┏━━【目次】━━━━
┠■はじめに~11月も20日を過ぎました! IWJの第16期は4ヶ月目となりました! しかし、ご寄付・カンパは、月間目標額に3ヶ月連続の未達です! 11月は1日から20日までで、月間目標額の46%に相当する、23件、163万2140円のご寄付・カンパをいただいています。月末までの10日間で、あと月間目標額の54%、186万7860円をたまわれば、第16期に入って初めて月間目標額に達することができます! 真実を伝えていく活動の困難を、痛感しています! 有料会員登録と、ご寄付・カンパによるご支援を、どうぞ皆様、よろしくお願いいたします!
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┠■【中継番組表】
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┠■ジョン・ミアシャイマー教授がEU議会で講演!「欧州の暗い未来」(その1)欧州が改善の見込みが薄い深刻な危機に陥っている主因は、「西側諸国、特に米国によって挑発されたウクライナ紛争」と断言!
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┠■<岩上安身によるインタビュー撮りおろし初配信!!>「イスラエルによるパレスチナ人の虐殺は、欧米人らの手による世界的な災厄の集大成!『理性はヨーロッパ人だけが持つ』と述べたカントら西洋哲学者の傲慢の延長線上にある! 欧米諸国政府の対中東政策を批判的に論じる思想家ハミッド・ダバシの新著『イスラエル=アメリカの新植民地主義: ガザ〈10.7〉以後の世界』を読む! 岩上安身によるインタビュー第1208回ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏 第3回」を、4日連続で撮りおろし初配信します! 配信終了後、会員向けIWJサイトのアーカイブにアップします! 会員登録をお忘れなく!
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■はじめに~11月も20日を過ぎました! IWJの第16期は4ヶ月目となりました! しかし、ご寄付・カンパは、月間目標額に3ヶ月連続の未達です! 11月は1日から20日までで、月間目標額の46%に相当する、23件、163万2140円のご寄付・カンパをいただいています。月末までの10日間で、あと月間目標額の54%、186万7860円をたまわれば、第16期に入って初めて月間目標額に達することができます! 真実を伝えていく活動の困難を、痛感しています! 有料会員登録と、ご寄付・カンパによるご支援を、どうぞ皆様、よろしくお願いいたします!
IWJ編集部です。
11月は1日から20日までで、月間目標額の46%に相当する、23件、163万2140円のご寄付・カンパをいただいています。月末までの10日間で、あと月間目標額の54%、186万7860円をたまわれば、第16期に入って初めて月間目標額に達することができます! 有料会員登録と、ご寄付・カンパによるご支援を、どうぞ皆様、よろしくお願いいたします!
第16期がスタートした8月は、ご寄付・カンパによるご支援は、月間目標額350万円の16%、9月は14%、10月は33%にとどまりました。ご支援くださった皆様、本当にありがとうございます。しかし、これで3ヶ月連続未達です。財政的には厳しい状況が続いています。真実を伝えていく活動の困難を、痛感しています!
