┏━━【目次】━━━━
┠■はじめに~ガーシー氏、議員資格失う! ガーシー元議員の一連の暴露で、最も注目を浴びていたのが、ガーシー元議員にウクライナ美女とのパーティーを暴露された過去のある楽天の三木谷浩史氏! その楽天は300億円の詐欺被害に遭っていた! ホリエモンこと堀江貴文氏が楽天の事業が窮地に追い込まれていると暴露!「ガーシー問題」は「楽天問題」にも飛び火!?
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┠■IWJは創業以来、最大の経済的危機です! 2月のご寄付は173件、241万6500円、目標達成率62%でした! ご寄付をお寄せいただいた皆さまありがとうございました! しかし2月の月間目標額より38%下回っており、毎月、累積赤字が増え続けている状況で、第13期の7ヶ月間の累積の不足分は1655万4500円です!「新たな戦争前夜」にあって、偏向メディアにかわり、正確な情報をお届けすべく、IWJは全力で頑張り抜きますので、3月こそは少なくとも月間目標額390万円を達成できますよう、また累積の不足分を少しでも減らせますよう、緊急のご支援・ご寄付・カンパのほど、どうぞよろしくお願いします!
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┠■【中継番組表】
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┠■シーモア・ハーシュ氏のスクープ「米国はいかにしてノルドストリーム・パイプラインを排除したか?」をまともに取り上げない西側メディアに対し、現役経産官僚・経済産業研究所コンサルティングフェローの藤和彦氏が「ノルドストリームの爆破で得をしたのは米国とノルウェーであることは明白」、「日本もドイツの苦い教訓を『他山の石』として肝に銘ずるべきだ」ときわめてまっとうな提言!
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┠■IWJ書店新刊入荷! ジャーナリスト田崎基氏の直筆サイン入り!!『ルポ 特殊詐欺』を10冊限定で、IWJ書店から販売いたします!
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■はじめに~ガーシー氏、議員資格失う! ガーシー元議員の一連の暴露で、最も注目を浴びていたのが、ガーシー元議員にウクライナ美女とのパーティーを暴露された過去のある楽天の三木谷浩史氏! その楽天は300億円の詐欺被害に遭っていた! ホリエモンこと堀江貴文氏が楽天の事業が窮地に追い込まれていると暴露!「ガーシー問題」は「楽天問題」にも飛び火!?
おはようございます。IWJ編集部です。
昨日もお伝えしたガーシー議員ですが、昨日、15日、参院本会議で「除名」とする懲罰処分が可決されました。
※ガーシー氏、議員資格失う 戦後3人目の除名処分、参院が正式決定(朝日新聞、2023年3月15日)
https://digital.asahi.com/articles/ASR3H3PX3R3HUTFK002.html
これで、ガーシー議員は、参議院議員の資格を正式に失うことになりました。以下、ガーシー元議員と表記いたします。なお、彼の本名は東谷義和です。
いわゆる「ガーシー問題」は、「国会法第5条 議員は、召集詔書に指定された期日(第211回国会では1月23日)に、各議院に集会しなければならない」に違反して、参議院に出席せず、参議院議長による「招状」にも応じず、当初応じるとした3月8日の参議院本会議での陳謝に応えることもなく、昨年7月の参院選で初当選後1日も国会に登院することがなかった、というだけにとどまりません。
※国会法第5条(2023年3月15日閲覧)
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=322AC1000000079
問題の焦点は、ガーシー元議員は、なぜ、ここまで、頑なに登院を拒み、海外に身を置いているのか、何を恐れているのか、ということです。
オンラインで政治活動をするという公約があるから、というのは、表向きの理由にすぎません。
その公約が、一回も登院しないことを意味するわけではないからです。
暴露系YouTuberのガーシー元議員が、国会に出席せず、ドバイに滞在し帰国しない理由は、名誉棄損と常習的脅迫で刑事告訴されており、被害届も出されている警視庁に逮捕される可能性があるからです。
※ガーシー議員の今後は? 警察捜査のウラ側【ウラどり】(FNNプライムオンライン、2023年3月8日)
https://www.youtube.com/watch?v=r8_CdIq77Hs
