日刊IWJガイド・非会員版「BRICS首脳会議を初めて欠席した中国の習近平主席をめぐって広がる『健康不安説』と『失脚説』!」2025.7.11号~No.4569


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~BRICS首脳会議を初めて欠席した中国の習近平主席をめぐって広がる「健康不安説」と「失脚説」! 2022年の中国共産党大会で「排除」された胡錦濤(こ・きんとう)前主席らの派閥と、軍トップの張又侠(ちょう・ゆうきょう)中央軍事委員会副主席が手を組み、今年10月の四中全会(第四回党中央委員会全体会議)で、習近平氏が退陣か!? 党は6月30日の政治局会議で、「習氏の独断を防ぐための、長老の政治介入」を制度化したとの報道も!

■今期最後の月、7月になりました! IWJの今期第15期の期末である7月末まで、あと1ヶ月を切りました! 6月のご寄付・カンパは、72万4000円で21%の目標達成率でした! 8割が不足です! 今期のご寄付の目標額の不足分は、8月から6月までの11ヶ月間で、約2140万円にのぼっています! 代表の岩上安身の個人貯金で支えるのは、もはや限界です! 緊急のご寄付、カンパをどうぞよろしくお願いいたします! 会員登録もぜひ、よろしくお願いいたします!

■【中継番組表】

■<シリーズ特集 2025年7月20日参院選! 投票に行こう! 第16回>参政党の神谷宗幣代表は、「ヤマト・ユダヤ協会」の理事をつとめていた経歴があり、イスラエルに心酔! 彼はジェンタイル(ユダヤ教以外の異教徒の)・シオニストだった!?「こんな国会活動なんかしたくないわけですよ」!「なかなかイスラエルにいけなくなっちゃった、というのが残念」!「イスラエルの友好を外務省を使って『正式ルート』でやっていく」! 憲法から「基本的人権」を抜こうとする参政党は、シオニストに支えられたトランプ共和党、バイデン民主党と瓜二つだった!?

■今度は、ロシアとアゼルバイジャンが一触即発!? アゼルバイジャンは、ウクライナ・欧州・イスラエルのエネルギーハブであると同時に、ロシアとイランを結ぶ南北輸送回廊の経由地! ロシアを苛立たせたいウクライナ、アゼルバイジャンをけしかけてロシアを挑発し、イランを困らせたいイスラエル、アゼルバイジャンに疑念を募らせるイラン! マクレガー大佐は「新しい長期戦」は「イスラエルと、アゼルバイジャン・トルコ同盟が、イラン北部を攻撃し、併合するかもしれない」と予測! イラン北部には、たしかにアゼルバイジャン人と同じアゼリー人が住むが、イラン最高指導者ハメネイ師もアゼリー人!
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■はじめに~BRICS首脳会議を初めて欠席した中国の習近平主席をめぐって広がる「健康不安説」と「失脚説」! 2022年の中国共産党大会で「排除」された胡錦濤(こ・きんとう)前主席らの派閥と、軍トップの張又侠(ちょう・ゆうきょう)中央軍事委員会副主席が手を組み、今年10月の四中全会(第四回党中央委員会全体会議)で、習近平氏が退陣か!? 党は6月30日の政治局会議で、「習氏の独断を防ぐための、長老の政治介入」を制度化したとの報道も!

 この『日刊IWJガイド』は、7月11日に発行の予定でしたが、編集作業が深夜まで及んだため、12日の発行となりました。何とぞご容赦ください。

 7月10日の『日刊IWJガイド』で、中国の習近平主席が、ブラジルで開催されたBRICS首脳会議を、初めて欠席したことを受け、習主席の健康不安説や、失脚説が広がっていることをお伝えしました。

※【BRICS首脳会議を欠席した中国の習近平氏に「失脚説」が急浮上!「心臓病の疑い」や「脳卒中関係の手術」の憶測も報じられ、2022年の党大会で途中退席させられた胡錦濤(こ・きんとう)前主席の「元老派」の「逆襲」の可能性も!】(『TBSニュースDIG』、2025年7月9日)(日刊IWJガイド、2025年7月10日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20250710#idx-9
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/54822#idx-9

 7月9日付『TBSニュースDIG』は、8日に放送したBS-TBSの『報道1930』から、台湾の中国研究の権威である沈明室(しん・めいしつ)氏が、2022年の中国共産党大会以降の動きを、以下のように語っていると報じています。

 「(習近平氏は、胡錦濤氏(前主席)と、『習近平氏が引き続き共産党総書記を務める代わりに、総理には胡錦濤派の胡春華(こ・しゅんか)氏が就任する』と、事前に約束を交わしていたのに)習近平氏は(2022年の中国共産党大会での決定の)土壇場で、胡錦濤氏を裏切り、人事名簿を差し替えたのです。