IWJを2010年にスタートさせてからのこの15年間、あるいはそれ以前から、私、岩上安身は、機会があるごとに米国の従属国の地位に甘んじることの危険性に、絶えず警鐘を鳴らしてきました。
第104代の内閣総理大臣に高市早苗氏が就任しました。
自民党の総裁選の間中、中国との戦争の話を絶えず繰り返し、「米軍が中国軍の矢面に立つのではなく、まず日本が正面に立つ」などということまで、テレビの地上波で発言してきた高市早苗氏が総理となり、さっそく中国との関係を悪化させて、いよいよ日本が「代理戦争」の捨て駒となる懸念が、今、まさに現実化しつつあるのを痛感しています。
また、外交・安全保障分野で、まったく政治家としてのキャリアを積んでいない高市氏が、トランプ大統領との初会談で、報道陣の前で腕を組んだり、はしゃいだり、米国に頼りきった媚びる態度に終始したこと、反対に中国に対しては、挑発的な姿勢で、中台関係に介入する意見と姿勢を見せたことに、強い懸念を覚えます。対中関係は現実に悪化し始め、外交的に収拾する見通しが見られません。
東西冷戦の終わりによって、世界大戦の危機、とりわけ核戦争の危機は遠ざかったと安堵して、約35年が経ちますが、現在、冷戦後で最も戦争の危機が近づいていると感じられます。
軍事力を支える、肝心の工業力が空洞化してしまっている米国にのみ頼り、米国の戦略に従って、対中国との戦争の矢面に立て、と言われて、「代理戦争」の駒とされる、そんな危機に直面しているのに、政府も、与野党も、大小のメディアも、世論も、いつまでも、現実を否認しているように感じられます。
今、日本に必要な指導者は、米国に依存し、虎の威を借りる好戦的な指導者ではなく、戦争回避能力に長けている、外交力のある指導者です。核保有国である中国に対して、非核保有国である日本が通常戦力で挑もうとするような、勇ましい言葉ばかり吐く、無謀な指導者ではありません! 日本を第2のウクライナに、日本の首相を第2のゼレンスキーにしてはいけないのです!
国難は避けられない、としても、大難を小難にとどめることはできるはずです。日本が対米自立を果たし、「敵国」ばかりになっている周辺国と和解して、各国と平和条約を結び、「敵」と戦うのではなく、「敵」と和解して、「敵」を消し去ることができるかどうか。
対米自立と、周辺国との自力での平和構築に失敗すれば、日本は、大きな試練に直面します。平和の上にしか、国家としての繁栄も、国民としての日々の穏やかな暮らしも、築くことができません。
間に合うでしょうか。懸念は尽きません。
肝心なことは、リアルな現実をまず直視することです。大小問わず、ほとんどのメディアが、現実直視を避けています。
IWJは現実を直視し、お伝えし続けています。しかし、現実は苦いものです。苦い現実を直視したくない心理が働くからこそ、甘い嘘をつくプロパガンダに人は飛びつき、騙されてしまうのです。
ウクライナ紛争以降は、特に、西側諸国ではプロパガンダの洪水が続いているような状態です。
我々はプロパガンダの波にのまれることなく、ジャーナリズムの本道を歩み、リアルを伝えるという、当然のことを、貫いていきます!
そうやって、苦いリアルな現実を直視した上で、なお、前向きな希望を信じる力が残っているかどうかが問われています。
IWJは、厳しい経営が続いています。そのIWJの行方は、リアルと対峙してなお希望をもてるかどうかだと思います。
市民メディアであるIWJの活動運営費は、約半分が、会員の皆様からの会費によって支えられています。残りの約半分が、ご寄付・カンパによって支えられています。特定のスポンサーをつけず、スポンサーの意向に左右されることもありません。
困難は、迫ってきています。向こう数年以内が、東アジアにおいて、日本が、「代理戦争」の駒として使われてしまうかどうかの正念場です! そうした事態は、絶対に回避しなければなりません!
そのリスクは、高市氏が総理大臣となり、小泉進次郎氏が防衛大臣となったことで加速する可能性があります!
今期16期もIWJは、日本だけでなく、西側に広がるプロパガンダにのみこまれず、真実をお伝えしていきたいと思います!
どうぞ、緊急のご支援のほど、よろしくお願いいたします!
岩上安身 拝
※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です(各金融機関ごとに口座名が非統一ですが、どれも、各銀行の仕様に従ったもので、間違いではありません)。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!
みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル
城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル
ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
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年会費をまとめてお支払いいただければ、12ヶ月中2ヶ月分がサービスとなります。即ち、一般会員が月1100円で、年間だとその12ヶ月分1万3200円のところ、一括払いなら、1万1000円(消費税込み)となります。
同じくサポート会員が、1ヶ月3300円で、毎月支払ってゆくと、12ヶ月で3万9600円のところ、一括払いですと、3万3000円(消費税込み)ですみます! 2ヶ月分おトクです! ぜひ、ご検討ください!
