日刊IWJガイド・非会員版「ハミッド・ダバシ『イスラエル=アメリカの新植民地主義』を読む! 岩上安身による東京経済大学早尾貴紀教授インタビュー(前編)を初配信!」2025.8.6号~No.4587


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~<岩上安身によるインタビュー配信!!>本日午後7時より、「イスラエルによるパレスチナ人の虐殺は、欧米人らの手による世界的な災厄の集大成!『理性はヨーロッパ人だけが持つ』と述べたカントら西洋哲学者の傲慢の延長線上にある! 欧米諸国政府の対中東政策を批判的に論じる思想家ハミッド・ダバシの新著『イスラエル=アメリカの新植民地主義:ガザ〈10.7〉以後の世界』を読む! 岩上安身によるインタビュー第1202回ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏第1回(前編)」を撮りおろし初配信します! 配信終了後、会員向けIWJサイトのアーカイブにアップします! 会員登録もお忘れなく!

■8月です! 第16期が始まりました! 7月末までの第15期は、残念ながら赤字が避けられなくなりました。しかし、IWJも、岩上安身も、めげません!! 困難は、国内外からやってきます! 向こう10年、日本の生存のために、死力を尽くして頑張るつもりです! より質の高い情報をお送りしつつ、今期16期こそは、黒字化し、累積する債務も少しでも返済したいと思います! そのためにも、思い切った改革を断行します! どうぞ今期16期も、ご期待ください! 緊急のご寄付、カンパをどうぞよろしくお願いいたします! 会員登録もぜひとも、よろしくお願いいたします!

■【中継番組表】

■<岩上安身による最新インタビュー報告!>「ノルドストリーム・パイプラインの爆破は、メルケルからショルツへというドイツの政権交代のタイミングにおいて、対米従属的なショルツ新政権には大きな恩恵となった!」「このタイミングは、ヨーロッパが米国の衛星国(サテライト)となり、ロシアに対抗するための武器として、戦略的インフラを犠牲にする覚悟があることを示した瞬間でもあった」!! 岩上安身によるインタビュー第1200回ゲスト neutralitystudies.com主宰 京都大学大学院法学研究科・准教授パスカル・ロッタ博士(後編)

■バルト三国が2024年から「バルト防衛線」の建設に着手していた! エストニアの防衛線の建設コストは最大で6000万ユーロ(約102.1億円)! なんとバルト防衛線は国境から最大40km内陸に入り、幅は約100kmに及ぶ! リトアニアには、第二次大戦後初めて、ドイツ軍が駐留!ロシアの飛地のカリーニングラードへの野心、隠しきれず!

■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾! 米トランプ大統領の「2隻の原子力潜水艦を、適切な地域に配置するよう命じた」との発表を受け、クレムリンのペスコフ報道官が、メドベージェフ氏の「ロシアは核攻撃能力を保有している」との発言を念頭に、「誰もが、核に関する発言には、極めて慎重になるべきだ」「さまざまな見解が存在するが、最も重要なのは、プーチン大統領の立場だ」と表明!】8日までにウクライナと停戦しなければ、新たな懲罰関税を課すと、トランプ大統領が明らかにしている中、6日に米ウィトコフ特使がロシアを訪問予定! プーチン大統領と会談の可能性も!(『RT』、2025年8月4日)

■【第2弾 シオニストによって「絶滅収容所」と化したガザでは、子供達だけでなく、ジャーナリストや、イスラエル人の人質までもが、餓死の危機に直面!】2023年10月7日の戦闘開始後の餓死者は、計180人! うち93人が子供!! 米国とイスラエルによる、偽善的な「ガザ人道財団(GHF)」の支援施設付近で、食料を求めて配給所に集まったところで、イスラエル軍に乱射され、無差別に殺された飢えたパレスチナ人は、すでに1000人超!! シオニストの、人間性のかけらもない残忍さ!(『アイ・オン・パレスチナ』、2025年8月5日ほか)
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■はじめに~<岩上安身によるインタビュー配信!!>本日午後7時より、「イスラエルによるパレスチナ人の虐殺は、欧米人らの手による世界的な災厄の集大成!『理性はヨーロッパ人だけが持つ』と述べたカントら西洋哲学者の傲慢の延長線上にある! 欧米諸国政府の対中東政策を批判的に論じる思想家ハミッド・ダバシの新著『イスラエル=アメリカの新植民地主義:ガザ〈10.7〉以後の世界』を読む! 岩上安身によるインタビュー第1202回ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏第1回(前編)」を撮りおろし初配信します! 配信終了後、会員向けIWJサイトのアーカイブにアップします! 会員登録もお忘れなく!!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 本日午後7時より、「岩上安身によるインタビュー第1202回ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏第1回(前編)」を撮りおろし初配信します!

 パレスチナ/イスラエル問題の専門家である早尾教授は、今年、すでに4冊の新刊を上梓しました。

 『イスラエルについて知っておきたい30のこと』(平凡社、2025年2月)は、イスラエル建国に至る、そのそもそものシオニズム運動の起こり、あるいはシオニズムの前に、ユダヤ人問題の起こりというところから丁寧に解説した入門書です。

 イスラエル建国前から、建国期、パレスチナ占領、占領以降、オスロ体制、そして今回の2023年10月7日のハマスによる奇襲攻撃までを、時系列的に論じています。

 『パレスチナ、イスラエル、そして日本の私たち』(皓星社、2025年4月)は、日本近現代史、欧米思想史、南アフリカ、東アジアの植民地、あるいはレイシズムの歴史の中からイスラエル問題を紐解いた本で、3つの要素で構成されています。