 胡錦濤氏は、約束はどうなったのか、党大会で習近平氏に問いただそうとしていました。しかし、習近平氏は、(胡錦濤氏を)発言させずに退席させました」。

 この『TBSニュースDIG』は、習近平氏が、2022年の党大会で、「胡錦濤派を中枢から排除し、自身の側近を次々登用。『一強』と言われる体制を作り上げた』と報じています。

※「中国で権力の移行が起きている」”独裁”強めた習主席”失脚”あるのか【7月8日(火)#報道1930】(TBS NEWS DIG、2025年7月9日)
https://youtu.be/8mvY0o8QJ2g

 この『TBSニュースDIG』は、胡錦濤派が活発化している背景として、「制服組No.1で、軍の最高意思決定機関である中国共産党の中央軍事委員会では、習近平氏に次ぐ副主席を務める張又侠(ちょう・ゆうきょう)氏が、胡錦濤派に転じた」と、沈明室氏が指摘していると報じています。

 沈氏は、「張又侠氏は、習近平氏が自らを退陣させようとしていることを察知」し、「習近平氏が体調を崩すと、(張氏が)中央軍事委員会の権力を徐々に握った」と語っています。

 沈氏によると、張又侠氏が主導した習近平派の将軍の排除により、本来は7人で構成される中央軍事委員会が、現在は、習近平氏と張又侠氏を含む4人にまで減少しているとのことで、「習近平氏の軍での勢力は弱体化し、張又侠氏が、軍での実権を握っている」と語っています。

 沈氏は、軍人である張又侠氏が、「胡錦濤氏や胡春華氏の派閥と手を組んでいる」とした上で、「張又侠氏が軍を掌握したことから、今年10月の四中全会(第四回党中央委員会全体会議)で習近平氏が退陣する可能性が高まっている」との見方を示しています。

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■今期最後の月、7月になりました! IWJの今期第15期の期末である7月末まで、あと1ヶ月を切りました! 6月のご寄付・カンパは、72万4000円で21%の目標達成率でした! 8割が不足です! 今期のご寄付の目標額の不足分は、8月から6月までの11ヶ月間で、約2140万円にのぼっています! 代表の岩上安身の個人貯金で支えるのは、もはや限界です! 緊急のご寄付、カンパをどうぞよろしくお願いいたします! 会員登録もぜひ、よろしくお願いいたします!

 いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。

 IWJの財政が、危機的状況です!

 6月は、1日から30日までの30日間で、56件、72万4000円のご寄付・カンパをいただきました。これは、目標額の約21%に相当します。6月は月間の目標額まで、79%、277万6000円届きませんでした。

 ご支援くださった皆様には、感謝いたします。本当にありがとうございます!

 IWJの今期第15期は、昨年8月にスタート、6月末で11ヶ月が経過し、7月末の期末まで、あと1ヶ月となりました。

 7月は、1日から7日までの7日間で、10件、21万6000円のご寄付・カンパをいただきました。これは、目標額の約6%に相当します。

 ご支援くださった皆様、本当にありがとうございます!

 残念ながら、昨年8月からの今期第15期は、6月までの11ヶ月間で一度も、月間目標額に達していません!

 この不足総額は、寄付部門だけで、2140万5645円にもなります! 現在、こうした不足額は、IWJ代表の岩上安身が、個人の貯金を投じて穴埋めしていますが、限界があります! その限界は近づいています!

 IWJが7月以降も活動を続けられますように、ご寄付・カンパによる緊急のご支援をよろしくお願いいたします!

 今期11ヶ月間の累計のマイナス約2140万円を少しでも埋められるよう、皆様の緊急のご支援をお願いしたいと存じます!

 インフレが続きますが、会費の値上げをせず、値段を据え置きながら、より一層、支出を切りつめる努力もしています。

 今後は、土曜日に発行していた『日刊IWJガイド』は、原則として、お休みさせていただきます。もちろん、何か事件などがあれば、『速報』や『号外』などは、週末であっても、発行させていただきます!

 目標額を下げ、支出を切りつめても、収支が改善されないようならば、IWJは今後、活動を続けてゆくことが困難になります!

 第15期が、赤字に転落しないように、無料でご視聴の方は、ぜひとも有料会員登録を、また、会員・非会員を問わず、緊急のご寄付・カンパによる、財政難のIWJへのご支援を、どうぞよろしくお願い申し上げます!

 なお、IWJでは、インタビューなどを、お見逃しになった方も、会員であれば2ヶ月間全編視聴が可能です!

 サポート会員ですと、過去のすべてのコンテンツについて、いつでも、いくつでも御覧になれます!

 公開済みのコンテンツの本数は、動画とテキスト記事あわせて2万6113本あります。このうち、動画が2万3502本、テキスト記事が1万1196本、ブックレビューなどその他248本あります(カテゴリーは重複するものもあります)。

 「IWJ特報」のバックナンバーも、1ヶ月遅れの分から、すべて読むこともできます!