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◆中継番組表◆
**2025.11.21 Fri.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。
【撮りおろし初配信】19:00~「イスラエルによるパレスチナ人の虐殺は、欧米人らの手による世界的な災厄の集大成!『理性はヨーロッパ人だけが持つ』と述べたカントら西洋哲学者の傲慢の延長線上にある! 欧米諸国政府の対中東政策を批判的に論じる思想家ハミッド・ダバシの新著『イスラエル=アメリカの新植民地主義~ガザ〈10.7〉以後の世界』を読む! 岩上安身によるインタビュー第1208回ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏 第3回(その1)」
視聴URL:https://iwj.co.jp/wj/open/archives/529646
岩上安身による早尾貴紀氏インタビューを配信します。これまでIWJが報じてきた早尾貴紀氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e6%97%a9%e5%b0%be%e8%b2%b4%e7%b4%80
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◆中継番組表◆
**2025.11.22 Sat.**
【撮りおろし初配信】19:00~「イスラエルによるパレスチナ人の虐殺は、欧米人らの手による世界的な災厄の集大成!『理性はヨーロッパ人だけが持つ』と述べたカントら西洋哲学者の傲慢の延長線上にある! 欧米諸国政府の対中東政策を批判的に論じる思想家ハミッド・ダバシの新著『イスラエル=アメリカの新植民地主義~ガザ〈10.7〉以後の世界』を読む! 岩上安身によるインタビュー第1208回ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏 第3回(その2)」
視聴URL:https://iwj.co.jp/wj/open/archives/529672
岩上安身による早尾貴紀氏インタビューを配信します。これまでIWJが報じてきた中東問題関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/middle-east
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◆中継番組表◆
**2025.11.23 Sun.**
【撮りおろし初配信】19:00~「イスラエルによるパレスチナ人の虐殺は、欧米人らの手による世界的な災厄の集大成!『理性はヨーロッパ人だけが持つ』と述べたカントら西洋哲学者の傲慢の延長線上にある! 欧米諸国政府の対中東政策を批判的に論じる思想家ハミッド・ダバシの新著『イスラエル=アメリカの新植民地主義~ガザ〈10.7〉以後の世界』を読む! 岩上安身によるインタビュー第1208回ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏 第3回(その3)」
視聴URL:https://iwj.co.jp/wj/open/archives/529673
岩上安身による早尾貴紀氏インタビューを配信します。これまでIWJが報じてきたイスラエル関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/israel
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◆しばらくフルオープン! 動画をご視聴になり、記事をお読みになった方々は、ぜひ、この機会に会員登録をお願いします!◆
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「トランプ関税」の衝撃波が世界を襲う! 貿易政策と安全保障政策の融合!? 逆に米国と同盟国に、経済破綻と社会崩壊の危機が迫る!? 岩上安身によるインタビュー第1188回ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 第1弾 2025.5.2
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527367
40年間続いた米国債の価格上昇が、下落へ! 世界一米国債を保有する日本には、巨大な含み損が発生! 米国債務は対GDP比100%を超え、利払い費だけで、米防衛費を超過!「アメリカの、世界に対する覇権を支えている財政システムが、大変動を起こしている」! 岩上安身によるインタビュー第1195回ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 第2弾 前編 2025.6.8
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527763
フォン・デア・ライエン委員長は「我々が知っていた西側は、もはや存在しない」と宣言!「日本人がもっと真面目に考えないと。日本の立ち位置って何ですか?『西側の一員です』と。でも、その『西側』はないんです」! 米国債がクラッシュしてしまえば、最大保有国である日本は、最大の被害国に! 岩上安身によるインタビュー第1195回ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 第2弾 後編 2025.6.8