自身のYouTubeチャンネルの暴露番組による複数の著名人に対する名誉棄損と、著名人らからの反論に対するガーシー元議員のたび重なる口撃が、常習的脅迫に当たるのではないかという容疑です。
国会法第33条は、議員の不逮捕特権を規定しています。
「国会法第33条 各議院の議員は、院外における現行犯罪の場合を除いては、会期中その院の許諾がなければ逮捕されない」
※国会法第33条(2023年3月15日閲覧)
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=322AC1000000079
ガーシー元議員は、告訴されていても、「不逮捕特権」がある以上、帰国しても国会会期中は逮捕される恐れはありませんでした。
ただし、6月21日に国会会期が終了すれば、不逮捕特権は消滅します。
あるいは、国会会期中であっても、国会の許諾を得て逮捕するという可能性もありました。
注目すべきは、詐欺犯などの経済犯罪事件を担当する警視庁捜査2課が、この件で動いている、という点です。2課が告訴状を受理して、家宅捜索に乗り出し、帰国を促し、ガーシー元議員に事情聴取を要請していたという点に注意を払う必要があります。つまり、表向きは名誉棄損や常習的脅迫を繰り返していたという容疑ではあっても、それに関連して、不当利益を上げていた経済犯だと当局から見なされている可能性もありえる、と考えられるのです。
警察は、名誉棄損として刑事告訴状を受理しても、刑事事件としては立件せず、民事で解決してもらう、という姿勢をみせるのが通常です。よほどのことがない限り、特に著名人同士の公開の論争などには、言論の自由の尊重という大義があり、警察は介入をしないのが通例です。
単純な名誉毀損で刑事事件としても立件するとしたら異例過ぎるケースであり、YouTubeなどのSNSを通じた一市民の言論の自由、まして有権者から国会議員に選ばれた国民の代表の発言権を封じるような、言論の自由への「弾圧」とも受け取られかねない強硬姿勢を、警視庁がとるだろうか、という点には大いに疑問があります。これは昨日の日刊IWJガイドでも指摘しておいた点です。
※はじめに~参議院の懲罰委員会で、ガーシー議員の「除名」が全員一致で決定! 他方、N党はアイドルグループ顔負けの「政治家女子48党」として8回目の名称変更! 立花孝志前党首は党事務局長に就任! IWJは、政治家女子48党に、ガーシー議員の政治活動やその去就、新政党「政治家女子48党」について、直撃質問!(日刊IWJガイド、2023.3.15号)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52001#idx-1
ガーシー元議員は、現在、議員資格がはく奪されていますので、警視庁捜査2課としては、これから不逮捕特権のない、「海外滞在中の容疑者」扱いをしていくはずです。
海外滞在中のガーシー元議員を、警視庁捜査2課が、今後、どのようなタイミング、どのような形で事情聴取をするのか、逮捕はあるのか、という点については、今後も連日、マスコミがスポットライトをあて続けることでしょう。
しかし、重要なことは、警視庁捜査2課の立件に妥当性があるのかどうかという点であり、この立件が言論の自由の侵害にあたるのか、あたらないのかの判断の軸となるのは、誰がどのような暴露内容で告訴したのか、という問題と関わってきます。こうした点は、大騒ぎを続けるマスコミは、ほとんど触れることがありません。
ガーシー元議員の一連の暴露の中で、最も注目を浴びていたもののひとつが、楽天の三木谷浩史氏に関する事案です。
ガーシー元議員が三木谷氏に関して暴露したのは、ウクライナ人女性たちと秘密のパーティーに興じていた、というスキャンダルでした。ロシア侵攻に際してウクライナに肩入れして10億円を同国に寄付していた三木谷氏ですが、その一方で、ウクライナ美女との秘密パーティーでうつつを抜かしていた事実が明らかになっているのです。
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■IWJは創業以来、最大の経済的危機です! 2月のご寄付は173件、241万6500円、目標達成率62%でした! ご寄付をお寄せいただいた皆さまありがとうございました! しかし2月の月間目標額より38%下回っており、毎月、累積赤字が増え続けている状況で、第13期の7ヶ月間の累積の不足分は1655万4500円です!「新たな戦争前夜」にあって、偏向メディアにかわり、正確な情報をお届けすべく、IWJは全力で頑張り抜きますので、3月こそは少なくとも月間目標額390万円を達成できますよう、また累積の不足分を少しでも減らせますよう、緊急のご支援・ご寄付・カンパのほど、どうぞよろしくお願いします!