 皆様、会員登録を、ぜひ、よろしくお願いします!

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 6月末現在、IWJ会員の総数は1720人、このうちサポート会員の方は664人でした。

 ぜひとも、サポート会員様におかれましては、サポート会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

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 また、休会中の皆様は、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、会員番号は変わりませんので、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

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 年会費をまとまってお支払いいただければ、12ヶ月中2ヶ月分がサービスとなります。即ち、一般会員が月1100円で、年間だとその12ヶ月分1万3200円のところ、一括払いなら、1万1000円(消費税込み)となります。

 同じくサポート会員が、1ヶ月3300円で、毎月支払ってゆくと、12ヶ月で3万9600円のところ、一括払いですと、3万3000円(消費税込み)ですみます! 2ヶ月分おトクです! ぜひ、ご検討ください!

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みずほ銀行
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城南信用金庫
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店番号 022
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ゆうちょ銀行
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 どうぞ、皆様、米国の従属下のまま、憲法に緊急事態条項を導入し(自民党、公明党、維新、国民民主らが賛成)、無謀な戦争へと駆り立てられてゆく日本の対米従属権力(与野党を問わず)に対し、一切忖度しないで真実をお伝えしてゆく独立メディアIWJの活動をご支援ください!

 よろしくお願いします!

 岩上安身 拝


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◆中継番組表◆

**2025.7.11 Fri.**

調整中

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◆中継番組表◆

**2025.7.12 Sat.**

調整中

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◆中継番組表◆

**2025.7.13 Sun.**

調整中

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◆しばらくフルオープン! 動画をご視聴になり、記事をお読みになった方々は、ぜひ、この機会に会員登録をお願いします!◆

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「トランプ関税」の衝撃波が世界を襲う! 貿易政策と安全保障政策の融合!? 逆に米国と同盟国に、経済破綻と社会崩壊の危機が迫る!? 岩上安身によるインタビュー第1188回ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 第1弾 2025.5.2
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40年間続いた米国債の価格上昇が、下落へ! 世界一米国債を保有する日本には、巨大な含み損が発生! 米国債務は対GDP比100%を超え、利払い費だけで、米防衛費を超過!「アメリカの、世界に対する覇権を支えている財政システムが、大変動を起こしている」! 岩上安身によるインタビュー第1195回ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 第2弾 前編 2025.6.8
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フォン・デア・ライエン委員長は「我々が知っていた西側は、もはや存在しない」と宣言!「日本人がもっと真面目に考えないと。日本の立ち位置って何ですか?『西側の一員です』と。でも、その『西側』はないんです」! 米国債がクラッシュしてしまえば、最大保有国である日本は、最大の被害国に! 岩上安身によるインタビュー第1195回ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 第2弾 後編 2025.6.8
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ヒンドゥー至上主義のインド・モディ政権によって酷い差別を受けているカシミールは、ユダヤ人至上主義によって民族浄化を受けるガザと共通性がある! パレスチナ問題とカシミール問題はともに大英帝国支配の負の遺産! しかし、英国は責任を果たさない! 岩上安身によるインタビュー第1194回ゲスト 現代イスラム研究センター理事長 宮田律氏 第1回 2025.5.30
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527633

イスラエルは、トランプ米大統領のリゾート開発構想のために、ガザ戦争を再開! 毎日100人単位でパレスチナ人を殺害しているのに、主要メディアではほとんど報じられず、批判もされない! ユダヤ教の極右政党と連立するネタニヤフ政権は、UNRWA施設を破壊し、職員も殺害! 人道援助を妨害し、ガザは「国際法の墓場」に! 岩上安身によるインタビュー第1194回ゲスト 現代イスラム研究センター理事長 宮田律氏 第2回 2025.6.6
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527726

「トランプは戦争をしない」は嘘! 米大統領がバイデンでもトランプでも、イスラエルのやることは全部支持! キリスト教に妥協したユダヤ教徒と、キリスト教シオニストの福音派の猛烈な支持を抜きには考えられず、イスラエルの利益を最大限に追求!~岩上安身によるインタビュー第1176回ゲスト 現代イスラム研究センター理事長・宮田律氏
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/526058

「戦争をやめさせる」はずのトランプ内閣が、ウクライナ紛争を剛腕で停戦させようとしているのに対し、イスラエルのジェノサイドはなぜ野放し!? その謎に迫る!!【ガザ戦争とハマス】15ヶ月に及ぶ戦争は中東地域に何をもたらしたか? トランプ政権によってパレスチナはどうなるのか? 岩上安身によるインタビュー第1184回ゲスト 現代イスラム研究センター理事長・宮田律氏 2025.2.25
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/526531