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527782
ヒンドゥー至上主義のインド・モディ政権によって酷い差別を受けているカシミールは、ユダヤ人至上主義によって民族浄化を受けるガザと共通性がある! パレスチナ問題とカシミール問題はともに大英帝国支配の負の遺産! しかし、英国は責任を果たさない! 岩上安身によるインタビュー第1194回ゲスト 現代イスラム研究センター理事長 宮田律氏 第1回 2025.5.30
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527633
イスラエルは、トランプ米大統領のリゾート開発構想のために、ガザ戦争を再開! 毎日100人単位でパレスチナ人を殺害しているのに、主要メディアではほとんど報じられず、批判もされない! ユダヤ教の極右政党と連立するネタニヤフ政権は、UNRWA施設を破壊し、職員も殺害! 人道援助を妨害し、ガザは「国際法の墓場」に! 岩上安身によるインタビュー第1194回ゲスト 現代イスラム研究センター理事長 宮田律氏 第2回 2025.6.6
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527726
「トランプは戦争をしない」は嘘! 米大統領がバイデンでもトランプでも、イスラエルのやることは全部支持! キリスト教に妥協したユダヤ教徒と、キリスト教シオニストの福音派の猛烈な支持を抜きには考えられず、イスラエルの利益を最大限に追求!~岩上安身によるインタビュー第1176回ゲスト 現代イスラム研究センター理事長・宮田律氏
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/526058
「戦争をやめさせる」はずのトランプ内閣が、ウクライナ紛争を剛腕で停戦させようとしているのに対し、イスラエルのジェノサイドはなぜ野放し!? その謎に迫る!!【ガザ戦争とハマス】15ヶ月に及ぶ戦争は中東地域に何をもたらしたか? トランプ政権によってパレスチナはどうなるのか? 岩上安身によるインタビュー第1184回ゲスト 現代イスラム研究センター理事長・宮田律氏 2025.2.25
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/526531
2024年を振り返る! そして1ヶ月後に始まる第2次トランプ政権で、米国は、そして世界はどう変わる!?~岩上安身によるインタビュー第1175回 ゲスト 元外務省国際情報局長・孫崎享氏
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/525988
ハミッド・ダバシ氏が指摘「ガザのおかげでヨーロッパ哲学の倫理的破綻が露呈した」!「ガザ攻撃における植民地主義の視点」~岩上安身によるインタビュー第1145回 ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏 2024.2.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/521575
「イスラエルがどんな戦争犯罪、人道に対する罪を行っても一度も裁かれなかった。こういう国際社会の『伝統』がジェノサイドを可能にしている」!!~岩上安身によるインタビュー第1144回 ゲスト 早稲田大学文学学術院教授・京都大学名誉教授・岡真理氏 2024.2.2
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/521515
イスラエルがパレスチナ・ガザ地区に対して行なっているのは「民族浄化」! イスラエルによる「報復」でもなければ、ハマスとの戦争でもない!~岩上安身によるインタビュー第1138回 ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏 2023.11.13
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519713
「絶望」に突き動かされたハマスがイスラエルを急襲! イスラエルは、「報復」の名のもとに「民族浄化」を開始! パレスチナ人の「完全追放」まで至るのか!?「第2のナクバ」に~岩上安身によるインタビュー第1137回 ゲスト 放送大学名誉教授 高橋和夫氏 2023.11.9
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519653
対等な者同士の「ハマス・イスラエル戦争」ではない!「植民地主義とそれへの抵抗であるという基本的な視点が必要」~岩上安身によるインタビュー第1136回 ゲスト 東京大学名誉教授 板垣雄三氏 2023.11.2
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519527
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■ジョン・ミアシャイマー教授がEU議会で講演!「欧州の暗い未来」(その1)欧州が改善の見込みが薄い深刻な危機に陥っている主因は、「西側諸国、特に米国によって挑発されたウクライナ紛争」と断言!
