ(プーチン大統領の)話を聞くことができて、かつ、それがYouTubeでも上がっているわけです。そういう中で、プーチンが同時通訳のイヤホンをつけながら話をしていましたけれども、ほとんど(大手メディアでは)報じられていないと思うんですが、(海外のYouTubeでは)全部流されているんですね。
それによれば、イランのことに関して言えば、イラン側から、ロシアに対して、助けてくれ、ということはリクエストされていないと、ここで言っているんですね。
だから、我々は、何か求めに応じていくということはないし、『(イランとの)戦略的パートナーシップ』というのは、即時に防衛をしなきゃいけないという軍事同盟ではない、と言って、険しい顔をしていたんですよ。
ただ、もしかしたら、イランは誇り高くて、プライドも高く、ロシアの力を借りないとか、中国の力を借りないとか、思っていたのかもしれませんけれども、(アラグチ外相は)この声明を出したあと、即、モスクワに行っているんです。
そうして、プーチンと会うことになったのですけれども、そこでは、後方支援とか、そういう話になってくるのかなという気がするんです(※)」
(※)プーチン大統領は、アラグチ外相との会談で「イランに対するいわれのない攻撃には根拠も正当性もない」と、米国の攻撃を強く非難した。ロシアのペスコフ大統領府報道官は、イランへの支援について「イランが何を必要としているかによる」と述べ、ロシア政府が危機の調停を申し出たこと自体が、支援の一形態だと述べた。
※米の不当な攻撃、「世界を危険にさらす」とプーチン氏 イラン外相と会談 (ロイター、2025年6月23日)
https://jp.reuters.com/world/security/7CGYR2V6KRO6TMLFKIF6D74ZCE-2025-06-23/
宮田氏「(アラグチ)外相が、駐日大使であったにもかかわらず、そういう調停を依頼する先としてですね、日本が入ってこないというのは、非常に残念な話ですよね」
岩上「G7での総理の動きとかね、実際に欧米諸国と並んで、ああいう偏った共同声明にサインしている国に言ったって、頼りにならないということは」
宮田氏「悲しい話です。悲しいです」
岩上「本当に悲しいですし、あと、(日本は)石油は何が何でもイランからも、もらいたいというために、工夫もしていなければ、何もしていないわけですからね」
宮田氏「(パフラヴィー)王政時代(1925-79)、日本はイランから、一番石油を買っていたんですよね」
岩上「そうですよね。油田の権益もあったわけですよね。
それを手放せと言われたのは、今から10何年か前で。
ちょうどその時、民主党政権になっていたころで、外務省の会見が開かれていたので、私、今よりもっと自由に質問ができた時ですけれども、質問したんですね。
これ(油田の権益の放棄)は、アメリカの圧力によるものですけれども、『これ(イランにおける石油の権益)は、重要じゃないかと、手放してどうするんだ』という話を質問したんですが、煮え切らずで。
かつ、その後、(日本が手放したイランの油田の)権益がどこに行ったのかというと、中国だったんですね。バカみたいな話じゃないかと思うんですよね。
現実に今、例えば陸路で、その当時は一帯一路なんてなかったんですけれども、(イランから中国へ石油を陸路で)運べるようになっちゃって」
宮田氏「そうですね。確かに、そういうことがありましたね」
岩上「だから、本当にバカみたいな話だな、と思うんですよね」
(続く)
■<ジェフリー・サックス教授かく語りき>「多くの証拠が示しているように、イランが核兵器を保有する能力は、損なわれていない」! 米国がバンカーバスターでイランの核施設を攻撃した「ミッドナイト・ハンマー作戦」は一種の「ショー」!「大統領が攻撃直後に『完全な成功』を宣言した事実は、本質的に私達が、危険な『スピン(情報操作)とハリウッドの時代』に生きていることを示している」!「憲法に反して爆弾を投下するか否かを決定する少数の人物に、深刻な無罪放免感を与える可能性がある」!!