2024年を振り返る! そして1ヶ月後に始まる第2次トランプ政権で、米国は、そして世界はどう変わる!?~岩上安身によるインタビュー第1175回 ゲスト 元外務省国際情報局長・孫崎享氏
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/525988

ハミッド・ダバシ氏が指摘「ガザのおかげでヨーロッパ哲学の倫理的破綻が露呈した」!「ガザ攻撃における植民地主義の視点」~岩上安身によるインタビュー第1145回 ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏 2024.2.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/521575

「イスラエルがどんな戦争犯罪、人道に対する罪を行っても一度も裁かれなかった。こういう国際社会の『伝統』がジェノサイドを可能にしている」!!~岩上安身によるインタビュー第1144回 ゲスト 早稲田大学文学学術院教授・京都大学名誉教授・岡真理氏 2024.2.2
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/521515

イスラエルがパレスチナ・ガザ地区に対して行なっているのは「民族浄化」! イスラエルによる「報復」でもなければ、ハマスとの戦争でもない!~岩上安身によるインタビュー第1138回 ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏 2023.11.13
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519713

「絶望」に突き動かされたハマスがイスラエルを急襲! イスラエルは、「報復」の名のもとに「民族浄化」を開始! パレスチナ人の「完全追放」まで至るのか!?「第2のナクバ」に~岩上安身によるインタビュー第1137回 ゲスト 放送大学名誉教授 高橋和夫氏 2023.11.9
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519653

対等な者同士の「ハマス・イスラエル戦争」ではない!「植民地主義とそれへの抵抗であるという基本的な視点が必要」~岩上安身によるインタビュー第1136回 ゲスト 東京大学名誉教授 板垣雄三氏 2023.11.2
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519527

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■<シリーズ特集 2025年7月20日参院選! 投票に行こう! 第16回>参政党の神谷宗幣代表は、「ヤマト・ユダヤ協会」の理事をつとめていた経歴があり、イスラエルに心酔! 彼はジェンタイル(ユダヤ教以外の異教徒の)・シオニストだった!?「こんな国会活動なんかしたくないわけですよ」!「なかなかイスラエルにいけなくなっちゃった、というのが残念」!「イスラエルの友好を外務省を使って『正式ルート』でやっていく」! 憲法から「基本的人権」を抜こうとする参政党は、シオニストに支えられたトランプ共和党、バイデン民主党と瓜二つだった!?

 参政党が、急伸しています。

 比例投票先の世論調査で、参政党が、自民党に次ぐ第2位に浮上しました。

 共同通信社が、7月5日と6日に、参院選の全国電話世論調査を実施したところ、比例代表の投票先は自民党が18.2%(6月29、29両日の前回調査(17.9%)から横ばい)で、参政党が8.1% (前回から2.3ポイント伸ばす)で第2位に浮上しました。

 第3位に、国民民主党6.8%(6.4%)、第4位に立憲民主党6.6%(9.8%)でした。

※比例投票先、自民18% 参政伸長8%、国民・立憲上回る
https://www.tokyo-np.co.jp/article/418518

 現在、参政党は、全国に287の支部(2025年7月現在)を持ち、全国に7万人の党員・サポーター(2024年10月28日時点)がいます。

※【演説全文】参政 神谷氏 “日本人ファーストで”(NHK、2025年7月4日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250703/k10014851971000.html

※参政党、発足5年で浸透じわり…「地方議員140人超」は既存政党への不満のあらわれ? 夏の参院選控え他陣営も動向注視(南日本新聞、2025年6月28日)
https://373news.com/news/local/detail/215098/

 参政党の国会議員は、現在、5名(参議院2名、衆議院3名)で、地方議員が150名です。

※メンバー(参政党、2025年7月10日閲覧)
https://sanseito.jp/2020/member/#chihou

 結党5年ですから、地方から急速に伸びてきた政党と言えます。

 他方で、参政党について、様々な反対運動や反対集会、反対言論が全国で起きています。

 たとえば、7月11日から13日までの3日間、全国で「参政党神谷代表に対する抗議アクション」が行われます。

 この抗議アクションの趣旨は、「参政党神谷代表が、少子化対策を訴えるとして『今まで間違えたんですよ、男女共同参画とか。』『高齢の女性は子どもが産めない。』と発言したことに対する、全国一斉抗議アクションを呼びかけます」となっています。

※#参政党神谷代表に対する抗議アクション
https://fb.me/e/6NErhWtlV

 神谷代表は、参議院選挙の公示第一声で、この抗議アクションが問題とする発言がありました。

 「(前略)参政党は少子化にも、ものすごく力を入れていきます。

 今まで間違えたんですよ、男女共同参画とか。

 もちろん女性の社会進出はいいことです。

 どんどん、働いてもらえば結構。

 けれども、子どもを産めるのも若い女性しかいないわけですよ。

 これ言うと差別だという人がいますけど違います。

 現実です。

 いいですか、男性や、申し訳ないけど、高齢の女性は子どもが産めない。

 だから、日本の人口を維持していこうと思ったら、若い女性に、子どもを産みたいなとか、子どもを産んだほうが安心して暮らせるなという社会状況をつくらないといけないのに、働け、働けってやりすぎちゃったわけですよ。