シカゴ大学のジョン・ミアシャイマー教授が、11月11日「欧州の暗い未来」と題して、ウクライナ紛争と欧州の今後の在り方について、欧州議会で講演を行いました。
※John Mearsheimer addresses the European Parliament on the topic of “Europe’s Bleak Future”(The American Conservative、2025年11月18日)
https://youtu.be/wnnOQefj0Uc
講演会の主催は、欧州愛国者グループ(パトリオッツ・フォー・ヨーロッパ)です。司会は、ベルギー選出の欧州議会議員であるトム・ヴァンデンドリーシェ氏が務めました。ヴァンデンドリーシェ氏は、欧州愛国者グループに属し、フランドル民族主義や移民排斥を訴えるベルギーの右派政党フラームス・ベランに所属しています。
※Patriots for Europe(Patriots for Europe、2025年11月19日閲覧)
https://www.patriotsforeurope.eu/
※Tom VANDENDRIESSCHE(European Parliament、2025年11月19日閲覧)
https://www.europarl.europa.eu/meps/en/185771/TOM_VANDENDRIESSCHE/home
※Vlaams Belang(Vlaams Belang、2025年11月19日閲覧)
https://www.vlaamsbelang.org/
ヴァンデンドリーシェ氏は、冒頭、米国が主導する一極世界の時代は終焉を迎え、多極化の時代に入ったにもかかわらず、「EUは一貫してこの現実を否認している。ウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は、『EUの戦略的自律性を追求する』と主張するが、EUの気候政策は、我々を中国のレアアースに依存させ、大陸の工業生産を海外へ追いやっている。これは依存状態と中産階級の衰退を招いている」との見解を述べました。
ヴァンデンドリーシェ氏「欧州連合は、ウクライナにおけるロシアの侵略に対し、高尚でリベラルな道徳主義で応じました。しかし、我々はその道徳主義を信頼させるためのハードパワーを保有していません。結果として、戦争継続には、米国が供給する兵器への依存を余儀なくされています。
これによって、トランプ大統領は我々に極めて不利な貿易条件を押し付け、さらに(米国への)依存と(欧州の)中産階級の衰退を招いています。欧州連合は自らの戦略的選択の囚人となったのです。
(欧州連合の)創設時の約束は、経済協力を通じて大陸の平和・安全・繁栄を確保することだったはずです。しかし現実には、その政策は戦争・不安・貧困をもたらしています」。
ヴァンデンドリーシェ氏の紹介に答えて、ミアシャイマー教授が登壇しました。ミアシャイマー教授は、開口一番、「現在の欧州は深刻な危機に直面しており、その主因はウクライナ戦争にあります」と述べ、「残念ながら、この状況は今後数年間で改善される見込みは薄い」との見解を示しました。
<米国一極支配の終焉が、欧州安定の基盤をいかに脅かすか>
欧州が深刻な危機にあり、その安定性が脅かされている主因について、ミアシャイマー教授は、第1に「西側諸国、特に米国によって挑発されたウクライナ紛争」であり、第2に「(ロシアと中国が大国として台頭してきた)2017年に、(米国の)一極体制から多極体制へと移行した世界のパワー・バランス」が、その背景にあると述べました。
ミアシャイマー教授は、「冷戦期および一極支配期における欧州全体の安定維持」について、その鍵は「NATOに組み込まれた米軍の欧州駐留」であったと指摘しました。
そして、冷戦終結時にモスクワは、東欧からの軍隊撤退とワルシャワ条約機構の解体を進める一方で、「米国主導のNATOが存続することに異議を唱えなかった――決して、異議を唱えなかった点に注目すべきである」と述べ、「ソ連指導部でさえも、平和維持の論理を理解し、評価していた」のだと指摘しました。
しかし、多極体制を迎えて、「米国はもはや世界で唯一の大国」ではなくなり、「中国は、東アジアにおける潜在的な覇権国」になりました。