 第1部は、日本の近現代史と、ヨーロッパの対中東政策、そしてシオニズム運動との関わり。第2部は、ヨーロッパの中から出てきたシオニズム思想、欧米思想史の文脈でのシオニズム問題。第3部は、在日朝鮮人で朝鮮史、在日朝鮮人史を研究している、東京経済大学の李杏理(リ・ヘンリ)専任講師、アジア経済研究所で南アフリカ近現代史を研究している牧野久美子主任調査研究員との鼎談です。

 『いつの日かガザが私たちを打ち負かすだろう』(青土社、2025年6月)は、ジャーナリストの小田切拓(おだぎりひろむ)氏、名古屋学院大学の金城美幸氏(パレスチナ/イスラエル研究)、朝鮮大学の林裕哲准教授、作家の松下新土氏、文化研究者の山本浩貴氏、東京外国語大学名誉教授の藤田進氏(アラブ近現代史)、神戸女学院大学国際学部の米川正子教授らと、2023年10月7日以降に行われた、6つの対談と2つの鼎談からなる対談集です。

 そして、早尾教授は、イラン生まれのハミッド・ダバシ米コロンビア大学教授が、英国の中東専門メディア『ミドル・イースト・アイ』に掲載したコラムを抜粋し、翻訳した『イスラエル=アメリカの新植民地主義~ガザ〈10.7〉以後の世界』(地平社)を、6月に出しました。

 さらに、8月8日に発売となる雑誌『世界』(岩波書店)では、今年6月のイスラエルと米国によるイラン爆撃を受けて、早尾教授がダバシ氏に行った緊急インタビューが、掲載されます。

 岩上安身によるインタビューでは、「欧米諸国政府の対中東政策を批判的に論じる思想家ハミッド・ダバシの新著『イスラエル=アメリカの新植民地主義:ガザ〈10.7〉以後の世界』を読む!」と題し、著書の内容に沿って、早尾教授に連続シリーズで、お話をうかがっていく予定です。

 その第1回となる今回のインタビューでは、『イスラエル=アメリカの新植民地主義~ガザ〈10.7〉以後の世界』についての詳しい解説や、ハミッド・ダバシ教授の人物像、インタビューでのエピソードなどについて、ダバシ教授と親交の深い早尾教授に語っていただきました。

 この第1回インタビューを前・後編に分けて、本日8月6日と明日7日、撮りおろし初配信いたします。

 詳しくは、本日初配信する「岩上安身によるインタビュー第1202回ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏第1回(前編)」を、ぜひご視聴ください!

 インタビューは、会員向けサイトのアーカイブにて、4日間、全公開で、その後はハイライトは公開、全編動画は会員限定となります。お見逃しの場合は、ぜひ、IWJの会員となって、全編を御覧ください!

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【撮りおろし初配信】19:00~
イスラエルによるパレスチナ人の虐殺は、欧米人らの手による世界的な災厄の集大成!「理性はヨーロッパ人だけが持つ」と述べたカントら西洋哲学者の傲慢の延長線上にある! 欧米諸国政府の対中東政策を批判的に論じる思想家ハミッド・ダバシの新著『イスラエル=アメリカの新植民地主義:ガザ〈10.7〉以後の世界』を読む! 岩上安身によるインタビュー第1202回ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏第1回(前編)
視聴URL: https://iwj.co.jp/wj/open/archives/528676

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■8月です! 第16期が始まりました! 7月末までの第15期は、残念ながら赤字が避けられなくなりました。しかし、IWJも、岩上安身も、めげません!! 困難は、国内外からやってきます! 向こう10年、日本の生存のために、死力を尽くして頑張るつもりです! より質の高い情報をお送りしつつ、今期16期こそは、黒字化し、累積する債務も少しでも返済したいと思います! そのためにも、思い切った改革を断行します! どうぞ今期16期も、ご期待ください! 緊急のご寄付、カンパをどうぞよろしくお願いいたします! 会員登録もぜひとも、よろしくお願いいたします!

 会員の皆様、ご寄付・カンパによってご支援くださっている皆様、IWJの第15期をお支えいただき、誠にありがとうございました。

 8月1日から、IWJは、第16期に入りました!

 8月は1日から4日までの4日間で、8件、14万2000円のご寄付・カンパをいただいています。これは、月間目標額350万円の4%にあたります。

 ご支援くださった皆様、本当にありがとうございます。

 残念ながら、昨年8月から今年7月末までの第15期は、12ヶ月間で一度も、ご寄付が月間目標額に達することができませんでした。

 7月は、1日から31日までの31日間で、88件、182万3000円のご寄付・カンパをいただきました。残念ながら、7月も月間目標の350万円に届きませんでした。167万7000円のマイナスとなりました。

 第15期の期首の2024年8月1日から、11ヶ月経過した6月末の段階で、当初に設定したご寄付の年間目標額3850万円に対して、2025年6月30日現在の実績は、1750万円にとどまり、マイナス2100万円となっています。

 これに7月末までのマイナス167万7000円を加えると、第15期12ヶ月間のマイナスは2267万7000円となります。

 IWJの活動運営費は、約半分が、会員の皆様からの会費によって支えられています。残りの約半分が、ご寄付・カンパによって支えられています。

 2025年7月31日時点での会員数は1694名で、うちサポート会員様が654名、一般会員様が1040名です。

 会員数は、第15期は、前年度比で、サポート会員が208名、一般会員が375名、合計583名減少していて、会費収入に換算すると、前年度に比べて約930万円の減少となる見通しです。

 即ち、ご寄付・カンパの収入のマイナスと合計すると、収入は予定していた目標値を3197万7000円下回ることになります。

 ちなみに、遅れて納入する方もいらっしゃるので、これはまだ確定値ではありません。ぜひ、会費納入をお忘れになっている方、納入が遅れている方は、お早めに会費をお納めください! また、会員として再開される方、新規に会員となられる方、大歓迎です! ぜひとも、よろしくお願いいたします!