 やりすぎたんです。

 だから、少しバランスを取って大学や高校を出たら働いてもいい。

 働く方もいいし、家庭に入って子ども育てるのもいいですよと。

 その代わり子育てだけだったら収入がなくなるから、月10万円、子ども1人あたり月10万円の教育給付金を、参政党は渡したいというふうに考えています。

 子ども1人だから、0歳から15歳、1人1800万円。

 2人いたら3600万円。

 これぐらいあれば、パートに出るよりも、事務でアルバイトするよりもいいじゃないですか。

 だって、子どもを産み育てるって、ものすごい労力かかるし、国の未来をつくる仕事なんですよ。

 そういった女性や子育てをする方々、これは男性も含めて、応援しないと国が滅ぶ」。

※【演説全文】参政 神谷氏 “日本人ファーストで”(NHK、2025年7月4日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250703/k10014851971000.html

 神谷氏の演説の該当部分を聴くと、女性差別をしているというよりも、子供を生み育てたいと願う女性と、そのパートナーの男性に、インセンティブを与えて、女性の選択の幅を広げたいというふうに聞こえます。

 参政党の参議院選挙の公約を見ると、

 「消費者が、より安心して食材を購入できるよう、トレーサビリティ情報(原産国や加工国、流通経路等の情報)も閲覧可能とし、誰が何処で生産したものか、生産者の『顔』がわかるようにする」や「生活維持に欠かせないライフライン(郵政、水道、電話)の行き過ぎた民営化策の見直し」、「疑わしきは許可しない。人体や生態系に影響を与える薬剤の使用規制を厳格化」といった、誰から見ても、良い政策といえるものもあります。

 他方で、「次世代型小型原発や核融合など新たな原子力活用技術の研究開発を推進」や、「終末期の延命措置医療費の全額自己負担化」、年寄りは長生きしたければ自分の金で延命しろ、それができない貧乏人は、延命をあきらめろ、と言わんばかりの、首をかしげる政策もあります。

 また、憲法については、「基本的人権」を、「公益」優先に書きかえることも、打ち出しています。

 こうした「弱者」へのコストを「高い」と訴える政治勢力は、この先、障害者、難病患者らへのセーフティーネットを削ることに身を乗り出すものであり、用心しなければなりません。

※れいわ新選組の公認候補である大西つねき氏がナチスも顔負けの「高齢者の命を選別すべき」と発言!! しかも「生命の選別しないと駄目だ」「その選択が政治」とまで言いきる! しかし、れいわ代表の山本太郎氏は大西氏を「除名しない」と声明!! 2020.7.8
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/477830

※大西つねき氏「命の選別」発言に「恐怖」する木村英子議員を「クズ」呼ばわりする自称「れいわ支持者」!! なぜこれほど大西擁護者が多いのか!? 大西氏がどれほど言い回しを変えても「安楽死の4要件」を満たさない「命の選別」は犯罪としての殺人に他ならない! 2020.7.25
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/478720

※医師二人がALS患者に薬物投与して殺害!?「嘱託殺人」の疑いで逮捕!大西つねき氏がした主張「命の選別」が現実に広がり始めている!間違えてはならない!「安楽死」は殺人である! 2020.7.25
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/478741

※れいわ新選組が命の選別発言の大西つねき氏を除名! 山本太郎代表は会見でIWJ記者の質問に答え、大西氏擁護発言をする人々について「れいわの本質を理解できている方ならそういう解釈にはならない」と批判! 2020.7.16
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/478255

※医師2人がALS患者に薬物投与し殺害!「優生思想」信奉者の「嘱託殺人」事件に「便乗」して「尊厳死」を呼びかける松井一郎大阪市長!「死ぬ権利」追及が難病患者や重度障害者をさらに「生きづらくさせる社会的圧力」を形成する!! 2020.7.25
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/478700

※維新 松井一郎代表、馬場伸幸幹事長の「れいわ新選組 舩後靖彦議員を尊厳死議論の旗振り役に」発言には同調せず。しかし「尊厳死の法整備」には撤回の意志なし!~7.30松井一郎 大阪市長 定例会見 2020.7.30
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/479031

※参政党の政策(参政党、2025年6月24日更新)
https://sanseito.jp/political_measures_2025/

 ところが、これらは、参政党の、いわば表の顔なのです。

 参政党には、裏の顔があります。

※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!