その上で、ミアシャイマー教授は、「米国が両世界大戦に参戦したのは、それぞれ欧州と東アジアにおいて、ドイツと日本が地域覇権国となるのを阻止するためであったことを忘れてはならない」と指摘しました。
そして、現在の中国も、かつてのドイツと日本のように、米国にとっては脅威であるため、米国は東アジアを重視し、「中国を封じ込め、東アジアでの支配を阻止することに、戦略的焦点を当てる必要性が極めて高い」。したがって、米国が欧州に対して、これ以上防衛資源を割くことをやめるのは当然だと述べました。
さらに、「ロシアは過去3年半もかかって、ウクライナの東部・約1/5の領土の征服に、苦戦している」のだから、欧州における潜在的な覇権国とはなり得ない、とも付け加えました。
ミアシャイマー教授は、もう1点、イスラエルと米国の関係がさらに緊密になり、両者が「歴史上、類を見ない特別な関係」を築いているため、米国は「イスラエルに多大な軍事資源を割り当て」、「中東に自国の大規模な軍事力を展開し続け」るため、欧州の安全保障から撤退していくだろうとも述べています。
多極化時代を迎えて、米国は、東アジアとイスラエル・中東に軸足を移すために、欧州からは撤退していき、NATOは機能不全に陥るだろうというのが、ミアシャイマー教授の見立てです。
ミアシャイマー教授「端的に言えば、この結果、すなわち米国が欧州から深刻な影響を与える形で撤退することを防ぐためには、大西洋の両岸における賢明な戦略と巧みな外交が必要です。
しかし、我々が見てきた現実は、そうではありません。欧州と米国は、愚かにもウクライナをNATOに組み入れようとし、敗北が確実なロシアとの戦争を招いたのです。
そのために、米国が欧州から撤退し、NATOが骨抜きになる可能性が著しく高まったのです」。
<『プーチンの目的は、ウクライナ全土を征服し、大ロシアの一部とすることだ』という通説への反論>
ミアシャイマー教授は、ウクライナ紛争が欧州に与えた影響について説明するまえに、ロシアの戦争目的についての欧州・西側諸国における「通説」に反論しました。
ミアシャイマー教授「説明しましょう。ウクライナ戦争の結果を、完全に理解するためには、その原因を考慮することが不可欠です。なぜなら、2022年2月にロシアがウクライナに侵攻した理由は、ロシアの戦争目的と戦争の長期的な影響について、多くを物語っているからです。
西側諸国における通説は、ご存知の通り、『ウラジーミル・プーチンがウクライナ戦争の責任者だ』というものです。そして、『彼の目的は、ウクライナ全土を征服し、大ロシアの一部とすることだ』と主張されています。さらに『その目標を達成すれば、ロシアは、第二次世界大戦後のソ連のように、東欧で帝国を築くだろう』とも。
このシナリオでは、プーチンは西側にとって『致命的な脅威』であり、強硬に対処しなければならない存在となります。要するに、プーチンはロシアの豊かな伝統にぴったりはまる大計画を持つ帝国主義者だというわけです。
この説には、数多くの問題があります。そのうち、5つを具体的に説明します」。
ミアシャイマー教授は、5つの問題点を指摘していきました。
※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!
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■<岩上安身によるインタビュー撮りおろし初配信!!>「イスラエルによるパレスチナ人の虐殺は、欧米人らの手による世界的な災厄の集大成!『理性はヨーロッパ人だけが持つ』と述べたカントら西洋哲学者の傲慢の延長線上にある! 欧米諸国政府の対中東政策を批判的に論じる思想家ハミッド・ダバシの新著『イスラエル=アメリカの新植民地主義: ガザ〈10.7〉以後の世界』を読む! 岩上安身によるインタビュー第1208回ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏 第3回」を、4日連続で撮りおろし初配信します! 配信終了後、会員向けIWJサイトのアーカイブにアップします! 会員登録をお忘れなく!
