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「築地市場の来年11月移転は東京オリンピックのため?」未解決の土壌汚染、交通不便、ハゼも棲まない海水利用——ずさんな豊洲移転計画に仲卸業者から懸念続出! 2015.11.25
特集 築地市場移転問題
※12月29日テキストを追加しました!
「2016年11月7日に、豊洲市場を開場すると誰が決めたのか。具体的な市場の運用も決まっていない中で、なぜ、わざわざ繁忙期に、慣れないところへ移転しなくてはならないのか」。
2015年11月25日、東京都千代田区の厚生会館にて、築地市場の水産仲卸業者らによる集会が行なわれた。会場は満員となり、この問題への関心の高さを如実に示していた。情報量の少なさ、コロコロと言い分の変わる組合と東京都の対応、さらに保健所、消防署、東京都の間で意見統一も見られない移転計画のずさんさ──築地で働く当事者たちは、移転への不安を口々に訴えた。
豊洲市場用地の土壌汚染問題、法で定める調査を都が未実施 濾過海水取水口から有害物質の直接暴露の懸念が発覚 2015.8.11
特集 築地市場移転問題
守ろう築地市場パレード実行委員会は2015年8月11日、都庁で記者会見した。今年6月23日に開催したシンポジウムで一級建築士の水谷和子氏が報告した豊洲市場用地での土壌汚染の未調査問題(帯水層底面調査)などについて、都政担当記者を前に説明した。
会見後には、舛添要一知事宛に市場移転の凍結などを盛り込んだ要請書を、都知事直下の部局である政策企画局の職員に手渡した。
深刻な土壌汚染、致命的な物流効率の悪さ、大型飲食店・レジャー施設事業者の撤退…問題だらけの築地市場移転、迷走する豊洲新市場は2016年11月7日に開場することのみが決定 2015.7.17
特集 築地市場移転問題
東京都は、昨年2014年12月に決定した豊洲新市場の2016年11月開場について、2015年7月17日の第17回新市場建設協議会で、来年2016年(平成28年)11月7日(月)を開場日とすることで業界関係者との間で合意し、決定。その日の午後に行なわれた舛添要一東京都知事定例会見で、正式に発表した。
加えて、市場の開場に伴い、臨時休業日を4日間設定することも決定。11月3日(木)から、4日(金)、5日(土)、6日(日)が設定され、この4日間を使い、市場関係者は築地から豊洲への大規模な引っ越し作業にあたることになる。
築地市場移転先の豊洲新市場用地、都のずさんな土壌汚染対策の実態が発覚――法が定める帯水層底面調査を333区画で未実施 2015.6.23
特集 築地市場移転問題
※7月3日テキストを追加しました!
東京都が来年2016年11月に開場を予定している豊洲新市場。中央区の築地市場を江東区の豊洲へ移転する計画だが、移転予定地が東京ガスの工場跡地であることから、環境基準をはるかに超える汚染物質が見つかっている。環境学者からも「日本最大級の汚染地帯」と指摘する声が聞かれている。
築地市場移転による豊洲新市場計画に反対するシンポジウムが2015年6月23日、明治大学駿河台キャンパスで開かれ、この問題に詳しい有識者らが、豊洲新市場計画の数々の問題を指摘した。
築地市場の豊洲移転問題で都の意向とは食い違う実態がアンケート調査で明らかに――仲卸業者の本音は「築地」、「豊洲移転」への不満が噴出 2015.3.3
特集 築地市場移転問題
※3月6日テキストを追加しました!