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■今度は、ロシアとアゼルバイジャンが一触即発!? アゼルバイジャンは、ウクライナ・欧州・イスラエルのエネルギーハブであると同時に、ロシアとイランを結ぶ南北輸送回廊の経由地! ロシアを苛立たせたいウクライナ、アゼルバイジャンをけしかけてロシアを挑発し、イランを困らせたいイスラエル、アゼルバイジャンに疑念を募らせるイラン! マクレガー大佐は「新しい長期戦」は「イスラエルと、アゼルバイジャン・トルコ同盟が、イラン北部を攻撃し、併合するかもしれない」と予測! イラン北部には、たしかにアゼルバイジャン人と同じアゼリー人が住むが、イラン最高指導者ハメネイ師もアゼリー人!

 6月27日、ロシア連邦保安庁が、エカテリンブルク(ロシア中部の都市)で、特別作戦を実施し、2001年、2010年、2011年に発生した殺人事件に関与したとして、犯罪組織としてアゼルバイジャン系の住民数十人を急襲し、6人を逮捕しました。

 アゼルバイジャンとロシアの緊張が高まっていることに、YouTuberも敏感に反応しています。

 YouTube番組『Nippon Chanel』は、アゼルバイジャン38万の軍隊が国境地帯に集結し、臨戦体制だと主張していますが、現在のところ、そのような情報は確認されていません。

 しかし、動画の冒頭には、ロシアがアゼルバイジャン系住民らで構成される組織犯罪グループを逮捕する映像も入っていますので、ぜひ御覧ください。

※戦争寸前──アゼルバイジャンが大軍を国境に集結、ロシアの13個師団が出撃準備完了(Nippon Chanel、2025年7月7日)
https://youtu.be/FFrnwgb-kyc

 YouTube番組『外交の真実』は、ロシア側は犯罪組織の摘発だとして国内治安問題を装っているが、実はアゼルバイジャンを牽制しているのだろうと推測しています。

 アゼルバイジャンとウクライナの石油取引や、アゼルバイジャンがウクライナ・イスラエル・西側との関係を強化しているため、ロシアはこうしたアゼルバイジャンの「二重外交」を黙って見ているつもりはない、という見立てです。

※ロシア激怒!アゼルバイジャンがウクライナと極秘連携!(外交の真実、2025年7月7日)
https://youtu.be/rG1xvC1Nwx0

 住民らは暴行を受け、事件の主たる容疑者である、ジヤディンとフセイン・サファロフの2人の兄弟が死亡しました。6月29日付『TASS』が報じています。

 このアゼルバイジャン系住民に対する逮捕と死亡事件について、ロシア側は、逮捕者全員がロシア国籍であり、捜査は完全に合法であると主張しています。

 しかし、これに対して、アゼルバイジャン政府はアゼルバイジャン人が死亡し、負傷したと抗議し、アゼルバイジャン国内のロシア関連のイベントを中止するなど、強い反発を示しました。

・モスクワで開催予定だった、アゼルバイジャン議会とロシア連邦議会の議会間協力に関する会議をキャンセル(『TASS』6月29日)。

※Azerbaijan parliament’s delegation cancels visit to Moscow amid situation in Yekaterinburg(TASS、2025年6月29日)
https://tass.com/world/1982853

・違法な資金提供の容疑で捜査するとして、ロシアの通信社『スプートニク』のジャーナリスト2人を逮捕(『ロイター』6月30日)。

※アゼルバイジャン当局、ロシア通信社のジャーナリスト2人を逮捕(ロイター、2025年6月30日)
https://jp.reuters.com/world/security/UYJGZAPNDZI5FLQ3N34NZIVGNE-2025-07-01/

・アゼルバイジャン文化省は、ロシアの国立および民間機関が主催するすべての文化イベントを中止。ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は「我々はこれらの決定を心から遺憾に思う」として、「引き続き努力する」と述べる。(『TASS』6月30日)。

※Kremlin says Russia wants to keep good ties with Azerbaijan(TASS、2025年6月30日)
https://tass.com/politics/1983273

・ペスコフ報道官「我々はアゼルバイジャンとの良好な関係を継続的に発展させることに関心を持っている」(『TASS』6月30日)

※Moscow regrets Baku’s cancellation of Russia-related events ― Kremlin(TASS、2025年6月30日)
https://tass.com/politics/1983207

・アゼルバイジャン政府は、首都バクーにある「ロシア・ハウス」の明け渡しを求め、ロシア側は、活動の一時停止を表明(『TASS』7月1日)。

・ロシア外務省CIS第4局次長のドミトリー・マシューク氏「一部の勢力が、バクー(アゼルバイジャン政府)との関係に亀裂を生じさせようと積極的に動いているようだ」と発言(『TASS』7月1日)。