本日11月21日(金)午後7時から、「岩上安身によるインタビュー第1208回ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏 第3回(その1)」を撮りおろし初配信します。
また、明日22日(土)午後7時から(その2)を、23日(日)午後7時から(その3)を、24日(月)午後7時から(その4)を、4日連続で初配信いたします。
早尾教授は、イラン生まれの米コロンビア大学教授ハミッド・ダバシ氏が、英国の中東専門メディア『ミドル・イースト・アイ』に掲載したエッセーを、抜粋・翻訳して、今年6月に『イスラエル=アメリカの新植民地主義~ガザ〈10.7〉以後の世界』(地平社)として出版しました。
岩上安身は、この新著の内容に沿って、早尾教授に連続インタビューを行っています。今回は、その第3回になります。
今年8月6日と7日に初配信した、岩上安身による早尾教授へのインタビューの第1回と、9月22日と23日に初配信したインタビューの第2回は、ぜひ以下のURLからご視聴ください。
※日本で持ち上げられている哲学者、ユヴァル・ノア・ハラリ、マルクス・ガブリエル、ユルゲン・ハーバーマスの共通点は、「そろいもそろって無意識の西洋中心主義者のグループ、植民地主義者、そしてレイシストだということ」! イスラエルの自衛権は認めても、ハマスやイランの自衛権は決して認めない!! 欧米諸国政府の対中東政策を批判的に論じる思想家ハミッド・ダバシの新著『イスラエル=アメリカの新植民地主義:ガザ〈10.7〉以後の世界』を読む! 岩上安身によるインタビュー第1202回ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏 第1回(前編)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/528676
※「『ガザ』は、欧米世界にとって不都合なもの、役に立たないものを、『テロリスト』『不穏分子』などとレッテルを貼って、振り分けて処分する、非常に先鋭的なモデルだ」!! 欧米諸国政府の対中東政策を批判的に論じる思想家ハミッド・ダバシの新著『イスラエル=アメリカの新植民地主義:ガザ〈10.7〉以後の世界』を読む! 岩上安身によるインタビュー第1202回ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏 第1回(後編)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/528735
※「停戦交渉をいつも、常に、潰したいのはイスラエル。停戦のキーマンになるような人を、狙い撃ちで殺す」!「『ストップジェノサイド』と言うイスラエル市民が増えても、基本的にはシオニストであることは変わりはない」!「今のパレスチナ国家承認は、ハマスも自衛権も国境管理権も抜き。独立主権も民族自決もない。しかし日本は、米国の圧力に屈し、その名目的なパレスチナ国家承認さえもできなかった。情けない」! 岩上安身によるインタビュー第1207回ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏 第2回(前編)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/529197
※イスラエル建国は、第2次大戦後の米国が中東世界をコントロールするために、「でっち上げ」た非アラブ・親米の拠点だった! イスラエルのガザにおけるパレスチナ人に対するジェノサイドには、セトラー・コロニアリズム(入植者植民地主義)、マニフェスト・デスティニー、「野蛮人の根絶やし」という、ヨーロッパ植民地主義の歴史が一貫して貫かれている!! 戦後日本とイスラエルはユーラシア大陸の東と西に「でっち上げ」られた国家! ハミッド・ダバシの新著『イスラエル=アメリカの新植民地主義~ガザ〈10.7〉以後の世界』を読む! 岩上安身によるインタビュー第1207回ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏 第2回(後編)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/529214
本日21日午後7時から初配信するインタビュー第3回(その1)では、前回第2回インタビュー以降の出来事として、10月10日に「発効した」はずの、イスラエルとハマスの停戦以降も、イスラエルがガザにとどまり、パレスチナの民間人を300人以上殺害し続けている、という現実を、帝国主義、入植植民地主義(セトラー・コロニアリズム)、白人至上主義といった、シオニズムの論理から分析します。
明日22日午後7時から初配信するインタビュー第3回(その2)では「イスラエルの対ガザ戦争にはヨーロッパ植民地主義の歴史全体が含まれている」と題して、イスラエルの最大の支援者である米国と、イスラエルのシオニズムが共通して持つ、宗教的熱狂と白人至上主義にもとづいた先住民虐殺、植民地征服といった入植植民地主義(セトラー・コロニアリズム)の本質をフレデリック・ジャクソン・ターナー著『アメリカ史におけるフロンティアの意義』(1893年)、ジョゼフ・コンラッド著『闇の奥』(1895年)、スヴェン・リンドクヴィスト著『すべての野蛮人を根絶やしにせよ』(1992年、日本版は2023年)の3冊から考察します。