「守ろう!築地市場パレード実行委員会」は3月3日、都庁記者クラブで記者会見し、先月2月に実施した築地市場水産仲卸事業者を対象にした築地移転問題に関する緊急アンケートの調査結果を発表した。築地の水産仲卸業者は約640社ほどで、アンケートに回答した業者は254社、築地の仲卸業者の約4割にあたる。
アンケートの回答者は経営者(社長)で、直接アンケート用紙を手渡し、配布した翌日に回収。アンケートの形式は、設問に対して複数の選択肢から◯を選ぶもの。回答されたアンケート用紙には、意見を書く欄もあり、業者の切実な意見が書かれていたという。
豊洲新市場移転問題で東京都が「安全」を断言できないまま土壌汚染対策工事完了を宣言、課題も山積みに 2014.11.27
特集 築地市場移転問題
東京都は、中央区にある築地市場の移転先として、江東区・豊洲を予定しているが、豊洲新市場予定地は、東京ガスの跡地で環境基準の4万3000倍もの有害物質が見つかった場所だ。それでも、都はこの地に市場を移転する計画を進めている。
11月27日、「第18回豊洲新市場予定地の土壌汚染対策工事に関する技術会議」が行なわれ、2011年から続けられてきた土壌汚染対策工事が完了したと宣言した。
築地市場移転問題で業界が土壌汚染対策工事完了後の「安全宣言」を要求、舛添知事「別に安全宣言しなくても終わっていれば終わったと理解」 2014.11.18
特集 築地市場移転問題
江東区で見つかった野鳥から鳥インフルエンザウィルスが見つかった問題に関し、東京都の舛添要一知事は11月18日、定例の記者会見で、関係部局で行なう高病原性鳥インフルエンザ対策連絡会議をこの日、開いたと報告した。
この野鳥は、すでに鳥インフルエンザの陽性反応と判明しているが、強い毒性の高病原があるかについては、現在国の検査機関で検査中で、判定には一週間ほど時間がかかるという。
「一日も早く豊洲へ移れれば」舛添都知事が移転ありきの築地視察 未解決の課題については「わからない」 2014.9.16
特集 築地市場移転問題
「一日も早い移転を」――。東京都の舛添要一知事は9月16日(火)、都知事就任後初、都知事としては石原慎太郎元都知事が訪問して以来、15年ぶりに築地市場を視察。築地市場の早期移転へ意気込みを見せた。
早朝5時ごろに築地市場を訪れた舛添知事は、マグロの卸売場や青果物せりを見学。午前7時半前には、江東区豊洲のゆりかもめ・市場前駅に到着し、豊洲新市場予定地の工事の模様を駅のコンコースから視察した。
仲卸取引「規制改革」は何をもたらしたか ~築地労組書記長、「大手流通寄り」政策を批判 2014.8.30
特集 築地市場移転問題
築地市場で約30年間、仲卸の仕事に従事してきた中澤誠氏をスピーカーに招いての講演会「築地市場から食の流通を考える」が、2014年8月30日に東京・高円寺のセシオン杉並で開かれた。
「築地市場の鮮魚類の取扱量が、バブル期をピークに、なぜ下降に転じたかについて論じてみたい」と表明した中澤氏は、国の「規制改革」で変化した築地市場と食の流通について言及した。
また、築地市場移転の問題にも触れた中澤氏は、すでに豊洲新市場建設工事が始まっている中で、移転反対の世論を軽視していない農林水産省が「工事中止」の勧告を行うかどうかが焦点だと指摘した。
【特別寄稿・築地移転問題】「大根2本」のゆくえ!? ー豊洲新市場、物流計画の「崩壊」ー (中澤誠 東京中央市場労働組合書記長) 2014.4.17
特集 築地市場移転問題
まずは下記にある図面をご覧いただき、豊洲新市場を頭の中でよーく思い描いていただきたい。
主人公は都内下町で寿司店を経営するご主人”Aさん“としよう。この日の朝も、Aさんはいつものように懇意の仲卸でマグロから仕入れを始め、次の店では白身魚を活〆にしてもらい、アジ・サバ・イカ・ウニや穴子、貝類等の種もの、卵焼き、カマボコ等々を買ってから、豊洲新市場・水産部仲卸の4階(6街区)駐車場の車に戻った。30分ほどで全ての商品が仲卸から配達され、それを確認した時にAさんは、はたと気づく。
「そういえば、”つま“を買っていない・・・!」