 支出については、経費など最大限の削減に努め、前年度比約1000万円ほど削っています。あくまで現時点の推計です。これから請求が上がってくる経費も当然、あります。差し引きますと、収支は約2198万円ほどのマイナスです。

 このままでは、大幅な赤字となってしまいますので、非常手段として、万が一の時に備えて、セーフティネットとして積み立ててきた役員保険(受取人はIWJです)を解約することを決断いたしました。解約金1640万円を計上して、赤字の穴埋めとします。これは、最後の手段です。こうしたセーフティネットはもうIWJに残されていません。それでも収支はあくまで概算ですが、558万円のマイナスとなります。

 昨年も、私、岩上安身が年頭にコロナに感染し、その後も後遺症に苦しめられてきたため、インタビューなど、オリジナルのインタビューなどがすこぶる減ってしまい、厳しい決算となりました。

 今期は、健康回復につとめるとともに、インタビューなどオリジナルコンテンツ制作のため、挽回するよう頑張りましたが、今年は、不況、インフレ、会員の方々の高齢化など、さまざまな要因で経済苦を訴える方のメールも多数、受け取っており、IWJを取り巻く外部の経済状況は、さらに厳しくなったと言わなければなりません。

 今回のように、長いこと積み立ててきた保険の解約のような非常手段も、これで最後です。第15期は、支出を思いきって、しぼりこまなければならないと覚悟しています。

しかし、IWJも、岩上安身も、めげません! 困難は、国外からも日本国内からも、続々、やってきます。向こう10年が、東アジアでも、全世界においても、第3次世界大戦に巻き込まれるか否かの正念場です!

 今期16期は、中身やポリシーは一切変えず、より質の高い情報を、なおもエッジをきかせて情報をお届けしつつ、経営面は、黒字に転換し、累積していた借金をバリバリ返済していきたいと思います! そのためにも、経営面では、思い切った改革を、断行します!

 どうぞ、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

 損益に直接の関係はありませんが、私の会社への貸付金はIWJからの返済が滞っていて(逆の言い方をすると、自分への返済を後回しにしていて)、2025年6月30日現在の貸付残高が、約1150万円あります。

 また、コロナ期に融資を受けた金融機関からの借入金残高は、2025年6月30日現在で、約1870万円となっています。こちらは、毎月、必ず返済していかなければなりません。この連帯保証人は、私、岩上安身1人です。事実上、IWJの代表取締役である私が借りて、私が返済する借金です。

 したがって、今期の収支とは無関係に、私の負っている借金は現在3000万円ほどになります。これらは、今期の赤字とは、また別の借金となります。

 今期の最終的な収支は、決算を終えないとわかりませんが、機材の故障のため、新機材の購入でまとまった出費が必要になるなど、突発的な出費がない限り、おおよそこの予測からは、大きく外れることはないと思われます。最終的な数字が固まり次第、皆様にご報告をさせていただきます。

 どうか、皆様のご寄付・カンパ、そして会費の納付によって、今月の目標額を達成し、さらには、赤字額を少しでも減らすことができれば、と存じます!

 どうぞ、よろしくお願いいたします!

 岩上安身 拝

※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です(各金融機関ごとに口座名が非統一ですが、どれも、各銀行の仕様に従ったもので、間違いではありません)。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

※会員の再開、新規会員登録はこちらからお願いします。
(会員登録済みの方)https://iwj.co.jp/ec/mypage/login.php
(新規会員登録の方)https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 年会費をまとまってお支払いいただければ、12ヶ月中2ヶ月分がサービスとなります。即ち、一般会員が月1100円で、年間だとその12ヶ月分1万3200円のところ、一括払いなら、1万1000円(消費税込み)となります。

 同じくサポート会員が、1ヶ月3300円で、毎月支払ってゆくと、12ヶ月で3万9600円のところ、一括払いですと、3万3000円(消費税込み)ですみます!
2ヶ月分おトクです! ぜひ、ご検討ください!

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◆中継番組表◆

**2025.8.6 Wed.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【撮りおろし初配信】19:00~「イスラエルによるパレスチナ人の虐殺は、欧米人らの手による世界的な災厄の集大成!『理性はヨーロッパ人だけが持つ』と述べたカントら西洋哲学者の傲慢の延長線上にある!
欧米諸国政府の対中東政策を批判的に論じる思想家ハミッド・ダバシの新著『イスラエル=アメリカの新植民地主義:ガザ〈10.7〉以後の世界』を読む!
岩上安身によるインタビュー第1202回ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏第1回(前編)」
視聴URL: https://iwj.co.jp/wj/open/archives/528676

 岩上安身による早尾貴紀氏インタビューを配信します。これまでIWJが報じてきた早尾貴紀氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%97%A9%E5%B0%BE%E8%B2%B4%E7%B4%80

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◆中継番組表◆

**2025.8.7 Thu.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【撮りおろし初配信】19:00~「イスラエルによるパレスチナ人の虐殺は、欧米人らの手による世界的な災厄の集大成!『理性はヨーロッパ人だけが持つ』と述べたカントら西洋哲学者の傲慢の延長線上にある!
欧米諸国政府の対中東政策を批判的に論じる思想家ハミッド・ダバシの新著『イスラエル=アメリカの新植民地主義:ガザ〈10.7〉以後の世界』を読む!
岩上安身によるインタビュー第1202回ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏第1回(後編)」
視聴URL: https://iwj.co.jp/wj/open/archives/528735

 岩上安身による早尾貴紀氏インタビューを配信します。これまでIWJが報じてきたパレスチナ関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/palestina