※Certain forces seek to disrupt Russia-Azerbaijan relations ― MFA(TASS、2025年7月1日)
https://tass.com/politics/1983781

・ドミトリー・マシューク次長「南コーカサスが公然たる地政学的対立の舞台となるのを防ぐことが我々にとって重要だ」(『TASS』7月2日)。

※Crucial for Russia to prevent South Caucasus from turning into conflict bridgehead ― MFA(TASS、2025年7月1日)
https://tass.com/politics/1983811

 ロシア側とアゼルバイジャン側の交渉が平行線を辿る中、アゼルバイジャンの、世襲による最高権力者、イルハム・アリエフ大統領(父は1993年から2003年まで10年間、大統領をつとめたヘイダル・アリエフ氏。その長男のイルハム氏は、2003年から2025年まで22年間、大統領の座にある)は、7月1日、ウクライナのゼレンスキー氏と電話会談を行いました。

 ロシアとアゼルバイジャンという隣国で、元ソ連構成共和国同士の間に走った亀裂に対し、ウクライナのゼレンスキー氏は見逃しません。

 7月2日付『ウクルインフォルム』によると、ゼレンスキー氏は、「ロシアがアゼルバイジャン国民に残酷な扱いをしている中」などと、ロシアを挑発しながら、アゼルバイジャンへの支持を表明しました。

 ゼレンスキー氏としては、アゼルバイジャンとロシアの緊張が高まり、紛争にまでなってくれれば、ロシアがウクライナに差し向ける兵力は二分されると考えたのでしょう。

 ウクライナとアゼルバイジャンの両国は、これを機に、エネルギーや人道分野協力といった二国間関係についても話し合い、ゼレンスキー氏は、「共同政府間経済協力委員会会合の開催に同意した。私達の政府関係者が活動を活発化させる」と述べています。

 両国関係を同盟関係にまで発展させ、他国をも巻き込んで、ロシア包囲網を築き上げたいのが本音でしょう。

※ゼレンスキー宇大統領、アリエフ・アゼルバイジャン大統領と電話会談(ウクルインフォルム、2025年7月2日)
https://www.ukrinform.jp/rubric-polytics/4010525-zerenshiki-yu-da-tong-lingariefuazerubaijan-da-tong-lingto-dian-hua-hui-tan.html

 両者の会談に対して、ロシア側は強く反発しています。

 ロシア大統領府のペスコフ報道官は、「緊張関係にあるロシアとアゼルバイジャンの間に亀裂を生じさせるために、ウクライナは全力を尽くしている」と、主張しました。

ペスコフ報道官「ウクライナは、この状況に火に油を注ぎ、アゼルバイジャン側を感情的に行動に駆り立てるためにあらゆる手段を講じるだろう。これは容易に予測できる。ロシアは、アゼルバイジャンを脅迫したことはなく、今後も脅迫するつもりはない」

※Ukraine to stoke flames in Russia-Azerbaijan situation ― Kremlin(TASS、2025年7月2日)
https://tass.com/politics/1984307

 ゼレンスキー氏の言葉からもうかがえるように、ウクライナの国営石油・ガス企業「ナフトガス・ウクライナ」社と、アゼルバイジャンの国営石油企業「SOCAR」は、ウクライナ国内にある燃料貯蔵庫を活用した天然ガスや石油の貯蔵について協議をしています。

 ロシアからのエネルギー資源の供給をシャットダウンしたウクライナにとって、産油国であるアゼルバイジャンが、ロシアと不仲になり、自国と接近するのは、不足しているエネルギーを満たす、格好のチャンスに違いありません。

※ウクライナのアゼルバイジャンのエネルギー企業、ウクライナ国内での天然ガス保存につき協議(ウクルインフォルム、2024年5月3日)
https://www.ukrinform.jp/rubric-economy/3859633-ukurainanoazerubaijannoenerugi-qi-yeukuraina-guo-neideno-tian-rangasu-bao-cunnitsuki-xie-yi.html

 冒頭でご紹介したYouTube番組『Nippon Chanel』は、ロシアはウクライナの製油所を空爆し、それによりアゼルバイジャンからの石油供給ネットワークが打撃を受けた、と指摘しています。

 アゼルバイジャン国営石油会社SOCARは、ウクライナの主要石油関連施設を所有し、投資もしており、そこが今回の過去最大級のロシアの攻撃対象になったわけです。ロシアの攻撃で数億ドル規模の損失が発生し、国家経済への打撃が深刻だと述べています。

 おそらく、ロシアとしては、アゼルバイジャンからウクライナへの石油供給に対し、これまでは見逃してきたものの、核爆撃機をウクライナに「スパイダーウェブ作戦」によって、破壊されて以来、ギアを数段上げ、今後は容赦しない、ということなのでしょう。

