「野党共闘における民主党の責任は大きい」~野党各党とSEALDsやママの会、学者の会が初の意見交換「今後も継続して開催」 2015.10.16

記事公開日:2015.11.4取材地: テキスト動画
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(取材:阿部洋地、文:IWJテキストスタッフ・花山格章)

※11月4日テキストを追加しました!

 「国民の声を、参院選の結果にしっかり反映させるには、野党が共闘しなければいけない。民主党の責任は大きい。政策の違いや政治文化を乗り越えて、議論を積み重ねていかなければならない」

 安保法制に反対する学生や学者、弁護士らの各団体と意見交換の場を持った民主党の枝野幸男幹事長は、市民からの意見を受けて、このように語った。

 2015年10月16日、東京・永田町の参議院議員会館で、野党各党と安保法制反対諸団体との意見交換会が行なわれた。参加した団体は、安全保障関連法に反対する学者の会、安保関連法に反対するママの会、SEALDs、戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会、立憲デモクラシーの会、日本弁護士連合会。政党からは維新の党、日本共産党、社会民主党、生活の党と山本太郎と仲間たち、そして、この会合を呼びかけた民主党が参加した。

 冒頭で挨拶に立った枝野幹事長は、この会合を開催した意義を説明。会合に勢揃いした各団体を前に、「意見や立場を超えて、立憲主義や民主主義を破壊させないとう点で一致しましょう」と、夏の安保法案反対で見せた、国会内外の連携の動きを今後も持続させようと呼びかけた。

 意見交換会自体は非公開で行われたため、終了後はメディア向けに、福山哲郎民主党幹事長代理が会合の様子を説明。今後も参加団体を固定せずに、このような会合を継続していくと話した。

■全編動画

  • タイトル 野党各党と安保法制反対諸団体との意見交換会
  • 日時 2015年10月16日(金)16:30〜
  • 場所 参議院議員会館(東京・永田町)

違いを認識した上で、大きな力が発揮できる流れをつくりたい

 「今回の安全保障法制を止めるため、国会の外で、さまざまな立場で取り組んでいただいた皆さんに、心より敬意を表したい」

 こう述べた枝野幹事長は、「あの(法案可決の)手続きは、本当に有効なのかという問題はあるが、成立したことにされて、動いている。しかし、立憲主義、民主主義をしっかりと守っていく戦いは、引き続き、より力を込めて継続していかなければならない」と力を込めると、この会合の趣旨を説明していった。

 「安保法案に反対した各党、各団体、それぞれに、いろいろな意見や立場の違いはあるが、立憲主義、民主主義、そして、法治主義を破壊させてはいけないという点においては、間違いなく一致できる。その一致点を確認しながら、お互いに意見交換、情報交換をして、できるだけ大きな力を発揮できる流れを作りたい。この場は、それに向けたキックオフ。まずは、それぞれの立場から、今後の運動、展開について話してもらう。それを踏まえて、それぞれの違いは違いとしてお互い認識し、しっかりと一致点を共有して前に進んでいきましょう」

各団体「安保法の廃止に向けた野党共闘に期待」

小田川義和氏、高田健氏、中野晃一上智大教授

▲左から、戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会の小田川義和氏、高田健氏、中野晃一上智大教授

 意見交換会はメディア非公開で、会の終了後、福山議員による記者向けブリーフィングが行われた。「自分は各団体を代表できる立場ではないので、簡略化してメディアに報告する」と前置きした福山議員は、それぞれの団体の紹介、会合で出された意見、今後の取り組みなどについて報告。発言者名は特定されなかった。

 参院での強行採決直後、170名以上で抗議の記者会見を行なった安全保障関連法に反対する学者の会からは、3名が会合に参加。10月25日と12月にSEALDsと共催でシンポジウムを予定しているといい、安保法制を廃止すること、閣議決定を取り消すこと、そして、国会の多数派を変えて、ねじれを起こさせることで政権交替を目指すという決意が語られたという。

安保関連法に反対するママの会

▲「安保関連法に反対するママの会」(写真:9月25日記者会見)

 「だれの 子どもも ころさせない」というコンセプトで集まっている、安保関連法に反対するママの会のメンバーからは野党間の協力に強い期待が寄せられたといい、同会から伝えられたというメッセージを福山議員が報告した。

 「全国各地で60を超えるママの会が、この強行採決後も明るく元気に活動を続けている。たとえば、大阪ではピクニックをしながら安保法案を考える活動をしたり、千葉では県議会への請願を行った。戦争法の廃止に向けて、共産党の国民連合政府の呼びかけに期待を持った。野党が協力し合うことは心強く思うので、しっかりと続けてほしい。ママの会の中では、早く政府与党を倒すために選挙したい、という声が強く上がっている。子育ては楽しい反面、忍耐力も必要。その忍耐力を持って子どもを育てているママの会が、継続してがんばっていきたい」

日本の安全保障をしっかり議論できる状況を作りたい

SEALDs

 SEALDsからは、諏訪原健氏、芝田万奈氏、本間信和氏、千葉泰真氏の4名が参加した。安保法制の廃止や2014年7月の閣議決定撤回を求めているSEALDsは、「来年の参議院選挙に強くコミットしたい」と意気込みを語ったという。

 「野党共闘にはいろいろな形があると思うが、実現していただきたい。一方で、世論を喚起するために無党派層の動向にも注視しながら、自分たちもがんばっていく。投票しやすい環境を作る運動も検討していきたい。さらに、安保法の撤回だけではなく、日本の安全保障のあり方について、次の世代を担う者として、しっかり議論できる状況を作っていきたい」

 戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会は、昨年12月から展開した立憲主義を守る戦いを振り返り、運動の広がりを評価する一方で、安保法案を廃案にできなかったことについて、「国民への働きかけを、もっと強める必要がある。立憲主義や民主主義を破壊する行為があることを、職場や地域に伝えていくこと、そして、野党が多数派をとることが重要だ。こうした意見交換会が開かれたことは重要な一歩。会として、今後も毎月、抗議集会を開くとともに、いろいろな運動を展開していく」と言明したと、福山議員が報告した。

 安保法案が参議院本会議で可決された9月19日に抗議声明を出した、立憲デモクラシーの会も、「このような場が設けられたことは重要だ」と、会合の開催を評価。同会では、10月30日に「安保法制以後の憲法と民主主義」と題した公開シンポジウムを予定しており、今の状況を伝えていきたいとしている。また、「野党が選挙協力を越えて、踏み込んだ形で、どのように動くのかに注目している。来年の参議院選挙は、日本の民主主義、立憲主義を、このまま壊れたままにしておくことを食い止めるための戦い。野党は危機感を持って努力をしてほしい」との注文もあったという。

安保法案に関心のない層に、いかに安倍政治のひどさを伝えていくか

 福山議員は、これらの発言を受けた枝野幹事長のコメントも、次のように報告した。

(…会員ページにつづく)

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“「野党共闘における民主党の責任は大きい」~野党各党とSEALDsやママの会、学者の会が初の意見交換「今後も継続して開催」” への 2 件のフィードバック

  1. 武尊 より:

    枝野氏が幾ら気張っても、党首がねェ、、、。
    何せ前原氏など支えている連中が共産党との連携反対派だからなぁ、、。
    でも、そう見せかけて置いて、来年になったら大逆転ナンテ事が起きる事を、一応期待していますよ。

  2. 浦嶋 邦彦 より:

    安保法制に反対する野党に民主党が加わることは実際上マイナス面が多いように思われます。野党連合対自民、公明、民主、維新間の選択で過半数を占める方向がよいのでは?

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