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◆昨日テキストアップした記事はこちらです◆

「トランプは完全に信頼を失っている。ロシアは西側をいかなる形でも信頼できない。西側のロシアに対する信頼は最低限の状態で、1990年代以前よりもはるかに低い水準にある」!「欧州は米国に、『自分達を利用して、ロシアと戦ってほしい』とさえ思っている」! 「ロシア、中国、イラン、北朝鮮は、協力を望みつつも、実際には独立を維持したいと考えている」!! 岩上安身によるインタビュー第1200回ゲスト neutralitystudies.com主宰 京都大学大学院法学研究科・准教授パスカル・ロッタ博士(中編)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/528488

日本が米国の『暴力的支配と収奪の対象』であることは、先の関税交渉での80兆円の投資を日本に強制し、その利益の9割を米国がぶん取るという、搾取そのものの屈辱的な不平等合意のゴリ押しでも明らか。この屈辱をはねのける気概が、日本政府、及び外務省にはないのか?」とのIWJ記者の質問に、「日米間の経済安全保障上の結びつきを強化し、日米関係の、より強化をはかっていくという点で、大きな意義がある合意だった。収奪されたとか簒奪されたという御指摘は当たらない」と岩屋大臣!危機感も被害者意識もまるでなし!~8.1
岩屋毅 外務大臣 定例会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/528715

◆しばらくフルオープン! 動画をご視聴になり、記事をお読みになった方々は、ぜひ、この機会に会員登録をお願いします!◆

※会員の再開、新規会員登録はこちらからお願いします。
(会員登録済みの方)https://iwj.co.jp/ec/mypage/login.php
(新規会員登録の方)https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

「トランプ関税」の衝撃波が世界を襲う! 貿易政策と安全保障政策の融合!? 逆に米国と同盟国に、経済破綻と社会崩壊の危機が迫る!? 岩上安身によるインタビュー第1188回ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 第1弾 2025.5.2
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527367

40年間続いた米国債の価格上昇が、下落へ! 世界一米国債を保有する日本には、巨大な含み損が発生! 米国債務は対GDP比100%を超え、利払い費だけで、米防衛費を超過!「アメリカの、世界に対する覇権を支えている財政システムが、大変動を起こしている」! 岩上安身によるインタビュー第1195回ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 第2弾 前編 2025.6.8
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527763

フォン・デア・ライエン委員長は「我々が知っていた西側は、もはや存在しない」と宣言!「日本人がもっと真面目に考えないと。日本の立ち位置って何ですか?『西側の一員です』と。でも、その『西側』はないんです」! 米国債がクラッシュしてしまえば、最大保有国である日本は、最大の被害国に! 岩上安身によるインタビュー第1195回ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 第2弾 後編 2025.6.8
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527782

ヒンドゥー至上主義のインド・モディ政権によって酷い差別を受けているカシミールは、ユダヤ人至上主義によって民族浄化を受けるガザと共通性がある! パレスチナ問題とカシミール問題はともに大英帝国支配の負の遺産! しかし、英国は責任を果たさない! 岩上安身によるインタビュー第1194回ゲスト 現代イスラム研究センター理事長 宮田律氏 第1回 2025.5.30
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527633

イスラエルは、トランプ米大統領のリゾート開発構想のために、ガザ戦争を再開! 毎日100人単位でパレスチナ人を殺害しているのに、主要メディアではほとんど報じられず、批判もされない! ユダヤ教の極右政党と連立するネタニヤフ政権は、UNRWA施設を破壊し、職員も殺害! 人道援助を妨害し、ガザは「国際法の墓場」に! 岩上安身によるインタビュー第1194回ゲスト 現代イスラム研究センター理事長 宮田律氏 第2回 2025.6.6
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527726

「トランプは戦争をしない」は嘘! 米大統領がバイデンでもトランプでも、イスラエルのやることは全部支持! キリスト教に妥協したユダヤ教徒と、キリスト教シオニストの福音派の猛烈な支持を抜きには考えられず、イスラエルの利益を最大限に追求!~岩上安身によるインタビュー第1176回ゲスト 現代イスラム研究センター理事長・宮田律氏
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/526058

「戦争をやめさせる」はずのトランプ内閣が、ウクライナ紛争を剛腕で停戦させようとしているのに対し、イスラエルのジェノサイドはなぜ野放し!? その謎に迫る!!【ガザ戦争とハマス】15ヶ月に及ぶ戦争は中東地域に何をもたらしたか? トランプ政権によってパレスチナはどうなるのか? 岩上安身によるインタビュー第1184回ゲスト 現代イスラム研究センター理事長・宮田律氏 2025.2.25
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/526531

2024年を振り返る! そして1ヶ月後に始まる第2次トランプ政権で、米国は、そして世界はどう変わる!?~岩上安身によるインタビュー第1175回 ゲスト 元外務省国際情報局長・孫崎享氏
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/525988

ハミッド・ダバシ氏が指摘「ガザのおかげでヨーロッパ哲学の倫理的破綻が露呈した」!「ガザ攻撃における植民地主義の視点」~岩上安身によるインタビュー第1145回 ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏 2024.2.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/521575

「イスラエルがどんな戦争犯罪、人道に対する罪を行っても一度も裁かれなかった。こういう国際社会の『伝統』がジェノサイドを可能にしている」!!~岩上安身によるインタビュー第1144回 ゲスト 早稲田大学文学学術院教授・京都大学名誉教授・岡真理氏 2024.2.2
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/521515

イスラエルがパレスチナ・ガザ地区に対して行なっているのは「民族浄化」! イスラエルによる「報復」でもなければ、ハマスとの戦争でもない!~岩上安身によるインタビュー第1138回 ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏 2023.11.13
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519713

「絶望」に突き動かされたハマスがイスラエルを急襲! イスラエルは、「報復」の名のもとに「民族浄化」を開始! パレスチナ人の「完全追放」まで至るのか!?「第2のナクバ」に~岩上安身によるインタビュー第1137回 ゲスト 放送大学名誉教授 高橋和夫氏 2023.11.9
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519653