23日午後7時から初配信するインタビュー第3回(その3)では、「入植者植民地主義(セトラー・コロニアリズム)」について、単なる植民地支配との違いや、宗教的・経済的な迫害との関係について、早尾教授に詳しく解説していただきます。
また、24日午後7時から初配信するインタビュー第3回(その4)では、イスラエルによる今回のガザ侵攻が始まって約1ヶ月後に、現代のヨーロッパを代表する哲学者であるユルゲン・ハーバーマスとその同僚達によって出された、イスラエルによるパレスチナ人虐殺を支持する「連帯の原則声明」について、詳しく検証します。
この24日に初配信するインタビュー第3回(その4)については、11月24日発行のこの『日刊IWJガイド』で、改めてお知らせいたします。
詳しくは、本日から4日連続で初配信する「岩上安身によるインタビュー第1208回ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏 第3回」(その1)~(その4)を、ぜひご視聴ください!
インタビューは、会員向けサイトのアーカイブにて、4日間、全公開で、その後はハイライトは公開、全編動画は会員限定となります。お見逃しの場合は、ぜひ、IWJの会員となって、全編を御覧ください!
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【撮りおろし初配信】11月21日(金)19:00~
イスラエルによるパレスチナ人の虐殺は、欧米人らの手による世界的な災厄の集大成!「理性はヨーロッパ人だけが持つ」と述べたカントら西洋哲学者の傲慢の延長線上にある! 欧米諸国政府の対中東政策を批判的に論じる思想家ハミッド・ダバシの新著『イスラエル=アメリカの新植民地主義~ガザ〈10.7〉以後の世界』を読む! 岩上安身によるインタビュー第1208回ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏 第3回(その1)
視聴URL:https://iwj.co.jp/wj/open/archives/529646
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【撮りおろし初配信】11月22日(土)19:00~
イスラエルによるパレスチナ人の虐殺は、欧米人らの手による世界的な災厄の集大成!「理性はヨーロッパ人だけが持つ」と述べたカントら西洋哲学者の傲慢の延長線上にある! 欧米諸国政府の対中東政策を批判的に論じる思想家ハミッド・ダバシの新著『イスラエル=アメリカの新植民地主義~ガザ〈10.7〉以後の世界』を読む! 岩上安身によるインタビュー第1208回ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏 第3回(その2)
視聴URL:https://iwj.co.jp/wj/open/archives/529672
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【撮りおろし初配信】11月23日(日)19:00~
イスラエルによるパレスチナ人の虐殺は、欧米人らの手による世界的な災厄の集大成!「理性はヨーロッパ人だけが持つ」と述べたカントら西洋哲学者の傲慢の延長線上にある! 欧米諸国政府の対中東政策を批判的に論じる思想家ハミッド・ダバシの新著『イスラエル=アメリカの新植民地主義~ガザ〈10.7〉以後の世界』を読む! 岩上安身によるインタビュー第1208回ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏 第3回(その3)
視聴URL:https://iwj.co.jp/wj/open/archives/529673
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【撮りおろし初配信】11月24日(月)19:00~
イスラエルによるパレスチナ人の虐殺は、欧米人らの手による世界的な災厄の集大成!「理性はヨーロッパ人だけが持つ」と述べたカントら西洋哲学者の傲慢の延長線上にある! 欧米諸国政府の対中東政策を批判的に論じる思想家ハミッド・ダバシの新著『イスラエル=アメリカの新植民地主義~ガザ〈10.7〉以後の世界』を読む! 岩上安身によるインタビュー第1208回ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏 第3回(その4)
視聴URL:https://iwj.co.jp/wj/open/archives/529674
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IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、尾内達也)
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