おはようございます。IWJ代表の岩上安身です。
いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。
IWJの第13期も半期の折り返しを過ぎ、この3月で8ヶ月目に入りました。
2月1日から28日までの28日間でいただいたご寄付は、173件、241万6500円でした。これは、単独月間目標額390万円の62%に相当します。ご寄付をお寄せいただいた皆さま、まことにありがとうございました。大切に、効果的に使わせていただきます。
しかし、月間の目標額より38%下回っており、毎月、累積赤字が増え続けていることにはかわりありません! 今月3月こそは、390万円という月間目標額をクリアし、できれば積み上がった赤字部分を少しでも皆さまのお力で削らせていただきたいと存じます! 3月の不足分も含めて、第13期の目標の累積してしまった不足額は1655万4500円に達しています!
3月の1日から15日までの15日間でいただいたご寄付は、59件、85万8400円となっています。これは月間目標額390万円の22%にあたります。ご寄付をお寄せいただいた皆さま、まことにありがとうございます。
3月の月間目標額達成まで、あと78%、304万1600円が必要です! ぜひ、皆さま、今月こそは達成できますよう、どうぞ緊急のご支援をお願いいたします!
IWJの内部留保も底を尽き、キャッシュフローが不足したため、私、岩上安身が、個人的な私財から、500万円かつ2回にわたってIWJにつなぎ融資しました。
私がこれまでにIWJに貸し付けてまだ未返済の残高は約600万円。これにつなぎ融資1000万円と合計すると、IWJへの私の貸し付け残高は約1600万円にのぼります。
私の貯えなどたかがしれていますから、この先も同様の危機が続けば、私個人の貯えが尽きた時、その時点でIWJは倒れてしまいます。
皆さまにおかれましても、コロナ禍での経済的な打撃、そしてこのところの物価上昇に悩まされていることとお察しいたします。
しかし、ご寄付が急減してしまうと、たちまちIWJは活動していけなくなってしまいます。IWJの運営は会員の方々の会費(最近の流行語ではサブスク)とご寄付・カンパ(最近の用語でいえばドネーション)の両輪によって成り立っていますが、それが成り立たなくなってしまいます。
2023年、「新たな戦争前夜」を迎えて、私、岩上安身とIWJは、少しでも正確な情報を皆さまにお届けできるように、その結果として、日本が戦争突入という悲劇に見舞われないように、無謀な戦争を断固阻止するために全力で頑張ってゆきたいと思います。
先月、2月における、最も特筆すべきエポックメイキングな出来事は、ピューリッツァー賞を受賞した経歴をもつ、米国屈指の独立調査報道ジャーナリストであるシーモア・ハーシュ氏が、米国が、ノルウェーと協力し、ドイツとロシアを直接つなぐ天然ガスパイプライン・ノルドストリームを爆破したという驚愕のスクープを出したことでしょう。日本の新聞・テレビなどのメインストリームメディアは、一切このスクープを報じませんでした。
IWJは、全文の仮訳を進め、全4回を号外でお送りしました。
※【IWJ号外】ドイツとロシアを結ぶ天然ガスパイプライン・ノルドストリームを爆破したのは、米国だった! ピューリッツァー賞を受賞した米国の最も著名な独立調査報道ジャーナリスト、シーモア・ハーシュ氏が大スクープ!(その1~4)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e3%82%b7%e3%83%bc%e3%83%a2%e3%82%a2%e3%83%bb%e3%83%8f%e3%83%bc%e3%82%b7%e3%83%a5
私は、ロシア軍がウクライナに侵攻して1年となる2月24日の岸田総理会見で、ハーシュ氏のスクープについて岸田総理に直接、質問しました。
私が「日本政府は、このノルドストリーム爆破疑惑について、独自に検証や調査を行なっているのでしょうか?」と質問したのに対し、岸田総理は、「米政府は完全なるフィクションであるという評価をしております」「ノルウェー外務省もナンセンスと言っています」「多くの国においてこうした記事に関しては、否定的な評価がされている」とはぐらかし、日本政府・日本国総理としての判断を示しませんでした。
※【IWJ代表:岩上安身質問】ノルドストリーム爆破疑惑について、日本は独自に検証や調査を行なっているのか?岸田内閣総理大臣記者会見ー令和5年2月24日(Movie IWJ)
https://www.youtube.com/watch?v=9uUrTxr_Mss