対等な者同士の「ハマス・イスラエル戦争」ではない!「植民地主義とそれへの抵抗であるという基本的な視点が必要」~岩上安身によるインタビュー第1136回 ゲスト 東京大学名誉教授 板垣雄三氏 2023.11.2
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519527

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■<岩上安身による最新インタビュー報告!>「ノルドストリーム・パイプラインの爆破は、メルケルからショルツへというドイツの政権交代のタイミングにおいて、対米従属的なショルツ新政権には大きな恩恵となった!」「このタイミングは、ヨーロッパが米国の衛星国(サテライト)となり、ロシアに対抗するための武器として、戦略的インフラを犠牲にする覚悟があることを示した瞬間でもあった」!! 岩上安身によるインタビュー第1200回ゲスト neutralitystudies.com主宰 京都大学大学院法学研究科・准教授パスカル・ロッタ博士(後編)

 8月4日午後7時より、「岩上安身によるインタビュー第1200回ゲスト neutralitystudies.com主宰 京都大学大学院法学研究科・准教授パスカル・ロッタ博士(後編)」を撮りおろし初配信しました。

 インタビューの前編と中編は、以下のURLからご視聴ください。なお、ご好評につき、後編のオープン期間いっぱいまで、前編と中編も特別公開期間を延長します。ぜひとも、無料公開で御覧になった方々は、よろしければ、会員登録、ご寄付・カンパによるご支援をお願いします!

※東西ドイツを統合するために、ゴルバチョフソ連大統領(当時)に「NATOを1インチも東方拡大しない」と表明したベイカー米国務長官(当時)の約束を、「条約ではないから無効」だと主張する米国に、ロッタ博士が重要な指摘!「ハーグ国際司法裁判所(ICJ)の1974年の判決で、条約がなくても、口頭での約束にも法的に拘束力があると明言されている」! 岩上安身によるインタビュー第1200回ゲスト neutralitystudies.com主宰 京都大学大学院法学研究科・准教授パスカル・ロッタ博士(前編)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/528365

※「トランプは完全に信頼を失っている。ロシアは西側をいかなる形でも信頼できない。西側のロシアに対する信頼は最低限の状態で、1990年代以前よりもはるかに低い水準にある」!「欧州は米国に、『自分達を利用して、ロシアと戦ってほしい』とさえ思っている」! 「ロシア、中国、イラン、北朝鮮は、協力を望みつつも、実際には独立を維持したいと考えている」!! 岩上安身によるインタビュー第1200回ゲスト neutralitystudies.com主宰 京都大学大学院法学研究科・准教授パスカル・ロッタ博士(中編)

※会員登録のご案内
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 4日に初配信したインタビュー後編では、ウクライナ戦争に対して、欧州が、一部の国を除いて、全体的に、積極的であり、米国に従属的だという点から、検証を始めました。

 「ノルドストリーム・パイプラインを、米国やノルウェーに破壊されたにも関わらず、なぜ、ドイツをはじめとするヨーロッパ人は、自分達が米英の罠にはめられていることを直視しないのだろうか?」という岩上安身の疑問について、ロッタ博士は、次のように述べました。

 「とても難しい質問ですが、ただ一つ言えるのは、すべてはタイミングに関わっているということです。ノルドストリームに関しては、特にそうです。

 ノルドストリームは、アンゲラ・メルケル(前ドイツ首相)が、『ドイツにとって必要だ』と強く主張したプロジェクトでした。彼女は、そのことでドイツ国内の対立者から批判を受けましたが、メルケルはそれを貫きました。

 その後、彼女は政権を退き、ショルツが首相となりました。ショルツは、メルケルと対立する(メルケル政権時代の)野党の出身です。

 それはともかく、彼はとても弱い人物でもありました。ショルツは、ワシントンで、ジョー・バイデン大統領が、『もし、プーチンがウクライナに侵攻すれば、ノルドストリームは失われるだろう』と発言した時に、その場にいた人物です。

 『私達は、それを実現する方法がある』とバイデンが言った時、ショルツは、ただ黙って彼の隣に立っていました。

 理由は、ひとつには、彼が弱い政治的存在だったこと、そしてもうひとつは、より強力な同盟国の意向に反対できなかったからです。

 パイプラインが爆破されたのは、2022年の9月か10月だったと思います(※ノルドストリーム爆破事件が発覚したのは2022年9月26日)」。

 ロッタ博士は、ドイツでは、ノルドストリームが爆破され、当初はロシアの仕業だとされたことによって、ロシアとの関係改善とパイプラインの再開を求めていた、ショルツ政権にとっての反対派の主張が弱まり、「新政権(ショルツ政権)は恩恵を受けた」「多くの人が、パイプラインがなくなったことに満足しているのが見て取れた」との見方を示しました。

 さらに、シーモア・ハーシュ氏によるスクープ報道のあとも、スウェーデンやデンマークが調査をやめてしまい、「現在のヨーロッパの公式見解は、当時のウクライナの将軍が命じた作戦のもと、数人のウクライナ人が、私物のボートに乗ってパイプラインを爆破したというもの」であり、「ゼレンスキーも知らなかった」という、欧州の権力者達に都合のいい「物語」になっていると、ロッタ博士は指摘しています。

※【IWJ号外】ドイツとロシアを結ぶ天然ガスパイプライン・ノルドストリームを爆破したのは、米国だった! ピューリッツァー賞を受賞した米国の最も著名な独立調査報道ジャーナリスト、シーモア・ハーシュ氏が大スクープ! (その1) 2023.2.10
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/514010

※【IWJ号外】ドイツとロシアを結ぶ天然ガスパイプライン・ノルドストリームを爆破したのは、米国だった! 米国の著名なジャーナリスト、シーモア・ハーシュ氏が大スクープ!西側メディアは既読スルー!(その2) 2023.2.11
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/514032