 事前に、アゼルバイジャン側に通告があったかどうか不明ですが、同じCIS諸国ですし、何も警告がなかったとは考えにくいと思われます。

 7月1日、アゼルバイジャン内務省は、イランからの麻薬密輸、オンライン麻薬販売、サイバー詐欺に関与した疑いがあるとして、ロシア人市民からなる2つの組織犯罪グループを逮捕しました。

 現在も、アゼルバイジャンに住むロシア人が、スプートニクのジャーナリストをはじめ合計13人拘束されています。ロシア国内の犯罪組織の捜査に始まった、ロシアとアゼルバイジャンの緊張の高まりは、まだ解決には至っていません。

 ロシアと、アゼルバイジャンの関係は、不安定です。

 2024年12月25日には、アゼルバイジャン航空機を、ロシアの防空システムの誤作動によって撃墜したとして、プーチン大統領がアリエフ大統領に謝罪する事件が起きました。

※アゼルバイジャン大統領、旅客機墜落「ロシアの誤射が原因」(ロイター、2024年12月29日)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/OIZEYXRGXRJTZIAJGEWUIO7LSA-2024-12-29/

 アゼルバイジャンと、隣国のアルメニアが、中間地帯にあって、アルメニア人とアゼルバイジャン人が混住するナゴルノ・カラバフをめぐって衝突するたびに、キリスト教国であるアルメニアをロシアが支援し、トルコが同じくイスラム教国であるアゼルバイジャンを支援するという構図もありました。

 岩上安身は、ソ連において最初の宗教・民族間対立事件である、アルメニア人(キリスト教徒)とアゼルバイジャン人(イスラム教徒)の対立の現場を、西側のジャーナリストとして最初に、戒厳令下の紛争現地、ナゴルノ・カラバフへ潜入、現地ルポを1991年3月号の『現代』誌上で「虐殺(ポグロム)の序奏=ソ連政治マフィアが民族弾圧に罠を仕掛けた サブシキンKGB捜査官の爆弾告発」を発表しました。

※「虐殺(ポグロム)の序奏=ソ連政治マフィアが民族弾圧に罠を仕掛けた サブシキンKGB捜査官の爆弾告発」(岩上安身、講談社『現代』1991年3月号)
https://dl.ndl.go.jp/pid/3367524/1/115

 バイデン政権下で、アルメニアに米国が介入するようになり、アルメニアとアゼルバイジャンとロシアの関係も変わってきていますが、不安定な地域であることに変わりはありません。

※アルメニアとアゼルバイジャンが係争地ナゴルノ・カラバフで軍事衝突! 石油や天然ガスの重要輸送路となる地域での紛争に、欧米各国は即時停戦を呼びかけ!(日刊IWJガイド、2023年9月29日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/46227#idx-4

※【第1弾! 世界3ヶ所で同時戦争!? アルメニアとアゼルバイジャンの紛争が再開される!?】アゼルバイジャンが数週間以内にアルメニアに侵攻する可能性があるとアントニー・ブリンケン米国務長官が警告!(『ポリティコ』2023年10月13日)(日刊IWJガイド、2023年10月18日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52850#idx-6

 紛争によって、一時、アルメニアの領土、自治共和国を名乗ったナゴルノ・カラバフは、2020年11月10日に、アゼルバイジャン軍によって、「解放」され、アゼルバイジャン領となって、現在に至ります。

 アゼルバイジャンとロシアの関係を考える時、忘れてはならないのが、イランの存在です。

 同じく欧米諸国から経済制裁を受けているロシアとイランは、ロシアからインドまで伸びる南北輸送回廊(イランなどを経由して、インドとロシアを結ぶ複合輸送網)のプロジェクトを通じて、関係を深めてきました。

 この南北輸送回廊は、ロシアからアゼルバイジャンとカスピ海を通ってイランに入ります。アゼルバイジャンが反対したり、封鎖したりすれば、成立しません。

 イランは、パキスタンを通じて、中国へとつながるルートをすでに構築しています。それとは別に、イランのすぐ北側に位置するアゼルバイジャンを通じて、そのアゼルバイジャンの北部に位置するロシアとつながろうとしているのです。

 アゼルバイジャンは、世界でも指折りの産油国であり、カスピ海沿岸の首都バクーでは、カスピ海の海底から原油を汲み出し、パイプラインで運んでいます。ペルシャ湾の原油が発見されるまでは、バクー油田が世界最大の油田でした。

 ロシアとしても、アゼルバイジャンと友好的な関係を維持することは重要になってきています。

※イラン、BRICS内で南北輸送回廊を通してロシアと結びつき強化(ジェトロ、2024年06月12日)
https://www.jetro.go.jp/biznews/2024/06/d8d74f266ec8a2f4.html

 しかし、石油が採れるアゼルバイジャン側は、有利な立場にあり、必ずしも、ロシアとの関係だけを重視しているわけではありません。

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