※はじめに~岩上安身が岸田総理に対して会見で質問!~(日刊IWJガイド、2023年2月25日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51926#idx-1
このウクライナ紛争は、米国主導の戦争です。
ハーシュ氏のスクープが事実であれば、米国は、同盟国のドイツも多額の出資をしたノルドストリーム・パイプラインを爆破し、ドイツとロシアの仲を引き裂き、ウクライナを戦場にして、欧州とロシアの友好的な関係を完全に破壊し、欧州に天然ガスと石油を高値で売りつけて市場を奪い取ったということになります。
IWJでは、独自のIWJ検証レポートで、ノルドストリームの建設の経緯から、完成したもののウクライナ紛争の勃発と制裁によって使用できなくなり、さらに爆破に至るまで、断続的に連載してお伝えしています。この経緯を知ると、ウクライナ紛争以前から、米国がノルドストリームを何としても阻みたいと思っていたという事実が明らかになります。
3月3日・4日には、この日刊IWJガイドで、レポートの第5弾と第6弾をお届けしました。ノルドストリームの建設の経緯で、米国が他国のプロジェクトだというのに、理不尽にもどれだけ不当に介入し、身勝手な制裁を加え続けてきたことか、これまで日本ではまったく報じられなかった事実をお伝えしました。
さらに10日の日刊IWJガイドに「その7」、12日には「その8」、そして13日の日刊IWJガイドには、(その9)を掲載しています。ぜひ、御覧ください。
※IWJ検証レポート!「米国が狙った独露間の天然ガスパイプライン・ノルドストリームの阻止!! その9」~米国の制裁に対してロシアは自前で「ノルドストリーム2」を完工! しかし、遂に稼働することのないままウクライナ紛争が勃発!(日刊IWJガイド、2023年3月13日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51993#idx-5
※IWJ検証レポート!「米国が狙った独露間の天然ガスパイプライン・ノルドストリームの阻止!! その8」~ロシア・ガスプロム社は米国の制裁に対抗し自力で「ノルドストリーム2」を完工! ナワリヌイ氏毒殺未遂事件を契機に、米国はさらなる制裁へ!(日刊IWJガイド、2023年3月12日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51990#idx-5
※IWJ検証レポート!「米国が狙った独露間の天然ガスパイプライン・ノルドストリームの阻止!! その7」~なぜ、米国はロシア産天然ガスを敵視し、「ノルドストリーム2」建設を阻止に動いたのか?(日刊IWJガイド、2023年3月10日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51982#idx-6
※IWJ検証レポート!「米国が狙った独露間の天然ガスパイプライン・ノルドストリームの阻止!! その6」~2019年末、米国は再びノルドストリームに制裁を発動、あと160kmを残すのみとなったノルドストリーム2を建設中止へ追い込む!(日刊IWJガイド、2023年3月9日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51980#idx-4
※IWJ検証レポート!「米国が狙った独露間の天然ガスパイプライン・ノルドストリームの阻止!! その5(続編)」(日刊IWJガイド、2023年3月4日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51958#idx-7
※IWJ検証レポート!「米国が狙った独露間の天然ガスパイプライン・ノルドストリームの阻止!! その5」(日刊IWJガイド、2023年3月3日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51950#idx-6
ハーシュ氏のスクープが事実であれば、米国は、国家テロを起こして、他国を都合よく操作する、邪悪な帝国主義国家である、という疑惑が急浮上したことになります。こんな「帝国」によって、日本はウクライナと同様に、次に米国が仕掛ける対中戦争の「代理戦争」のコマとされるかもしれないことに、日本国民は真剣な疑念と危機感を抱く必要があります。
他方で、10日、号外を2本出しました。号外の1は、かつてハーシュ氏が記者として勤務していたこともあるニューヨーク・タイムズが、ハーシュ氏のスクープを打ち消すような記事を掲載した件についてです。
「米当局者」を情報源とするこの記事は、ノルドストリームの爆発は、親ウクライナ過激派と反プーチンのロシア人による犯行とし、米国と英国は無関係とわざわざ断りを入れています。
