2023年12月22日、午前10時35分より、坂本哲志 農林水産大臣の記者会見が、東京都千代田区の農林水産省にて開催された。
冒頭、坂本大臣からの報告はなく、そのまま各社記者と坂本大臣との質疑応答が行われた。
IWJ記者は、三井化学クロップ&ライフソリューション(以後、『三井化学』)が販売する米品種「みつひかり2003」の種子への異品種混入、及び、発芽率の虚偽記載について、2023年12月15日に、元農水相・山田正彦氏らが、「種苗法59条」違反で刑事告訴したことなどを踏まえ、農林水産省の三井化学に対する処分「厳重注意」では不十分ではないかなどの点を質すため、質問を準備して臨んだが、坂本大臣の公務のため時間切れとなり、残念ながら質問はできなかった。
他社記者からは、「2024年度予算案」、「国の基金の見直しにかかるTPP対策用基金などの取扱い」、「メキシコでの日本産ホタテ加工の実施」、「農業改革」などについての質問があった。
令和6(2024)年度予算案(前年度当初予算と比べ3億円増の2兆2686億円)についての質問に対する答弁の中で、坂本大臣は次のように述べた。
坂本大臣「(前略)次期通常国会に『食料・農業・農村基本法』の改正案を提出しますことから、農業の改革元年として、それにふさわしい予算を確保することができたというふうに考えております。
いずれにせよ、先の国会で認められました令和5年度補正予算と当初予算とを一体として、食料安全保障の強化、それから環境対応、さらには、人口減少への対応といった農政の改革にしっかりと取り組んでまいりたいというふうに思っております」。
質疑応答の内容など、記者会見の詳細については、全編動画をご確認下さい。