※【IWJ号外】ドイツとロシアを結ぶ天然ガスパイプライン・ノルドストリームを爆破したのは、米国だった! ピューリッツァー賞を受賞した米国の最も著名な独立調査報道ジャーナリスト、シーモア・ハーシュ氏が大スクープ!(その3) 2023.2.14
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/514069

※【IWJ号外】(最終回)ノルドストリームを爆破したのは米国! 大統領命令は無原罪!? 米国に正義も倫理も法の支配もなし! ピューリッツァー賞 ジャーナリスト、シーモア・ハーシュ氏が大スクープ! 2023.2.15
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/514104

※【IWJ号外】ハーシュ氏が鼻で笑う!『ニューヨーク・タイムズ』が、ノルドストリーム爆破工作をおこなったのは「親ウクライナ派のグループ」で「ウクライナ人か、プーチン大統領に反対するロシア人」、「米国人と英国人は無関係」とする記事を発表! 『ロイター』、『BBC』、『日本経済新聞』など主要メディアが一斉に『ニューヨーク・タイムズ』追従記事を発表! 『ニューヨーク・タイムズ』の情報源は匿名の「米当局者」!? 2023.3.10
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/514664

※【IWJ号外】米『ワシントン・ポスト』が、「米国はノルドストリーム・パイプラインを攻撃するウクライナの詳細な計画の情報を持っていた」とスクープ! IWJは記事をスクープを全文仮訳! 2023.6.8
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/516462

※【IWJ号外】ノルドストリーム爆破事件の「真実」を『ウォール・ストリート・ジャーナル』が「笑劇」の暴露! 破壊工作の責任者は、ザルジニー将軍(当時)! しかも作戦に関与したウクライナ軍の指揮官たちは誰ひとり起訴できないと認定! 2024.8.16
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/524235

 ロッタ博士は、ノルドストリームの爆破事件が、米国と共にロシアに対抗し、AfD(ドイツのための選択肢)のような右派など、ドイツ国内の反対勢力にも対抗したいと考える政権の権力者達にとっては、「政治的な助けになっている」との考えを示した上で、次のように述べました。

 「ノルドストリームがなくなったことは、実際にこれらの権力者達にとって、有利に働いています。

 私はこのタイミングが、ヨーロッパにおける権力構造の多くのことを説明していると考えています。

 しかし、全体として、このタイミングは、ヨーロッパが米国の衛星国(サテライト)となり、ロシアに対抗するための武器として、戦略的インフラを犠牲にする覚悟があることを示した瞬間でもあります」。

 このあと、インタビューでは、日本の右派勢力による、緊急事態条項への岩上安身の懸念について、ロッタ博士が、第2次大戦中の日本の政治状況や、ドイツ、イタリアなどとの比較などから、独自の見解を示しました。

 また、欧州の中でも、特に反ロシア的な強硬姿勢の強い、バルト3国やポーランドの歴史的な背景や、それでも欧州連合が、それぞれに大きく異なる国家的利益を背景に持ちながらも、結局は経済的な結びつきによって、維持され続けていることなどについても、詳しく語っていただきました。

 「岩上安身によるインタビュー第1200回ゲスト neutralitystudies.com主宰 京都大学大学院法学研究科・准教授パスカル・ロッタ博士(後編)」の詳細は、会員向けサイトのアーカイブにて、ぜひ以下のURLから御覧ください! 会員にまだなっていない方は、この機会にぜひ、会員登録をお願いします! 会員となって、IWJの活動をお支えください!

※岩上安身によるインタビュー第1200回ゲスト neutralitystudies.com主宰 京都大学大学院法学研究科・准教授パスカル・ロッタ博士(後編)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/528489

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■バルト三国が2024年から「バルト防衛線」の建設に着手していた! エストニアの防衛線の建設コストは最大で6000万ユーロ(約102.1億円)! なんとバルト防衛線は国境から最大40km内陸に入り、幅は約100kmに及ぶ! リトアニアには、第二次大戦後初めて、ドイツ軍が駐留!ロシアの飛地のカリーニングラードへの野心、隠しきれず!

 現在バルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)が、10年計画で、ロシアおよびベラルーシとの国境に防衛線を構築し、NATOの東側防衛を強化しています。

 この動きは、日本のメディアはほとんど報じていませんが、NATOが将来的なロシアとの軍事衝突を想定して準備を進める中で行われ、ヨーロッパの防衛体制の構造的な転換を示すものとして、注目されています。

 2024年1月19日にラトビアのリガで開かれたエストニア、ラトビア、リトアニアの国防相による合同会議で、「バルト防衛線」協定が発表されました。

 これは、エストニア、ラトビア、リトアニアの3国がロシアおよびベラルーシとの国境沿いに共同で建設する防衛線です。

 ラトビアのアンドリス・スプルズ国防大臣は、2024年1月19日のX(旧ツイッター)へのポストでこう述べています。

 「(前略)我々はNATOの東側を守り、敵の移動の自由を否定するためにバルト防衛線を確立します。

 ワシントンでの歴史的なNATOサミットに向けて、同盟(NATO)がこれまで以上に防衛計画を実行し、航空およびミサイル防衛を強化し、防衛にさらなる資源を割り当てる準備を整える必要があります」。

※アンドリス・スプルズ国防大臣のXへのポスト(2024年1月19日)
https://x.com/AndrisSpruds/status/1748340646358712762

 エストニア、ラトビア、リトアニアによって締結された協定には、すべての国が同時に建設を開始、または完了する義務は含まれていません。

 この防衛線は、エストニアでは2025年6月に建設が始まり、リトアニアでは2024年夏の終わりに着工し、ラトビアでは2024年5月2日に建設が始まりました。

 ラトビアのアンドリス・スプルズ国防大臣によれば、バルト防衛線の完成には最大で10年かかる可能性があるといいます。

※Latvian minister: Constructing Baltic Defense Line could take a
decade(ERR News、2024年1月24日)
https://news.err.ee/1609231730/latvian-minister-constructing-baltic-defense-line-could-take-a-decade