ハーシュ氏のスクープを一切報じなかった、西側の大メディアは、このニューヨーク・タイムズの記事にとびついて報道し、あわせて、1ヶ月あまり無視していたハーシュ氏のスクープにも言及して、いかにも「バランス」をとったように見せかけ、あげくハーシュ氏のスクープを中国やロシアが取りあげているのは、「情報戦」だ、などと決めつけています。号外の2で報じたNHK・BSの番組などは、その典型です。この番組自体が、プロパガンダのひとつだともいえます。
こうした「情報戦」が起こるということは、このノルドストリームの爆破がいかに重大な出来事だったのか、ウクライナをたきつけて、同国内のロシア系住民を痛めつけ、ロシアを挑発して誘い出し、戦端の幕を切って落とさせたのは、このノルドストリームを何としても止めたい、という米国の強い国家意志があったからだ、ということを、こうしたノルドストリーム建設の経緯と、米国が、間接的に説明しているように思われます。
岸田文雄総理は、1月早々に昨年末閣議決定した「改定版安保3文書」を携えて訪米、バイデン大統領と会談し、日本の軍拡をバイデン大統領から賞賛されて岸田総理は鼻高々でした。
しかし国会での議論と承認がなされなくても、閣議決定し、米国からの承認があれば軍拡のアクセルを踏んでしまう岸田政権は、日本の主権を米国に丸投げしたも同然です。米国を守るために日本が代わりに犠牲となり、日本は米中の「代理戦争」の戦場とされてしまいます。
上記の24日の岸田総理会見で、私は、「米国は誠実な同盟国なのかどうか、疑いの出ている中、日本の安全保障を米国に丸ごと委ねていていいのか」、「有事の際の自衛隊の指揮権まで米国に渡してしまっていいのか」と問いました。
岸田総理は「自衛隊及び米軍は、各々独自の独立した指揮系統に従って行動をする、これはいうまでもないこと」などと、自衛隊の指揮権は独立して存在しているかのように述べました。
しかし、この総理の発言は、事実と異なります。従来の幕僚長を事実上廃止し、新たに米軍との「統合司令部」を設置する「安保3文書」の改定は、自衛隊を米軍の司令下におく「2軍」にしてしまうものです。
昨年12月15日に私がインタビューした、元外務省国際情報局長・孫崎享氏は、「日本がミサイルみたいなものを持つ。しかし、(ミサイルを撃つ目的地を指示するのは米国で)日本人自身が判断はできないんですよ」と語っています。
孫崎氏「これ(ウクライナ紛争)、日本でも同じことが起こるんですよ。例えば、ロシアの戦車がいますよね。それを『撃て』と。じゃ、その『撃て』という指示がどこから来るのか。
当然ながら、(ロシアの戦車の位置などの情報は)情報衛星で取っているわけです。その情報衛星は誰が運営しているかと言ったら、ウクライナ人が運営してるわけじゃないわけだから、アメリカですよね。
だから、戦争で『どこに撃て』という指示は、ウクライナは引き金を引いてるかもしれないけれども、指示はアメリカから来ているわけですよ。
例えばロシア(領内のロシア空軍基地の)飛行場に(ウクライナ側がドローンで)撃ちましたよね。『このポイントに撃った方がいい』というのをウクライナ人が判断しましたか。してないんですよ。
おそらく、それと同じことは東アジアで起こるんですよ。日本がミサイルみたいなものを持つ。その時に、どこか、目的地に向かって撃つ。しかし、その目的地を日本人自身が判断はできないんですよ」
※「ウクライナと同じで戦場になってガチャガチャになるのは日本だけ」~12.15 岩上安身によるインタビュー第1107回 ゲスト 元外務省国際情報局長 孫崎享氏インタビュー 2022.12.15
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/512936
自衛隊が米軍と司令部を統合してしまい、自身で状況判断するための目と耳(情報衛星他)をもたず、独自に判断する頭(内閣に直結した独立した司令部)をもたない、そんな日本が、安全保障において、米軍から独立した主権をもつ、といくら岸田総理が口先だけで言っても、自衛隊のおかれたリアルな現実を国民に説明していることにはなりません。
2月28日、衆議院本会議は与党の賛成多数で、「安保3文書」の改定を踏まえ、防衛費を大幅増額した2023年度予算案を可決しました。過去最大の114兆3812億円に上る2023年予算案は、参議院が仮に可決せずとも、3月中に自動成立してしまいます。
日本は、このまま米国追従を続け、米国の一極覇権を支えるために、日本自らは世界最悪の財政危機に直面しているというのに、米国の要請に従って、軍拡という重い財政支出を重ねてゆくのはあまりに愚かではないでしょうか!?