6月13日のイスラエルによるイランへの奇襲攻撃から、22日の米軍によるイラン領内の核関連施設への電撃攻撃「ミッドナイト・ハンマー作戦」、そして急転直下の「停戦」で、イランとイスラエルの12日間戦争が、ひとまず停戦となりました。
しかし、ガザでのパレスチナ人に対するジェノサイドは続き、レバノンとシリアも、半分、イスラエルの支配下に置かれたままです。
もちろん、イスラエルとイランの軋轢も残っています。この「停戦」が永続的なものになるとは、誰も信じられない状況です。
6月27日、アンドリュー・ナポリターノ判事によるYouTube番組『自由の裁き』に登場したジェフリー・サックス教授は、「トランプ大統領は、米軍は『ミッドナイト・ハンマー作戦』によって、イランの核関連施設を破壊したと胸を張っているが、何の客観的な証拠もない」と指摘しました。
サックス教授は、「米国とイランの交渉は順調であり、米国がイランを攻撃する理由はなかった」と述べ、「米国がイランを攻撃したタイミングを見ると、それはイスラエルが、2国家解決の実施に関する国連会議が開催されるのを嫌がったからではないか」と推論しました。
サックス教授は、とにかくトランプ政権としては、事実として成果が上がっていようといまいと、「成果が上がったことにしたい」だけだ、「ミッドナイト・ハンマー作戦」は「ショー」であり、我々は「『スピンとハリウッドの時代』に生きて」おり、それは「とても危険なことだ」と指摘しました。
※Prof. Jeffrey Sachs : Israel Never Abides Ceasefires.(Judge Napolitano – Judging Freedom、2025年6月27日)
https://www.youtube.com/live/nge5-6rVJMQ
サックス教授は、米国とイランは6回目の核協議に入っており、それまでの5回の交渉では、双方が交渉は建設的であったと評価しており、米国とイランの外交協定の締結がなされる直前に、イスラエルの先制攻撃は行われた、6回目の交渉はイスラエルが最も恐れていたことだった、と指摘しました。
サックス教授は、米国とイランの外交協定は、核の問題だけではなく、もっと広範な内容が含まれており、その交渉は順調に進んでいた、と指摘します。
サックス教授「イランは誠意を持って交渉に臨んでおり、核査察の問題だけが交渉のテーブルに上っていたわけではありません。
イランは、何十年にもわたって、核兵器は望んでいないとして、米国によるイランへの経済制裁の解除と、イスラエルおよび米国によるイランへの脅威の停止を望んでいることを表明してきました。
こうした問題で進展が見られていただけでなく、中東の平和に関するより広範な問題でも進展があったようです。具体的には、イランが(ハマスやヒズボラなどへの)反乱支援を終了することなど、より広範な平和の一環としての議論が進められていました。
つまり、交渉は順調に進んでいたのです。イスラエルが交渉を台無しにしたいと望んでいる、という以外の理由で、米国がイランを攻撃する理由は、何一つありませんでした」
ナポリターノ判事「米国がパレスチナ国家の承認を検討していたことは、交渉のテーブルに上っていたのでしょうか? ネタニヤフ首相は、それを恐れていたのでしょうか?」
サックス教授「当時、2国家解決案を実施するための国連のハイレベル会合が開催される予定でした。イスラエルの攻撃(6月13日)によって、その会合は中止になりました。
それが、(イスラエルの)計算の一つだったかもしれません。私にはそれが事実かどうかはわかりませんが、タイミングからみて、そうだったと推測されます。
各国が準備を進めており、2国家解決の実施に関する国連会議が開催される予定でした」
イスラエルの奇襲攻撃の2日後となる6月15日には、米国とイランの6回目の核協議が行われる予定だったことは、よく知られていますが、サックス教授によると、2国家解決に関する国連のハイレベル会合も予定されており、そちらの妨害も、イスラエルにとって重要だったのではないか、ということになります。
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