 エストニア共和国国防省の公式ウェブサイトは、この「バルト防衛線」の具体的な中身について、次のように説明しています。

 「バルト防衛線は、エストニア、ラトビア、リトアニアの3ヶ国による共同イニシアチブであり、各国の国防を『最初の1メートル』から確保することを目的としている。

 そのために、通常の国境障壁に加えて、国境周辺地域に軍事防衛施設を建設する計画である。

 これらの防衛施設の目的は、この地域での軍事衝突の発生を防ぐことである。

 エストニアの場合、この防衛線は『阻止および野戦要塞の複合的措置』として構想されており、以下のような内容が含まれる。

 防御拠点(国防軍および国防同盟部隊向けの小隊規模の拠点を最大600ヶ所まで設置)

 保管区域(いわゆる『ドラゴンの歯』=戦車や装甲車などの敵車両の進入を物理的に妨げるためのコンクリート障害物や有刺鉄線などの防御資材を平時に保管し、軍事的脅威が生じた際に拠点に配置できるようにする)

 防衛施設のある地域に存在する道路、森林、農地などの多くは、従来通り利用・通行可能な形で維持される予定である。

 防衛施設は、敵の行動可能性、環境分析の結果、国防軍部隊の戦闘計画、現地の地形や条件、さらには土地所有者との合意などを総合的に考慮しながら、地形上に分散して配置される」。

※Balti kaitsevoond(エストニア共和国国防省、2025年8月5日閲覧)
https://kaitseministeerium.ee/et/eesmargid-tegevused/baltikaitsevoond

 さらに、エストニア国防省によると、600ヶ所の防衛拠点は、以下の資材からなっています。

 1.コンクリート製バンカー

 2.建設資材用コンテナ

 3.ドラゴンの歯

 4.有刺鉄線、トリップワイヤー(つまずき線)

 そして、バルト防衛線の建設スケジュールを、次のように、エストニア国防省は発表しています。

2024年

 1月19日、エストニア・ラトビア・リトアニアの国防相がバルト防衛線のコンセプトを承認。

 後半において、防衛拠点(分隊用バンカー)や遮断要素の設計を実施。

 3月に地域住民向けの公開説明会を開催(ラピナ、ミッソ、メレマエ、ヴァルスカ、ヴァストセリーナで実施)。

 RKIK(国家防衛投資センター)は、バンカーの試作契約をWarren Concrete OUと2024年7月に締結。バンカーはコンクリート製。

 同年9月、中央演習場にて国防軍と共にバンカーの試験を実施。成功した設計にもとづき、600基の標準バンカーの製造について入札を予定。

 拠点の設置候補地の選定を、開始。

 年末までに、大量の遮断資材(ドラゴンティース、有刺鉄線、コンクリートブロック、Tウォール等)を調達済み。

2025年

 遮断資材を、一時貯蔵エリアにて保管済み。

 多くのバンカー設置候補地を、決定済み。

 2025年第2四半期には、バンカー建設入札を予定。試験結果を反映して技術仕様を修正中。

 国防軍との協力により、防衛拠点および遮断溝の設置地点の最終調整を行い、夏から地権者との交渉を開始。

 可能な限り、国有地を優先使用。

 年末までに28基のバンカーを設置予定(うち14基はセトマー=エストニア南東部に位置しロシアと国境を接する自治体、14基は北東エストニア=ロシアと国境を接する地域に配置)。

※Balti kaitsevoond(エストニア国防省、2025年8月5日閲覧)
https://www.kaitseinvesteeringud.ee/balti-kaitsevoond/

 このバルト防衛線の建設スケジュールを見ると、急ピッチで建設が進んでいることがわかります。

 エストニア国防省のホームページには、「よくある質問」とその答えが掲載されています。

 たいへん興味深いので、一部を紹介します。

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■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾! 米トランプ大統領の「2隻の原子力潜水艦を、適切な地域に配置するよう命じた」との発表を受け、クレムリンのペスコフ報道官が、メドベージェフ氏の「ロシアは核攻撃能力を保有している」との発言を念頭に、「誰もが、核に関する発言には、極めて慎重になるべきだ」「さまざまな見解が存在するが、最も重要なのは、プーチン大統領の立場だ」と表明!】8日までにウクライナと停戦しなければ、新たな懲罰関税を課すと、トランプ大統領が明らかにしている中、6日に米ウィトコフ特使がロシアを訪問予定! プーチン大統領と会談の可能性も!(『RT』、2025年8月4日)

 昨日のこの日刊IWJガイドでもお伝えしましたが、米国のトランプ大統領は、ロシアのメドベージェフ安全保障会議副議長(前大統領)との、SNS上での口論の末、8月1日(日本時間2日)に、トゥルース・ソーシャルに、「私は、2隻の原子力潜水艦を、適切な地域に配置するよう命じた」と投稿しました。

 トランプ大統領自身は、この原潜が核を搭載しているかどうかについては、直接は明言していません。

 また、この原潜2隻がどこに配置されるかについても、機密事項のため、明らかにされていません。

 しかし、現代の原潜は、そもそもの機能として、SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル、通常は核弾頭を搭載し、ICBM=大陸間弾道弾と並ぶ戦略核兵器の一角をなす)を備え、目標に接近し過ぎなくても、攻撃が可能であり、海中に潜むため、発見して破壊することが困難です。