そもそも日本が依存している米国は、誠実な、信頼に値する同盟国といえるのでしょうか!? その問いに対する回答を得るためには、ノルドストリームを爆破したのが誰か、ハーシュ氏のスクープは正しいのか、間違っていたのか、知る必要があります。
日本は、米国への依存から脱却をはかり、独立した主権国家として、そもそも「敵」を作らない、多極的な外交姿勢をめざすべきではないでしょうか?
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岩上安身
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◆中継番組表◆
**2023.3.16 Thu.**
調整中
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◆中継番組表◆
**2023.3.17 Fri.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【IWJ・Ch5】13:00~「原発政策の大転換・運転期間延長を許すな!院内集会(学習会+記者会見) ~原子力基本法・炉規法・電事法など束ね法案を糾弾~」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5
「再稼働阻止全国ネットワーク」主催の院内集会を中継します。これまでIWJが報じてきた原発再稼働関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%8e%9f%e7%99%ba%e5%86%8d%e7%a8%bc%e5%83%8d
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【IWJ・エリアCh5・東京】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach5
「キンパチデモ実行委員会」主催の原発反対八王子行動を中継します。これまでIWJが報じてきたキンパチデモ実行委員会関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/kinpachi-demo-executive-committee
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◆昨日アップした記事はこちらです◆
「『イラン・サウジの外交関係正常化合意』の仲介など、中国の存在感の表し方、それによる国際政治力学の変化など」について記者から意見を求められ「動向は注視しているが、コメントは差し控えたい」と林大臣~3.14林芳正 外務大臣 定例会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/514725
検察の即時抗告を棄却した高裁決定は、捜査機関による証拠捏造の可能性が極めて高いと断定! 検察は特別抗告断念を!!~3.14 今度こそ! 誤った裁判のやり直しを「袴田事件」高裁決定報告集会
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/514722
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■シーモア・ハーシュ氏のスクープ「米国はいかにしてノルドストリーム・パイプラインを排除したか?」をまともに取り上げない西側メディアに対し、現役経産官僚・経済産業研究所コンサルティングフェローの藤和彦氏が「ノルドストリームの爆破で得をしたのは米国とノルウェーであることは明白」、「日本もドイツの苦い教訓を『他山の石』として肝に銘ずるべきだ」ときわめてまっとうな提言!
2月8日に公開されたシーモア・ハーシュ氏のスクープ「米国はいかにしてノルドストリーム・パイプラインを排除したか?」ですが、ウクライナ紛争のもうひとつの顔を暴く重要なスクープであるにもかかわらず、米政府は全面否定したきりです。
※How America Took Out The Nord Stream Pipeline(Seymour Hersh、2023年2月8日)(米国はいかにしてノルドストリーム・パイプラインを排除したか?)
https://seymourhersh.substack.com/p/how-america-took-out-the-nord-stream
米政府にならうかのごとく、日本を含めた欧米の主要メディアは、ハーシュ氏のスクープをほとんど検証すらしないまま黙殺しています。
唯一と言ってもいい例外は、『ニューヨーク・タイムズ』が3月7日に出した「ノルドストリーム爆破工作」をおこなったのは「親ウクライナ派のグループ」で「ウクライナ人か、プーチン大統領に反対するロシア人」、「米国人と英国人は無関係」と強調する記事です。しかし、IWJが検証した通り、情報源は匿名の「米当局者」とぼかされ、著しく具体性に欠ける内容でした。
※【IWJ号外】ハーシュ氏が鼻で笑う!『ニューヨーク・タイムズ』が、ノルドストリーム爆破工作をおこなったのは「親ウクライナ派のグループ」で「ウクライナ人か、プーチン大統領に反対するロシア人」、「米国人と英国人は無関係」とする記事を発表! 『ロイター』、『BBC』、『日本経済新聞』など主要メディアが一斉に『ニューヨーク・タイムズ』追従記事を発表! 『ニューヨーク・タイムズ』の情報源は匿名の「米当局者」!? 2023.3.10
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/514664
このような状況の中、3月15日、現役経産官僚であり、経済産業研究所コンサルティングフェローである藤和彦氏が、『現代ビジネス』で、ハーシュ氏のスクープについて、「ノルドストリームの爆破で得をしたのは米国とノルウェーであることは明白」だと指摘、「日本もドイツの苦い教訓を『他山の石』として肝に銘ずるべきだ」ときわめてまっとうな提言をしました。
藤氏は、上述の7日付『ニューヨーク・タイムズ』について、「ハーシュ氏の主張に疑問を投げかける報道もなされているが、分析が詳細かつ具体的であることから、NYTの報道に比べてはるかに信憑性が高いと言わざるを得ない」、「信憑性が高いとは言えないNYTの報道がなぜこのタイミングで出てきたのだろうか。筆者は『3月3日の米独首脳会談が関係しているのではないか』と勘ぐっている」と述べています。
※「ロシアー欧州パイプライン」を破壊したのは“アメリカ”なのか!?ウクライナ戦争最大のミステリーにバイデンが焦る「ヤバすぎる事情」(藤和彦、現代ビジネス、2023年3月15日)
https://gendai.media/articles/-/107420
※ウクライナ戦争のウラに「CIAの工作」があっただと…?にわかに信憑性を増す「アメリカ陰謀説」の深層と「国際政治」のヤバすぎる現実(藤和彦、現代ビジネス、2023年3月15日)
https://gendai.media/articles/-/107421
3月3日の米独首脳会談については、ハーシュ氏のスクープからおよそ1週間後の2月16日に、ホワイトハウスが公式に発表しています。ホワイトハウスのジャン・ピエール報道官は、ショルツ独首相とバイデン大統領の会談について、「ショルツ首相の訪米は米国と北大西洋条約機構(NATO)の同盟国であるドイツの友情の深い絆を再確認する機会になる」などと、当たり障りのない説明をしています。
※米独首脳、3月3日に会談 ウクライナ支援やロシア制裁など協議へ(ロイター、2023年2月16日)
https://jp.reuters.com/article/usa-biden-germany-idJPKBN2UQ1FP
ショルツ氏が最後に米ホワイトハウスを訪れたのは、ロシア軍がウクライナに侵攻する前の2022年2月7日でした。共同会見で、バイデン大統領は「ロシアが侵攻すれば、ノルドストリーム2を終わらせる」、「我々にはそれが可能だ」と述べました。ハーシュ氏も、バイデン大統領のこの発言を重視しています。
※米大統領「侵攻ならノルドストリーム2終焉」、独首相と会談(ロイター、2022年2月7日)
https://jp.reuters.com/article/usa-germany-idJPKBN2KC2D2
結局、この米独会談の後、プーチン大統領が2月21日、「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」を国家として承認する大統領令に署名し、翌22日、ショルツ首相が「ノルドストリーム2」の承認プロセスを停止すると発表、その2日後の24日に、ロシア軍がウクライナに侵攻しました。
※ロシア、ウクライナ東部の分離独立派支配地域を国家承認(ジェトロ、2022年2月24日)
https://www.jetro.go.jp/biznews/2022/02/2e932c2373ed4df7.html
藤氏は、約1年ぶりとなった2023年3月3日のショルツ首相の米国訪問と米独首脳会談について、「今回の首脳会談は異例づくめだった。ショルツ首相は突然、報道陣も同行させずにワシントンに飛び、バイデン大統領と二人きりで会談し、その後、共同記者会見も行わずにショルツ氏は数時間でワシントンを離れた」と指摘しています。
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https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
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「誰が得をするか」という観点からみれば、ハーシュ氏のスクープは蓋然性が高いと言わざるを得ません。「ノルドストリーム1、2」の爆破工作が誰の手でどうやって進められたかを徹底的に調査し、明らかにする必要があります。
※<インタビュー報告2>「ノルドストリーム1、2」を爆破したのは米国か否か? そもそも「ノルドストリーム」とは何か!? なぜ爆破されなければならなかったのか!? 岩上安身によるJOGMEC(独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構)調査課長原田大輔氏インタビュー第3回(日刊IWJガイド、2023.3.14号)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51997#idx-7
藤氏が言及したランド研究所のレポートについては、IWJも仮訳を進めてきました。ぜひあわせてお読みください。
※米国の最も有力な軍事シンクタンクであるランド研究所による2019年のレポート『ロシアの拡張―有利な立場からの競争』には、現在進行中のウクライナ紛争の、米国の戦略シナリオが掲載されていた!? IWJは、全300ページに及ぶ報告書の抜粋仮訳を進めています!