 したがって、トランプ大統領自身が、原潜の存在を匂わすこと自体、核超大国が、戦略核兵器をちらつかせ、威圧していることに、何も変わりません。

 トランプ大統領のこの発言は、トランプ大統領が、ロシアやロシア産石油の輸入国に、懲罰的関税を課すと脅したことに端を発した、メドベージェフ氏との批判の応酬を受けて、投稿されました。

 メドベージェフ氏はX(旧ツイッター)で、「トランプは、ロシアと最後通牒ゲームをしている。脅威であり、戦争への一歩だ」と述べ、現在は確認できませんが、7月31日にはテレグラムで「ロシアが核攻撃能力を保有していることを忘れてはならない」などと言及したことも報じられています。

※【米トランプ大統領が、一転して米軍を対ロシア最前線に投入! ポーランドの駐留米軍部隊を増強し、ウクライナ国境へ配備!?】1日にはロシアのメドベージェフ前大統領の「ロシアが核攻撃能力を保有していることを忘れてはならない」との発言に対して逆ギレして、「2隻の核兵器搭載の原子力潜水艦を適切な地域に配置するよう命じた」と明らかにしたばかり!(『U.Sマリンズ・ミリタリー』、2025年8月2日)(日刊IWJガイド、2025年8月5日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20250805#idx-7
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/54999#idx-7

※ドナルド・トランプ米大統領のトゥルース・ソーシャルへの投稿(2025年8月2日)
https://truthsocial.com/@realDonaldTrump/posts/114954549017557270

※ドミトリー・メドベージェフ前大統領のXへの投稿(2025年7月29日)
https://www.bbc.com/news/articles/cgjy5dzd6ddo

※ドミトリー・メドベージェフ前大統領のテレグラム
https://t.me/s/medvedev_telegram

 このトランプ大統領の「2隻の原子力潜水艦を、適切な地域に配置するよう命じた」という発表を受け、クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官が、メドベージェフ氏への名指しは避けた上で、「核兵器に関する公の発言には、慎重になるように」と表明しました。

 8月4日付『RT』は、ペスコフ報道官が、米原潜の配置について、「今回のケースでは、米国の潜水艦が、既に戦闘哨戒任務に就いていることは明らかだ。これは、継続的なプロセスだ」と、特別に緊張が高まったとの認識を否定した上で、「モスクワは、いかなる形であれ、そのような論争に巻き込まれたくない」と付け加えた、と報じました。

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■【第2弾 シオニストによって「絶滅収容所」と化したガザでは、子供達だけでなく、ジャーナリストや、イスラエル人の人質までもが、餓死の危機に直面!】2023年10月7日の戦闘開始後の餓死者は、計180人! うち93人が子供!! 米国とイスラエルによる、偽善的な「ガザ人道財団(GHF)」の支援施設付近で、食料を求めて配給所に集まったところで、イスラエル軍に乱射され、無差別に殺された飢えたパレスチナ人は、すでに1000人超!! シオニストの、人間性のかけらもない残忍さ!(『アイ・オン・パレスチナ』、2025年8月5日ほか)

 インスタグラムで、パレスチナ内部から、ガザやヨルダン川西岸地区で起きている現実を報じ続けている、ジャーナリスト達によるアカウント『アイ・オン・パレスチナ』が、8月5日、骨と皮だけに痩せ衰えて、下着姿で力なく虚空を見つめる、幼い少女の写真を掲載しました。

 隣には、おそらくガザ戦争前のものと思われる、レースの施された特別な服を身に纏い、カメラに向かって親指を立てて、誇らしげに微笑む、ふっくらとした、同じ少女の写真が並べられています。

 投稿には、「緊急人道的訴え」として、この少女、ジャンナ・アヤドちゃんが、重体であり、ガザでは必要な医療が受けられないことが説明されています。

 ジャンナ・アヤドちゃんの母親は、「私の娘が命の危険にさらされています。手遅れになる前に、適切な治療が受けられるように、この子を助けて(ガザの外に連れ出して、病院に連れて行って)欲しい」と訴え、母親の連絡先の電話番号まで明記されています。

※eye.on.palestineのインスタグラムへの投稿(2025年8月5日)
https://www.instagram.com/p/DM8rmZBSx_B/

 この投稿のほかにも、『アイ・オン・パレスチナ』のインスタグラムアカウントには、鍋やたらいを手に、食料を求めて柵にしがみつく子供達や、重度の栄養失調で立ち上がることもできない男性達の写真や映像が、連日投稿されています。印象的なのは、多くの人達が、絶望に打ちひしがれた表情で、力なく視線を漂わせていることです。

※eye.on.palestineのインスタグラムへの投稿(2025年8月5日)
https://www.instagram.com/p/DM8kltRSM3O/

※eye.on.palestineのインスタグラムへの投稿(2025年8月5日)
https://www.instagram.com/p/DM8dhi6vgGf/

※eye.on.palestineのインスタグラムへの投稿(2025年8月5日)
https://www.instagram.com/p/DM8Y7kWyXKk/

★『共同通信』は、8月4日、ガザで、スマートフォンのカメラに向かってマイクを握る、痩せ細った記者の写真とともに、「ガザ、地元の報道陣も飢えで限界 外国人記者は入域できず」と題した記事を配信しました。

 ガザには、外部から記者が入れないため、大手メディアも、現地からの報道は、ガザ在住のパレスチナ人のフリー記者や契約記者が頼りです。

 ところが、この『共同通信』の記事は、「1日1食は、もはやぜいたくだ」「空腹によるめまいに苦しみながら、食料にありつけず、動けなくなった記者仲間の分まで取材することもある」という、エスドゥーディー通信員の証言を報じています。

※ガザ、地元の報道陣も飢えで限界 外国人記者は入域できず(ヤフーニュース/共同通信、2025年8月4日)
https://news.yahoo.co.jp/articles/a768fc4471e0fa26acc4d30fd181af5c4ff65466

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