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51210#idx-3
※<検証! ランド研究所報告書>ウクライナ紛争はランド研究所の青写真通り!? 米国ランド研究所の衝撃的な報告書『ロシアを拡張する―有利な立場からの競争(Extending Russia -Competing from Advantageous Ground)』の翻訳・検証シリーズ開始!(その1)サマリー(概要)の抜粋の仮訳!
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51634#idx-4
※<検証! ランド研究所報告書>ウクライナ紛争はランド研究所の青写真通り!? 米国ランド研究所の衝撃的な報告書『ロシアの力を使い果たさせる―有利な立場からの競争(Extending Russia -Competing from Advantageous Ground)』の翻訳・検証シリーズ開始!(その2)「第3章経済的手段」の「手段1 石油輸出を妨げる」の全文仮訳(グラフ除く)!
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51667#idx-2
※はじめに~<検証! ランド研究所報告書>ウクライナ紛争はランド研究所の青写真通り!? 米国ランド研究所の衝撃的な報告書『ロシアの力を使い果たさせる―有利な立場からの競争(Extending Russia -Competing from Advantageous Ground)』の翻訳・検証シリーズ開始!(その3の前編)「第3章経済的手段」の「手段2 天然ガス輸出の抑制とパイプライン拡張の阻害」の全文仮訳(グラフ除く)!
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51798#idx-1
※藤和彦氏関連のIWJコンテンツ
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e8%97%a4%e5%92%8c%e5%bd%a6
※シーモア・ハーシュ氏関連のIWJコンテンツ
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e3%82%b7%e3%83%bc%e3%83%a2%e3%82%a2%e3%83%bb%e3%83%8f%e3%83%bc%e3%82%b7%e3%83%a5
※ノルドストリーム関連のIWJコンテンツ
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e3%83%8e%e3%83%ab%e3%83%89%e3%82%b9%e3%83%88%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%a0
■IWJ書店新刊入荷! ジャーナリスト田崎基氏の直筆サイン入り!!『ルポ 特殊詐欺』を10冊限定で、IWJ書店から販売いたします!
今月の3月7日および13日に、岩上安身による連続インタビューに出演された、神奈川新聞報道部デスクの田崎基(たさきもとい)氏の直筆サイン入りの本を、限定10冊で、IWJ書店から販売いたします。
世間を震撼させている連続広域強盗事件(「ルフィ」事件)発覚の3ヶ月も前に上梓された『ルポ 特殊詐欺』は、新聞社の報道部に身を置く著者の田崎氏が、綿密な取材にもとづいて書かれたルポルタージュです。
こちらは、会員限定の商品になります!
『ルポ 特殊詐欺』(田崎基氏直筆サイン入り)
https://iwj.co.jp/ec/products/list.php?category_id=16
この機会に、会員でない方は、ぜひとも、会員登録していただいて、ご購入ください!
下記のURLから会員登録いただけます。
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岩上安身による田崎氏へのインタビューは、下記から閲覧・ご視聴いただけます!
※はじめに~<本日の岩上安身によるインタビュー 1>本日午後3時から「背後に『暴力団』が関与し、凶悪化する『特殊詐欺』を『高齢者差別』が後押し! ルフィ事件と、高齢者に『集団自決』を求めた成田悠輔氏の発言は同根の大問題! 岩上安身による『ルポ特殊詐欺』著者・神奈川新聞報道部デスク田崎基氏インタビュー第2回」を生配信します!
(日刊IWJガイド、2023年3月13日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51993#idx-1
※「今の特殊詐欺グループは、自転車の車輪がいくつも存在していて、そのハブのスポークが、また別の車輪のハブになっているみたいな円環構造」~岩上安身によるインタビュー第1111回 ゲスト 神奈川新聞報道部デスク・田崎基氏 2023.3.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/514596
インタビュー第3弾も、近日中に行います!
それでは、本日も1日、よろしくお願いします。
※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230316
IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、浜本信貴、尾内達也、前田啓)
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岩上安身サポーターズクラブ事務局
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